劇場公開日 2024年7月5日

「何というか意図がまるで伝わりにくい」先生の白い嘘 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5何というか意図がまるで伝わりにくい

2024年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年243本目(合計1,335本目/今月(2024年7月度)6本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

(前の作品 「the moon」→この作品「先生の白い嘘」→次の作品「フェラーリ」)

 「意図がつたわりにくい」というより、「意図を伝えるのをいろいろ直接的な表現を避けたために、何か変態映画のように見えてしまう」というのが多くの方の印象ではないのかな…と思います。

 男女の格差や、男性が女性に対してみる好奇心や逆のことが背景にあることはそうそうにわかるし、これを問題提起したのも理解はできるのですが、大半のシーンはR18ついても何ともいえない展開で、しかも程度の差はあっても大半の人は擁護不能なので(まぁ、一番アレなのは例の男性の方)、こりゃまぁ見るのは難しいなぁ…といったところです。

 伝えたいことは十分に理解できるので、もう少しこう、直球を投げても良かったのでは…と思います。これだと何か「こういう問題提起型の映画を見に行ったって言ったら何か白い目で見られる」みたいな感じになりそうでちょっと嫌かなといったところです。

 大半の人が何らかの意味で変なので「擁護ができない」ところですが、明確に印象が悪いのは例の男性の方で(何とかハウジングとかにいる人)、それ以外の方はまぁ程度の差はあるんじゃないかと思いますが、未成年の子は民法上も刑法上もある程度の保護対象にはなりましょうし、ここは判断がわかれるかなといったところです。

 といっても、繰り返しになるものの「問題提起型は理解できるがそうであればもうちょっと直球を投げて欲しかった」のは事実で、これがどうにも厳しいです。

 採点に関しては以下まで考慮しています。

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 (減点0.3/民法133条に対する考察が雑)※ネタバレ回避のため条文番号でのみ記載

 この点は全体的にそうなのですが、かといってその減点幅が大きすぎるとこの手の映画は全部減点幅の関係でおかしくなるので難しいところです。

 (減点0.2/事務管理の性質)

 事務管理(697)は、本人の意思がわかるか推知できる場合、管理者はそれに従う必要があるので、映画内の描写はやや変といったところです。

 (減点0.1/映画の述べたい問題提起が伝わるかどうか…)

 述べたいこと自体は理解できるのですが、一応R15指定とはいっても何かR18との中間点的な映画なので(大半はアダルトシーン)、何だかなぁ…といったところです(ただ、原作がそうである模様であり、事情は理解できるので、減点幅は考慮済み)。
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yukispica