愛に乱暴のレビュー・感想・評価
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原作を知らずに見ました
苦しみを描いているからこそ、人間のたくましさが印象に残りました。
原作を知らずに見ましたが、長編原作の内容を義務的に詰め込んだ窮屈な感じは全くせず、一編の詩を105分の映画に膨らませたような、見ている時も見た後も、心地よい余白がある映画でした。
ありがとう。
奪ったモノは、奪われる
題名から、園子温監督調の映画を期待して、観に行ったのだが。。。前置きが永く
思わせぶりな ハンドカメラ撮影と 構図が雑で、照明もブルーライトをたいて
ただ"青暗く魅せればよい"という安易なもの
このレベルの映画に、
名優 江口のりこ さんは無駄使い としか言いようがないので、演者により映画の質を上げるよりも、、集客伸ばしの為に
新人アイドルでも起用した方が良かったでしょう。
小泉孝太郎さんは、映画を絞めるのに"良いアジ"を出していました。
この映画は何を言いたかったのか?
最後の種証(たねあかし)だけの1発ネタ映画でした。
3者対面シーンは、予想された展開だが、あらためて切実に魅せられると、とても面白かった。
この映画を観たら、園子温監督「冷たい熱帯魚」を観て、気分を取り戻した方が良いでしょう。
ジェイソンに並ぶチェーンソーの使い手‼️
これは一人の主婦の人格崩壊ムービー‼️ヒロイン・桃子に振りかかる義母との微妙な関係によるストレス、愛猫が行方不明になったり、近所で頻発するゴミ捨て場への放火、パートで講師をしている石鹸教室が中止され、極めつけは夫の不倫&相手女性の妊娠&離婚を切り出される‼️追い詰められ、相手女性宅へスイカ手土産に話をつけに行ったり、チェーンソー片手に自宅を破壊したりする‼️ちょくちょく見ていた不倫のアカウントが実は桃子が以前自ら投稿したものであることもわかる‼️チェーンソーで床板を切断した桃子が埋めてあった子供服、流産する前に用意していた子供服を泥まみれで抱きしめる姿は切ない‼️そんな桃子を江口のりこさんが得意の無愛想面で大熱演‼️今年は「あまろっく」といい「お母さんが一緒」といい、江口のりこさんの年ですね‼️この作品は追い詰められて人格が崩壊したヒロインの心情と行動、その生態を観察する作品としてヒジョーに興味深い作品でした‼️ラスト、ホームセンターの職員の「ありがとう」の一言に救われた桃子‼️自分たちの住んでいた離れが取り壊されるのを母屋から見つめる桃子‼️夫との離婚はどうなったのか⁉️観る者に委ねるということでしょうか⁉️
個人的には今ひとつハマらなかった
江口のりこ主演ということと、吉田修一原作という理由で鑑賞することに決めた本作(原作は未読)。予告編は観ていたがどんな話なのか予備情報を入れないまま観ることになった。
中盤くらいまでは主人公・桃子の日常を淡々と描かれる。幸せそうに見えながら、何か不穏な空気を醸し出す毎日。小泉孝太郎の演じる夫が、物わかりよさそうでいながら、桃子の話を全く聞いていない。穏やかな雰囲気なのに心が通っていない夫婦の関係がよく出ていた。妻・桃子の一方通行のコミュニケーション。隣の母屋に暮らす桃子の義母との関係も微妙なものを感じる演出だった。
それがあることをきっかけに、徐々に真実が明らかになっていく流れはなかなか面白かった。なるほど、ここがミスリードになるのかなんて軽い驚きもあったりして。ここらへんはたぶん原作がそうなんだろう。吉田修一さすがだな(あくまで想像だけど)。
ただ、全体としてはよくわからない映画だった。ものすごく悪いやつがいるわけでもなく、皆が善良なわけでもなくそれぞれちょっとずつ悪いことしてる。最後も小説であればもう少し心情が描かれて理解できたかもしれないが、映像だけで見たときには観る側に委ねられすぎていて釈然としなかった。
最初から「変な主婦」でしたがそれは江口のりこなので仕方ない
