ルックバックのレビュー・感想・評価
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作り手も読者も尊敬し合う世界
何度見ても新しい発見が有りますね
公開直後に観に行ってから上手く言語化出来ず(数ヶ月経った今でも)何度も何度も劇場に行っても感想等を書く事は無かったのですが
Amazonプライムで公開された物を観て思った事を書いておこうと思いました。
スクリーンで見ていた時は物語に没入していて気付かなかったのですが、家で物語を見てみると押山監督や神アニメーターと言われ宮崎作品等でその高い技術を発揮されて居る井上俊之さんの原画の線がはっきりと分かりますね
見る人によっては線が雑、と感じる人も居るかな?
敢えて原画を清書して絵に起こす作業をせず、手で描かれた作品で有る事を観てもらうと言う監督の意図がよく分かりました
それにしても輪郭線や耳の線、絵を描いて居る手の爪の色を線では無く色分けで表現するって言うのは作画の方は大変だったでしょうね。
噂には聞いてたけど
いやー、ここまで良いとは。
わずか1時間余りのアニメなのに
女の子二人がマンガ家を志し、
さてどうなるか、という話なのに
画面にくぎ付けになった。
’
中学1年のときに書いた作文を
国語の先生に褒められて、クラスの友達も
何人か、「よくあんなこと書けるな」と
言ってくれて、それが嬉しくて
僕はいつしか、プロのライターになった。
あれから、53年(笑)。
有難いことにずっと仕事が続いている。
あってもなくてもいいよな
あぶくのような職業だけど、なんで
これまでやってこれたのか。
’
その答えを本作は教えてくれる。
唸り、だよなと何度も頷き、あの人に
喜んで欲しいからなんだよね、とひとり
泣いて、笑って、泣いた。
いやー、いい映画でした。
’
河合優実が主人公の声を演じていたことは、 終劇後のクレジットで知った。 藤本タツキという才能に触れる機会に恵まれたことは自分にとっては幸運だったと思う。
動画配信で映画「ルックバック」を見た。
2024年製作/58分/G/日本
配給:エイベックス・ピクチャーズ
劇場公開日:2024年6月28日
河合優実(藤野)
吉田美月喜(京本)
押山清高、監督・脚本・キャラクターデザイン
「チェンソーマン」で知られる人気漫画家・藤本タツキが原作らしい。
どちらも知らないが、「ルックバック」という作品の評判が非常にいいことは知っていた。
早く見たいなと思っていた。
予備知識なしで見はじめる。
小学4年生の藤野と、同し学校の不登校の京本。
漫画を描く女子2人の人生が描かれる。
藤野は不登校の京本を見下していた。
しかし京本の描く絵は上手く他の生徒からも称賛された。
逆に藤野の絵は普通だと言われてしまう。
藤野は悔しくて、絵の本格的な練習を開始。
努力を重ねた。
それでも、京本の画力には届かず、
3年生の時から続けたマンガの連載も6年生の途中で辞めてしまった。
教師から京本に卒業証書を届けるよう頼まれた藤野は、
この日初めて彼女と対面した
藤野は京本から「藤野のファンだ」と告げられた。
それが2人の転機だった。
再び漫画を描き始めた藤野は京本に漫画のネームを読んでもらうようになり、
京本が作画に加わり、2人は藤野キョウという名前で漫画賞の受賞を目指した漫画の創作を始めた。
13歳で応募した作品が準入選となり、
17歳までに7本の読み切りを掲載。
アマチュアの漫画家として成功を収める2人だったが、
高校卒業に際して2人の進路は分かれた。
京本は美術大学へ進学し、藤野は漫画雑誌での連載を開始してプロの漫画家になった。
ここで2人のコンビは解消となった。
一人になった藤野は順調に連載を続け、
藤野の漫画は既刊11巻でアニメ化するまでになる。
そんな藤野に衝撃的なニュースが飛び込んできた。
わずか58分の作品だが、
大きく心を揺さぶられた。
河合優実が主人公の声を演じていたことは、
終劇後のクレジットで知った。
藤本タツキという才能に触れる機会に恵まれたことは自分にとっては幸運だったと思う。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
被害者サイドの反撃の狼煙である
恐れず単刀直入に評価するなら、内容としての新しさは存在してないアニメである。
この手のストーリーはエンタメ界のみならず何処の世界にもゴロゴロとしているからだ。
それは作品としてもリアルとしても何方でも存在する話で特段の感動なんてのは無い。
が、この映画はタイミングだけを狙っていた。
2019年7月18日、京都アニメーション放火殺人事件。第1スタジオに男が侵入しガソリンを撒いて放火したことで多くの死傷者を出した。
当然、事件以前に上映しても意味が無い普通のお涙頂戴アニメだし、事件以降も時期によっては押し付けがましくなり印象が強過ぎる向きにもなり兼ねない。
この事件の裁判は京都地方裁判所で開かれ死刑判決が言い渡されましたが、控訴しています。
