先生の白い嘘のレビュー・感想・評価
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もったいないやつ
予告が出たときから奈緒が風間俊介がこんな役をするのかと、不安かつ期待していた本作。監督は存じ上げませんでしたが脚本の安達奈緒子さんにはおかえりモネもあったし上手くまとめてくれるのではと期待。
一方、原作がマンガサイトで2巻まで無料公開されていたので読み始めたところ、とてもきついが深いテーマを扱っている力作であることがわかり全8巻を購入。5巻まで読んだところで映画を鑑賞。これから残3巻よみます。
筋的には原作より登場人物とイベントを減らしてわかりやすくしてはいるが、結果として重要なテーマ的なところが簡略化され、悪役も薄味化、田辺桃子も活躍なし、いくつかのショッキングなシーンだけが残った印象。奈緒に三吉彩花に風間俊介、殻を破るせっかくの努力が中途半端な問題作に終わってしまった残念な印象。
作品場外でインティマシーコーディネーター拒否絡みで不要な話題となったが、結果として傑作にはなってないのだから、監督にとってはつけておいたほうがよかったんじゃないかと思った。
話が破綻している
説明が無さ過ぎて置いてけぼり。
急に泣いたり好きになったりキスしたり。
首吊って元気に喋れるわけないだろ、リアルのカケラもない自殺描写。何を言いたいのか全く分からない過去1番最低点の作品だった。10人も女優が断ったのは脚本のせいだと思う。
エロ要素は有りません。不快なだけです。
問題作・・・痛い!!不可解で不快!!謎だわ‼️
ともかく評価が難しいです。
主人公たちの心理も難解だし、
内容も行動も謎だし、
レビューを書くのにこんなに難しい映画を何故に観てしまった、
そのことを少し後悔してます。
まず早藤(風間俊介)への憤り、
レイプから肉体関係を継続する美鈴(奈緒)の不可解な行動。
早藤はもはや犯罪者と呼べる男で、社会に野放しにすべきでない男。
それなのに親友の美奈子(三吉彩花)に
レイプの事実を告げない美鈴の、未必の故意(?もしかしたら悪意?)
婚約して既に美奈子は妊娠している。
絶対に教えるべきだと私は思います。
早藤と美鈴の関係を知った後も、
そして早藤が破滅への道を辿りつつも、
見捨てずに愛し続ける美奈子。
この美奈子の行動と対応は、
ある意味で美鈴より信じられない‼️
原作漫画(鳥飼茜)を読んでないので、原作にはもっと
美鈴(奈緒)、早藤(風間俊介)、美奈子(三吉彩花)の
性格や心理や背景が描かれているのだと思います。
もっと詳しく知りたいですね。
3人の行動とその考え方を。
引越しの日に、美奈子をコンビニに買い物に行かせて、その留守に
美鈴をレイプする早藤(荷物の整理も手伝わずに?、)
美奈子が帰って来てからのシーンはないのです。
帰ってきた美奈子が、美鈴の打ちのめされた表情を見て、
普通、異常を察すると思うんですね。
その後も3人の友達関係は続いて、美鈴はことあるごとに
早藤に性的搾取をされ続けて、早藤を受け入れている。
《体格が良く》《性格も活発》《親も地位と金がある》
その美奈子を早藤はは襲わない
(弱い美鈴だから、警察に訴えない美鈴だから
甘く見ている。美鈴が早藤に良いように搾取されるのは、
弱いから・・・これが美奈子と美鈴の格差なのか?
そこにつけ込む早藤の狡さ卑しさ・・・。
しかしレイプの事実を美奈子に告げない美鈴には悪意がある・・
・・・潜在意識に、
早藤という男。
性的欲望を制御出来ない、
ラストの美鈴への暴力も度を越している。
早藤が破滅的欲望を持ったのもトラウマなのか?
生い立ちなのか?
そういう性格なのか?
三木監督が奈緒さんの望んだインティマシー・コーデュネーターを
断ったそうです。
その事で賛否がある様です。
「ドライブ・マイ・カー」はその効果なのか、濱口監督のセンスなのか?
