「哀に爛貌」愛に乱暴 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
哀に爛貌
始めから桃子の様子が微妙におかしい。
ふとした表情やピーちゃんへの反応からその兆候は感じるが、表面上はきっちり取り繕いながら生活している。
旦那や姑との関係にズレは見えるものの、すべてが欺瞞にも感じない。
仕事も順調そうだし、不審火もあくまで隣町の話。
どこに原因が、と見ていくと、なるほど定番の不倫問題ですか。
桃子は不倫の様子をSNSで見ており、すべて知った上であのリアクションか…怖っ…と思いきや。
確かに奈央のキャラとの剥離は感じたし、どうりで日時の表記がなかったワケだ。
しかし、(もし鍵垢だったとしても)あんな投稿してたなんて、桃子の方がよっぽどヤベー奴じゃないか。
奈央への台詞が全部ブーメランです。
そして愚行を繰り返した真守が一番のクズ。
照子の反応は最初こそまともだが、男の子か女の子か気にするあたりコイツも大概。
床下のベビー服は、腐敗や劣化もないから桃子が?
離れも床板もかなり古そうなのにどうやって??
不審火に大した意味がなかったり、離婚や失職の顛末がハッキリしなかったり、話としては色々モヤモヤ。
ムダ乳も何故出したのか意味不明。
江口のりこは流石の演技だし、脇も良かったが、今回は小泉孝太郎を見直した。
髪型もあるが、声もいつもより低めだったりもして、「あれ?小泉さんだったよな?」ってなった。
真守が“離婚したい理由”が一番キツい。
共感&コメントありがとうございます。
真守の一言は本当にキツかったですよね。でも、ちょっとだけ共感してしまいます。
決して桃子が悪いわけではないんですが、真守のように隙が多くてだらしない自分には、丁寧すぎる生活は少々窮屈で息苦しく感じてしまいます。
こんばんは♪
桃ちゃんの"ムダ乳"悲しいかな真守同様、鑑賞者全員に対しても誰得でもない。
桃ちゃんの存在そのものの様な気がして切なかったです。
まぁそんな意図などなく、あのシーンならおぱい見えますよね的な江口さんの漢気なのではとも思いましたが(^。^)
ふみかちゃんなら全員ウェルカムですよねwそれも辛み〜w
原作ではチェーンソーを赤ちゃんの重さみたいって表現してて、泣いたので、そのセリフ入れて欲しかったです。
原作では床下に違うもの(ベビー服よりは不自然ではない古いもの)が埋まっていて、それが放火のエピソードと間接的にリンクしていたりするのですが(その構図がめちゃくちゃ面白いかというと、そうでもないのですが)、そうした物語の繋がりの一部を削ったために放火エピソードが宙ぶらりんになったような感じでした。