先生の白い嘘のレビュー・感想・評価
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報道度外視しても2024年ワースト作品
配信(dmmTV)で視聴。
性描写問題で報道された作品。
報道度外視で作品として観た。
奈緒、風間俊介ら出演俳優はよく頑張っていたが、この作品は結局観客に何を伝えたかったのか全く分からなかった。監督の自己満足に思えた。当然2024年ワースト作品。
不快な作品でした
嫌いと恐いは似ている
意に沿わない愛もない性交の経験を重ねる美鈴が、同じ経験に悩む高校生・新妻との交流を機に自分を取り戻していく物語。以下は、性別における男女の間のグラデーションを便宜上省いた表現で書く。
美鈴が指摘するアンバランスには、男女差だけでなく、同性間に存在するヒエラルキーやそれに由来する不公平感、マウントの不快感も含んでいる。それらの象徴として早藤や美奈子というキャラクターを上手く配していた。
美鈴の内に渦巻く鬱屈の分、主題には様々な副題が絡みついている。本編は117分に収めるには話題が多すぎたのか、原作のインパクトを再現することを優先したのか、セリフに頼りがちで観客が共感するには感情面の描写が足りないと感じた。起承転結は理解できるが、そこに観客を巻き込むには駆け足すぎた。心の物語なので、もっとエピソードの取捨選択や演出の練り込みをして観客が美鈴の再生を体験できる物語にしてほしかった。
また、迫力を出す時の漫画の演出をそのまま落とし込んでいるせいで、前後のシーンから浮く場面もあった。原作がある作品故の制約やこだわりがあったのかも知れないが、原作再現よりも映画としての表現を優先しても良かったのではないだろうか。
こういった題材の作品には「拒まないのはおかしい・理解できない」という感想が散見される。残念ながら人間が動物である以上、理性やモラルだけでは説明・徹底できないことは数多くある。生存や生殖と言う本能に近い部分が関わればなおのことだろう。
美鈴が言うように、人は力や欲の前ではいつでも強く正しくいられるとは限らない。作中のシチュエーションで言えば望まない状況を拒絶できない、あるいは流されてしまう、という心理は、人によっては共感できないかもしれない。利害を計算した末に受け入れる場合もあれば、防御機能の一種として脳が抵抗よりも服従を選ぶこともあり、それもまた0か1ではなくグラデーションがある。
「おかしい」と断言する人には、相手との物理的・社会的な力関係や自身の主張の習慣・被虐歴が違えば、誰でもそこに至り得るということにいつか気付いて欲しいと思う。無論、そんな体験をする人が一人でも少なくあることが一番だが。
人が異性に抱く畏怖、同性間での不協和音、拗れたそれらを他者との共感と理解によってほどく物語を、もっと丁寧に描いてほしかった。また、テーマとアプローチは良い作品なのに、それとは別の点で作品が話題になったのも残念だった。
見どころは役者の奮闘のみ
心身共にハードであろう役所を精一杯誠実に演じ切った奈緒さんと、気持ち悪さが滲み出る最悪の人間に成り切った俊介、さらにあまり期待していなかった猪狩くんもなかなか奮闘していて、役者陣には拍手だが、原作に忠実かどうかはさておき、ただの偏りすぎの人間2人の攻防は誰にも共感できないし、問題提起するでもなく、狂った暴行の描き方も過剰で不快感を煽る。
ここまで激しいシーンをただ描くのに、依頼されたインティマシーコーディネーターをよくまあ断って自分たちでやろうと思ったなと、呆れるレベル。
現実離れしすぎて・・・。
俊介se& ヘタなんだ
男女の性の不条理に切り込んでいる…のか?
