先生の白い嘘のレビュー・感想・評価
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2時間苦痛でしかなかった
奈緒を初めてじっくり観たのはTVドラマ“ファーストペンギン!”。それ以前も脇役として観たことはあったが、(女優の中では)さほどキレイではないし、興味を持っていなかった。 が、このドラマを観たとき、「意外に華があるな」と思った。俺はドラマでも映画でも、脇役には演技力が必要で、主役には華が不可欠と思っているので、それ以来奈緒主演作品は興味を持つようになった。本作はシネコンに掛からないような地味な作品だが、奈緒主演ということで興味を持って小さな映画館に足を運んで観賞。
【物語】
高校教師の美鈴(奈緒)は、親友美奈子(三吉彩花)に婚約の報告を受けるが、相手は以前密かな関係を持っていた早藤(風間 俊介)だった。動揺を抑えて教壇に立ち続けていたある日、担任する男子生徒・新妻が「人妻とホテルから出て来た」という噂が校内に広まる。無視できなくなった教職員達は担任の美鈴に新妻から事情を聞くように求める。 仕方なく2人きりで話をしたときに新妻の女性観に対して美鈴が激しく反論したことをきっかけに2人は微妙な関係になって行く。
一方、美奈子からの婚約報告で再会した早藤は昔のような関係を何度も強要されるが、美鈴は拒むことができなかった。彼女は自身の内に潜むゆがんだ感情に向き合う。
【感想】
観賞前の予備知識としては、作品紹介のあらすじと公開直前の監督のインティマシーコーディネーター発言騒動。双方からぼんやりと作品イメージは持っていたが、想像していたより暗かった、と言うより陰湿だったと言うべきか。最初から重苦しさ、いやもっとストレートに言うと不快感を覚えたが、最後まで晴れること無く、後半になると観続けることが苦痛になって来た。
1つには性加害者となる早藤がカス過ぎて序盤から嫌悪感が湧くのだが、最後まで観続けると俺がそれ以上に受け容れらなかったのは美鈴だ。冒頭に書いたように、俺が作品の主役に求めるは華。男が主役でもそう思うが、ヒロインはなおさら。しかし、美鈴は“華”の対極にあるキャラクター。作品イメージからして、今回は奈緒に常時キラキラした華は期待しなかったものの、随所に男を惹きつけるものは観られるだろうと期待していたが、最初から最後まで皆無だった。むしろ(性被害事件という側面ではこういうことを言うと批判されてしまうが)ここまで早藤に酷い目に遇わされるのは「美鈴も悪い」と思えて、彼女の心の叫びに共感することは無く、嫌悪感さえ湧いた。
ここまで“華”を封印できる奈緒もある意味凄い。しかし、封印し過ぎていて、特異な嗜好者である早藤は別にしても、普通の男子生徒がこの教師に惹かれるなんて、あり得ないと思ってしまった。これは奈緒が悪いと言うより、演出の問題だろう。
社会派ドラマ、あるいは他人には理解しがたい人の奥底の心理を描くドラマと言えるのかも知れないが、残念ながら俺には色々なことを感じたり、考えたりする前に苦痛しか感じられない作品だった。
共演者にも恵まれない奈緒が不憫
とにかく奈緒は非常に良かった。
体当たりなんてチープな言葉では片付けられませんね。
男性陣はよろしくないですね。
早藤役の方は、ちょこちょこ悪い役やるっぽいですが、こなれ感があり過ぎて…。
あー見たことあるやつだなとなりますね。
あとまあ、圧倒的なフィジカル不足。
これでは三吉彩花と相対するのも、奈緒にあのような振る舞いするのもなんか説得力ないですね。
最後も少年の過ち感なんすよね。鈴木亮平で見たかったな。あれぐらいの大人が崩れてほしいですね。
新妻役の方はシンプルにまだまだ上手くないですね。脚色もあるでしょうけど弱々しすぎますね。なんかちょっと似てる奥平大兼だったら、オラついた感じも上手くできたとおもいます。
惜しかったですが、これまでの報じ方からすると製作陣が奈緒の『体当り』演技だけに頼ったんですかね。残念。
私の観たい性とは少し違った。
性被害を受けた女性の恐怖、気狂ってしまった男の恐さ、をこれまでの観た映画やドラマ、コアな成人向けビデオ以上に感じる作品でした。
男1人で気楽に観に行きましたが、正直なかなか重い内容。怖さもありますが、汚い、という表現がどうにも当てはまってしまう内容。
