「笑いあり、涙あり、アクションあり。」劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師 カミムラさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0笑いあり、涙あり、アクションあり。

2025年1月16日
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鑑賞方法:映画館

何かやたらと評判が良かったんで20数年ぶりに忍たま乱太郎を見ました。
正直1年は組や上級生の名前はほとんど覚えていなかったけど、問題なく見れました。

この作品、いつものようなギャグはちょっと抑え目。メインはきり丸と土井先生の絆と先生と上級生達の活躍って感じの割と真面目な忍者映画のような印象を受けました。

印象に残ったのはやっぱりけっこうガチな忍者アクション。
普段のギャグアニメとのギャップが凄くてめっちゃ良い。
武器や戦闘だけでなく、変装や偽情報での撹乱等しっかり忍者してるし、アクションシーンの作画も良くて見応えありました。
っていうか土井先生めっちゃ強いんだね。

そして今回のメインである土井先生ときり丸の絆物語。これも良かったな。
いつもは銭の事しか頭にないきり丸の少年らしい姿は新鮮味があったし、は組の友情も熱い。理吉のお兄ちゃん呼びもエモい。
あと劇場版あるあるだけど、いつもふざけてる悪役がちゃんと悪に徹してるのが良い。冴えた八宝斎がけっこう下衆で周りが引いてんの草。

あと印象に残ったのがオープニングからけっこうな頻度で出てきた戦火の情景と血飛沫のような彼岸花、それと光に向かって茂みを掻き分けるシーン。あれって戦災孤児のきり丸のトラウマを表現してんのかな?それか土井先生がいなくなった事に対するきり丸の心情とか?どっちにしてもめっちゃセンス良い。

あと、ちょいちょい出てきた雪の降る中幼いきり丸が軒下で震えているシーン。アニメを追ってるわけじゃないし、原作も全部読んだ訳じゃないからただの推測ってか妄想になるんだけど、あのシーンってきり丸と土井先生の出会いのシーンなのかなって。仮にそうだったら、終盤の震えるきり丸が雪が降る空を見上げるシーンの時、笑顔で手を差し伸べる土井先生を出して終わって欲しかったかなとか思いました。

カミムラ