劇場公開日 2025年2月28日

「売れないシンガーソングライターはオーバーオール着がち(偏見)」知らないカノジョ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0売れないシンガーソングライターはオーバーオール着がち(偏見)

2025年3月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

2025年映画館鑑賞20作品目
3月2日(日)フォーラム東根
一般会員料金1500円

監督は『思い、思われ、ふり、ふられ』『きみの瞳(め)が問いかけている』『夏への扉 キミのいる未来へ』『TANG タング』『アキラとあきら』の三木孝浩
オリジナル脚本は『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』のユーゴ・ジェランとイゴール・ゴーツマンとバンジャマン・パラン
脚本は『きみの瞳(め)が問いかけている』の登バトルキング!! We'll rise again』の福谷圭祐

粗筋
大学時代小説家志望だった神林リクは抗議もそっちのけで冒険小説を書いていた
教授に書きかけの小説を取り上げられたリクは真夜中に大学の教授室に忍び込み自作の小説を奪還するも警備員に見つかり逃走
大学の講堂ではステージで同じ大学生の前園ミナミが歌っていた
共に警備員から逃げる2人
リクとミナミは途中で別れるがリクは書きかけの小説が書かれたノートを無くしてしまう
ノートはミナミが持っていて翌日返却された
ミナミはリクの小説を読み続きを催促した
なんやかんやで2人は結婚しリクはベストセラー作家になった
しかしミナミは売れないシンガーソングライターのまま
夫婦関係は亀裂が入っていた
リクのシリーズ化された小説『蒼龍戦記』ではミナミがモデルになっているシャドウが戦死しリクがモデルの主人公ガロアスは1人で旅立つ展開にミナミはショックを受けた
翌朝目覚めるとリクは冴えない出版社編集部員になっていてミナミは超売れっ子のシンガーソングライターになっていた
パラレルワールドから元に戻るにはミナミと仲直りするしかない
しかしこの世界ではミナミとリクは結婚どころか知人ですらなくスターとファンの関係でしかなかった

元になった映画を全く観ていないし内容さえ知らない
っていうか存在すら知らなかった
だから『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』と比較し違いの数々をダメ出しすることはできない

あと自分はmiletという歌手を全く知らない
アニメ映画『バースデーワンダーランド』音楽を担当している
数々のTVドラマやTVアニメのテーマソングを歌っている
紅白にも出場している
にも関わらず彼女を知らないし記憶にない
TVをあまり観ないせいであって自分は記憶障害ではないと思うが
正直関心が無かったんだろう
厳密に言うと違うが極端に言うと『いきものがかり』あたりで止まっている
自分は昨今のお笑い芸人にかなり疎いがそれでも『しくじり先生』が好きで観ることによって大抵は知ることにできるわけだが歌い手さんとなるとそうはいかない
歌番組とか観ないし

去年の紅白だってB'zにしか興味がなくB'zが出る前はうとうとしていて出た途端にハイテンションになったものだ
『俺の空』で踊り子が踊っている際は客席のおっさんたちは誰も彼も居眠りしていたのに脱いだ途端にパッと目を開き爛々と輝かせステージにあがらんばかりの勢いだったがそんな感じ
まっ僕はB'zの2人に対していやらしい目線やヨダレを垂らしたりはしなかったけど

miletは映画初出演
っていうか本格的に演技するのは初めてかもしれない
にも関わらず悪くない
むしろ良い方
演技初出演なのにサラリとこなしている
武田鉄矢が映画初出演の時は毎日のように扱かれたというのに全てにおいて天才か
しかも美人ときてる
事務所の先輩木村カエラも20年前に映画初出演しているが贔屓目に観ても芳しくなかった
今後の活躍にも期待したい

桐谷健太はああいうポジションがよく似合う

すっかりおばあちゃん役が板についている風吹ジュン
もう少し前園和江の役割を明確にするべきだったと思う

担当編集者にあんなにベタベタしてくる新人作家っているのかな
むしろ逆のケースならたくさん有りそうだが

配役
文芸部の編集部員の世界に転生するベストセラー作家の神林リクに中島健人
『蒼龍戦記』の主人公のガロアスに中島健人
リクの妻で売れない歌手だったがリクの転生した世界では未婚で売れっ子シンガーソングライターになっていた前園ミナミにmilet
ミナミの幼少期に宇敷風花(写真)
ガロアスの相棒のシャドウにmilet
リクの親友かつ大学時代の先輩で職場の同僚の梶原恵介に桐谷健太
ボツになった原稿をリクが発掘しリクが育て上げデビュー作の映画化の話まで持ちあがった新人作家の金子ルミに中村ゆりか
リクの上司で編集長の春日研一に八嶋智人
リクの先輩社員で小松みのりに円井わん
ミナミの祖母で歌手だったが早くに亡くなった孫の両親の代わりに彼女を育て上げた前園和江に風吹ジュン
ミナミのプロデューサーの田所哲斗に眞島秀和
大学のチアリーダーで梶原の恋人または妻のカナに坂ノ上茜
リクが講義を受けている大学教授の小手伸也
リクが務めている出版社の社員で芸能部の野々村に野間口徹
サイン会を開く作家に羽田圭介
編集長に橋本一郎
ミナミのマネージャーに田中達也
出版社の芸能部の部長に成松修
ミナミの出待ちのファンに遊佐亮介
映画のプロデューサーに岡雅史
本屋の店員に赤松新
介護士に島村苑香
ヴァイオリニストに坊野称央己
ヴァイオリニストに桜井雅彦
ヴィオリストに小神野りえ
チェリストに井上文乃
ベーシストに佐々木直人
ギタリストに木田健太郎
ドラマーに大野宏二朗
ピアニストに真未
レポーターに宮司愛海
音楽プロデューサーに亀田誠治

野川新栄