愛に乱暴のレビュー・感想・評価
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「ありがとう」の一言ですべてが救われる
んな訳あるか〜い!
ずーっと我慢して最後の最後に江口のり子がチェンソー振り回してキレまくるんかと思とったわ。
不幸あるあるを延々と見せられてこの終わり方か。
小泉孝太郎のセリフじゃないけど、「楽しくない」「つまんない」んだよね。
まぁ、実際ありがとうの一言で報われることってあるからな。
ヒューマンサスペンスとは違うかな?
終始、嫌な感じです。
夫、最低の男。女孕ませては妻を取り替える?
夫の母…まぁ夫の母ですから。
妻…終始不機嫌
布石なのかなと思われた、ゴミ捨て場の火事は犯人不明。
後半のシーンのためだったのかな。
これがまずサスペンスの入り口?とか深読みしたけど違った。
家の床を掘ったら赤ちゃんの服が出てきて添い寝したこの辺から、サスペンス始まる???
違う
誰が埋めた?
伏線?回収できない。
ホムセンの外国人がかけた「ありがとう」と、それに対して答えた「ありがとうって言ってくれてありがとう」っていう言葉以外、ひとつも刺さらなかった映画でした。
個人の意見です。
終の棲家
結局、何処に安住の場所を確保するのか、その問いを突きつける作品である 別にサスペンスやら修羅場やら嫁姑、不倫等はトリガーにしか過ぎない
港区女子が、若いときからタワマンに住む それは帰る場所を確保する為だ 後は各種税金さえ払えば、その税金を払える為の収入を確保しさえすれば、立派な日本国民である 首輪を付けてるが野良猫、こんな残酷なことはない さぁ、国民よ、居場所を確保するのだ!それしか生きる手立てはない
安心して、アイスを頬張るその日まで、パワハラセクハラカスハラ、我慢するしかないじゃないか・・・
もう少し「突き抜けた」感じがほしかった
息苦しくなるようなスタンダードの画角、いなくなった猫、ゴミ捨て場で続く不審火、子供がいないことへの負い目、家庭に無関心な夫、どことなくぎこちない義母との関係と、不穏な空気が漂う序盤の展開には、これから何が起きるのだろうかと引き込まれる。
やがて、夫の浮気が明らかになった上に、講師を勤めていた石鹸の手作り教室の廃止が決定したことで、主人公のストレスが爆発し、チェーンソーを駆使した奇行が始まることになる。
ただし、民家の床に穴を開けて、その下の地面を掘るとか、柱に切り込みを入れるとかといった行動は、確かに常軌を逸しているのだが、「乱暴」と謳っている割にはこじんまりとしていて、何だかおとなしい印象を受けてしまった。
どうせ、溜まりに溜まった鬱憤を晴らすのであれば、家全体を滅茶苦茶にするような、突き抜けた破壊力があっても良かったのではないかと思う。
それから、主人公が頻繁に見ていたスマホのブログは、てっきり夫の浮気相手のものだと思っていたので、浮気相手の妊娠を知らされ、離婚を切り出された時の、主人公の取り乱した様子には、「知っていたはずなのに」という違和感を覚えてしまった。後に、このブログが、主人公自身が過去に投稿したものであるらしいことが分かり、ようやく納得がいくのだが、ここのところは、ミスリードをしようとして、かえって混乱を生じさせてしまったように思えた。
また、主人公が、床下から掘り起こした赤ちゃんの肌着にしても、いつ、誰が、どうやってそこに埋めたのかが分からず、モヤモヤさせられる。もしかしたら、この肌着は、因果応報の念に苦しむ主人公の幻覚なのかもしれないとも思ったが、義母も、それを手にしているので、確かに実在するのだろう。
他にも、放火事件の犯人は誰なのか、いなくなった猫はどうなったのかなど、残された謎が多過ぎて、釈然としない気持ちになってしまった。
ラストで、夫や義母の口からは決して聞くことのできなかった「ありがとう」という言葉を、思いも寄らない人物から掛けられて、主人公の心が救われるという展開には、胸が熱くなるものがある。
その一方で、取り壊される「離れ」を眺めながらアイスキャンデーを食べる主人公の姿から、何となく解放感のようなものは感じられるものの、もう少し、未来への希望が実感できるようなエンディングにしても良かったのではないかと、少し物足りなく思ってしまった。
小泉孝太郎は最低の糞男を演じたら右に出るものはないな
楽しくないから、ただそれだけで他の女に走るのだろうか?