この映画は良かったと思います。
「湖の女たち」はコーデュネーターを使ったそうですが、
そのせいか関係ないか分からないが、醜悪な性描写だった。
遠回しなシーンが、物足りなく少しも美しくなかった。
この映画は、かなり振り切った性描写で衝撃的ではありました。
奈緒さん、彩花さん、そして風間さん、
トラウマ映画にならないとイイです。
三木監督や出演者の熱意と頑張りは評価できると思います。
映倫がR15+としてるから、イイのでは?
高校生の新妻(猪狩蒼弥)は、一服の清涼剤!!
彼の清潔感が美鈴のこれからの人生に、
優しさや暖かさを付け加えてくれたら、イイなぁ、
そう思いました。
自分にはない考え方をまた一つ知りました。
『好きな人との行為でも,快楽を満たしているだけなんじゃ無いか。他人の体を求めてはいけない。』、自分には無い考え方をたくさん知ることができました。
正直,テーマは,思ってた以上に重く,現代では,ある程度,男女平等とは言っても,まだまだ,男女の間には不平等がたくさんある。
映画を見た人によって,感じ方がすごい異なる映画だなと感じました。
でも,映画の良さって面白い、かっこいいとかだけじゃなくて,自分に無い考え方を取り入れられることにもあると思います。
良い映画でした。
役割の自認は性的な魅力の終着駅にもなり得るが、その駅の先にはまだ線路が続いている
2024.7.6 イオンシネマ京都桂川
2024年の日本映画(116分、R15+)
原作は鳥飼茜の同名漫画(講談社)
性的不平等に悩まされる女性教師を描いたヒューマンドラマ
監督は三木康一郎
脚本は安達奈緒子
物語の舞台は、日本のどこかの地方都市(ロケ地は富山県富山市及び黒部市)
桜丘高校の教師として働いている原美鈴(奈緒)は、ある悩みを抱えていた
それは、男女には性的な不平等があり、女性はいつもそれに犯され続けているというもので、その発端になったのはある男からの性暴力だった
ある日、いつもの居酒屋で親友の美奈子(三吉彩花)と待ち合わせをした美鈴は、そこで彼女が恋人の早藤(風間俊介)と婚約したと聞かされる
この早藤こそが美鈴の発端になった男で、その後も彼は幾度となく、体の関係を求めてきた
婚約が決まってからもそれは続き、美鈴の背徳的な観念を彼は理解しているようだった
そんな折、美鈴はクラス内で立ち上がったある噂によって、教え子の新妻(猪狩蒼弥)が孤立していることを知ってしまう
美鈴は新妻から事情を聞くことになるものの、彼は「噂である人妻との関係」を正直に認めてしまう
学校サイドとしては、彼が否定し、それを学校は信じるというスタンスで押し通すつもりだったが、その目論見は見事に瓦解してしまう
美鈴は動揺して洗いざらいをぶちまけることになり、新妻はそんな美鈴と距離を縮めていくことになるのである
映画は、映画内以外の事で盛り上がっていて、内容に関する評価というものが歪んでいるように思える
事の発端は監督の発言によるものだそうで、その影響かはわからないものの、映画のパンフレットは発売中止になっていた
気になるキャストがいても調べようがなく、一刻も早い出版をお願いしたい
物語は、性的な不平等を抱える美鈴と、それを利用している美奈子が対比になっていて、役割というものの言葉がそれを生み出していると感じた
美鈴は未婚で子どももおらず、経済的にも自立しているのだが、美奈子は結婚、出産を経て、女性だけが持つ役割というものを認識している
早藤が行っていたことを彼女が知ることになるのだが、その際に夫に浴びせる言葉は結構エグい
そこで彼が取る行動がまた衝撃的で、ここまでクズだとなかなか潔いなあと感じた
いずれにせよ、セックスが主題の映画なのに着衣で誤魔化したりするのも微妙で、そのあたりの表現をどうするかのために必要な人材がいたりもする
そう言ったケアを表現のために排除することになった経緯や心中というものはわからないのだが、それが原因でこの表現になっているのだとしたら、覚悟を決めて出演している女優に失礼なように思う
昨今ではコンプライアンスなどで色々と制約が厳しいこともあると思うが、それでも必要だから描写するということと戦えないのであれば、別の人材に話を振った方が良かったように思う
映画は、性的な描写は控えめ、暴力描写は過激、言葉の暴力に至っては強調という具合になっているので、そのバランスを考えると微妙な感じになっているように思えた
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