ルックバックのレビュー・感想・評価
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何度も見直したい映画です
3時間を超える映画を「長さを感じさせず、あっという間」との誉め言葉がありますが、この作品は「58分という短編なのに3時間映画をみたような満足感」でした。
遠くに山々が見える風景、マンションから見える時間と共に変わっていく空の色、どれをとっても美しく、どんなに人生が変わっていっても世界は回っているんだと語っているかのようでした。
何故、没頭するのか?
何故、没頭するのかに明瞭な答えを与えてくれた本作。観に行った後、何かを頑張りたくなる勇気を与えてくれる作品であった。
没頭を通じて心の深い部分で通じ合う。生きる意味ですらある幸福を見事に表現していた。
また、時間の経過とそれに付随した心情変化を四季の移り変わりや空の色、鳥の群れなど様々な情景で表現する豊かさに圧倒。
一つ注目をつけるなら、葬式後?主人公が京本の部屋前で「京本、死んだの私のせいだ」と言うが、主人公や性格的にこのようなわかりやすく感情を言葉にするだろうか。その部分だけわかりやすさを先行させた気がして醒めた。
5.0 人生観を変えられる名作、宝物のような映画
4.5 何十回と見返したい傑作、何年経っても思い出せるほどの感銘を受けた映画
4.0 複数回見返したい秀作、自信を持ってお勧めできる映画
3.5 見返すほどではないがとても面白い良作、観る価値がある映画
3.0 所々ツッコミどころはあるが面白い佳作、観ても時間の無駄にはならない映画
2.5 全体として面白くはないが最後まで観れる凡作、暇であれば観る価値のある映画
2.0 頑張ってなんとか最後まで観れる駄作、観ても時間の無駄となる映画
1.5 寝てしまうほどつまらない愚作、作り手を軽蔑する映画
1.0 論外、話すに値しない映画
衝撃だった。2人の出会い方と、美大を目指したい気持ち。出会ったから...
衝撃だった。2人の出会い方と、美大を目指したい気持ち。出会ったからこそ描けた人生と出会わず助けれた人生。
四コマ漫画を書いていた時【あ、この子には勝てないな】と思った心情が表されてる主人公
うん。面白かったと感じる映画だった
原作の空気感が損なわれず、 素晴らしかった、息吹が吹き込まれていた...
原作の空気感が損なわれず、
素晴らしかった、息吹が吹き込まれていた。
嬉しいのと悔しさと手のひら返した自分とそれがどうでも良くなるくらいの自信と伸びた道。
自分でもからくり人形みたいになってるのはわかってるんだけど体が浮いたみたいに軽い。
決してあるあるではないこの経験の心の臓を握られマッサージされてしまった。(泣いた)
毎度いい映画を観ると余韻と寄り道がセットだけれど、俺は何なんだ何をしているんだという卑下ももれなくプレゼントで付いてくる。
そうかこれが向上心か。
面白いが、、、評価されすぎな気も…
1時間の映画で、そもそもが原作を読んでいて、藤本タツキ先生のことが好きなファンが見に来る印象です。だからこそ評価が高すぎる気も…
内容は凄く良かったです。特に表情の機微や動きが細かく表現されていて漫画以上にキャラクターの感情が伝わりやすく感情移入しやすいです。
ただ短い!58分は映画として短い!!!おー感動してきたなと思ったらいつの間にか終わってる
年ワースト暫定。その理由。
非支持。
凡庸、想定内、ご都合主義。
劇伴の大音量で泣かそうとする回数多過ぎ。
結果、登場人物が物語を進める為の装置の域を出ない。
画が綺麗ゆえ、ぽい、けども。
これは駄目だ。要はツマラン。
2度目の鑑賞
58分という時間なのに、とてつもなく凝縮された想いと濃密な時間✨
長く感じて飽きたとかではなくてストーリーが濃密!それなのに、あっという間💦なんとも不思議な作品🤔
誰しも経験した事あるような思春期の思い出をとても共感性のあるストーリーで綴りつつも、ある展開からびっくりしたが、その着地も見事。とんでもない事を描いて、ともすれば批判されかねない内容をちゃんと誠実に描いた。大好きな作品です( *˙-˙* )
美大に行ってたからか
小学生が描くマンガって、なんであんなに目がデカいのか…!幼い頃の自分と藤野が重なるし、自信満々だったところも重なって、山形の狭いコミュニティで親友を見つけられた幸運からの若いが故のお互いの人生の岐路の枝分かれ、不運な事件による藤野の後悔。
卒業式に藤野が京本を部屋から出しても出さなくても、2人は巡りあって、一緒に漫画を描いたんだろうね。
美術科の高校、美大受験の画塾の先生、ぜーーーーいんから「とにかく描け!!」って言われてたのでド頭でギュッと学生時代に連れ戻された。
周りは泣いたって言う人多かったけど、全然泣くタイミングない。美大生でクリエイターにならなかった人間はみんなギュッとなってしまうと思う。
この気持ちは、ハヤカワ五味さんがXで言語化してくれてた。
やっぱ天才!