きっと前妻にも同じことを言って別れたことは想像に難くない。
桃子の奇行ばかりに目を取られがちだが、この旦那の方が愛に乱暴では?
小泉孝太郎は最低の糞男を演じたら右に出るものはないな。もうすぐその弟が総理大臣になるのかと考えるとこれも、また乱暴な話だ。
最終的に桃子は勝ったと感じる。
合わない義母は去り
自身が流産しながらも略奪した馬鹿旦那も去り
旦那の浮気に疑心暗鬼になる心配もなくなり
家もまんまと手に入れ
リスタートを切るには万全と言える
桃子は離婚届に判を押してない
いくらでも揺さぶりをかけられる
以上、桃子が勝ったと感じた所以である。
ちょっと神経質で協調性に欠けるとこはあるが、お仕事できる系なので、そこそこ賢いから彼女の未来は暗くはない。最後のショットは私にそう連想させました。
しかし、孝太郎、この先どうする?
マウント取られてるぞ 笑
画面の中心に、常に江口のりこ
良き主婦でありたいと努力しているにもかかわらず、夫の不倫などによってじわじわと立ち位置を失っていく桃子の感情を、江口のりこが見事に表現。スタンダードサイズの画面も、この閉塞感に効果的だ。
桃子が精神の平衡を失っていくさまに、次はどうなる、と惹き付けられるのだが、予告編にもあった弾けた展開は、中途半端な尻すぼみで終わってしまう。少しがっかり。
人間の弱さを再発見する作品
人間は脆い。
それを改めて感じる。
映画を観るメリットは
人生の糧になることだ。
人間は弱いという本質を知っていれば生きる上で役にたつ。
映画を観て、自分の体、心と内省する。
ぼくは、この映画を観て、
よかった。
ババァのおっぱいでも、
魅力だと、知るし、
とにかく、
映画というのはおもしろい。
そして、映画を観ると、自律への後押しにつながる部分はある。
離れの方に飾られた写真が、この家の歪さを物語っていた
2024.9.3 MOVIX京都
2024年の日本映画(105分、G)
原作は吉田修一の同名小説(新潮社)
夫の浮気が原因で不可解な行動を取る妻を描いたヒューマンスリラー映画
監督は森ガキ侑大
脚本は森ガキ侑大&山崎佐保子&鈴木史子
物語の舞台は、日本のどこかの地方都市(ロケ地は神奈川県綾瀬市)
専業主婦の初瀬桃子(江口のりこ)は、夫・真守(小泉孝太郎)とともに、夫の実家の離れで暮らしていた
義母・照子(風吹ジュン)との関係は普通で、そこまで干渉し合うこともなかった
桃子は前職のツテで手作り石鹸教室を開いていて、元後輩の浅尾(青木柚)が彼女のサポートにまわっていた
彼女は、石鹸教室をもっと広範囲にしたいと考えていて、元上司の鰐淵(斉藤陽一郎)にコンタクトを取っていたが、良い反応は得られていなかった
夫との関係は可もなく不可もなくと言う感じだが、夫は桃子のことには興味を示さず、いつも生返事ばかりを繰り返していた
最近は出張が多く家を空け、夕食も外で済ますことが多く、団欒を築くような時間も持てなかった
桃子はいつも義母のゴミ出しを手伝っていて、その際に不法に投棄されたものや、汚れたところを掃除して回っていた
ある日のこと、数区画先で火事が起き、それはゴミ置き場の放火であることがわかった
地元の警察官(西本竜樹&堀井新太)は住民に注意を促し、桃子もその注意喚起を受けることになった
映画は、街の中で不穏なことが起き始めるのと同時に、夫の様子がおかしくなっていく様子が描かれていく
急に香港に出張が決まったと思えば、帰国したスーツケースのワイシャツなどは綺麗にアイロンがけがされていた
