劇場公開日 2024年6月28日

ルックバックのレビュー・感想・評価

全788件中、1~20件目を表示

3.5こんなに重かったとは………

2025年3月18日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

タイトルは知っていたので、興味本位でプライムビデオで鑑賞しました。

実際に観て、1時間の中で濃厚な人間ドラマと辛い現実が描かれていることに衝撃を受けました。藤野と京本は、初めこそお互いの顔を知らなかったライバルだったのが、ふとしたことで2人は仲良くなっていきます。そこから一緒に漫画を創作していき、絆が深まっていく過程に惹かれました。

しかし、途中ですれ違うようになっただけでなく、2人にとんでもない悲劇が襲いかかったときはショックでした。まるで、喜びに包まれている中で急に奈落に突き落とされるような感情になりました。また、京本が巻き込まれた事件は、あの某アニメスタジオの件を彷彿とさせました。

漫画家としての道を歩む大変さと、どんな辛いことがあっても乗り越える大切さも必要だと痛感しました。

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Ken@

4.0君の笑顔を見たいから

2025年2月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

原作で号泣した人間なので、映画化は不安でいっぱいだったのですが、、、思い切って観に行ってよかった。
声優、音楽、動きともに脳内のイメージと大きく変わらない。いやあ、なかなかないよ、そういうの。
どちらが良かったか?と問われれば、そこはコミックの方になる。ただ先に出会った方がどうしてもインパクトあるので厳密に比較することはできない。逆だったら、この映画の方だった可能性も高い。というか、比較することに意味はない。言いたいのはそれぐらい原作コミックの「間」「行間」「雰囲気」をうまく掬い取っていた映画だということ。

二人の協同作業のシーンが眩しい。

「だいたい漫画ってさあ…私描くのはまったく好きじゃないんだよね。楽しくないしメンドクくさいだけだし、超地味だし。一日中ずーっと描いてても全然完成しないんだよ。読むだけにしといたほうがいいね。描くもんじゃないよ。」

「じゃあ、藤野ちゃんはなんで描いてるの?」

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momokichi

4.0この作品が「アニメ化をして良かった」と思える理由。

2024年12月24日
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すっかん

5.0友達は要らない。共に戦う仲間を集え。

2024年9月23日
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猿田猿太郎

4.5描く理由と喜びと、そしてレクイエム

2024年6月29日
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ニコ

5.0反語的に「前を向こう」と励ます、心の友のような大傑作

2024年11月14日
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泣ける

楽しい

幸せ

Prime Videoでの鑑賞となったが、劇場公開と同じ年に出会えたことに感謝したい。アニメシリーズ「チェンソーマン」は大のお気に入りとはいえ、藤本タツキについてはその原作者としてしか知らなかったが、自身の半生と現実の事件をこんなふうに投影し紡ぎ合わせて力強いフィクションを創作できるのかと驚嘆し、今さらながら敬服。原作未読だが、脚本も担った押山清高監督の仕事も的確だったに違いない。キャラクターたちの画としての魅力、アニメーションのダイナミックな動きの面白さと繊細な変化の情感、そしてストーリーの味わい深さが完璧に凝縮された奇跡のような本編58分。(なおアマプラでの視聴だとエンドロールが始まった途端に「次のエピソード」とか表示が出て放っておくと数秒で自動的に飛ばされてしまうのだけど、あれは本当に余計なお世話! 藤野がひとり向かうデスクの前の窓に映る街の景色がエンドロール数分の間にゆっくりと夜景に変化するまでが作品であり、繊細な描写と余韻を味わう豊かな時間なのに)

鑑賞後、原作漫画についての考察記事やWikipediaの項などを読んで、オアシスの代表曲「Don't Look Back in Anger」や映画「バタフライ・エフェクト」などからの影響やオマージュが指摘されているのを知り、そういえば「バタフライ~」のエンディングにはやはりオアシスの「Stop Crying Your Heart Out」が流れていていい感じだったなとか、関連して思い出したこともいくつかあった。考えてみると「バタフライ~」のラストでの主人公の選択と、この「ルックバック」での終盤に展開する「あり得たかもしれないもう一つの世界線」は近いものがあるが、具体的に書くと両作品のネタバレになるのでここまでにとどめておく。