感想を述べるのが無粋に感じる。
ほんとに素晴らしい映画でした!
商売的でなく
感動を押し付けられることなく、
ただ真っ白になって味わえる素晴らしい映画でした。
1時間足らず??
一瞬のようで、何日間か経っているようで、
時間の感覚が吹き飛びました。
まったく幼稚じゃない、大人向け
評判いいので観てみたけど、観て納得!
そりゃあ評判いいハズだわ!
僕みたいにアニメは…って方にも、ぜひ観て頂きたい。
まったく幼稚じゃない、むしろ大人向け。
例の事件を連想させる事も出てきます。
作画が美しくて素晴らしかったです。
ドルビーじゃなかったけど音楽がスゴく迫力ありました。
この美しさを大画面で、この迫力を音響の良い環境で、ぜひ映画館で。
ネタバレに触れないよう、何も調べずに観て下さい。
面白かったのに、コンパクトな上映時間58分が長く感じて(なぜ?)物足りなさは感じなかったです。
良かった♪
最低もう1回は観たい♪
原作も読んでみたい♪
原作への敬意が生んだ珠玉のアニメーション化
アニメーションが「映画」として評価されるようになったのは、宮崎駿氏の功績のひとつだろう。
その後も様々な優れたアニメーション作品が生み出されてきたが、『ルックバック』は、アニメーション映画の歴史に残る作品になるかもしれない。
私は原作を読んで既に感動していたので、アニメーション化されたものを観るべきかどうか迷っていたが、どうやら評判が良いようなので、おそるおそる、観に行ったのでした。
結果、想像以上に原作に忠実であり、しかも単に表面をなぞってアニメーション化したわけではなく、アニメーションだからこその表現方法で、原作の持つ空気感を増幅しているかのような、見事な作品に仕上がっていたのには、本当に驚きでした。
細かに描きこまれた背景、抑制された線、動きなど、実に丁寧に作られているのが分かる。原作に対する「敬意」が伝わるような気がしました。
特に、京本に褒められた藤野が、帰り道で踊り出す動きは、特に絶妙!そう、これこれ!漫画を読んだ時のイメージどおりの動きで、爽快でした。
そして、ラストで、藤野が、小学生の頃と同じように、机に向かって絵を描き続ける後ろ姿を映し出す。それは受け入れ難い困難な現実に立ち向かう姿であり、理不尽な世の中での「希望の光」だ。
このラストが本当に素晴らしい。藤本タツキ氏が紡いだこの光景を、しっかりとアニメーション化してくれた、押山監督に感謝したい。
映像と音楽に込められた「意味」の凄さ
映像の美麗さ、音楽の絶妙さに舌を巻く方も多そうな本作ですが、むしろ映像と音楽に込められた「意味」が圧巻で、巧妙さやリズムが心地良く、過不足の無さに感心してしまいました。
ストーリーラインの補強や心情描写が素晴らしく、オトナが観る作品として申し分無いです。Good!!
