ルックバックのレビュー・感想・評価
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面白いんだけど、なんかモヤモヤした。
ストーリーとしては綺麗なんだろうけど、
映画館でみると値段とのコスパ(尺も含めての)を考えると物足りなさがあった。
あの花チームのアニメは、映画館で見るに値する作品でそこと比べると評価は少し落ちちゃう感じかな。
アニメものは評価が高くなりがちなんだよね。
震えるアニメーション
シンプルだからこそ震えました
内容はすこぶるシンプル
一言でいえば青春
ただしぶっ飛んでる。
青春を1時間見せられて語られて楽しいだろうか?いや、羨むだけだと思う。
それを
ストーリー、作画のみのもので震えた
(作画と言ってるが音楽、リズムそれら踏まえてのもの)
それと、映画館でこそ震えた理由と思ってます。
なんか、目線がドンピシャに合うんです。最初から画面の中に引き摺り込まれてました。
震えた映画アニメーションです
藤野の4コマが本当に笑える
お互いが何年も知っているけど、実際会うのは初めてという緊張した場面での4コマ。
現実では亡くなった京本の部屋の前で、別次元の京本が書いて藤野に渡した4コマ。
緊張した場面でのふざけた4コマが最高に笑えるし、また喜びが伝わってくる。
漫画を通したコミュニケーションは、現実の漫画作者同士が連載の中で密かに行なっているのでは?と思うくらいリアリティがあった。魂の篭ったメッセージといった感じか。
原作を読んだ後に映画を見ると、あの癖のある絵がそのままアニメになって動いているようで、アニメーターの技術の高さに驚きました。
最近はどんな絵の原作でも(素人目ではありますが)、完璧に再現して、さらに上乗せして表現されているように思います。
原作者の藤本タツキ先生は、チェンソーマンでもそうですが、これまで世の中で表現されていなかった感情を漫画の中で表現しようとしているように感じられて、どの作品も心が揺さぶられるような感覚を与えてくれますね。
丁寧に丁寧に作られた高熱を持った映画
自分は特別な存在だと信じていたあの頃。
自分には才能など無いと気がついたあの日。
それを手に入れたくて手に入れたくて必死だった時間。
築き上げた物の中で、才能だけでは生きていけないことを知った昨日。
それでも生きていかなければいけない今日。
1時間という短い時間の中で振り返ってみた人生は、あまりに鮮烈で痛い。
漫画に忠実に、丁寧に丁寧に作られた作品。
その静かな映像と音楽の中に、線香花火の蕾のような、高い熱を持った芯を見る1時間だった。
背中を見て。そして前へ進もう
私より絵が上手い子なんかいない。引きこもりのあの子には負けたくない。
よし!もっと上手くなろう。
でもやっばりあの子の絵はすごい。
失った創作への意欲。
でも実はあの子は私に憧れてたんだ。袢纏に書いたサイン。
再び始まる創作活動。
いつの間にかあの子は私の部屋で一緒に絵を描いている。
このシーンとても好きです。
藤野と京本。ひたむきに漫画を書く二人の物語。
そうだ、京本はずっと私の背中を追いかけて来てくれていたんだ。
さあ、もう一度歩き出そう。
不幸な出来事で夢絶たれた、同じ志を持っていた人たちへの鎮魂歌でもあったのでしょうか。
ルックバック。
素晴らしかったです。
僕のつたない文章ではこの作品の良さををどう伝えたらいいかわかりませんので、ここまでにします。
ルックバックの世界を表現した河合優実・吉田美月喜のふたり見事でした。
みんなに見てもらいたい映画です。
一時間に満たない作品ですが、想いが込められた素晴らしい作品でした。
いい映画を見ました
あの事件のオマージュにより
原作のファンこそ涙が止まらなく
映画化の完成度の高さに称賛の嵐。
そして私みたいな初見の人は
(もちろんチェンソーマンは大好き)
物語と構成の見事さに泣く事すらも忘れる。
“一生好きでいれる物”を
見つけた女の子達の素晴らしい物語。
しかし例の事件をオマージュしてる事に
深みと悲しみに襲われる。
そして、若手女優2人の役者が
声の芝居を見事に演じる。
不思議な酸素の中で息をした58分だった。
原作者は天才
感動のあまりウルッときてしまった。
山形県の小学校の学校新聞で四コマ漫画を任される「藤野歩」(河合優美)は、同級生たちの賞賛を浴びることを無上の喜びとしている。ただ、斜に構えているところもあって、徹夜で考えたネタも5分でまとめたと友達には吹聴している。