オアシスの「Don't Look Back in Anger」の題がデヴィッド・ボウイとブライアン・イーノの共作「Look Back in Anger」への返歌的につけられたこともWikipediaで知った。オアシスの2曲と「ルックバック」(look backを直訳するなら、後ろを見ろ、振り返れ)に共通するのは、過去の選択を悔み続けたり、起きてしまった悲劇に怒りや恨みを抱き続けたりしても何も変わらない、きちんと受け止めたうえで、前を向いて将来のため自分にできることをやっていこう、というポジティブなメッセージ。その意味で、「ルックバック」は反語的に「前を向こう」と私たちを励ましてくれる、心の友のような大傑作なのだ。

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高森 郁哉

5.0絵は人の心を動かす

2024年6月30日
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いきなり手描きの背景動画で魅せてくれる。最近は3DCGで背景を動かすことが多いけれど、手で動かす背動をあえてやることが、この作品の映画化には必要だった。手で描くことがこの作品には重要。絵を描く二人の軌跡を手で描くことにこだわることがこの作品には必要だった。それによって、物語には収まらない「絵描き」に対する賛美があふれることになった。
漫画は絵で構成される、アニメも絵で構成される。しかし、絵の上手さとマンガの上手さは異なる。京本は絵が上手い。藤野はマンガが上手い。藤野のマンガの上手さに京本は心を動かされる。京本の絵の上手さに一度心が折れかける藤野は京本との共同作業でマンガへの情熱を取り戻す。絵の上手さとマンガの上手さが共鳴しあって、二人は駆け上っていく。
そういう物語をものすごく上手いアニメーション映像で描くことで、絵の上手さとマンガの上手さにアニメの上手さが重なり共鳴しあう、多層的な作品として完成している。
「絵による映像」であることに徹底的に自覚的な作り方をしており、その快楽が全編にみなぎっている。絵は人の心を動かす。

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杉本穂高

4.5なんて美しい作品か。

2025年5月7日
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なんと美しい作品だろう。
胸がきゅーっとなった…。

原作読んだときは正直ピンとこなかったんだけど、こんなに丁寧に描かれた映像で観たら、藤野と京本の過ごした日々の美しさと切なさがめちゃくちゃ刺さってしまった。
一緒に楽しそうにマンガを書く2人が日々を積み重ねていく演出、藤野がそれを思い出すシーンで泣いた。あまりにキラキラして美しいんだもの…。

ストーリーももちろん良いんだけど、本作のキャラデザ、アニメーション、とても良いよね…。
藤本タツキ先生のタッチがそのままアニメーションになったかのようなキャラデザ、そして登場人物の繊細な目の描き方が良い…。
アニメーションも素朴なイラストっぽいというか、そこが良い。このタッチで描かれる藤野たちの暮らす広がる田んぼと舗装されてない道、高い空といった素朴な田舎の風景もまたとても良い。

そして劇伴…!!劇伴めちゃくちゃ良かった…。
優しく切なく美しいピアノが物語に合ってて、とても寄り添っている。サントラ聴こうと思う。

声をあててるキャストも良かった。
藤野の河合優美ちゃんぴったりだったな。

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ゆめ

4.0つらくて暖かい青春

2025年5月5日
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泣ける

悲しい

良い映画でした。
ひとコマ・ひとコマ、丁寧に描かれています。

沢山の未来から、選択した人生
そこには年齢も関係ない。
大事なのは自分が選んだという事

ただし、運命ってやっぱりあるんだと思った。

よくある異世界もので、違った人生を選んでハッピーエンド
そんなふうになったらいいね。

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takichi

4.0主人公の感情に、思い当たる節がありまくる作品

2025年5月5日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

漫画だけじゃなく、ありとあらゆる表現作品、
もっと広義に言えば、スポーツや開発研究、仕事などの分野でも、
映画の中の主人公が見せる感情、劣等感、嫉妬心、承認欲求、などを見て、
何かしら感じる所がありそうな作品だった。