また、桃子の言葉に過剰反応になるかと思えば、聞こえていないふりをするなどして、夜の生活も拒否され続けてくる
桃子は誰かいるのではないかと疑うものの、決定的なものはなく、独り言のように呟くだけ
だが、夫はその小言に大きな意味を感じていて、とうとう「告白」をすることになったのである
夫の不倫相手は教員をしている三宅奈央(馬場ふみか)という女性で、彼女は妊娠5ヶ月だと知らされる
その後、彼女のアパートを見つけては乱入し、そこで妊娠が本当かなどと詰め寄るものの、母子手帳を見せられて唖然とする
さらに実家にフラッと寄ってはみたものの、そこには自分の居場所はなく、兄一家と母(梅沢昌代)の二世帯住宅のような感じになっていて、桃子の部屋は子どもたちの遊び場になっていた
そして桃子は、何を思ったのか、ホームセンターでチェーンソーを買い、離れの床を切り壊して、そこにあった丸い缶を引き摺り出す
そこには、かつて桃子が妊娠していた時に購入したベビー服が仕舞われていて、彼女は夫との婚前に流産をしていたのである
映画は、桃子自身も妊娠を理由にした略奪婚をしていたことが判明し、そのことを告げずに結婚した桃子は義母に不審な眼差しを受けていたことがわかる
その秘密の蒸し返しによって桃子の中で何かが壊れ、そして、奇行にも思える行動を繰り返していく
いわゆる略奪婚の連鎖となっていて、わかりやすい因果応報に晒されている、と言う内容になっていた
いずれにせよ、江口のりこの演技を堪能する内容で、まともな人は一人もいない印象だった
元上司も口だけの男で、元部下はまだマシに思える
桃子の居場所が一つずつ壊れていく中で、どこかに行かざるを得ない状況になって行くのだが、唯一の救いはホームセンターの店員である近隣住民の李(水間ロン)の言葉だろうか
本来は夫から言われたかった言葉だと思うが、劇中では一度もその言葉は聞かれない
そう言った関係性を続ける意味があるのかが問われていて、それは義母がこぼした「若いうちに」と言う言葉に集約されている
それがラストの決断に繋がっているのではないだろうか
探し物は何ですか?2回目鑑賞!
数々のベストセラーを届けてくれる吉田修一先生の同名小説を森ガキ侑大監督が映画化。
&江口さん主演ってだけで震える。
原作はか〜なり昔に読んだから、すっかり忘れてまして、フライヤーで思い出した感じ。
上巻では、不倫の女を描いているかに思わされたが、下巻ではそれがひっくり返される。
お〜う!そういう事なのねコワッ!
"因果応酬"でした。
本作は、ボリュームのある原作の筋はしっかり押さえ、ウマくまとめた印象。
だんだんと思い出した原作のアレもコレも入れて欲しい所ではあったが、終始不穏な緊張感に包まれた、原作の良さを凝縮した作品だったと思います。
冒頭のあのシーン!
特に男性陣はビックリだったのでは?
実際はお股の所でカーテン閉まってますからDr.と顔を合わせるなんて状況にはなりません。
だけど、あれはインパクトありますよね。
婦人科のあの検診は、何回やっても女医さんでも苦手です。。
酷い生理痛に悩まされながらの妊活なのかな?
後々効いてくるシーンです。
Dr.からも配慮なしの言葉をかけられ落ち込み、夫の真守(小泉孝太郎さん)からも向き合ってもらえず寂しさが募る。
姑(風吹さん)に対しても良い嫁であろうと日々気を遣っているのにも関わらず、一言の
お礼もない。ありがとうって言え!!
あの母にしてあの息子だった。
あまり肉食べないでしょ魚が好きなのよ
いや食べますよお肉好きですよ
キィィィ〜!私もこの会話した事あります爆
まぢで困る!
