劇場公開日 2024年6月28日

「作品を作ることへの熱意や愛情、漫画家の苦悩に溢れた作品」ルックバック ちんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0作品を作ることへの熱意や愛情、漫画家の苦悩に溢れた作品

2024年11月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

なにかしらの作品すら創作したことのない私が述べられる感想などないと思うのですが、本当に胸に刺さる良い映画でした。

なにかを作る、漫画を描くということへの熱意、愛情、苦悩がダイレクトに刺さりました。
不幸な事件で友人が亡くなった場面で主人公がとった行動は消えかけていたい漫画への熱意を再び燃やし、描き続けることでした。

本作品では、小学生の主人公が描いた漫画が不登校引きこもりの京本を外の世界に引きずり出し、一緒に漫画を描き、最後、京本は芸大で無差別殺人の犠牲になる。
自分の作品が誰かに影響を与えるということを知った藤野は、もし漫画を描かない人生だったら、というifの世界を思う。
でも後ろを振り返っても何も変わらないから、前を向いて、ひたすら漫画を描くんだ、というエンドロールの藤野の背中に魅せられました。

ちん