「迫真の演技はさすが。ギャップの中でも理解する努力をすること。」先生の白い嘘 ひでぼーさんの映画レビュー(感想・評価)
迫真の演技はさすが。ギャップの中でも理解する努力をすること。
ショッキングな展開の連続ではあるが、観て良かったと思える作品だった。
俳優陣、特に奈緒はさすがの演技である。
体当たりはそうだが、震えるさま、抑揚がとても伝わり、感情移入ができ、応援したくなる。
三吉彩花も最初は役柄上好感がもてないも、後半にむけての芯の強さには、ここまで隠していたとみて、恐れ入る。私が知らないだけで、こういう思いの女性は多いのでは。
風間俊介は、オーバーすぎるところはあるものの、ジャニーズの問題から、独立しこのような作品に出ている心意気が感じられる演技ではあった。
女の友情のカミングアウトのシーンではふと涙が出てきた。このシーンでうるっとくるとは。
肝心のテーマでは性差問題に直視している作品として。
男性目線では、いくら頭ではわかっていたとしても、体と体験ができない以上、心からは理解はできないものである。そのギャップが奈緒のセリフの節々の私自身の理解の難しさにもつながっていたのかとも思う。
結末がどうあれ、埋められない物がある中で、どう生きるか、相手側を想像して、行動することが大事であると感じる。
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