「初恋泥棒再来、そして大人の本気!」劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師 サカキさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0初恋泥棒再来、そして大人の本気!

2025年7月12日
iPhoneアプリから投稿

御歳〇〇歳。
落第忍者乱太郎もとい、忍たま乱太郎と共に育ちました。
未だセル画時代の忍たま乱太郎から入り、10分間という子供にはちょうど良い放送時間に毎日夢中になっていました。
軍師は小説で読んではいましたが今回映画となるのを知り、まさかあの小説が現代のクオリティで動くのか!?と楽しみでなりませんでした。
しかしながら映画上映期間は仕事が忙しい時期であり、レイトショーにすら間に合わないのが続いてしまい、ついには観れず公開終了…
だが円盤がある!!
アニメイトの豪華版BluRayを買いました!
絶対に泣くだろう内容から、休みの前日夜に視聴開始。
開始25分で号泣。
きり丸のシーンが辛すぎて辛すぎてティッシュの大半がゴミ箱へ。
映画館で観たかったですが、逆に今の状態を映画館で晒したらホラーだろう。
良い大人が開始25分で涙鼻水嗚咽に塗れるなぞホラーでしかない。
家で観て正解でした。
そこから現在の推し、潮江文次郎がギンギンに忍者をしていて大興奮。ペンラぶんぶん。
2作目の全員出動では活躍出来なかったと土嚢に頭突きするシーンがありましたが、今作では袋槍の組み立てから活躍しておりました。
あんな風に組み立てるんだ〜♡と推しの活躍に涙は引っ込みました。
釘を咥えるシーンが漢らしくて溜まりません。
他六年生もお着替えシーンがあり、確実に大きいお友達への配慮ですが下品になり過ぎない、それがNHKクオリティ。

戦闘シーンでは序盤は軽くいなす程度、脅し程度で手加減されていましたが忍術学園の者だとわかると一気に空気が張りつめて天鬼の動きも精細さが増しました。

いや〜もうね?六年生の土井先生に対するあの気安さや、規律に厳しい文次郎でさえ「せんせぇ、なにいってるんです?」と全て平仮名で変換されるような15歳らしい声色とか声優さん凄すぎ。
19歳で忍術学園の教師となり、現六年生が1年生の頃から共に学び、過ごし、成長してきたのがわかります。
中学生の歳が近い男子教員へのあの友達みたいな感覚、めちゃくちゃわかります。

そんな誰よりも長く同じ教室、長屋で過ごしてきた先生が敵で、尚且つ本気で殺そうとしてくるなんて普通はトラウマですよ。
実際に小平太は下から上に斬られましたし、伊作は首を斬られそうになったのには背筋が凍りました。
文次郎も目潰し(下手したら抉られてた?)されたり、このシーンは何度観ても言葉を失います。
そう、これは室町時代の世界観。
子供を手にかけるなんて当たり前。
勝つのが正義、負けるは悪な時代。
仙蔵の機転で逃げられはしたが、この時に受けた傷、切られた髪が最後までずっとそのままだったのが制作側のプロとしての拘りを感じました。

そして始まる愛と正義のドクタケ忍者が始まり、スペキャとなったり温度差にグッピー死にました。
しかも癖になる曲だったり、真顔天鬼が映りこんだりと笑うのに忙しい。
カラオケになってくれ。

最後までめちゃくちゃ楽しくて、上級生はやっぱり強い、さすプロ近!
歴代最高の実力を誇る現六年生の活躍、五年生の忍者してる姿は新参ファンにも有難いと思いました。
BluRayだからこそ細かい部分まで潰れずに観れたり、一時停止で楽しんだりと毎日一回は必ず観ています。

ただ…うーん…
いやね、アイドルを声優として起用するのはあるあるなんですが棒読み過ぎて「うっわ下手くそすぎて萎える」んですよ。
オリキャラとして出すんならちゃんとした声優さんをつけてほしい。
しかも元体育委員会委員長と、元図書委員会委員長?盛りすぎでは?
六年生は先輩だから敬意を払うのはまあ縦社会だからわかるけど、何故か竹谷まで深々とお辞儀?生物委員会関係ないよね?
他の五年生は手を振るとかだけだし…何故だ。

全員出動の映画ではロンブーの亮さん、次長課長の河本さんが声優をしてましたがめちゃくちゃ上手くて「え!?芸人さんだったの!?」とクレジットを見て驚いたくらいです。
所詮はアイドル。適当にヨイショして、なにわファンへの餌として今回出しただけだろう。
映画での話題集めとしてアイドルを使うならちゃんと使い物になるようにしてほしい。
今回の忍たま映画はアイドルファンより、作品が好きなファンがメインだろう。
これさえなければ120点満点の映画だったが幸いなのはあまり声を出すシーンが少ないことか…

因みに私の初恋泥棒は山田先生です。

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サカキ
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