丸のままの魚なんて要らん( ̄∇ ̄)
一応は家族の形をしているが、嫁姑の微妙な関係性が見事に表現されていて苦しくなった
(°▽°)
元上司の鰐淵(斉藤さん)からも調子良くかわされ、実家にも居場所はなく、順調に見えた仕事までも失う。
荒れたゴミ置き場の掃除。。
少〜しずつ少しずつ、確実にストレスが溜まる桃子(江口さん)
加えて
行方不明の愛猫、ホームセンター勤務の無愛想な近隣住人、李君(水間君)の存在。繋がるのか?と思わせるゴミ置き場の不審火。
桃子の周囲に不穏な空気が広がる。
そんな日々のストレスに向き合わない様に、敢えて丁寧な暮らしをしていたんだと思う。
ある種の現実逃避かのようだった。
もうやめて!これ以上桃ちゃんにストレスかけないで!と感情移入しちゃってるから辛いのだが、蓋を開ければ
"因果応報"なのです。。
いやいや、お、おおん。。(°▽°)
真守はクズなのは大前提だが、桃ちゃんお前もだったんか!
略奪婚した桃子が今度はされる番に。
妊娠した愛人との対面、離婚を突きつけられる。
この事が決定打となり桃子の心は崩壊してしまう。
コップの水は溢れてしまった。
頭に浮かんだのは以前ホームセンターで見かけたチェーンソー。
それ目掛け一目散に売り場へ向かう桃子をもう誰も止められない。
初瀬家の「離れ」で丁寧な暮らしをして来た桃子。頑張って来た桃子。
子を失い、心の拠り所であって欲しかった夫までも失う。
もうカウントダウンがはじまってしまった。
チェーンソーを味方につけた桃子。
(私も匂いフェチだが、桃子パイセンはチェーンソーまでもクンクンうっとり!
狂気w)
床を破壊し、泥だらけになってもお構いなし。
その異常な行動からベビー服と横たわる姿に移るシーンは、狂気と、何故か可笑しみまでも含んでいる。
相反するそれ(しかし紙一重か?)を
同時に見せられ、こちらもゾワゾワッとした落ち着かない気持ちにさせられる。
私ね、
わざとおかしいフリしてあげてるんだよ!!!
真守はクズだが、桃子に放った強烈な本音は、悲しいかな少し気持ちがわかってしまう。
しかし桃子の常軌を逸した行動は、
複雑な人間の感情と、その裏にある愛を表現していたのだと思う。
その暴走は、正しいのか否かでは判別出来ない、愛の形であったことは確かなのではないかな。
同情し難いはずの桃子を見捨てられないのは何故だろう。
欲しかった人からは何ももらえなかった桃子。
まさかの人物からかけられた
「ありがとう」に自分を取り戻す姿に安堵する。
彼女の再生にホッとし、壊される
"離れ"にスカッとした気持ちになるのは何故だろう。
母屋の軒先でガリガリってる姿には、解放と、又歩き出す覚悟も見えた気がしました。
フライヤーにはスイカを抱える桃子の姿が載っています。
出産を「鼻の穴からスイカを出すくらいに大変(痛い)」などと例える事がありますが、スイカを抱えて愛人宅に乗り込むその姿は、皮肉にも妊婦さんに見えるから切なかったです。
「教員です」喰らったわ〜(´ཀ`)
愛人のものと思われたSNSが実は。。ってのも一瞬フリーズしてしまいましたね(°▽°)
"愛に乱暴"だった桃子。
それでも生きて行くしかないんだなぁ〜
終始不穏な空気感と緊張感に包まれて、細部にまで侵食し、迫って来る不快さはトラウマレベル。
もういいって〜(°▽°)って位、たたみ込まれます。
だもんで、あのラストは好みが分かれるか?
私はというと、あれ?これで終わるんか。と、ちょい肩透かしだったのが本音。
だけれど、巧い俳優陣が魅せる乱暴な愛から目が離せませんでした。
風吹ジュンさん。
居る居る!こんな姑!で、嫌悪感有り有り!
無駄に美人なのがイラつきポイント加算w
子離れ親離れ出来ないイタイ親子。
はぁ〜嫌いだわ。
無意識の悪意溢れる台詞がリアル。
愛人役がよく似合う。彼女が愛人だったら
負け確( ̄∇ ̄)
今回は大人し目な役でしたが、馬場ふみかちゃん。良かったですね。
おぱいまで披露(ケドアレイル?)