まー、それを求めて観たのですが。
若い女性の方などにはなかなか辛い光景が多いのではと、勝手ながら上映中何度も周りの方々が心配になってしまいました笑
R15指定ってこんなに過酷なんですね笑
この世は男と女、平等なのか、どちらが強いのか、と言った問いかけが序盤からありますが、強い者が弱い者を守る、というのが一般的な心理であって、
個人的には、「あの異常に狂った男さえいなければ全てうまく行く」というのが私の感想でした。
観終わってみれば結構スッキリしている自分がいますが、目のやり場に困る悲惨なレイプシーンの数々、終盤のグロいシーンなど、
他のお客さんもおられるスクリーンではなく、家で音量小さめで観たいなと感じました。
ヒロイン役、セクシー女優さんなどでも良かったのでは?という個人的な意見でした。
男、女、性
原作や事前の内容は全く知らないまま単純に大好きな奈緒さんが出ていたので見てみました。
序盤からなかなかの胸糞が悪い性描写が描かれており、作品全体としてもそういった映像や展開が多いです。なかなか見ていて辛く心が痛くなるようなシーンが度々ありました。終盤にかけては終わるようで終わらないようなちょっと見ていてダレるような感じもありましたがなんとなくきれいに最後はまとめているのかなとは思います。演技の部分ではやはり印象的だったのは風間俊介さん。強烈な悪役を演じており、かつての彼を有名にした代表作である金八先生の兼末健二郎を彷彿とさせるクズっぷりでした。大人になってからの風間さんは自分が見ていた作品ではわりといい人の役を演じることが多かったと思うのでこの久々に見た彼の悪役ぶりはさすが兼末健二郎!ってなりました(笑)
奈緒さんに関しては彼女はCMでは元気な女の子のイメージが強くありますが演技になるとドラマでも夫に浮気される役やどこか闇がある役だったり、そういった儚さや影が漂う役柄がハマる役者さんだなと思います。でも授業中の教科書を読み上げる感じにはイントネーションというかちょっと違和感を感じました。あくまで私個人的にはそう思いました。
余談ですが三吉彩花さんのスタイルの良さにはめちゃくちゃびっくりしました(笑)
もちろん演技も良かったです。
あとは気になったのは田辺桃子さん。高校生役はあまりに無理があるのではないでしょうか?違和感ありまくりでした。
しかもちょいちょい出てくるから何かしら後の展開に関わってくるのかと思いきやちょい役のまま終了。
あとは早藤があのような歪んだ人格になった背景やなぜに美鈴にあのようにこだわるのかなどその辺を紐解くものが終盤に出てくるのかと思いきやそれもなし。この辺りはもしかしたら原作では描かれてたりするのだろうか?
まあ、ストーリーに関しても演技に関してもあれこれ語れる要素は多々あったのでそれなりにいい作品だったのではないかと思います。
男性思考の作品になってしまった感
ICの件や、監督の言葉などなどいろんな話題で見に行くのやめようと思ってましたが、もともと原作も気になる漫画だったこともあり、とりあえず見に行くことに。
映画の感想としては・・これは男性目線というか男性思考による映画なのかと思いました。
原作者(女性)のコメントや原作の内容からして、映画の紹介コメントから削除された「快楽に溺れ」につきる気がしました。
性描写としては露出もすくなく、暴力的ではあるがAV的な見せ方とは白線をひいてる気がしましたが、わざわざ性被害をうけて心に傷を負ってる女性になんども「快楽」という言葉を言わせている。そこにすこぶる違和感がありました。
女性でも男性でも暴力的な性搾取に「快楽」なんてないのでは。
呼出に応じるのは恐怖とこの現実から逃れたいという現実逃避や
自分ではどうにもできない虚無感などいろいろな感情や状態からくるもので
そこから抜け出すには大変な思いや助けなどが必要になってくるものではないのだろうか。
原作を既読されている多くの方が「快楽に溺れて呼出に応じているには違和感がある」とコメントされていましたが、私は未読でありましたが、映画でもすごくそこには違和感がありました。
すこぶる男性思考の男性が陵虐した女性をなんども呼びつける際にその女性が「快楽に溺れている」と思っているという理解にほかならないと感じました。
