知らないカノジョのレビュー・感想・評価
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悲しくないのに泣ける
簡単に言うと主人公(リク)が違うに迷い込む話だけど迷い込んだ世界で自分は奥さんにたくさん我慢させてたと奥さんの理想の家庭を知ったシーンで涙が出ました。CMでは鬱陶しいと思ってたmiletの歌も劇中でまさか泣くとは思いませんでした。梶さんが報われるシーンも見たかったな…
CMであんな大量に流したのもったいないなって思いました。あれで結構避けられてるような…
コメディだったら良かったかも
ミレイがさすがな歌唱力に演技もなかなか、清楚な感じもよく、若い頃の黒縁メガネがとても可愛かった。オチは結構好み。
この手の話はオチが命だと思います。なので印象としては「良い映画」になっているのだが、そこに至るまでがツッコミどころだらけ。不自然が目立って、雑。
肝心なところが、それはありえないでしょ、とツッコミ不可避なシチュエーション、「茶番なのでは?」と疑いが出て真摯に鑑賞する気持ちが萎えそうなところ、時々光るところがありなんとか最後まで頑張りました。
あの作品で売れっ子作家!?はまあ、おハナシだから、と大目に見るとして、締め切り間際で修羅場ってる作家にうだうだあんなこと話しかけたらキレますよ奥さん。そういう話は今じゃなくても、テンパってるのわからない!? そして和江おばあちゃんは一体何者、なんでリクが元いた世界線を知ってるのか、妖精さんか、もしくはどこかの侍みたいに雷に打たれて時空を超えたヒト? 周囲に怪しまれないように認知症のフリしてるんでしょうか。車椅子らしいのにさらに認知症なのにミナミのラストコンサートにはたったひとりで歩いて来てるって、スタッフが連れてきますよね、普通。
気持ち悪いストーカーをあっさり許すどころか自分の密着取材を許してしまうミナミ、都合良すぎ。カジさんとリクは会社に内緒で架空の取材話をでっち上げてミナミのプロダクションのお偉いさん(伝カレシ)まで呼び出し、しかも場所は会社の会議室。その上嘘話に耐えるほどの嘘設定すら用意していない、ってお粗末過ぎ。これは怒った相手方が「上の方出してくれますか」ってなる流れです。
「蒼龍戦記」といい、手掛けた小説が簡単に売れすぎ。
「少女と兎」の、発掘から映画化決定までが短すぎ。
完成した原稿を、ラストコンサート直前のミナミの楽屋に持ち込んで読んで欲しい、って相当のボリュームあるのに10分くらいで読む気のミナミは超能力者か。ラストを書き直したのは3冊目だから、その前の2冊分はすでにミナミは読んでいる前提でしょうか、そういう雰囲気ではなかったけど何らかの形で原稿を送ってあるとして、コンサート当日、しかも本番10分前にどかんと1冊分持参するってギャグかと思った。
なんなら事前にこっそり原稿を読んでいる描写を入れて、最終ページの直前まですでにミナミに送付済み、コンサート当日は最後の1ページだけ、見えないように封筒に入れて、「コンサートが終わったら読んでください」とメモをつけて置いておくとか、素人の私でもこの程度の工夫は思いつくのに雑すぎる。重要な場面なのに。
リクに尽くすカジさんが不自然で、金子ルミ先生に濡れ衣着せられたリクの謹慎に付き合って別荘みたいな自宅に匿うはずっと一緒にいるは(有給休暇でしょうか)やりすぎと思っていたら、それだけの理由が実はあって、そうだったか、とハラオチ。この小さいどんでん返しはなかなか良かった。リクが戻ろうとする世界では、別れてはいるが「奥さん」は生きている。別次元のふたりを思い浮かべはするが、痛みを胸に抱えながらもきっぱりとこの世界で生きていくカジさんにじわっときて応援したくなる。桐谷健太の泣きそうな笑顔がとても良かった。
ミナミのアーティストとしての素晴らしいパフォーマンスを目の当たりにしたリクは、自分が戻りたがった世界はミナミは自身の夢を諦めている世界であるのに思いが行き、才能を埋もれさせるのを回避した。または、ミナミの夢を奪うことを回避したのかも。戻りたいのは自分勝手な願いだったと気づいて書き換えた蒼龍戦記を捨てて戻らない選択をするリクは、人間として深く進化したよう。良い決着だったと思う。
良いところも結構あるので、雑に作ってもったいない。惜しい映画だったと思います。
いっそ、コメディだったら良かったんじゃないかと思いました。
フランス・ベルギーの合作映画のリメイクとのことだが、原作はコメディらしいです。
やっぱゾルタンじゃないと
全世代に届くピュアなヒューマンラブストーリー
三木監督が『ラブ・セカンド・サイト』を撮るとこんなハートウォーミングなヒューマンラブストーリーになるんだとじんわりと温かい気持ちで劇場を後にした。映像も空気感もやわらかく劇伴もいい。そして三木監督が撮る恋人2人(特にヒロイン)が例にもれず今回もとにかくかわいい。個人的にはラストも主人公のリクと親友のカジさんとの関係性も原作よりも好き。ギスギスしがちな世の中だからこそ変なシニカルさのない純粋でまっすぐな映画が心に染みた。かなり伏線が張り巡らされているのでストーリーを把握した上で観る2回目の鑑賞は1回目の比じゃなく泣いたし、Xに三木監督が質問に答えたポストやスペースのアーカイブ、映画を観た人たちによるリピート時の注目ポイントなどがあったので、それを参考に観たらより楽しめた。可能なら2回観ることを勧めたい。
すごく良かった!