担任から不登校の「京本」の漫画を新聞に載せていいかと訊かれ、内心不愉快だが、どうせ自分に勝てるはずがないと考えて承知する。だが、掲載された京本の作品の画力の高さに、衝撃を受ける。
同級生に自分より漫画がうまい者がいるのは許せないといきり立つ。それからはスケッチブックや技法書を買い込み、勉強もせず、友達遊びや家族の団欒も断ち、文字通り寝食を忘れてデッサンに打ち込む。だが、姉からは、父さんや母さんは口には出さないがお前を心配している、私と一緒に空手道場に通わないかと誘われる。友達からは、私たちもうすぐ中学生だよ、このままじゃオタクだと思われちゃうよと諭される。
いくら練習しても京本のレヴェルに追いつけず、ある日やーめたと漫画を諦める。友達遊びを再開して、姉と一緒に空手を習い始める。
小学校の卒業日、担任から京本に卒業証書を届けてくれと頼まれて、嫌々引き受ける(さすがに卒業証書授与は本人に学校に来させるか、担任が家庭訪問して行うのが普通だけど)。
玄関が開いていたので上がりこみ、廊下に山のように積み上げられたスケッチブックを目にして、京本も修練を重ねて画力をあげたのだと理解する。
その場で京本の不登校をからかうような四コマ漫画を描きあげるが、その紙を落としてしまう。漫画は奇跡のように子供部屋のドアの下に吸い込まれる。慌てた藤野は逃げ出すが、裸足で追いかけてきた京本(吉田美月喜)に、もしかして藤野先生ですか、ずっと前から尊敬してましたと声をかけられる。サインくださいと頼まれて、京本の半纏の背中にマジックで大きく「藤野歩」とサインする。なぜ漫画をやめてしまったんですかと訊かれて、実はコンクールに応募しようと思っている、だから四コマ漫画からは卒業したんだと出まかせを口にする。
有頂天になり、雪解け水の残る農道をスキップしながら帰宅。帰るなり、漫画を再開する。
中学校に進学した藤野と京本は、互いの家を行き来しながら、コンクールに向けた作品を1年がかりで完成させる。「藤野キョウ」のペンネームで『週刊少年ジャンプ』に応募して、見事佳作に入選する。
高校でも共作を続け、集英社の編集者から『ジャンプ』に連載してみないかと誘われる。だが、京本は美大に進んで絵の勉強をしたいと言い出し――といったストーリー。
きっと漫画をはじめクリエイティヴな分野で活躍している人は、多かれ少なかれ似たような青春を過ごしてきたんだろう。同じ目標を追い求める2人だからこそ、友情を超える絆が生まれた。京本が美大に進みたいと言ったのは、藤野と決別したいという意味ではなく、技量を上げてあらためて共作したいという気持ちだったに違いない。京本のように、優れた才能を持ちながら、志半ばにして夢断たれた人間が、この世にはいったいどれほどいることだろうか。
藤本タツキさんは『チェンソーマン』でしか知らなかったが、まぎれもなく天才だと思う。
アニメも良かった
配信開始直後から話題を呼んだ読み切り漫画のアニメ化。数十ページの短編読み切りをわざわざアニメに…?と思ってましたが、見応えありました。
漫画と絵に情熱を注ぐ2人の少女の数年間。想いを共有できる楽しさや、一緒に挑戦することの心強さなど、2人の感情が伝わり胸が熱くなります。認めてくれる人・必要としてくれる人が一人でもいれば、いくらだって頑張れる。
そんな2人に訪れる悲劇。
哀しいことの乗り越え方や心の折り合いの付け方は人それぞれだけれど、藤野の藤野らしい向き合い方がとても良かった。漫画家だから、京本と2人で漫画を描いてきたから、あのラストに繋がるんだなと。
濃密な58分。観て良かったです。
文句なし100点
映画タッチな漫画を映画にしたらそら映えるというのを地でいく映画でした。
褒めたいところ
・間延びしないテンポ
・BGMの入りが最高のタイミング、没入できる
・長すぎない尺。1時間でまとめたからこそこの出来
・描き込み量の多さ、ヌルヌル動く
・タツキファンが喜ぶパロディを随所に散りばめてかつ、不自然にならないところ
・シナリオの緩急の付け方が漫画に劣らない
社会風刺もある少し考えさせられる映画
1時間で味わえる感動、お手軽なのでぜひ観て欲しい
まいったな泣 最高の作品
原作知らずに観ました。
他の人が詳しくは書かれていると思いますが、
個人的に
“この作品に出会えて良かった”
という感想が1番。
アニメ表現としても全編素敵だった。何度も胸がキュンときますね。
切なくも愛おしい1時間です。
生涯いろんな場面で見直すでしょう。
製作関係者の皆さんありがとう!