監督さんが結局主人公「美鈴」の気持ちは最後までわからないといっていましたが、男性思考でこの作品を描きたかったとするならばそうなるのではないかと思いました。
原作者の鳥飼先生が先日コメントで「映画撮影中にいろいろあきらめてしまったことに後悔している」とコメントされていましたが、解釈の相違はうまらなかった結果の映画だと思いました。
映画単体としてみればそれなりにまとまった、俳優さんたちががんばった作品だと思いますが、原作ある作品として、テーマ、解釈としては違和感の残る作品になってしまった気がします。
タイトルなし(ネタバレ)
都立高校の教師・原美鈴(奈緒)は、かつて、親友の美奈子(三吉彩花)の婚約者・早藤(風間俊介)から暴行された経験がある。
それ以来、美鈴は早藤に支配されつづけていた。
ある日、生徒仲間からからかわれた男子生徒・新妻(猪狩蒼弥)から、バイト先の人妻から強引に関係を持たされたことを打ち明けられ、早藤支配により常日頃から女性性の不平等さを感じていた美鈴は、新妻に本心をぶつけてしまう。
しかし、その本心のぶつけ合いが、美鈴と新妻、ふたりの心を開き、近づけることになる・・・
といったところからはじまる物語で、鳥飼茜の同名コミック(未読)を、『きのう何食べた?』などの安達奈緒子が脚本化、三木康一郎が監督した。
とにかく、早藤のゲス男、クズ男ぶりが凄まじく(かなり誇張して描かれているが)、暴力により支配されている美鈴はもとより、恋人・美奈子がくっついているのが理解できない。
「できない」ということはなく、あれもあれで一種の支配形態なのだろうが。
早藤のミソジニー(女性に対する嫌悪や蔑視)ぶりはすさまじく、美鈴はひとり心の中に傷や膿を抱え込んでいくだけで、観ている方としては誰かに相談すればいいのに・・・と思うのだが、そうさせない・そうできない環境に美鈴は置かれている。
早藤は、美鈴が唯一の親友と認識している美奈子の恋人・婚約者。
よって、真実を打ち明けることで、美奈子を傷つけてしまうのではないかと葛藤する。
また、職場は学校。
閉塞空間で、いわば社会から独立した小さな社会で、「学校たるもの・・・」「教師たるもの・・・」といったバイアスで、常に穏便に事なかれで済まそうとする。
結果、美鈴は早藤にひとりで立ち向かわなければならない。
(新妻を愛することは心の支えとなっているが、それも世間の眼からみれば教師と生徒という不適切な関係と謗られてしまう)
終盤、美鈴が早藤に対峙するシーン。
美鈴の肝っ玉の据わり方が素晴らしい。
憎悪から赦しへと転ずる台詞もすごい。
早藤がたじろぐのも納得だ。
(このあたりは、森崎東監督の諸作を思い出すとともに、肉体性・生理性を得てさらに力強く感じました)
あぁ、これで(映画的な)しあわせな結末を迎えることができるのだ・・・と思った次の瞬間。
原作にもあるのだろうが、安達奈緒子の脚本は安易にミソジニー男を赦さない。
男を安易な結論に逃げ込ませない。
美鈴と美奈子の女性ふたりも『テルマ&ルイーズ』のように散らない。
早藤のミソジニーに集約されて描かれているが、理由なき嫌悪や憎悪、弱者・少数者への蔑視は、社会の中に渦巻いている。
しあわせな気持ちにはならないが、何かを変えることができるのではと考えさせられる力強さを持った映画でした。
#14 原作よりテーマが明確に
原作だと早藤クンのクソ人間ぶりばかり目について性のテーマがわかりにくかったけど、実写になってセリフで聞くとわかりやすかった。
それにしても主要3人はよくこの役引き受けたなあと感心。特に早藤クン役。もうちょっと好感度低い人がやったほうが良かった気もするけど、風間さんの演技が光りました。
原作よりもミナコのキャラがブレてた感じがしたのは気のせい?原作では早藤クンより自分自身のことのほうが好きな感じがしたけど。
18禁でもいいのでは?
白い嘘とは…
先ずは奈緒さん演じる美鈴。
男とはいえ教え子の生徒がバイト先の奥様から性的被害を受けているのに突っぱねて暴言。自分も性的被害を受けているのに何故か寄り添えない。
早藤に脅されてるとはいえ、学校の校庭の真横に止めた車の中での行為。自宅まで来た生徒を簡単に家に入れてしまうなど教師としてのモラルはどこに?
