「明るい世紀」ドライブアウェイ・ドールズ yanpakenさんの映画レビュー(感想・評価)
明るい世紀
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小道具としての性器が主役の映画だが、実物をかたどった樹脂製なので、何度もしつこいように出演する。本当にかたどったわけではないだろうが、実際に型取りすることがあるのだろうか?実物に冷たい樹脂をかぶせるはずなので、そそり立つ性器の型取りは実物としてはありえないのではないか?それを考えついたのはすばらしい。
実物ではないので露出し放題。ファックのシーンも頻繁に登場するが、肝心なところは全く映らないし、何よりレスビアンの行為なので、通常の性交とは違う。かといって、レスビアンであることを引け目に感じるような映画ではない。
サッカーチームの女子チームの選手同士が、笛の合図で相手を交換するシーンは、実際の男女のそういうパーティを戯画化したものだろうが、秀逸。女子サッカーチームという設定もよくできている。
実写の映像の合間にサイケな色彩のつなぎ場面が登場するが、賛否が分かれるところだろうと思う。最初は違和感があったが、あれがなかったら、どうだったか、と思うと、あのつなぎ場面が映画の魅力を増していたと思う。
マット・ディモンが覆面して拳銃撃つ場面は、いくら何でもそれは漫画すぎると思ったので、1点減点。ヘンリー・ジェームスが必要だったかどうか、もよくわからないが、本質的に映画と関係しているかもしれない。確か、短編で、少年がホモのおっさんに性器を触られる話があったはず。いやらしいものではなく、爆笑物の短編だが、作家本人もホモ気があったのかな?ヘンリー・ジェームスの短編爆笑物が、映画発想の原点なのかもしれない。
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