「半分のキャラを知らないまま笑って泣いた」劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師 43さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0半分のキャラを知らないまま笑って泣いた

2024年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

萌える

今30代以下であれば誰もが履修した必修科目のひとつ。ちょいちょい声が代わっていたり、知らない人が増えていたりしましたが、は組の面々はあの頃のまま……同窓会のようでありつつ、生徒を見守る大人たちの気持ちの方が分かるようになってしまった……

基本やっていることは小学一年生、コロコロコミックなのに、ふとした瞬間に「ああ、ここ室町時代だったわ」と気づかされます。世界観の奥行が子供向けじゃねえんだわ。1年生が10歳(数えの10歳なら満9歳)とすれば、6年生は15歳(現代なら満14歳中2)。そうだな、確かに元服の歳です。「1年生には6年生って物凄く大人で頼もしく見えたよなー」じゃないんですよ。彼らはあと数か月で大人になる。しかも忍、武士として大人になる。大人に敵う実力になっていなくば即日死ぬ。そんな時代を背景にしながらコメディアニメを見せられていたのか俺たちは。しかもその世界に初恋を見出してしまった者たちはどうすれば良いというのか。だからジャパンイズクレイジーて言われるんだぞ。

いや本当……こういう世界観でも「友情」や「同僚」や「家族」って描けるんだなあって……だから名作なんだなあ……私が流した涙はノスタルジーの涙でもあり、そうした人類普遍的なものに対する涙でもあったと思う。あと無惨様から土井先生にメタモルフォーゼした瞬間にマジで安心して「あっ」て泣いてしまった。そのくらい関俊彦氏の声が海馬に刷り込まれていて、自分でちょっと引いた。

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