いつも期待に応えてくれる安定の江口さん。
多江さんと江口さんに幸せは似合わない?!?!
その快演は言わずもがなだが、小泉さんが〜!ビックリ気づきませんでした。
ムロさ〜ん!
孝太郎が酷いゲス野郎でしたぁ〜!
◎桃ちゃんの事が頭から離れず、本日おかわりして来ましたw
よく考えると非常に日本的だな〜と思いました。
子ができたら籍を入れなくてはという考えって、戸籍制度に縛られている日本ならでは。
女は子が出来たとわかった時点で男の戸籍に入るのが"普通"とされている中で、不倫相手の子を身籠った時。。
1人で育てますなんて簡単に言うが、実際はとても厳しい現実があります。
金銭面は勿論のこと、社会的にも差別的な視線を向けられる事もあります。
だからこそ、"籍"を入れ"普通"に収まるのをヨシとする。
そこを目指したい。
勿論不倫の末の懐妊なんて、道徳的に間違ってはいますが、どんな事情であれ、妊娠した女にも様々な選択肢が用意されていれば、桃ちゃんも愛人も違った人生を歩めたかもしれません。
(結果桃ちゃんは流産してしまいましたが。。)
結局女なんて子を産めば母親になるわけで、いつまでも男が望むかわい子ちゃんではいられません。
好きだよ〜だけで繋がっていた、お花畑の中にいる弱々しく見えた愛人もどんどん強くなるわけです。
そこで真守は又気づくのでしょう。
"君といてもつまらないんだ"
哀れなるものたちかっ!!
まぁ、女だけが被害者でかわいそうではないですけどね。
お天道様は見ている。
改めて、因果応報でございます。
桃ちゃんが真守に何回も電話をかけ、繋がらず留守電に
「お義母〜さんに話しがあるって何?!?!
リフォームの事って言っておいたから!!!話しちゃんと合わせてよ!!!」
きょえ〜〜!!こわい〜〜!!
2回目だから?笑ってまったw
それから、
原作でチェーンソーの重さを赤ちゃんの重みに例えていたな〜と思い出して泣
そのセリフ欲しかったなぁ〜と思いました。
桃ちゃんのおぱい問題も。。
1回目は、なんでわざわざあのカットを?と思いましたが、今はもう誰も(大きなのっぽの古時計みたくなっちゃったw)あのおぱいを必要としている人間はいないんですよね。。
桃ちゃんの存在そのもの。
需要がない。。イタタタ( ; ; )
彼女を象徴している様に思えて哀しく切なくなりました。
実際そんな意図があるかはわかりませんが。。w
(だってふみかのだったら嬉しくない?)
何でしょうか。個人的にジワジワ効いてくる作品でした。今日消化出来て良かった。
明日からはナミビア!楽しみですね!
あ!ベビわるドラマもスタートしましたね!
録画見てきま〜す。
映画らしい映画を観た
桃子演じる江口のりこが凄い、圧倒的。江口のりこのこんな姿を待ってました。今年の主演最優秀賞の最有力。旦那役が小泉孝太郎?爽やかなイメージの小泉孝太郎のクズっぷりには怒りを通り越して、もはや笑えるコメディ。いつまでも美しい風吹ジュンのちょっと好きになれない姑役にも唸った。桃子やっちゃうの?いや、許すからやっちゃって!と桃子の行く末をヒリヒリする緊張感の中で一緒に追いかけていく展開が良かった。ラストに一縷の光が差してくれて涙。ありがとうの一言って大事。映画らしい映画を観ました。
タイトル通り、乱暴ですね
原作は未読ですが、演出をタイトルに寄せてるのがアリアリと伝わってきます。
物を置く時にドスン、テーブルをドンと叩く等、いかにも乱暴感があってクスっと笑ってしまう。
「乱暴な愛」と言い換えた方がお話はわかりやすい気がします。
男は結婚した相手が不妊なので離婚を考えていて、不倫した相手が妊娠をしたら再婚をしようとする。