サスペンスとして面白く観ていたのだが、キャッチコピーで原作漫画のテーマ性を大仰にアピールしている割にテーマが反映されているのか疑問に感じ、終盤はワケが分からなくなってしまった。
主人公の教師・美鈴(奈緒)が、自分はいつも損をする側の人間だと独白するところから映画は始まる。
だが、なに(誰)と比べて損をしているのかが、物語が進んでも現れてこない。
それどころか、別の視点、男との性に関する彼女のモノローグが再三挿入され、冒頭の言葉は置き去りなのだ。
例えば、友人の美奈子(三吉彩花)か、教え子の新妻祐希(猪狩蒼弥)か、せめてどちらかの人物像と美鈴との関係をもっと掘り下げて描写していれば、美鈴の心理にリアリティを出せたのではないか。
原作から何を切り取って映画にするのか、そこがしっかりしていないとこんな体たらくに陥る。
重要な要素を見失わなければ、映画の尺にそれを収めるために大胆な改変をしても良いはずだ。
なのに、原作のセンセーショナルな部分を忠実に映像化したいがためか、筋を考えずにブツ切りにして繋ぎ合わせてしまっている。
ならば、女性感・セックス感が異常なサイコ男と、その男に蹂躙・翻弄される二人の女性を描いたサスペンスだと宣言したほうが潔い。
下手に、男女の性の不平等とそこに生じる不条理をテーマとしてアピールするからいけないのだ。
でも、そこを無視してはこの原作を映画化する意味がないか…。
美奈子の婚約者・早藤を演じた風間俊介の鬼畜ぶりが凄い。
最近こそ好感度が高い彼だが、若い頃はジャニーズ(当時)としては珍しく陰湿な悪役をよく演じていたように記憶する。
主演の奈緒と三吉彩花も体当たりの熱演である。
風間との暴力的な絡みはこの物語で最も動的な要素なので、演出も力が入っている。
奈緒があんなことされて、三吉彩花もあんなことされる💦
奈緒は、地味で内向的な美鈴に見事になりきっていた。
この映画、インティマシー・コーディネーターの導入をめぐって三木康一郎監督の時代錯誤で無理解な発言が物議を醸し、遂には舞台挨拶で奈緒にフォローしてもらう始末だった。
これは三木監督だけが問題なのではない。監督を諭すことができなかった、否、恐らくしなかったであろう製作陣にも大いに問題がある。
なにしろ、三木監督はインティマシー・コーディネーターを入れなかったことを自慢気に話していて、世間の批判を浴びるまで事の重大さに気づいていなかったのだから。更には、舞台挨拶での謝罪で「私の不用意な発言」で迷惑をかけたと、この期に及んで本質を理解していないことを露呈している。
これは氷山の一角で、日本の映画界全体にこういう古き悪しき体質が残っているのだと見るべきだ。
とはいえ、三木監督のサスペンス演出には巧みな見どころもある。
原作者と出演者には申し訳ないが、やはりサイコ・サスペンスとして仕上げたほうがよかっただろうと思う。
愛も暴力も思い込み次第
後半のテンポ、、、。
原作未読。
なかなか生々しかったし、痛々しかった。
ねじ曲がった3人がぶつかり合い、自分のねじれに気付き傷つきながらも修復して行く、、、そんな話。
後半説明的台詞が多いような気がした。
どれも重要な台詞のように思ったけどやっぱり絵の力に任せる部分を作らないとテンポ悪くなる。
ちょっと友人の三吉彩花が天使過ぎるなぁと思ったけどまあいいや。役者はみなナイスキャスティングだと思ったし、ダークな田辺桃子は新鮮でよかった。
映画のチケットに原作漫画無料で読めるQR付いてたから、見てみようかな。加筆するかも。
PS:原作自体モノローグの多い作品であった。
もう少し映像、演技で見せた方がよいとやっぱり思う。あとそれぞれのキャラに鬼滅みたくストーリーがあり、なかなか重厚で深みがあったが2時間にまとめるためには田辺や三吉の話はカットせざるおえないよね。原作を超えてはいない印象かな。
よかったわ〰スッゴい。
なぜ美鈴は早藤に何度も会いに行ったのか
ポップコーンを食べながら観る映画ではない
期待度○鑑賞後の満足度✕ バカな女とバカな男で白けました。
①いやはやなんとも。学園ものかと思ったらニューロティックな昼メロみたいな話。
②これだけどの登場人物にも感情移入出来ない映画も珍しい。
どんな映画でも何処かに良いところは無いかと探すのだが、殆ど良いところが見当たらない。
ヒロインの自主性、主体性の無さにはイライラするし、理解してあげようと思うけど言ってる事はいまいちよく分かんないし、成長したというより勝手に自己完結している感じ。
風間俊介扮する男の言動も不愉快なだけ。こんな男が昼ちゃんと仕事出来ているとは思えないし、首つってるのに生きてたなんて、真面目に(?)首つってなかったんじゃない?
こんな男、昭和ではわからなくはないけれども、令和の時代にもいるのかね?
ヒロインの親友という女も、「あの人はあたしがいないとダメなの」とか「あの人を救えるのはあたしだけなの」とか、こういう勘違い女は昔からいるけれども、令和の時代にも堂々と生息していて且つ肯定的な描き方されてるし。
③人付き合いが苦手なのに先生してるなんてのも変な設定。
暴力的なチ○コと醜い(とヒロインが言う)ヴァ○ナなんだけれども、結合したら希望という名の赤ちゃんが生まれる、という持って行き方も陳腐だし。
④(後出しジャンケンですが)男女間の性の格差を描くのなら他にやりようがあったと思うんですが…
いやはやなんとも…
ありなしだけではさらいきれないものと たぐりよせられる誰かの存在を感じる
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