「認識…」先生の白い嘘 ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
認識…
インティマシーコーディネーターの件で観ないつもりだったが、主演の奈緒の前向きとも取れるコメントを受けて観ることに。
結果…
1. この内容で(激しく陵辱される奈緒だけでなく三吉彩花や生徒役の田辺桃子にもインティマシーシーンあり)出演者にコーディネーターを付けることを要求されてそれを断るというのは大変な認識不足であり、それだけでもこの作品を手掛けるに相応しくないスタッフだったのでは?というのが第一印象。監督の過去作もこうした作品に相応しいフィルモグラフィとは思えない。
2. そういう認識のスタッフが手掛けたせいか、シーンのショッキングさの割にどういう視点で描いているのか意図が伝わってこない。ただスキャンダラスな描き方をしたいようにしか見えなかった。奈緒の取り組みには本気を感じたが、それがドラマのドライブ感にどのように活きているかはちょっと疑問…
3. そもそも原作者も女性であり、これほど女性の女性たる屈託を描いている作品を男性監督がディレクションしていること自体が疑問。それが上記のような違和感の源ではないかと思った。
4. いっぽうで、役者陣とくに奈緒の取り組みには驚くべきものがあった。が、三吉彩花と風間俊介の組み合わせは身長差もあり、劇中のような関係性を見せる構図としては少し違和感を感じた。(原作でも美奈子の方が高身長なのかもしれないが…)
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