主人公も元々そういう結婚の仕方をしていたが、流産をしたことで、同じように不倫相手が現れて妊娠をして、離婚を申し立てられる。
その事に納得がいかずチェーンソーで暴れていると、男のホンネが出てきてさらに傷ついてしまう。
しかしながら、納得いかないまでも家はもらうことができたし、まあなるようにしかならないと言った終わり方。
ゴミ捨て場の火事が繰り返される意味が今ひとつわからなかったが、たぶん大事なヒントが隠されてるんでしょうね。
妊娠した不倫相手との修羅場や、いきなりのチェーンソー登場にハラハラドキドキできるので、それだけでも楽しめる映画でした。
夫婦の理想像を考えてしまう
原作未読。江口のりこ主演に惹かれて鑑賞。
ずっと一緒にいれば空気のようなとか元気で留守がいいとか言うけれど、「一緒にいてつまらない」って…何年目の設定だったんだろ。主人公に同調したり、いろいろ感情が巡る映画だった。
「日常」というサスペンス
描かれていた大半は「主婦の日常」だ。それがここまでサスペンスになるのかという事に驚かされる。何か大きな事件が起きるわけでもなく人が死ぬわけでもない。なのに怖い。
冒頭で「ぴーちゃん」の姿が見えないと捜し回る桃子。ぴーちゃんとはおそらく猫だと思われるが、そもそも猫に「ぴーちゃん」って名前を付けるかね?などと考えていると、何となく嫌な予感がして心がざわつき始める。一方で猫を毛嫌いする義母とまるで無関心な夫。それでもしつこく捜し続ける桃子の姿を観ているだけで少しずつ怖さが増してくるのは実に不思議だ。
桃子はあれこれ夫の世話を焼く。何かと義母を気遣い、頻繁に差し入れをする。以前の勤務先の上司に会いに行く時も、わざわざ上司の好きなものを用意して手渡す気遣いを見せる。でも誰ひとり彼女に「お返し」しようとしない。誰も彼女に気遣いせず、相手にしようともしない。それでも彼女は献身を続ける。でも誰ひとり彼女に関心すら持とうとしないのだ。
そんな彼女が後半では庭のスイカを荒っぽく引っこ抜いて、まるで「赤ん坊」のように抱きかかえて愛人宅へ突撃し、スイカを無造作に放り渡す。愛人にお金などかけてたまるか、と言わんばかりに。そして彼女の暴走が始まる。
彼女は頭が良く、とても気が利く女性だ。それはつまり人の気持ちを察するのが得意という事であり、ゆえに人の「無関心」という悪意も敏感に感じ取ってしまう。だからこそ自分が誰からも関心を持たれていない事、誰からも必要とされていない事に嫌でも気付いてしまうのだ。彼女自身も不倫からの妊娠、略奪婚という負い目もあって慎ましく生きてるし、少しでも誰かのためにと献身的に働き、自身の生活も充実させようと頑張ってみる。誰も見てないゴミ捨て場を誰に言われる事もなく毎回掃除する様子に彼女の姿勢が見て取れる。
そんな彼女を夫はまさに「ゴミ」のように捨て去る。確かに「因果応報」ではある。でも彼女なりに精一杯誠実に生きてきたはずだ。なのに報われる事は決してないのだ。そして彼女の日常は崩れ去り、彼女自身も壊れていく。子供を失い、夫という唯一無二の拠り所を失い、極めつけに彼女が綺麗にしていたゴミ捨て場すらも誰かに火を放たれてしまう。
何より強烈だったのは愛人のSNSをチェックしていた事だ。愛人の「つぶやき」を見ながら状況を確認し、夫が次に何を仕掛けてくるのか予想して対処する桃子。愛人のSNSを常にチェックするようになったらもうやばいだろ、と思っていたら…。
そのSNSは桃子自身の「過去のつぶやき」だったという衝撃。
これは怖い。あまりに怖すぎる。
終盤はそこら辺のホラーよりよっぽど怖かったかも。
チェーンソーをうっとり眺める桃子。
しかもそのチェーンソーを「正しく使ってる」のに怖い。
床下ってあんなに怖いの?