現実感が全くない恋愛映画
私には合わないというだけなのですが、
やはり演技に没入できず、ヒロインさんの可愛さだけで2時間耐え切りました。
リアリティが必要な映画ではなく、ファンタジーとして考えればよいのですが、あまりにも無理な展開についていけませんでした。
結局、ケンティーの顔だからパラレルワールドでも惹かれただけってこと....なんだよね。
アノーラ観た後に観る映画じゃなかった笑
古典的ロマコメを男女逆転させた良作
「自分の殻に閉じこもっていた主人公が、そこから連れ出してくれる恋人に出会い、時を経てその愛を失いかけるも、親友の助けを借りて自分を見つめ直し、本当の愛を知るに至るー」
SFの要素をあえて捨象してプロットを辿ってみると、この映画は古典的なロマンティックコメディの形をしている。
恋人たちの幸せな日々を音楽にのせて描くシークエンス、窮地に陥った主人公に何くれとなく世話を焼く陽気な友人、ぼんやりと事態の推移を見守る犬など、往年のロマコメのクリシェも散りばめられている。
しかしその主人公、つまりロマコメ・ヒロインのポジションをケンティーこと中島健人が担っているのがこの映画のユニークさであり、今っぽいところ。
主人公リクは、大学時代にミナミと恋に落ち結婚するも、自分が作家として成功したことで、仕事にかまけてパートナーを蔑ろにする。そこでリクが突如、並行世界(ーそこでは主婦だったミナミは国民的なシンガーソングライターに、リクは創作活動に挫折し編集者になっており、さらに2人は出会ってもいないー)に飛ばされ、愛を取り戻すために奔走する…というストーリーなのだが、中島健人はエゴイスティクな男性性と、観客に「助けてあげたい」と思わせるヒロイン性とを不思議と両立させていて好演。
印象的だったのが、ミナミとの出会いにまつわるシーン。深夜の大学での逃走劇、ミナミはリクを引っ張って走り、フェンスに開いた穴から彼を逃してやる。
リクの中でその穴は「ミナミにひとめ惚れをした場所」なのだけれど、「自分の殻の中に閉じこもっていたリクをミナミが救い出してくれた」ことの象徴でもあるように思える。完結しない小説を誰にも読ませることなく書き続けていたリクは、ミナミと出会うことで「読者」という存在を許せるようになり、作家への道に踏み出すからだ。
思い出のフェンスの穴を、キラキラとした目で見つめるリクの姿は本当に愛おしい。そんな少し古風なヒロイン像を、パブリックイメージが"王子様"の人が体現しているのがいい。
milet演じるミナミの歌唱は、そんなヒロインにかける素晴らしい"愛の魔法"だった。
ただしミナミの人物造形が、やや都合がよすぎたり、厚みを感じられない部分があり(並行世界でリクを受け入れるまでの心の動きがわかりづらく、恋人であるプロデューサーの狡猾さと比較することでリクに好意を持つようになった風に見える・・・など、初見の感想だが)、miletの自然体な演技が魅力的だったぶん、残念。
そして、この映画で特筆すべきなのは、主人公リクと親友・カジの友情だ。
ロマンティックコメディにおいて主人公とその親友は、主人公の恋人たちと同等、もしくはそれ以上に愛される”カップル”でなくてはいけないと思っているが(観客が「もう男(恋の相手)のことは置いておいて、親友と楽しく暮らしてるところを見てたい〜」ってなるやつ)、この映画ではそれを桐谷健太×中島健人の男性コンビで達成している。
それも”露悪的な部分と見せ合う”といったような旧来の男性的な友情ではなく、純粋に互いを思いやり、ケアしあうという関係で。
これが「知らないカノジョ」のいちばん素敵なところであり、古典的ロマコメからの飛躍に最も成功している部分だと思う。
観終わった後何故か心が温かくなる
夫婦愛、友情、家族愛、愛の物語だった。
私には愛するパートナーはいないけど大切な家族も友人もいる、そんな人でも観て楽しめた。
自分の回りにいる人達をあなたはちゃんと大切にしていますか?と問われた気持ちになった。