2審の裁判は大阪高等裁判所で開かれます。
一応の決着として死刑が言い渡され、おそらく2審でも覆る事は難しいと思われる京アニ事件、多くの日本人がどんな大事件でも毎度の如く忘れてゆく中で、今しか無かったのよこのアニメは。
この映画はアニメ界からの答えでもあり、文芸界からの答えなのだよ。
『全ての暴力に於いて絶対屈しない!』
画面からマ王はそう受け取りました。
忘れる事は無い事にするのとは違う。
想いを内に残したまま、我武者羅に前へと前のめりに生きなくてはならん人生の苦しさや辛さ。
忘れる事とは、何でこんなに頑張ってんだろ、と疑問を持った時に思い起こす起爆剤なワケで使い方を誤れば毒薬にも匹敵してしまう←マ王のように夢半ばにして倒れてしまうから恐ろしい
京アニ事件の被告は多くの人間にこの毒薬を持たせてしまった責任を感じなくてはならない。
もう普通の人生なんて歩めやしないのさ。
被害者の普通を破壊した行為は何かしらの代償を伴うのを充分理解した上で今後の裁判に臨んでほしい。
んで日本人だけでなく世界規模でも、この事件に限らずどんな事件や戦争において「忘れる事」を余儀なくされる行為を他人にしてはアカンのよね。
怒りが爆発する寸前に0.1秒くらいでも逆の立場になって考えられたら、どんな悪行でも抑えられるハズだとマ王は思うんだけど。
映画館での鑑賞オススメ度★★☆☆☆
オンデマンドでの鑑賞オススメ度★★★★★
短い時間の作品だからこそ伝えられる内容度★★★★★
絵、話、間、音、全てが退屈
私には合わなかった。
まず絵が気持ち悪い。
かわいいばかりの絵柄に慣れているからか。
話は特筆すべき展開はない。
タイムリープ?回想?は唐突感あり。
そして間が悪い。
サイレント多すぎ。音楽に乗せたスナップシーンは眠くなる。
音量もバグってる。
小さい音から大きい音までの振り幅が大きすぎてストレス。
あと、電車での会話シーン、山形のワンマントレインは東京の地下鉄みたいな優雅なエレカじゃないんだし、あんな小声で話してたら「ガタンゴトン」で全部消えますよ。
オチも思った通りで全然弱い。
そしてもうそろそろ、人の理不尽な死でお涙頂戴するのはやめていい。
古い。
何回か飽きたり寝落ちした。
頑張って最後まで観てみたけど、私には時間の無駄でした。
夢追い人が見た幻
アバンのアニメーションからして心を鷲掴みにされた。
空撮から民家、その中でひたすらに漫画を描き続ける主人公の背中。一心不乱にペンを走らせる姿を長尺で、定点カメラで見せてからのタイトル。
もうこの時点で100点満点だ。
この際ストーリーには触れないでおく。
前情報なしに作品に触れてほしいから。
色んな要素が刺さりすぎて思いが込み上げてきて、私は泣きながらずっと見てました。
58分の作品で良かったです。
こんな濃度で120分なんて心が持ちません。
それくらい、刺さりました。
唯一無二の作品です。
創作が魅せてくれた最後の夢に心が震えました。
まるでタランティーノのワンハリのような一瞬の夢。
そこからの逃れようのない現実にも震えました。
見終わった後しばらくは放心状態。
もうなんだよこれ。
こんな刺さりすぎる作品だなんて聞いてない。
全く他人事じゃない。
自分事。
見なきゃ良かった。
もう2度と見たくないし、なんなら見るのが怖い。
それでもどんな作品よりも愛おしい。
絵を描く全ての人に絶対に見てほしい。
夢を追う人、夢を諦めた人、全ての人に見てほしい。
見たら最後、もう後戻りはできない。
「上には上がいる・・
今から夢を追う子どもも、夢に蓋をした大人も受け取るものがあるはず
原作の素晴らしさに本気の映像も相まって没頭した
「上には上がいる。しかし、それだけの努力をしている」
至極当たり前ながら、痛感させられ呼び起こされる
短いながらも無駄の無い傑作
心揺さぶられる作品
映画館で観ればよかった
タイトルなし
作品を通して画面が美しい。叙情的な表現と静かな雰囲気がとても良い。
音響に関しても空気感が伝わってくるし、観ていて引き込まれた。
ただ内容としてはどうなのか。藤野と京本が出会い、雨の中藤野がスキップしながら帰るシーンがピークで良かったが、その後はつまらない。
京アニの事件をオマージュするのは勝手にすればいいが、オマージュしただけなのはいただけない。何のメッセージも感じない。ただのオマージュに価値はない。
結局は京本が死んだだけで、何も現実は変わらない。藤野が死を受け入れるという過程が描かれていたのか知らないが、あまりにつまらない。
藤野の想像の世界?がチープすぎる。まあ藤野の想像とするならチープでも悪くないが、みているこっちが恥ずかしいくらいに安っぽい。ここで完全に心が離れた。というか、急展開についていけない。
内容に関しては読み切りのルックバックを読んだときから思っていたことだ。内容は変えようがないし、映画化としては最適解だと思う。
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