見始めてまず気づくのが画角の狭さで35㎜フィルムのスタンダードサイズで撮影したというのだけれどデジタルシネマに慣れきっている身にしてみれば何故敢えていばらの道をと思うがメイキングを見ると現場の緊張感と映画愛が伝わってきて幸せ。さらにはステディカムを使っての1シーン1カット長回しが多用され被写界深度の浅いレンズで一寸先がボケボケの手元と表情を行きつ戻りつする演出はスリリング。「予算オーバーした場合のフィルム代は監督とカメラマンが自腹で払う」という条件でプロデューサーを説得したというのだから撮影の重森豊太郎には敬意を表する。役者もかなりの重圧だと思うけれど江口のりこは逆に「エンジンがかかった」そうで、意外な小泉孝太郎のキャスティングも見事はまったし、風吹ジュンにも今年度ベスト姑賞を与えよう。昨今取りざたされる「生産性が無いとされる女性」がテーマなのだが、とりたてて大きな事件が起こるでもない小さな家族の小さな世界の小さな物語。私見だけれど105分のシーン中に90分は江口のりこが出ていたと思われ彼女を愛でるための作品でもあり1映画の主人公登場時間割合はギネス認定されてしかるべし。「変人扱いしないでくれ」という一方で「おかしいフリしてあげてる」とも言う桃子は正気と狂気のはざまを演じる江口のりこそのものでどれだけ叫んでも必死に走ってもメーターを振り切ることは決して無い。クレジットで「カラス担当」という表記を初めて見た。
江口のりこらしさはある
江口のりこらしさが出ている作品。初めから表情が乏しく、これから何かあるとすぐに予測できるのはどうか。淡々と丁寧な生活を送りながらも、心ここにあらずという感じで、楽しさや充実感を感じていないことがわかる。
自分の思い通りにならないことや、すれ違いや誤解は誰にもあることで、本作の主人公だけではない。それでも生きていく中で、自分にできることや楽しさや生きがいを探すしかない。
不倫の末に妊娠し、今の生活を手に入れたことを負い目に感じ、おかしいふりをしていたと言うのは痛々しい。しかし、夫や義母、元上司ばかりを責められない。ホームセンターの店員にありがとうと言われて泣く姿に、承認欲求の高さを感じたが、それこそが主人公を苦しめた理由ではないか。
多くのものを失ったが、本当に自分らしく生きられるのは、夫や子ども、家や家族という呪縛から解き放たれた、これからかもしれない。自分のために生きる、その後の安らかで丁寧な生活を送る姿が見たいと思った。
愛にランボー、怒りのチェーンソー
あの最後の、外国人の店員の「いつも綺麗にしてくれてありがとう」は、あの映画のラストの大佐の「もう闘いは終わったんだ、さあ終わりにしよう」、では。
江口のりこ熱演だが…
新宿ピカデリーで鑑賞🎥
「主演:江口のりこ」という予告編・チラシで観に行ったのだが、江口のりこの熱演がスゴイを通り越して狂気あふれた映画になっていて、悪い事ばかりが起こる絶望的展開をスクリーンで見せられて、中盤から映画館での居心地が非常に悪くなる感覚をおぼえた😰💦
全く楽しく笑える映画ではなく、映画館という閉鎖空間で観たから江口のりこ狂気がビシバシ伝わって来たと思う😨
これはDVDや配信などで観たら印象異なると思われる。
江口のりこ演じる主婦・桃子は、夫(小泉孝太郎)の実家の「はなれ」で暮らしている。同じ敷地の実家には夫の母=姑(風吹ジュン)が住んでいる。
近所のゴミ置き場で放火らしき出火、可愛がっていた猫の失踪、姑との関係からうわべは良好だが心の中ではストレスたまる出来事、そして夫の不倫疑惑……主婦の桃子は料理を作ったり、手作り石鹸の教室で先生をしたりとストレスを解放すべく暮らしていた。
しかし、そんな桃子に次から次へと凶事が……という展開。
本作で江口のりこは本当に熱演を見せてくれて、それがコチラに伝わって来た。夫は「妻はいつも冷静…」などと思っていたようだが、桃子が家の柱をチェーンソーで切る件で夫が「何やってんだ!?」との問いに「狂ったふりをしていないと、本当に狂ってしまうから…」という名演を見せる⚡
ただ、この映画、江口のりこの狂気のみを強調している感があり、彼女が歩く場面などで彼女の前から手持ちカメラで長めのショットを撮っているが「画面が揺れ過ぎ」である。『シャイニング』的に撮れなかったのか……と思ってしまう残念シーン (^^;
期待度が高かっただけに、残念な映画に見えてしまった😭
江口のりこ熱演していただけに、よけい惜しい感が残った🥲
……彼女に少し加点↗️
<映倫No.124202>
人を人としてならしめる条件とは何か?