だからといってそんなに重たいわけじゃなく、クスッと笑える所もあるし、自然と涙が出たりもするけど観終わった後何故か心が温かくなっていた。
それにしても中島健人さんは素朴な青年役がよく似合う。
OPのキリっとした姿もいいけど、リクみたいなちょっと頼りない感じの役の方がいい。
miletさんは初演技とは思えないほど表情もよくてリクがミナミに一目惚れした時は私も一緒に一目惚れした(笑)
原作映画も観たけどピアニストをミュージシャンにしたのは正解だと私は思う。
I stillはヤバい。出だしの「と」を聴いただけで涙が出てしまう…
そこに桐谷健太さんの梶さんがね…
本当にいい人…いい人すぎるよ…
風吹ジュンさんもファンタジー感が出ててすごくよかった。
何回でも映画館に足を運びたい。
大切な人と観たくなる映画
ヒロインの人が果てしなく歌がうまかった。
号泣したので心が軽やかになった
ファンタジー恋愛系は苦手ながら、映画館で鑑賞。
ところが、良い意味で予想を裏切る設定だった。
単純な言葉で表現して面白かった。
この作品の軸は、若い時の好きだ嫌いだの恋心というのではなく、日々の生活に負われ、忘れてしまった「相手を思いやる気持」。ようやく自己中な自分に気が付いたり、戻ることのない時を後悔したり、人に認めて貰いたかったり、感謝したり…人との関係でどの感情も共感できるもので涙が出るのだ。
なんと言っても桐谷健太さんの役のキャラがいい。
視た方は、きっと自分自身を振り返ってみるでしょうし、翌日は人に優しくなれるかも。
涙が溢れて幸せな気持ちをもらって心が軽くなる、これぞ映画の醍醐味といえるでしょう。
心が洗われるデトックス映画
子育て終盤の私からみて是非幅広い世代にお薦めしたい。日々の生活で思うようにならなくて、心が弱ってる人には本当に刺さります。
あと少し気遣えてたら、想像力があったら、受け止め方は違うんだ、今は変わるかも知れない。
現実とifの世界ありがちだろと侮るのは早合点。小さな対比ポイント、美しい歌声、出演者1人1人がとても魅力的で、映像も本当綺麗で世界観に引き込まれます。ちょっと異次元に旅行してきたみたいな心が洗われ優しい気持ちになり、自分は幸せじゃん、優しくなろうと何故か思うそんな作品でした。離婚率が下がる映画と言われるの納得。
若い子はこんな世界あるんだ
中年層は受け止め方を変えたら現実は違うかも
高年層はキラキラしたあの日々を思い出し、キュンキュンです。心の浄化 デトックス映画です。
予想以上によかった。ただの恋愛映画ではない。
よくCMを見るし、歌もよさそうだしで見に行ってみることに。
中島健人さんが主演ということで、アイドルキラキラ映画なのかなと思っていたところ、初めのシーンから、入るスクリーン間違えた?と驚き。でも、そのおかげで映画の世界観にスッと没入することができた。
端的に言ってしまうと、とても良質な映画だと思った。
中島健人さん演じるリクは、インタビューによると大人ののび太くんをイメージして役作りが行われたらしく、端々にのび太くんらしさが出ていて時々クスッとさせられた。ケンティーちょっとコミカルな演技もできるんだ。
miletさん演じるミナミは、初めての演技だとは思えないほど自然な感じだと思っていたら、miletさんへのあて書きだそうで。素敵な方なんだろうなというのがよく伝わってきた。
もしもの世界に来てしまったリクが、なんとかして愛を取り戻そうと試行錯誤する中で、それまで知らなかったミナミの本音を知っていくんだけれど、その度に涙するリクが切なくて綺麗で、どんどん愛おしく思えてくる。のび太くんを放っておけないドラえもんの気持ちがよく分かった。
miletさんの歌唱シーンは圧巻。感動しすぎて、曲を聴いただけでそのシーンを思い出して涙が出てきてしまう。歌の力ってすごいな。
クスッと笑い、たくさん泣き、身近にいる人々のことを大切にしよう、自分の人生をしっかり生きようと思えた。恋愛映画だと思っていたら、自分の生き方について考えさせられる素晴らしい映画だった。ちょっと心が荒んだ時、周りが見えなくなった時に思い出して、心を整えていきたい。
