ルックバックのレビュー・感想・評価
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❇️『風、風景、表情、影などが物語を語る❗️』
ルックバック
❇️『風、風景、表情、影などが物語を語る❗️』
㊙️どんな話なの❓
『雪国の二人の小学生が漫画で意気投合し、成功、挫折、葛藤を経験して成長を描く』
◉72点。
★彡何故だか生理的に嫌いな印象。
メッセージや間接的に伝えたい事。本当に凄いと思います。それでもなんか生理的に受け付けない印象。
🟢感想。(全部褒めてます!私が合わないだけ)
1️⃣『絵のタッチが好みではなかった。❌』
★彡なんか好きではない。
2️⃣『手元や足元などで心の表現が🔺』
★彡絵は綺麗なんだけど好きではない。
3️⃣『随所に描かれる心の闇🔺』
★彡意図的にな感じてなんか好きではない。
4️⃣『自問自答する主人公が暗すぎる❌』
★彡共感できひんで好きではない。
5️⃣『話の展開は凄く面白い。⭕️』
もしも…
絵の上手な小学校の同級生二人。
絵が上手い以外にはおよそ共通点のない二人。
お互い知らないところで意識し合っていた二人。
偶然が二人を引き合わせ、そこから二人の物語が始まります。
同じ時を過ごし、共に喜び、共に笑いあった二人。
子供時代はただただ二人で居ることが楽しかった。けれど時の流れは留まることを許さず、大人へのとば口で二人は選択を迫られます。
それぞれの選択の結果…
共に過ごした10年余りの歳月。
もしもあの時、そしてあの時、違う選択をしていたら…
邯鄲の夢のごとく。
けれど二人が過ごした歳月は夢ではないと
確かな重みを持って主人公に再び立ち上がる力与えます。
何もしなければ何も起こらなかったかもしれない。
けれど勇気を出して一歩踏み出したからこそ大切なものを得ることができたのだと。
お勧めされて鑑賞しました。
素敵な小品でした。
今の私には…
少女のてぇてぇは危うくて怖い
まさに青春真っ只中の二人絵が学年一上手いと思ってた藤野、そこに突然現れた引きこもりの京本の絵が上手い!打ちのめされた藤野は漫画から離れた。卒業の日に出会った京本から「藤野先生の大ファン」である事を告げられるともう嬉しくて嬉しくて雨の中踊り走りスキップして再び漫画を描き始める藤野。「藤野キョウ」として二人で漫画を始める。女性二人のてぇてぇ関係はいつ壊れるんだろうと気がきではないが、やはり突然の別れが。一度目の別れの時の「裏切られた」という想いと、二度目の別れによる「描く意味あるのだろうか」という問いに傷つきながらも「京本と過ごした日々」だけを武器に、拠り所にして前に進む藤野を心から応援したくなる。自身も漫画を描くが喜んでくれる人がいるなら描きたい。京本の想いを知り、メッセージを受け取ってシンプルな答えに辿り着いた藤野はもう大丈夫かもしれない。
創作の原風景へ切り込む
原作の漫画が公開されたさいは一読するも、ピンとはこなかった。
映画化されることで第3者の内臓を通し再編されることとなり、ようやく腑に落ちる。
本作のキモは間違いなく、藤本が起きた事件に対して「自分のせいだ」と吐露するところだろう。失って初めて相当に頼っていたことを思い知る。技術的にも、漫画家という藤本を作り、その存在を無条件に肯定する、信じる存在としてもなくてはならない相手だった。
だがこの物語は、二人だけの狭い関係の話に終始してはいないと思える。
だれだろうとどんなものでも創作は究極、一人で完結できず、逆に言えば究極、たった一人の存在が、何者かしらん人間が生み出し続けるための源になり得る、と語っているように思えてならない。
数え切れないファンの後押しではなく、最初たった一人、その一人が何者でもないお絵描き好きを「作家」とみなした瞬間より。
それを原風景というなら本作は、
あまりモチーフにされない創作の原風景に迫った作品だと感じている。
また邪推ながら某放火事件を彷彿とさせるくだりがあることから、この原風景は犠牲者を弔うための花束、そんな意味もあったのだろうかと遠くを見つめる。
作画の丁寧さが凄まじかった。セリフなしでも見続けられそう。
ヤバいのわかってたから、1年寝かせた。
やっと観た やっぱり泣いた
物事にあんなに打ち込めるという自分には無い素晴らしさに涙
周りに理解されない悲しさ
2人が出会うと 物語が加速してどこに着地するのか
今でも腹立たしさと悲しみが耐えない事件を思い出してしまって涙
何も変わらないけど癒される
日々は続く
時間を戻してやり直しはできないけど
物を創り出す 何かを表現することで
誰かの癒やしになったり心を動かしたりできるということ
いろんな想いが凝縮されて 原作を上手く映画化できていたと本当におもう
子どもの推し作品で漫画を読んだのは、とても前のこと
映画化が秀逸ときいていたものの、子どもの勧めもきかずアマプラで今になって鑑賞
よく分からなかった
藤野に言いたい!!
お前は悪くない!!京本はお前と会って外の世界も知ったし、何より大学行こうとしたやん!!