のちに小説家になった同級生の友人Aがいる。
学生時代、Aに自作の痛々しい小説や、痛々しいポエムを見せて、それだけでも恥ずかしいのだが、
見せた上にどや顔をしてたという、恥の上塗りのようなエピソードがある。
私は、Aの才能に全く気づいていなかった。

むしろもう1人の、共通の友人だったBの方に文才があると思っていた。
Bは文芸部に入っていないのに、定期的に文化祭用の長編小説を、
文芸部が編集する作品集に提出し公開していた。Bの書いた小説はべらぼうに面白かった。
語彙力に高校生らしからぬものがあった。
そんなBは、有名大に進学したが小説家にはならず、今は損保会社の偉い人になっている。
損保会社で働く人々を集めて、イロハを教えるセミナーを主催している。

一方Aは、地元の大学に進学し、スポーツインストラクターを経て、
大病を患ったのをきっかけに、小説を書き始め、賞を取り、小説家なる肩書きに転身した。

AやBや私は、演劇部に所属していた。ここの先輩にCという先輩がいた。
劇作家志望で、ウッチャンナンチャンも通った有名な専門学校へ進学し、
小劇団で舞台作品を書いていた。僕らにも高校生用の台本を書いてくれて、
そのおかげもあり、大会はいいところまで行った。
今、C先輩は何をしているか、知らない。

今考えると、自分の周りにはクリエイティブな才能溢れる人ばかりいた。
でも、社会的に評価されるまでに至ったのは、学生時代に、
そんな片鱗すら垣間見せなかったAだけなのだ。
そして、私はというと、何もしなかった。
努力しても才能豊かな彼らとは、埋まりそうもない絶対的な差を感じたし、
負け戦に打って出る勇気すらなかった。

藤野は学級新聞で、自分よりも画力の高い引き篭もり同級生の存在を知り、一度は挫折する。

でも、その後の藤野のリカバリーが凄かった。努力に努力を重ねる藤野が、とても眩しくて羨ましい。

その後、京本と出会って一緒に漫画を描く切磋琢磨のターン。
京本から先生と崇められ、承認欲求も満たし、さらに自己研磨に拍車がかかる。この辺りの話もグッときた。

00年代、私は競馬のホームページやらブログやらで活動していた。
とある競馬雑誌でカルト的人気を誇る予想理論があり、それを研究発表したり、
行動実践したり、掲示板など議論したりする場所を提供し、
そこにその予想理論の愛好家やらファンやらが、続々と集まるようになり、
それなりに有名になっていた。

人集めの為に文章を書いて、喜んでもらうとこちらも嬉しい。
承認欲求は満たされ、次はもっと、次はもっとと、四六時中競馬を研究し、文章も毎日のように書いて更新した。

しばらくすると、その既存の予想理論の真似事だけでは飽き足らず、
自身の競馬観や思想を注入した、オリジナル予想理論の構築を始めるようになった。
開発研究に明け暮れ、今度は文章でそれを表現発表するのではなく、
ポッドキャスト等の音声で発表するようになる。
自分のサイトに出入りする常連の人やら、ブログ仲間らと、レースのたびにあーだこーだと議論を白熱させるのだ。
レース本番よりも、前予想の議論の方が面白すぎて、のめり込むようになる。

その矢先に突然、その活動は終焉を迎えた。ポッドキャストの議論相手のうちの1人だったD氏が、
プロの競馬予想家として、メディアデビューが決まったのだ。
D氏の理論構築は明らかに完成度が、他の人とは違って優れていたし、結果も出していた。
何より、予想家として弁の立つ語り口調だった。
今もD氏はテレビへ頻繁に出演しており、その界隈では有名人なのだが、
またしても私は大きな挫折と、劣等感と、嫉妬心を抱く展開に至る事になる。

美大進学を決めた京本から、決別を言い渡される藤野の感情を想像するだけで、心をえぐられる。
別に私は、藤野のように目指す所があったわけではないが、
埋められない喪失感、置いてけぼり感、それを受けてもなお「何もしない」選択をした後悔の念で、
身につまされた気分になる。
どの選択が正解かは今でもわからないが、
京本と藤野の、どちらにもなれなかった自分の何ともいえぬ感情をひた隠しにし、お札でペタペタと封印していたのに、
引っ剥がされた感じがして、だいぶ疲れてしまった。