心に染みる作品ではあります。
とはいえ、因果応報なストーリー展開で何に感情移入すべきかわかりにくい作品でもあります。
孝太郎は身勝手なクズですが、「君といてもつまらない」という感情の発露は嘘ではなかったはずです。江口側に瑕疵がないかといえば、それは流石に嘘。
人間と人間のすれ違い、真実と建前のすれ違い。
そういった現代社会の人と人との矛盾にフォーカスを当てた作品として、その志は認められますが、最終的出力されたアウトプットとしては、残念ながら、不満が残る作品でもありました。
原作が気になります📔
「ありがとう」のひと言の大切さ
あのワンシーンで評価がググッとあがりました。
クズは過ちを繰り返すものです。
因果応報はまさにこのこと。
泣きを見るのはいつの世も女、弱者って事ですか。
存在感の薄い、クズを小泉孝太郎が立派に(?)
演じきっていました。
いつも好青年を演じられるよりも
こんな役もこなせる方が俳優としては
素晴らしいと思うし(誰目線やねんw)
むしろ似合っています(笑)
時折チェックしてたX(旧Twitter)は
過去の自分のアカウントだった?
あの特徴あるスカートの柄が、実家に戻って
断捨離を余儀なくされた時に捨てたものと
似ていたような気がするんだけど。
見た方、教えてください。
多発している不審火、愛猫の行方不明
床下の産着
この辺りのサスペンス要素は、
原作ではしっかり描かれているのでしょうね。
ちょっと気になるので原作読もうかな。
友だち
エンディングはモヤっと、でも演技には目を見張るものがありました
主人公が壊れてゆく予告編が気になって
予告編をみて、そして皆さんのレビューをみて、平凡な主婦が壊れてゆく内容に、嫌悪感を抱きつつも、劇場で観ようと思うのは江口さんの評価があまりに高かったからです
すべての夫婦が円満なわけはなく、事件にならなくても葛藤をかかえている夫婦は多いのでしょう
「そこまで崩れているはずがない」と周囲に思われている夫婦であっても、夫・妻各々に言い分があったり、舅姑、親戚や職場、近所などまわりの要因によって崩されていく夫婦も多いのでしょう リフォ―ムの話を妻は再三しますが、夫婦共同で喜びを共感できる「子育て」の体験がない主人公にとって、「家を造る」作業となるリフォ―ムの話題に一縷の望みをかけて夫に何度も訴える様は、何とも痛々しい クズ夫に期待することはできないと我々観客は思うのだが、女の影がみえても修復の糸口を探そうとします 帰る家も安定した仕事を持たず夫の経済力に依存している専業主婦たちはこの主人公に共感をしているのではないでしょうか
原作を読んでいないが、上下2巻からなる原作には、さぞかし彼女がこのようになっていく過程が丁寧に書かれているのでしょう
嫌な姑を演じた風吹ジュンさんはアイドル歌手でデビューした頃、歌もトークも当時まわりが心配したのに、大変身です 今回は嫌な役ではありますが、冷酷さもうまくてさすがです
(9月5日 イオンシネマ和歌山 にて鑑賞)
丁寧にえがかれる乱暴
映画におけるチェーンソーは木材を切るものではなく
人を切るものなのが、娯楽映画のお約束でしょーが?こんバカちんがぁー!?
江口のりこがチェーンソーを抱えている宣材写真を見てチェーンソーを駆使してどれだけ暴れてくれるのかを楽しみにしていたのに、床下と大黒柱を切るだけって...、そこは旦那に向かってチェーンソーを振り回さないと?
