「困った困った( ̄∇ ̄)」先生の白い嘘 ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
困った困った( ̄∇ ̄)
奈緒ちゃんサイドからのICを入れて欲しいという要望を断った。
それを美談の様に語る監督のインタビューが燃えていますね。
呆れて何も言いたくないですが、これを記事に出来る関係者の意識の低さにも驚きです。
それを受けてか、先日の舞台挨拶冒頭で、制作陣、監督から謝罪のコメントがありました。
(風間君のコメントと対応は素晴らしかったです!人として正しい感覚をお待ちだということがよく分かりました)
奈緒ちゃんからも「私は大丈夫です」とコメントがありましたが。。
まぁ、あの場で、IC入れてもらえませんでした。トラウマです。とは言えないだろ〜し、今回の現場で奈緒ちゃんが大丈夫だったとしても、大丈夫じゃない俳優さんも多いだろうと想像出来る。
(今回に限らず)
「大丈夫です」は「大丈夫じゃない」時にも使う言葉ですし。
今後は性を扱う作品に関してはIC導入はルール!としていく必要があるのではないかと思いました。
せっかく楽しみにしていた作品が公開前にケチがついたようで残念です。
(とはいえ、予告で見た限りではミステリーだと思っていたので、全然違って驚いた!
フライヤーも手元にあったのに全く目を通していなかった('◉⌓◉’)
それでも初日初回で鑑賞してきたのですが。。
上記の悪印象をさっ引いたとしても、疑問が多い内容でした。
作品のテーマである
「男女の性の不条理さ」
それを描く上での主要人物4人
(美鈴、早藤、美奈子、新妻)
の発言・行動が全て特殊過ぎて共感出来ないのです。
それでも、経験がないなりに一生懸命に想像したのですが、自分にはない感性?感覚?で、これはこの特殊過ぎる人達の小さな世界の悲劇(なのかも疑問)なのか?と、その域を出ないのです。
実際の性被害の事案はこんなもんじゃないんだろうけれど、作品としては、浮世離れし過ぎていて、私にはリアルに体感できなかった。
作品のメッセージが理解不能だった為、
「漫画をスマホで読む」というニガテな事もやってみて、原作をパパ〜っとだが読んでみた。
おう。これはむずいな。。
パパっと読みの原作と、本作を合わせた感想とか疑問をちょっと書いてみます。
これは美鈴と新妻の再生のお話し?
ラブストーリーとして見るのが正解?
美鈴は早藤の性欲の犠牲になって自尊心をむしり取られて生きている。
普段は高校の教師として働き平静を装ってはいるが、自分を卑下し、女で生まれた事は「少なく持って生まれた」のだと思っている。
「男」である早藤にレイプと暴力で支配され、逃れられない「女」の自分。
しかし「男」である生徒の新妻がバイト先のおばちゃん「女」からレイプされた事を知り
「男」への怒りが解き放たれていった(???)
傷ついた2人は徐々に惹かれ合うものの、美鈴の恐怖の根幹が「男」であり、
自分もその「男」なのだと。
男性性から逃れられない事が重くのしかかり新妻を苦しめる。
「先生に許されたい。先生が好き。
でも先生が男を許せないから、男である自分も自分を許せない。だから消えてなくなりたい」
(というニュアンスのセリフがありましたよね??)
そんな新妻の不器用な優しさが美鈴の心を動かしていく。
美鈴は早藤と戦う強さを持てた。
早藤からしたら(性)奴隷扱いの美鈴からの、あの思いもよらぬ角度からの反撃は予想外で、正に真実を突きつけられて固まってしまう。
自分の快楽の道具としか思っていなかったところ。
汚いでしょう。気持ち悪いでしょう。
新しい命に繋がる場所。
美奈子は命を宿す。
いつもの屈辱的な言葉をあびせたり、レイプする事も出来ず、単純な暴力という形でしか美鈴を黙らせる事が出来なかった早藤。
しかし、自業自得とはいえ大きなダメージを負った早藤だったが、死ぬ事すら許されず、美奈子にも全てバレて、挙句思いもよらぬ彼女の本音を浴びせられ、自白して服役する。
美鈴は顔面崩壊するほどの大怪我を負うも、傷が完治しない姿で学校に復帰する。
しかし新妻への想いを認め退職。
ラストの再会には希望も見えたが。。
結局、
美鈴が早藤の言いなりになっていたのは脅迫や恐怖から逃れる術として
「搾取されているのではない」と自らを洗脳していたの?
その無理が重なり鬱症状や味覚障害が出るまでに、メンタル崩壊していたの?
性被害者はまだまだ声をあげにくい世の中だというメッセージ?
実際被害者なのに、例えば、露出の多い服装だった。誘っていた。とか、そんなお門違いな呆れた発言を耳にした事もある。
この辺りは百歩譲って理解したとして、
美奈子に黙っていたのも、嫉妬?
彼女を馬鹿にしていたからという発言の心理は??
わざわざ美奈子に借りた口紅を塗って、強い覚悟をもってあの場に出向いたはずなのに
ナンデヌレテルノ??
(あのカットの意味は??)
(非常に男性的な視点では?)
美奈子も瀕死の美鈴にあんな事を頼む神経が??だし(この期に及んで何を守りたいのか?)
