「いわゆるアメリカから見たなんちゃって日本の文化のお話。」Ike Boys イケボーイズ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
いわゆるアメリカから見たなんちゃって日本の文化のお話。
今年218本目(合計1,310本目/今月(2024年6月度)18本目)。
(前の作品 「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」→この作品「Ike Boys イケボーイズ」→次の作品「」)
アメリカの片田舎(?)で、たまたま日本の古いB級というかC級の映画のDVDを見つけてしまった高校生と、そこに留学してきた日本人女性との交流の物語。これとは別に…というか平行して、1999年のいわゆるy2k問題も描かれていますが、後者はおまけ程度です。
まぁ、1999年といっても今から20年ちょっと前で、インターネットは不十分ながらにもありましたから、「なんちゃって日本」というのがどこまで信じられていたのかは「実際には」不明ですが、そこを踏まえてもなかなか良かったです。なおその関係で、1999年ごろの(現在ではない)日本のアニメゲーム・芸能などの知識ネタがいくつか出るので、ある程度把握しておくとよいかもしれません。
映画も内容としてネタだということは了知してみるならそこまで減点の対象はないだろうというところです。一部やや不愉快かなぁ…という字幕も出ないワケではないんですが(アダルト関係)、アメリカの片田舎の高校生が当時日本語を話せた(DVD経由?それとも学校で初級の日本語くらいは学習していたのかな)関係で、まぁ「若い子にあるある」のネタの範囲を超えているものではないしそこはまぁ…。むしろ、留学してきた女の子(ミキさんだったはず)の謎なほどの英語のできなさがすごく(英検5級にすら達していない?)、一方で博物館にいくシーン(この「博物館」がどこを指すかはネタバレになるので回避)等でのききとりは英検準1くらいあるような漢字で「リスニング・スピーキングのバランス」が無茶苦茶なのもすごいんですが(ある程度話すのは苦手だとして、ネイティブの会話を6割も理解できるなら英検準1以上はあるはずだし、そういう前提で英検5級レベルの英会話もヘンテコ)、それも含めて「ネタ」なんだろうと思います。
採点にあたっては特に気になる部分はないのでフルスコアにしています。
まぁ90分ほどでさくっと見たいならおすすめ以上といったところでしょう。