境遇への共感度が高い方は開始数分で涙したそうですが、さほどでは無い自分も後半は胸が痛く涙しちゃいました😢
チェーンソマン(まあまあ好き)の作者である藤本タツキの自叙伝風の作品とのことで、もじった主人公2人(藤野・京本)のマンガ人生を描写した作品なのですが、陳腐なストーリーラインになりそうで非凡な作品に仕上がったところに原作者と製作陣の有能さを感じます。
原作は結構前に読んでおり、頃良く忘れたぐらいに観れたため、新鮮に楽しめて良かったです。
私的には、藤本先生はショートの鬼才と感じているため、安心感を持って鑑賞に臨めました笑
藤本先生は映画を観て「自分の作品に対してここまで真摯に作ってもらえる事が人生でもうないのではないかと思い泣いてしまいました」と語っていたそうですが、
原作者良し(誠実さに感動)、興行良し(公開規模も拡大中)、観客良し(感動者多数)と、まるで企業の三方良し、みたいだなぁと思いました。。💦
強いて不満を挙げるとすると、通常料金2000円より安い1700円の特別興行枠だそうで、
一切の割引や株主優待が使えないみたいです。
自分は優待で見ようとしてエラーになったので、株主に優しくないって何やねん、と思いましたとさ。
私達はラストの風景を知っている
学級新聞の4コマ漫画を連載する藤野
彼女は自分が一番と信じて疑わないが、不登校の同級生 京本の圧倒的な画力の前に初めての挫折を知る
しかしそれは藤野と京本、二人で走り抜けるかけがえのない時間と、それぞれが立ち向かわなければならない離別の序章に過ぎなかった・・・
原作が話題になったとき存在だけ知って、結局未読のまま観賞したわけだけど。いやぁ〜良かった!
印象的な演出で問いかけられる
『なんで描いてるの?』というテーマ
その答えは頭で考えて色々出すこともできるけど、きっと本当の正解は誰にも言い表せないのだと思う
その昔、最初に歌ったり踊ったりし始めたどこかの誰かの気持ちを私達が正確に言い表せないように
それでも答えらしきものに近付こうと、今作は創作の輝く部分も苦しい部分も光も闇も描いていく
途中、ファンタジーな手法でifの世界が描かれる
しかし、それによって物語が改変されることはない
同じように映画も本も現実の苦痛や悩みを直接取り除いてはくれない
それでも私達は今作のラストのような風景があることを知っているはずだ
でも、だから、漫画を描き続ける
なぜ漫画を描くのか。
なぜ描き続けるのか。
ルックバック、この映画で起きた全ての意味が込められていて素晴らしいタイトルだ。
男の子が描く、女の子のバディモノって感じがした。女の子が繊細すぎる。藤野先生を前に男女もないのだが。
藤野の背中を見て絵を描き続けた京本、今度は藤野が京本を前にして描いていく。こんなん泣いちゃうじゃないか。
どの場面も愛おしい
小さい頃下手な漫画を描き、友達と交換漫画をし、そのうちに漫画書いてるなんて暗い、というイメージが怖くて描かなくなり、最近になってまたポツポツと二次創作をしている自分にはとっても刺さりまくる映画でした。どの場面も本当に泣ける。田舎の遠くの山並みもとても綺麗でそして閉鎖された狭い世界を表してる風景にも泣ける。
そして後半京アニ事件を彷彿とさせる理不尽な事件が起こり、両翼の片方がなくなってしまう…主人公の妄想で最悪な犯人に蹴りを入れてやり、それでも現実は変わらず、でももう一度自分の最初のファンである片翼の想いを感じ、またひたすら描き続ける主人公の背中に、ほんと泣いた。制作するって孤独だけど、ほんの一言の励ましや称賛でまた描くことができる。
原作の持ち味を活かした映像作品というだけでなく、アニメーション的表現を突き詰めた感のある一作
一時間弱という、劇場公開アニメーション作品としてはややコンパクトな作品ながら、物語も映像も非常に密度が濃いため、実際の時間よりも(良い意味で)長く感じる人も多いはず。
藤本タツキの原作は、情感豊かでありながら省略表現も併用した画調なのですが、本作はそんな原作の筆致を反映しつつも、細部まで非常に丹念かつ緻密に描きこまれています。部屋に貼ってあるポスターが藤野の人生に合わせて変化するところなど、思わず見入ってしまいました。
後半の一部を除いて基本的に藤野(河合優実)の視点で描いているため、ともに漫画の道を志す京本(吉田美月喜)の物語も基本的には、藤野との絡みが中心となっています。そのため、もっと京本の別の側面も見たい、と思わなくもないのですが、さすがにそうなると原作を膨らませすぎて冗長、となりかねないし、何よりも断片的なエピソードや言動の中から京本の人物像が浮かび上がる演出がなされているため、本作の描写としては十分と感じました。
もし京本視点のスピンオフなど出たら、ぜひ観たいですが!
作中の重要な小道具の手触りを感じさせるパンフレットは、押山清高監督と原作者藤本タツキの対談など、こちらも充実した内容です。ただかなりの品薄らしいので、もし劇場に在庫があれば、購入をおすすめ!
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