ぶっちゃけ、賛否両論ある終盤のくだりについては、あまり興味がないというか、
それまでが明らかに自分事過ぎた対比としての「他人事感」が強くて、特に感想は無い。

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ソビエト蓮舫

5.0

2025年4月25日
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泣ける

悲しい

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星落秋風

5.0命を燃やせ

2025年4月22日
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原作へのリスペクトが感じられる、とても良い映画化作品だったと思う。
命を燃やせる何かがあるって素晴らしいことだ。

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mar

5.0シンプル凄いアニメの出来でめちゃくちゃ面白い

2025年4月22日
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原作が公開された当時読んで衝撃を受けた
その衝撃、この作品のもつインパクトをアニメ映画としてさらに強くもう一度受けた、この作品のもつ魅力をより生かす素晴らしいアニメ映画だった。

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ジャビス

4.0鎮魂歌

2025年4月7日
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リバイバル上映で初見。アニメ・漫画好きではないが、手書きのタッチが新鮮。小さい頃から手書きの漫画に魅せられた二人の物語にぴったりの表現となっている。田舎のあぜ道のシーンなどもいい。
あの大事件をモチーフにしていることがわかるが、「あり得たかもしれない過去」を考えるのは辛い。いずれにしても、二人は漫画で繋がる定めになっていたと読んだ。
エンディングの賛美歌のような楽曲が、作品のテーマと相まって、鎮魂歌に聞こえた。
ところで、オープニングとラストがいずれも主人公の背中をじっくり見せるショットで、タイトルのダブルミーニングかとも思ったが、こじつけかな?
1時間弱の作品で一般公開されたことも話題になったが、もう少し二人の姿を見ていたかった気持ちはある。

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山の手ロック

4.5美しさと耐え難い喪失感

2025年4月3日
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泣ける

悲しい

幸せ

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iroiroman

5.0自責と反省

2025年4月1日
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鑑賞方法:その他

笑える

悲しい

楽しい

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それでも

4.0悲しみを誤魔化さない

2025年4月1日
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難しい

幸せ

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Velga

5.02人で過ごした時間が愛おしい!

2025年3月29日
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泣ける

幸せ

なんて悲しい結末なんだろう。だからこそ、出会い、作品作り、別れ…2人が過ごした時間がとても引き立つ。

それぞれが「彼女のように書けるようになりたい!」と、姿見えぬライバルを目標に、必死に絵の練習した小学時代。春も夏も秋も冬も、無我夢中に描き続け、ヒット作を生み出した中高生時代。

ずっとこんな幸せな時間が続くかと思いきや…引きこもり京本が美大に進むことを告げる。これからデビューなのに…良いパートナーなのに…ショックすぎて、暴言を吐いてしまう藤野。痛いほど、彼女の気持ちがわかる。

ケンカ別れをした後、悲しい事件が起こる。いろんな後悔が頭の中を駆け巡ったんだろう。藤野の気持ちが痛いほどに伝わってきて、涙が止まらなかった。

大量のスケッチブック、藤野のサインが入った半纏、出会いのきっかけとなった4コマ漫画…「もし会わなかったら、こんなことは起こらなかったかも」という気持ちがよぎるものの、本棚に並ぶ藤野のコミックを見ると、別れた後も京本が応援してくていたことが見てとれる。

2人で紡いできた過去があり、今がある。辛く悲しい出来事を胸に、また描き続ける。きっと京本は、側で見続けている、彼女に自慢できる作品を作ろう、と。

シンプルなストーリー展開、セリフではなく描写で真意を語る描き方…だからこそ、登場人物の気持ちがよくわかる。久しぶりに素晴らしい映画に出会ったわ。

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うさぎ

2.5温かい良い映画だと思ったけど一転して切なく

2025年3月28日
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泣ける

笑える

楽しい

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ねこたま

3.0味わい深い話だった

2025年3月26日
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学校新聞の4コマ漫画のクオリティじゃ、さすがに上手いってならんだろ、とか
田舎だとはいえ勝手に家入るんか?
とか
斜に構えて観てた序盤の印象を覆す、
味わい深い話だったわ。
辛い‥切ない‥

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やふたろう