掘って出てきたものはまさかの「ベビー服」。
床下で添い寝をする桃子の孤独と絶望。
あれだけ小綺麗にしていた桃子が「泥」にまみれている。
庭にぶちまけられた魚はある意味どんな「死体」よりも怖かった。
人は誰だって愛されたいし必要とされたい。
そして居場所が欲しいのだ。でなきゃ生きて行くのは苦しい。
彼女は誰からも何も与えてもらえなかった。
でも最後に彼女は一番身近でない人間の「言葉」に救われた。
それを機に「依存しない生き方」を決意する桃子。
最後はどこかすっきりした表情でアイスを食べてる。
がんがん解体される「離れ」。
エンドロールで響く「靴音」が彼女の決意を物語る。
清々しい終わり方だった。
良かったと思う。
江口のりこさんだからこそ成立した物語なのではないだろうか。
小泉孝太郎さんの不気味さもたまらなかった。
旦那の気持ちがわかってしまう
原作未読。
日常が侵食されていくような不穏な映画。
と言うイメージで観に行った。
幸せな生活と紙一重の地獄での生活。
「ありがとうってホント言わないよね」
と語り手が漏らすが、実際彼女の生活の中でその言葉が聞かれることはない。なんて辛いんだろう。
丁寧な暮らしをしようとするけど、泥水の中で自らの周りを澄んだ状態に維持しようとするが如き勝ち目のない戦い。それは壊れるって。
なんでこんな事になってしまったんだろう?と思えばその矛先は自らに向かう。いつか来た道だ。
旦那はクズ男だ。だが、悲しいかな、僕には彼の気持ちもわかってしまうのだ。正解を見つけられずに正解っぽいところに進んで行っては間違う。彼も自立していないのだ。そんな相手に寄りかかっては語り手も自立できないのだ。だから分かれて正解(と言いたい)だし、新しい生活に踏み出して正解なのだ。
チェーンソー周りに撮影はやり直しが利かなそうな場面が多く、見ていて緊張した。
ホームセンターで混合ガソリン買ってきた?とか、エンジン掛ける前にポンプアップした?とか些細な気になるところ。
ありがとう、と言ってくれてありがとう。
一言足りなかったり余計だったりすることで生じる誤解や齟齬が無自覚に蓄積されることで対人関係の破綻を招く様はまるで生活習慣病のようだ。
何にしろ、こういう「こじらせた女」を演じている江口のりこには、もう、悪魔が取り憑いているとしか思えない。
映画らしい映画。
後引く映画。
観終わってからずっと頭の中でぐるぐる。
映画らしい映画で嬉しくなった。
江口のりこさん演じるモモコの居場所がどんどんなくなってゆく恐怖と切なさで心臓えぐられるかと思いました。
伏線にもやられた。
どこかコミカルでコメディチックな印象を持つ彼女ですが、新たな一面を見た。
小説読んだり前情報を見聞きしていたのですが、まだまだ深掘りできそうです。もう一度観ようかな。
最近の日本制作品は映画とドラマの線引きが曖昧になって来ている。
エンタメ思考で映画を楽しみたい方はこの映画に悪評をつけるのだろうな。。
~追記:2024/09/03~
衝動に駆られ、2度目の鑑賞。
更に良かった。
色々腑に落ちた。
全然笑えないシーンなのに
クスッと笑ってしまう、
俳優たちの
ふとした仕草がたまらない。
#愛に乱暴#江口のりこ#小泉孝太郎#風吹ジュン#青木柚#森ガキ侑大#吉田修一
モヤモヤ映画
原作は未読だが、映画が少し歪な感じなので(悪い意味で)変更は結構あったんだと感じる。主人公に感情移入出来ない、させない作りになっている。不倫されて可哀想と思ってたら自分も同じことをしていたとか。
ゴミがメタファーになっているのかやたらとゴミ推しで、主人公がゴミなのか?ラスト中国人に言われる言葉は肯定なのか、ゴミ置き場の話でゴミそのものではないので???が。
撮影は基本が手持ちカメラ等でワンカットに徹していて映画を見ているって感じがした。
江口のりこの風呂シーンで出さなくても別に良かったのではと思う。
小泉孝太郎は適役で情けない駄目な男代表って感じで良かった。
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