それを呑む美鈴の事も理解出来ませんでした。
美しく描かれていますが、美鈴・新妻ペアもアウトですし、新妻君の行動力もちょい怖っ!
こうなるともうよく分からなくなっちゃって。
皆んなが皆んな、自分で選んで決めての行動に見えました。
人間の本性
男女の性の格差
をテーマに、センセーショナルな作品に仕上げたのかもしれませんが、私には違う世界の特殊な人達のお話しに感じてしまいました。
フライヤーに
「その感情は、あなたの中にもきっとある。」とあるが、、、
私の中にも?!(°▽°)
美奈子は強いっていうか、ある意味一番ヤバいやつとしか思えなかったし、
早藤を切らない意味って何?
誰得なの?わからんです。
子にあんなのが父さんだなんて、絶対知られたくないよ( ; ; )
しかし、
加害者にも厚生のチャンスを与えるべきだという側面も描いていたのか?
勿論、一番大切なのは被害者の心と身体のケアであり、加害者を糾弾するだけでは根本的には何も解決しないのは確か。
その辺もメッセージとしてあるのでしょうか??
(あ、美奈子は体格からしてあの中では最強だとは思う)
それから
何回かある絡みのシーンもブラは死守!あれは変だよ見せ方が。
おぱいNGは良いんだけど(それこそ演者への配慮は感じましたが)
そしたら見せ方考えて欲しい。
雑過ぎる。
とりあえず、新妻君の植木屋ヘアは笑えたけれども。。
と、何だか私は偏った観方になっているのだろうとは自覚しています。
でもこの作品が何を伝えたいのか、正直よくわかりませんでした。
私が女だから低評価をつけたのではなく、単純に作品として面白くなかった(°▽°)
全然白くないじゃん。黒い嘘じゃん。
原作ファンの方の感想が聞きたい。
色々教えて欲しい作品でした。
原作の意義は表現できていない映画だと思います。
原作ファンの方の意見、聞きたいですね。
フライヤーで目にされたコピーてすが、この映画のパブリシティのコメントやコピーは、原作だと言えることかもしれませんが、この映画はそんなことは描いていないでしょ…というのが多い気がします。
この映画は、特別に下衆な男と特別な性的快楽を持つ女の特殊事例であり、普遍的なテーマに転換できる要素は無い。
私はそう感じたので、不快感しか残らない映画でした。
共感ありがとうございます。
いろんな事を考えてみましたが、やっぱりよくわからなかった、という作品でした。
役もよくわからなかったし、奈緒のICを入れたかったところがどこだったのかもわかりませんでした。
誰かにこの作品の見方を解説してほしい気持ちです。
共感ありがとうございます。
躰と心の分離とか奇妙な自己診断とか難しいテーマを含んでいそうですが、表現能力が追いついておらず、強引にでも納得させる事が出来てない印象でした。
ICについては言葉の使い方が間違っているとしか。荒井晴彦組にも入ったんですよ、もう少しデリケートに。
監督さんにしてみれば挑戦だったんでしょうが見せ方に新味無く、どうせならブラ取りに注力してほしい位です。ウェッティの描写もAVやエロ小説・漫画同様でこれも新味なし、原作もこんななんですかね?
今晩は。
私の要領を得ないコメントに、対応して頂いて有難うございます。
実は、今日のお昼休みに、この映画の元となった漫画を描いている女性の方のインタビューを読みました。
映画は、絶対的な名作以外は観る人によって、感想は変わるのは当たり前ですよね。それにしても、映画外のトラブルで映画自体が斜の眼で観られるのは残念ですね。では、又別の作品で。
お休みなさい。
≫わざわざ美奈子に借りた口紅を塗って、強い覚悟をもってあの場に出向いたはずなのに
ナンデヌレテルノ??
(あのカットの意味は??)
(非常に男性的な視点では?)
そうですよね
ばっかじゃねーのって思います。
ゆきさんに
教えて差し上げることは
何もありません。
お邪魔します。
美奈子の脳内は一番に謎でした。
そして風間さん、
風間さんこそ、とても厳しい立場ではないかと、
覚悟を感じました。
この作品の不可解さは、理解が難しいですね。
原作者の性被害者への共感そして憤り・・・
それが成功したとも思えませんしね。
おはようございます。そして、いつもありがとうございます。
”今後は性を扱う作品に関してはIC導入はルール!としていく必要があるのではないかと思いました。”
私、この件は全く知らずに鑑賞しましたが、同感です。
けれど、申し訳ないのですが、実は今作を食い入るように観てしまいました。美鈴、早藤(こいつは、再生しなくても良い!でも風間さんはキツカッタだろうな。)、美奈子、新妻の再生の物語であり、女性の底知れない怖さと強さを描いた映画だと思ったのです。
が、昨晩久しぶりに吉田秋生さんの「河よりも長くゆるやかに」を読み、その中で知り合いの男性に乱暴された女子高生に対し、主人公の男子高生が”忘れちゃえよ、悪い犬にかまれたとおもって。”と言うのに対し、その女子高生が”無神経ね、あんたたち、男って。じゃあ、あんたは犬にかまれた事を忘れられるの。”。とキッと言い放つシーンを再再読し、今作の見方は難しいよなと思いました。
評点は違いますが、共感させて頂きます。私のレビューで不快な部分があれば教えて下さい。では。