次に風間くん演じる早藤。
社長の息子とかならまだ納得できるが、役職に就いてるわけでも、優秀とも思えない一般の社員の立場で女性に対して女はバカで若い方がいいとか社内で言い放つなど、思考ややる事はサイコパス的。校庭の真横に社用車停めて前面だけ隠して事に及ぶけど、横から見えるし今時だと社用車の走行履歴はチェックされたりもするはずなのでリスク高い。
自分のした事を後悔したのか、自殺をはかるが美奈子に助けられる。美奈子が破水し病院へ急がないとという時に警察に電話し女性をレイプしましたと告白。なぜこのタイミング?まぁ、警察来れば美奈子も病院へ行け助かるとは思うが…。サイコパスだが知的さは皆無。
最後に三吉さん演じる美奈子。
6年前の引っ越しの時から美鈴が恋人の早藤にレイプされてるのを気付きながら放置し親友だと言う。
早藤に呼び出され顔面ボコボコにされた美鈴の元に駆けつけるも、ごめんと謝りはするが救急車も警察も呼ばない。
警察に捕まり刑務所に収監された早藤に子供を連れて会いに行く。常務の娘という立場でありながら美鈴以外にも色々とありそうな早藤と別れられない。逆に親から縁を切られてもおかしくない。
ダメ男が好きなのか、早藤との体の相性がいいのか…。早藤もクズだが美奈子も同等かそれ以下。
色々と書きましたが映画の内容はともかく、奈緒さん、風間くん、三吉さんの体を張った演技は素晴らしく☆5つ♪
あと白い嘘=誰かを守るための優しい嘘だと思うのですが、劇中の嘘は人を不幸にする黒い嘘ばかり…。
インティマシー・コーディネーター
暴力的で攻撃的。
男性の欲望と本能。女性の心の叫びと葛藤。
『暴力も愛も自分の思い込み』の早藤の言葉。
ここにつきる。
インティマシー・コーディネーターを
間に人を挟むと違う作品になると、男性監督は
言っていた。
この無自覚な考えが映画撮影前からリアルに始まってたんだ。そりゃ10人位の女優さんに断られるよ。早藤と変わらないのでは……。
男性が強いのか?女性が弱いのか?
世の中は男女平等と言うけど。
皆、声を出せない出しても届かない。
逃げずに芯があるのは女性な気がする。
奈緒さんお疲れ様でした。
先生の黒い虚
序盤から美鈴の失言王っぷりと、他キャラも含めたひとり言の大きさに笑う。
他にも「そうはならんやろ」が満載。
フロントガラスだけ隠して学校脇で情事。
余程の確信がないと出来ない早藤のファーストレイプ。
何故か住所を知っている男子生徒と、それを自宅に上げてしまう女教師。
脚立から落ちた老人に鎮痛剤だけ与えて病院に行かない。
「先生も俺に会いたかった?」って、学校で普通に顔合わせとるやん。
重症の美鈴に救急車を呼ばず、クズ男を庇う美奈子。
非通知なのにわざわざ公衆電話から電話するのは、あのタイミングで会話を断ち切りたい脚本都合。
本作に限らずだが、逆襲されたらひとたまりもない弱みや証拠を握らせてしまっているクズ男の強気が解せない。
途中から何事もなかったかのようにするなら、新妻に対するクラスメイトの胸糞は不要。
ホテルから出てくるところを見られただけで話は成り立つし、女子生徒役にエロやらせたかっただけ?
ロッカー越しの会話演出自体が有り得ないし、寒い。
あそこの別れの台詞がタイトルに掛かるのは分かるが、「私は大丈夫です」のアップ以降は全部蛇足。
キス写真を誰が撮ったかも不明だし、あれがあるなら言葉での否認は無意味だろ。
ましてや最後の再会なんて絶対要らない。
身体を張った演技は迫真だが、描写自体は中途半端。
キャラが悩んだり苦しんだりしてるのは分かるものの、共感も出来ずにただただ上滑りしていった。
まずは救急車呼びましょう。タクシー呼びましょう。
なんか見苦しい
話題作品でもあり鑑賞 風間がうっとおしい!