桐谷健太が良い味出している
バディ映画でした
2回見ました。
映画プラス入場プレゼントでもらった劇中小説の完全版を読んだら、どの世界線でも、バディとのつながりが重要だと感じました。夫婦、友人、祖母と孫、または、戦う仲間だったり。
関係が切れてしまった、もしくは、切ってしまったつながりを再生する話と受け取りました。その再生を手伝ってくれるのが、世界線を越えて、繋がっているバディです。
それと、違う世界に来てしまった主人公の視点だけでなく、その主人公を受け入れる側の視点もあったのが面白かった。
主人公の二人もとても良かったが、それを支える周りの方が魅力的でした。
mileteさんの歌声を映画館で聴けるのもとても良かった。
最近、自分の周りとうまくいっていないと感じたら、この映画をおすすめします。
また、観にいきます。
泣けて鑑賞後幸せな気分に浸れるファンタジー
冒頭主人公2人が結婚に至るまでの流れが昔の恋愛系洋画みたいでおしゃれ!ノスタルジック感もありワクワクします。正直miletさんが演者で?そこそこ歌える俳優さんをもってくるとかはなかったのかな、と多少の不安ありましたが無用でした。それぞれの世界のミナミをキュートにとても魅力的に演じつつ、歌がキーアイテム、ライブの場面などやはりこの役は彼女だからこそ魅力的になったと思います。中島健人さんもパブリックイメージさながらの自分の空想世界のヒーロー役、リアルの空想好きの小説家めざすちょっとオタク系の主人公リク、キメる役も頼りない役もそれぞれ魅力的でギャップがある演技が上手かったです。同時期公開中のファーストキスもみましたが、どちらも鑑賞後、自分の周りの人をより大切に愛しく感じられるし、シンプルに泣けます。こちらの方はパラレルワールドで話の展開がシンプルな分、全年代でわかりやすいかも。鑑賞後の気分もハッピーになれるかと。
知らなかった彼女
iriが好きで、彼女のプレイリストから流れてきた「jam」で、初めてmiletの歌声を聴いた。なんてかっこいい声なんだ…
この映画の主題歌を歌っているのを知り、単純に映画館の大音響でこの歌声を聴きたいなぁと思いチェックリストに。
主題歌と言えば、「夏目アラタの結婚」でのオリヴィア・ロドリゴの「ヴァンパイア」。勿論当て書きでは全くないのだが、歌詞と切ないシャウトで、一気にこの映画を昇華させていて唸った事が記憶に新しい。そこまでは期待しないけど、この映画のための曲なので、映画の主題がうまく回収されてたら良いなぁ。
普段はなるべく事前情報を入れずに鑑賞するのだけど、チケット予約時にチラと見えちゃったのが「milet 主演」。えっ? 役者やれるの? どんな顔してるの? えっえっ?こんな綺麗な子なの?
プレイリストにはmiletの中のお気に入り曲をヘビロテしていたここ数週間だが、ビジュアルなんか一度もチェックしていなかった。ポスターを見て綺麗な人だなとびっくりしたと同時に、当然演技への不安がモクモクと。これだけ歌えて綺麗で、演技までこなせるなんて、そりゃ流石に無理やろ。折角久しぶりに見つけた自分好みの歌姫なんだから、演技見て幻滅するのやだなぁ。見るのやめようかなぁ。でもチケット買っちゃったしなぁ。
結果、演技も及第点で、主題歌も劇中歌も素晴らしいし、そりゃ好みもあれば甘いところもあるけど、シナリオもキャスティングもカメラも、それぞれ素晴らしかった。
こんな良い映画だったなんて、知らなかったわ〜。
フランス映画のリメイクとは
知らず、単にネットの評価が悪くなかったのと、中島健人が映画好きで映画に賭ける思いの熱い俳優であることを認識していたので観ました。
正直、miletなるシンガーソングライターは全く知りませんでした。鑑賞後の感想としては、良くできている脚本だなと感じながら観ていましたが、鑑賞後フランス映画のリメイクであることを知って得心しました。本作も含め最近の邦画はハリウッドよりも面白いですね。
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