「Dynamite」怪盗グルーのミニオン超変身 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Dynamite
イルミネーションのアニメは楽しさ全開!ってところが大好きなので、ミニオンなら迷う事なくそりゃ行くでしょということで鑑賞。
悪くはない、ちゃんと面白かったんだけど…過去作と比べると中身の薄さやブレが激しくて、全力では楽しめなかった自分がいました。
割とグルー周りのエピソードがいらんなーと思うところが多く、隣人とのテニスだったり、美容室でやらかしてしまったお客との追いかけっこだったりと脱線している割にはアニメーションの滑らかさ以外はあまり残らないものだった割には尺を取るのもなんだかなぁとなりました。
家族との絆、特にJr.との関わりを持って描いて欲しかったんですが、オムツの替えなどはミニオンたちがスパスパやってくれるので、グルーはただ甘やかしたりしてるくらいの感じなので、終盤に分かりあうというところにあまり説得力が無いというのも惜しいなと思いました。
あまりそこまで深く考えないでいい作りの作品だとは思うんですが、これまでのシリーズがそこんとこ上手いことやれていたのとどうしても比べてしまいました。
敵キャラも魅力的かと言われると微妙なラインで、自ら虫になったり、光線を撃って他の人を虫にするすごい武器まで持っているのに、そこまで残虐性も感じませんでしたし、後半見せ場すら薄くなっていってしまうので、シリーズで1番影の薄いキャラなんじゃないかなぁと思いました。
今作のメイン的扱いのはずだったメガミニオンたちがそこまで活躍してくれなかったのも残念でした。
一応アクションだったりはしてくれるんですが、合間合間に挟まれる程度なので、どのキャラもうっすらとしか印象に残らず、いつも通りのミニオンたちがわちゃわちゃアホの所業をしている方が好きだなってなっちゃいました。
代わりに泥棒に憧れる隣人の娘のポピーはとても良いキャラをしていて、ずる賢くて、でもちょろくて、その中でアグレッシブな行動を見せてくれたりと、出番は特別多くないにも変わらず印象に残るキャラだったのがとても良かったです。
ぜひ次回作以降も彼女は出て欲しいな〜と思いました。
ミニオンがめっちゃ集まってわちゃわちゃするところがやっぱ良いなというところに落ちついちゃいましたが、やっぱミニオンは最高なんですよね。
鶴瓶さんが結構キツそうだったのが今作で顕著に現れていて、グルーはセリフ量が多いのもあって、途中途中でガス欠してしまっていたなという場面がありました。
次回作では流石に変更なのかなとは思いましたが、この先も長く続いていくシリーズのはずなので、しゃーなしなのかなと思いました。
山田杏奈さんは抜群にハマっていました。ぜひ続投を。
やはりミニオンが暴れ回る姿と共にグルーの暗躍を楽しむのがこのシリーズの魅力だよなと再確認できました。
ミニオンというスーパーアイコンと共にこれからもアニメ映画を牽引していってほしいです。
鑑賞日 7/19
鑑賞時間 18:00〜19:50
座席 J-26