まあ感じでてます。奈緒も三吉彩花も体当たりだね。
なぜインティマシーコーディネーターを監督は拒否したのか、そのあたりも踏まえて観る作品と思った。
殴られて死ななくてよかったし、風間もよく助かった。生きてこその結末だね。
観た劇場が問題。作品の感想てはないな。
鑑賞プライオリティでは低かったが、あまりに不評なので怖いもの見たさ。あと特別料金の『3面ライブスクリーン』上映の見物でもある。まあ本作がこのプラットフォームに相応しい作品かどうかは別だ。僕らの時代『昭和』では、シネラマや70ミリが、スペシャル感満点な巨大画面のウリだったな。ともあれ、旗艦館の丸の内ピカデリーに仮設の3面スクリーンは違和感満点だ。
で、見終わったが、3面マルチを前提とした作品らしく、シーンのフレーム構成を、3面強調したくだりも。でも、この『普通の人間ドラマ作品』でいいのか?というと違うだろう。普通に考えて、スポーツものや、音楽ものがピッタリと合うのだろう。となると、日本映画にはこのジャンルは不得意な分野だ。というわけで、この新機軸の『松竹の投資』は、劇場に人を呼びたい、という意欲の空回り。始めたので後に引けなかったであろう、日本の古い会社の体質の徒花だろう。BSチャンネルもそうだが、どうも斜め上にしか向かっていない気がする。大丈夫か?松竹!
人を選ぶ内容
予告すら見ることなく、原作があることすら知らず、タイトルの「白い嘘」ってなんだろなーってくらいで鑑賞。
性的なもの含め暴力描写がなかなかなので、結構人を選ぶ作品。
「女性教師と男子高校生」
性に対してトラウマや問題を抱える女性教師と男子高校生の男性とは?女性とは?そこにある優劣のような話はなかなか聞き応えがあり、そう言う考え方や捉え方もあるか…と考えさせられる内容だった。
教師と生徒という上下がありつつ、物理的な力の差という意味ではそれが逆転する上下関係の中、微妙なバランスのやり取りがとてもソワソワもするし、緊張感?もありなんだかとても良かった。
「風間くん演じる早藤」
今では朝の顔であり専らディズニー関連の紹介ばっかりやっている印象故にギャップが凄まじかった。
彼は彼で生きづらさを抱えている感じで、ただのサイコパスみたいな扱いはちょっと違うのかもって感じもした。
でも急に何するかわからない怖さみたいなのは素晴らしい演技だったし、やっぱサイコパス的なやつなのかなぁとも思ったり…
「美奈子の幸せとは…」
彼女が早藤と結婚、一緒にいる意味ってのが1番理解し難かった気がする。
究極のダメ男好きみたいな感じなのかな?
自分がいなきゃあの人はダメ的な感じだったし。
とりあえずホテルで倒れてる美鈴見つけた時は謝ったりとかより何より先に救急車呼んで欲しかったね。
自殺未遂の夫見つけた時もとりあえず救急車呼んで欲しいし、その直後破水したとは言えさっきまで首吊ってた夫にスマホ渡してタクシー呼んではなかなかハードでは…
「男性と女性、そして幸せとは…」
男女での優劣のような話しから、気がつけば幸せってなんだろなー的な感じになってた気がする。まぁ幸せなんて勝手に各々決めたらいいじゃないと思うけど…
男女平等になってもやはり完全に平等にはならないよね。そりゃそうよね。
なんなら同じ性別であっても全てが平等でもないし。
題材的には今やるにはチャレンジな内容な気もしたけど、今だからそこなのかなとも思った。
ここがラストかと思ったらまだ続くんだって感じが何度かあった印象で、少しずつ答えを出して進んでいく感じの進行だった。
その反面で結局のところなんなんだ?って感じもあったかも。
扱う内容がセンシティブな内容ということもありなかなかメッセージを受け取るのも難しかったかも。
なんとなくわかったような…わからないような…
なんというか生きていくことが何より大事って事でいいのかなぁ。
インティマシーコーディネーターの件を他のレビューであとから知った。
男女で力の差があるとかそういうパワーバランスについても触れる作品をつくる上で監督が女優の希望を拒否してしまうというのは…
そこにも圧力のようなものを感じてしまうし、ましてこの作品を撮る人がその判断で良いのかとは思わされた。
まあかつてのにっかつポルノにありがちなタイトルだが
出演者はみな脱がない人ばかりでエロを期待した人は物足りなかったとやはりこういった作品はエロ専門の役者にやってこそ価値があると思うが!
全150件中、61~80件目を表示