「最後はいつもの雰囲気に戻って良い読後感」劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)
最後はいつもの雰囲気に戻って良い読後感
いつもとは雰囲気を変えた本作だが、最後はいつもの「忍たま乱太郎」へと戻っていった時の安堵感のおかげでとても読後感のいい鑑賞体験だった。
土井先生が行方不明となり、忍術学園は捜索に当たるが、6年生たちのまえに土井先生そっくりのドクタケ忍者隊の「天鬼」が現れる。その正体は土井先生なわけだが、その裏には稗田八方斎の暗躍があった。
いつもと違って目を釣り上げている土井先生の最強軍師っぷりがカッコいい。よくを言えばその最強っぷりを堪能できるシーンがもう1,2個多くても良かったのではと思う。
今作の一味違うのは、土井先生だけではない、前述の八方斎もいつものドジで憎めないおもしろ悪役というポジションとはちょっと違っている。なかなかに非情な一面が前面に出ていて、これが作品全体にいつもと違う雰囲気をもたらしている。
いつもと違う雰囲気だが、それでも「忍たま乱太郎」の世界観から外れていない。子どもも大人も楽しめる良質な娯楽映画として高い完成度だった。
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