「衝撃的な作品」先生の白い嘘 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
衝撃的な作品
内容も映像も衝撃的な作品。
暴力的な描写や、奈緒、三吉彩花、田辺桃子の“体当たり”なシーンが衝撃でした。
人によって受け止め方も様々だろうし、感想も人によって様々だろうと思える作品です。
R15ですが、成人映画とまでは言わないけど、結構過激だと思います。
高校が舞台で高校生も観たい作品だろうと思いますが、どうでしょうか、どうってことないのでしょうか。結構覚悟が必要かと思いました。
性被害の体験が前提で、その観点がベースになっていると思います。
鑑賞後に監督のインタビューを読み、監督曰くは「これはラブストーリー」というコメントがありましたが、むしろラブストーリーとはとらえられない感じでした。
原作の漫画も無料の範囲だけ鑑賞後に読みましたが、各シーンは漫画の絵に近いように(アングルなど)していると思い、辻褄が合うところもありました。
漫画が原作の作品の映像化は今はナーバスですね。
漫画ではもっと三郷(田辺さん)が登場してキーパーソンになっていましたが、そこは割愛されていたのですね。他にも登場人物やエピソードが映画では割愛されてます。
主人公二人がトラウマとなった性被害を受けた場面は、他に暴力的なシーンがあった割には、そこはもっと過激な表現や演技でも良かったのではないかと思いました。
ただ映画でも漫画でも全般的にも理屈(セリフ)で描写するところが多いです。
行動と感情が別というのはこの作品のテーマであるのかもしれません。
俳優陣は、奈緒さんはもともとファンで、それ目当てで観に行ったのは第一の理由です。
三吉彩花さんは、お若い時からドラマで良く拝見していましたが、今回の役と演技は衝撃でびっくりしました。
風間俊介さんは前にドラマで謎めいた役や二面性のある役を演じていたのを違和感しか感じませんでしたが、今作は見事な悪役でした。
ただ早藤は顔も見るのも嫌いでムカつくので、登場しても風間さんの方を見ないで奈緒さんや三吉さんだけを見るようにしていましたが・・。
最後に若干ネタバレ
↓
よく、ぶつ切りで終えて、あとは客の想像に任せるというのがあり、今作もそういう箇所もありますが、「○年後」という展開があって、ハッピーエンドとまでは行かないけど、それは良かったです。
テーマやキャッチに反して感情移入はできず、理解できないことも多くありますが、作品のインパクトはあり、採点4にしました。