「女子版藤子不二雄物語、ではない」ルックバック まーさんの映画レビュー(感想・評価)
女子版藤子不二雄物語、ではない
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明るく自信満々の少女、藤野と、才能溢れる引きこもり不登校の女子小学生、京本がふとしたきっかけからコンビを組み、売れっ子の漫画家ユニットになっていくという話
藤本タツキ原作のコミックに登場する女の子は可愛くどこかセクシー魅力的、何かメンタルに問題を抱えた眼をしていると思っているが、アニメ化された本作でも印象は同じ
藤野が手を引いて街に出ていくシーンは美しく、「その手を離すんじゃないぞ」と心の中で呟いたが、手を離したのは引かれていた京本だった
失われた美しい日々をルックバックして、後悔と想い出、哀しみを乗り越えて前に進んでいくんだろう、多分
ただ、なんの伏線もなく訪れる凶報があまりにも唐突
この辺は原作をなぞらないと腑に落ちないのか?
神は細部に宿る、という金言通り、北の国の雪の上を歩く音、早春のアスファルトに残る溶けかけの雪の儚さ、夕暮れの稜線をくっきり照らすぼんやりとした残照など、耳目を楽しませてくれる場面がいくつもあった
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