全ての漫画に携わる人へ捧ぐ?
人気の漫画家さんは早くから才能を示していたと聞いた事がある そして夭折や亡くなったという話を聞くたびに漫画家ってブラックなお仕事なのかな?と調べたことも
パプワくんの作者はこけしを枕にして15分仮眠するとか、億稼いでも全然羨ましくないと言われたと仰っていた
でも作業風景はペーパーレスで少しは進化してるのですね
絵は江口寿史風に見えた
実はお互い才能を認めていた、ストーリーセンス溢れる強気な藤野と画力の引っ込み思案京本コンビ胸熱でした 若いからそりゃ途中から進みたい道も違ってくるよ 最後のパラレルワールド漫画で受答えにもぐっときてしまいました あれはきっと例の事件を示唆しているのですよね 全ての漫画家、アニメーターに捧げている作品だと感じました それにしても話題作なのか平日昼間の上映でも人が結構入っていた、人気振りに驚いた
感動ポルノ
人の「死」を感動の道具にしている作品は感動出来ない。
アニメーションは頑張っているが、肝心のストーリーが凡庸過ぎる。
人が死んだら悲しいし、涙が出るのは当たり前。
しかし、それは感動ではない。
「死」という現象に泣いているだけ。
人が死んだら泣くのは当たり前でしょ?
死んだ人との思い出を感動的な音楽と共にスライドショー四季に見せていくのはあまりに安易。
そりゃ心優しい人は泣けるだろうが、私みたいな冷めた大人はこんな子供騙しじゃ泣けないし、泣けたとしてもそれは感動ではない。
「こういうのやっとけばお前ら泣けるんやろ?」と言わんばかりの観客を舐めきった安っぽい作り。
「STAND BY ME ドラえもん」的な「はい、ここで泣いてください!」と作り手が言っているのが聞こえるレベルの大袈裟な演出で興醒めでした。
京アニ事件を連想させるシーンもあり、それを感動として消費する気持ち悪さもあり、まさに「感動ポルノ」作品でした。
あの日々、あの時間、あの一瞬を。
この映画の時間は常に右から左へ流れていく。藤野と京本が出会い、彼女が畦道を駆け抜けていったあの時から、一本の木が二人を分かつその時まで。
なぜ漫画を描き続けるのか。それは、二人で過ごしたあの日々があったからに他ならない。刻一刻と流れていく時間を止めることなんて出来はしないが、それでも、あの一瞬一瞬がなくなることにはならない。
漫画がそのままアニメに
漫画の映像化ってあまり好きではないのですが、ルックバックは漫画のまんまアニメになってます。それだけで原作へのリスペクトが感じられます。
元々完成度の高い作品なので内容については触れませんが…京本かわいすぎだろ!ずっと観てたい!もっとたくさんの劇場でもやって!!
映画化の意味
しがない漫画家です。
自分の作品がスランプすぎて漫画が嫌いになりそうな中、「読切が映画化って…」と謎の嫉妬心を抱えて鑑賞。ミジンコにもプライドがあるようです。
美しくもタツキ先生っぽさの残る線で動き出す二人に開始早々わくわくが止まらない。
まだ序盤なのにharuka nakamuraさんの美しすぎる劇伴も相まってしっかり号泣。
漫画家って色々あるけど、ほんと色々あるけど、でも描くの好きなんだろ。描くしかないんだろ。って背中に飛び蹴りされた勢いでエンドロールが終わった瞬間走って家帰って描きまくりました。
うん、やっぱり描くのが好きだ。
恥ずかしいくらい初心の部分だけど、ここの立ち位置にふと戻れる瞬間ってそうない。
絵を描く人には観てほしい。思うように描けずにずっと苦しんでいるなら尚更、1時間後きっと今までより良い線が描けるはず。
絵を描かない人もまた何を感じるんだろう。
原作者のタツキ先生だけでなく、タツキ先生と同じくらい線を描き続けてきたアニメーターの皆さんの想いもこもっている作品だと思います。
そういう意味でも映画化の価値がありあまる作品です。
漫画がテーマの映像作品の正解。人生で最高の映画。
漫画がテーマの映像作品は多数ありますが、その中の正解を観ました。
動作、声、音楽の演技が常に100点満点です。
まず最初のカットから注目してください。風景だけで「漫画をアニメにした」という意図が伝わり、ずーっと制作陣の土俵にもっていかれます。
主人公2人の演技は完璧を超えています。一つひとつの台詞をどれだけ模索して突き詰めたんだろうと思うと感動します。
エンディングが流れてる頃には音楽の魔法にかけられているようで、震えが止まりませんでした。
間違いなく、人生で最高の映画に出会いました。
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