世界の広さ、楽しさ、人と生きる喜びを知れたやん!!!
だから、そんな卑下せず前を向いて生きてくれ!!京本のためにも!!
…って、藤野のそばにいたら言いたくなる。そんな映画です。
こんな、辛い経験した人になかなかそこまでの事はリアルなら言えませんけど…
最初のラグさに驚かされます!!
ストーリーはメッチャ綺麗にまとまってます。
完全に良作やけど暗い気持ちになるのはちょっと…てことで3.5。
皆さんも是非!!
作品を生み出す苦労と各キャラへの原作者の想い
正直、みくびってました。
シネマ・サンシャインで予告編を何度か観て、観に行かねば!とは思いつつ、結局逃していた作品で、運良くシネマルナティックさんが上映してくれてました。
いやもう、本当に悉く打ちのめされましたね。
予告編では、青春映画なんだろうなぁ~としか受け止めていなくて、実際に観てここまで『心の柔らかい部分』を抉られるとは思ってもいなかった。
『二通りの未来』を描くことは、観る者を残念な気持ちにしがちだが、この作品は違った。
ありがちな青春ではなく、出会い・衝突・葛藤・別れ・再会などが本当に丁寧に、それも二人だけにスポットを当てて描いていた。そこがまた、観る者を魅きつける。
二人だけの世界になっているからこそ、雑音が少なくストーリーに集中できた。
原作の漫画も買ったけど、やっぱりDVDが欲しいな。
やはり映画は映画館でこそ観るモノですね。
短いけど、質の高い良い映画
58分と映画としては短いので、割高な感じがして観ていなかったけど、中身が十分つまった良い映画だった。主人公二人に共感し、応援する気持ちになり、結末は強い衝撃を受けた。
二人が初めて顔を合わせる場面が物語のポイントになっているところもよくできている。観客が藤本の気持ちを強く受け止める仕掛けになっていて、すごいプロットだと思った。あの場面の大量のスケッチブックによって、主人公二人を含む漫画家全員に対して尊敬する気持ちにもなった。藤本が服の背中に大きく書いた「サイン」も、その後の場面で感動を呼ぶ。
映画全体の作画がとてもレベルが高い。藤本が農道を走る場面など、カメラアングルが素晴らしいし、藤本が走る時の手足の動かし方(演技)も見事。藤本の部屋にある漫画本など、小物もひとつひとつ自然でリアル。窓ガラスに映る人物の使い方など、かっこいいと思った。
原作者の藤野タツキ、監督の押山清高、二人とも最高。良い作品をありがとう! 無理に尺を長くしなくて正解だと思う。
なんて美しい作品か。
なんと美しい作品だろう。
胸がきゅーっとなった…。
原作読んだときは正直ピンとこなかったんだけど、こんなに丁寧に描かれた映像で観たら、藤野と京本の過ごした日々の美しさと切なさがめちゃくちゃ刺さってしまった。
一緒に楽しそうにマンガを書く2人が日々を積み重ねていく演出、藤野がそれを思い出すシーンで泣いた。あまりにキラキラして美しいんだもの…。
ストーリーももちろん良いんだけど、本作のキャラデザ、アニメーション、とても良いよね…。
藤本タツキ先生のタッチがそのままアニメーションになったかのようなキャラデザ、そして登場人物の繊細な目の描き方が良い…。
アニメーションも素朴なイラストっぽいというか、そこが良い。このタッチで描かれる藤野たちの暮らす広がる田んぼと舗装されてない道、高い空といった素朴な田舎の風景もまたとても良い。
そして劇伴…!!劇伴めちゃくちゃ良かった…。
優しく切なく美しいピアノが物語に合ってて、とても寄り添っている。サントラ聴こうと思う。
声をあててるキャストも良かった。
藤野の河合優美ちゃんぴったりだったな。
つらくて暖かい青春
愛
この作品は、二人の少女が強い思慕によって引き寄せられ、敬愛し睦み合いながら四季を駆け抜け、その深い思い故に対立して異なる道を歩み、冬枯れに永の別れを遂げる話である。
別れがもたらす孤独と冷たさに打ちひしがれた主人公・藤野が、風の便りに儚い希望を抱いて扉を開け、もう一人の主人公・京本の残り香が漂う部屋に足を踏み入れた時、京本が藤野に抱き続けた思いの丈を、無言のうちに知る話でもある。
藤野が漫画を描き続けたのは、決して「幸多かりし」とは言い難かった京本の人生を笑顔で満たしたかったからに違いない。
京本があの便りを即興のうちに描いたのは、自分の半生が詰まった部屋に藤野を連れ込んで、もう一度「背中を見てほしかった」からに違いない。
あのサインがしるされたちゃんちゃんこを着て、無垢な瞳に星のような輝きを浮かべた京本と言う少女が、世界の暗闇に取り残され、自分の殻の中に逼塞する藤野の目を開いた。
光射す外の世界へ、自分達が出会い、共に歩んで来た畦道の中へ、その汚れない手で藤野の手を握り、離さずに引いて行った。
藤野は京本を部屋から連れ出した。
京本もまた、藤野を部屋から連れ出したのだ。
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