原作付きにしては上映開始してから、小一時間特に何も事件がなく淡々と江口のりこの日常を描いていて、江口のりこお得意のキレ芸が全然始まらないから、何度も腕時計で時間を確認してしまいました。
小泉考太郎はTVの探偵のヤツの演技とは違い、心底江口のりこを愛していない演技はさすがでクズやらせたら豊川悦司なみに上手いと思った。ここは、監督の演出が良かったのでしょう。
江口のりこがお得意のキレ芸を見せてくれるけど、寝取られ女の家に突撃して西瓜を投げるくらいで、自分と別れてくれと言った夫に対しても会心の一撃を喰らわす事はなくその場で泣き崩れるという、しおらしいトコ見せたりしてキレ芸を楽しみにしていたのに期待はずれでした。
吹雪ジュン演じる母親の江口のりこに対して何かよそよそしいとこは何かの伏線かと思っていたけど、息子の可愛さあまっての上での対応だったのですね。嫁はどう頑張っても実の娘にはなれないあるあるは悲しいもんです。
旦那にも義母にも優しい言葉をかけられなくて、外国人留学生だけが優しかったという何とも切なくて、俺も一人暮らししていた時は屈託なく挨拶してくる外国人留学生に何度も癒されたことか。
仕事をなくして、旦那も義母もいなくなった家で一人アイスを食う江口のりこの何とも切ないことよ。この映画、おひとり様女子には刺さりまくるんでしょうなぁ。
チェーンソーの使い方が間違っているとこ以外はよく出来ている映画だけど、何の救いも無い映画なので楽しめるかと聞かれると答えにくい映画です。
未来世紀ブラジルが好きな人にお勧め。
そりゃ他人は楽しい
いたたまれない
寄り添うカメラに人間が浮き上がっていく
猫とコーヒーカップ
相変わらずの江口のりこの熱演ぶりが印象的な映画でした。夫、姑、職場、近隣住民など、あらゆる人間関係にズレが生じた主人公・桃子が、孤独感、疎外感の余りどんどん狂って行くようでいて、よくよく考えれば現代社会に生きる誰しもが陥る可能性のあるシチュエーションを描いていただけに、非常に見ごたえがありました。
基本桃子にスポットを当てた作品だけに、カメラの焦点も桃子だけに合わせることが多く、背景はぼやけた写し方をした辺りも、彼女の独りぼっち感を高めており、大変効果的だったように感じました。そのせいか、夫役の真守を演じたのが今話題のシンジロー氏の兄貴だと気付いたのは、中盤あたりに彼が風呂場から出てきたシーンでした。前髪を下したヘアースタイルだったこともありましたが、まともに妻と目を合わせて会話をしない夫役の演出が効いていて、観客も桃子の喪失感を味わうことが出来る創りになっており、監督の芸の細かさに恐れ入りました。
また、孤独に苛まれた桃子が執着した猫のピーちゃんとコーヒーカップという小道具も極めて効果的でした。特にピーちゃんは、鳴き声はすれど姿は見えず、これはきっと何かあるに違いないと思わざるを得ませんしたが、案の定そこに物語の秘密が隠されており、それを知ると100%桃子に対して同情とか共感をすることが出来なくなる辺りもかえってリアリティが高まって素晴らしいお話になっていました。
最終的には、桃子も含めた日本社会から、桃子以上の疎外感、孤独感を感じていただろう近所に住むアジア系の外国労働者からの一言や、夫の不倫相手と自分の共通項に気付いたこと、姑との不思議な和解などを経て、どこか吹っ切れた桃子の姿を見られて少しほっとして劇場を後にすることが出来ました。
そんな訳で、本作の評価は★4.5とします。
平凡な日常が破滅的な世界に変わっていく
江口のりこさん主演ということに興味を惹かれ見てきました。
(あまろっく以来私の中で江口のりこ株が上昇したので)
表面上はたいして問題もなさそうな家族なのだが、可愛がってた野良猫の失踪、体調不良、夫の浮気、石鹸作り教室の廃止、義母との微妙な関係などから徐々に壊れていく主婦桃子を江口のりこが熱演。
日常の描き方が自然でありながら不穏な空気が漂うという描写がうまく、この空気感がこの映画の魅力かもしれません。
桃子の夫役小泉孝太郎がまさかのダークキャラ。
いろいろ疑問の残る映画でもありました。
まず失踪したぴーちゃんという猫の姿が一度も登場しませんが、本当にいたのでしょうか?
そして桃子が頻繁に見るスマホのXは浮気相手の投稿かと思っていましたが、投稿写真の服の柄からすると昔の自分の投稿なのか⁉そしたらなんのために頻繁に見ているのか⁉
不審火の犯人は結局誰なのか?
夫が桃子の前にも妻がいて、前の妻と別れて桃子と一緒になっていることが終盤になって判明し、同じことが今回繰り返されていることがわかる。
今回は桃子が夫の浮気の犠牲者となる。
桃子の生きる居場所が失われようとしているとき、ついに江口のりこがホームセンターでチェーンソーを買い床下を破壊するのだが、ぎりぎりのところで一線を超えないのがこの映画のいいところ。
腹立たしい夫の浮気相手に対しても家を出てからの大きな物音に、まさか部屋で倒れたのではと慌てて走って戻る。
そういった細かな描写が妙にリアリティを感じさせると思いました。
ただ、泥だらけになった江口のりこさんがシャワーを浴びるシーンでバストトップは本当に見せる必要はあったのでしょうか。
映さないと逆に不自然に見えるからなのかなあ。
近所に住む外国人のホームセンター店員から「ありがとう」を言われ桃子が涙するシーンが桃子が少しだけ救われてよかったと思いました。
なんかいろいろ不思議な魅力のある映画だったと思います。
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