「七月隆文さん+三木監督=『ぼく明日』好きの私大歓喜!!」知らないカノジョ やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
七月隆文さん+三木監督=『ぼく明日』好きの私大歓喜!!
私、好きな映画を一本挙げるなら、迷わず『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』と言うくらいの『ぼく明日』好きなんです。
なので、私の中では三木孝浩監督は絶対正義なんですよ。
そして何より、原作者の七月隆文さんは神に近い存在なわけです。
はい、こいつ何を言ってるんだと思われているでしょう。七月さん、この映画に関係有るのかと。
ええ、少しだけ関係有るのですよ。
この映画の元になった『ラブセカンドサイト』のパンフレットに七月さんがコラムを書いているんです。
『ラブセカンドサイト』のパンフレットを作った人、間違いなく『ぼく明日』好きですよ。
『ラブセカンドサイト』には、七月さんが相応しいと思って書いてもらったのでしょう。
もうこの時点で、『ぼく明日』好きの私にとっては、『ラブセカンドサイト』は特別な映画になるわけです。
そしてその『ラブセカンドサイト』が日本版リメイク。
監督が三木監督と聞いて私、大歓喜です。
もうこの作品、楽しみで楽しみで。
ここからは、『ぼく明日』を抜きに語ります。
『ラブセカンドサイト』のリメイクと聞いて気になったのが、ラストをどうするのかなと。
ただ、そこは三木監督なので、忠実に作ってもラストを変えたとしても良い作品になるだろうとは思ってはいたの。
そして三木監督の決断は、どちらでもなく付け足すだった。(脚本家さんの決断かもしれないけど)
これが、本当に良かった。
この作品のリクも、『ラブセカンドサイト』のラファエルも、彼女の幸せを願うの。
それはそれで、感動するよね。
だけど、この映画にはもう一つの答が用意されていました。
それは単純にして、盲点になりやすい答、二人の幸せを願うなんですよね。
レストランのシーンが良いんです、前の世界で自分の事ばかり考えていたと後悔するリクに対して、ミナミは二人が幸せになる話を語るの。
このシーンの二人の表情が良かったからこそ、彼女の幸せを願うの先に有った、ラストの二人の幸せなシーンに対して本当に良かったと思えるんですよ。
恋愛で二人で幸せになる。
それはなんてシンプルで、それでいて見落としてしまいがちな目標なのでしょうね。