室町無頼のレビュー・感想・評価
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緩い…
贅の限りを尽くしながら、民を飢えさせる大名たちに一揆を企てた蓮田兵衛という人物を知らなかった。しかし、大泉洋だからなのか、堤真一とのやり取りや、時代劇らしからぬ音楽、芝居じみた演技、折角の一揆の戦いのシーンも何となく軽く感じてしまった。柄本明のセリフも何を言ってるのか分からないし、松本若菜のシーンも必要性を感じない。エンディングも締まらなかった。
伊製西部劇の様にしたい♥️ニヒルに欠けるぞ。
旧国営放送のドラマ見たいなお話。
応仁の乱が終わって500年以上経っていて、
「もはや戦後ではない」と思うが。
さて、活劇としての質だが、「七人の侍」と「羅生門(映画)」のリスペクト作品でしかなく、漫画まで含めればジョージ秋山先生の「アシュラ」を思い出す。
ただし、「無頼」などと言う割には旧国営放送を意識したアクションになっている。一切スプラッターな場面が無い。「アシュラ」の身も凍るや様なストーリー展開に、トラウマをいだいた。僕は。
やはり、江戸時代の「浪花節」や「忠臣蔵」の要素がふんだんなのてある。
黒澤明監督の「羅生門」はこの映画と同じ様な時代をえがいたが、実際のストーリーは「藪の中」。時代設定は同じだが、その時代自体を描いているわけではない。黒澤明監督のその他の作品に付いても、彼は歴史自体は描いていない。
この映画のなかで「森が動いている」と言うセリフが出て来るが、まさに「蜘蛛巣城」で元ネタは「マクベス」である。
まぁ、このままでは、時代劇は復活はしないね。間を生かした殺陣の登場を待つ他ない。
カメラを揺すったり、逆転させたりする手法が稚拙過ぎて笑う事もはばかれる作品だと思う。
最後の場面だろうが、「えんじゃないか❤」
笑えた。明治維新じゃないぞ。
追記
最後に坊さんが出てくるが、この一揆って相手は
「東寺」じやなかったけ?どーでも良いけど。
「応仁の乱」って凄く分かりにくい「いくさ」で日本史の教師でも明確に理解してない。従って、単純な日本の内戦活劇として鑑賞すれば良かろう。
珍しい時代設定に興味が湧いたけど別にどうって事もなかった。
大泉の役は戦国武将でも勤皇志士でも流浪のガンマンでも抗日馬賊でも撮れる。
けっきょく『史劇』ではなくあくまでエンタメの『時代劇』なんだよな。
だから時代考証にはあまり注力していない。大泉からして、武士が大小二刀を差すのは江戸時代以降のことだし、この時代『烏帽子をかぶらないのはパンツをはかないようなもの』じゃないのか。
せっかく蓮田兵衛というマイナーな人物をあえて取り上げておいて、史実を掘り下げる意思も特にない。
全体的に雰囲気重視で『細かいことはいいんだよ!』のノリ。
紙吹雪みたいに証文を撒き散らしてどうするよ。集めて全て燃やすのが目的なのだから纏めておかなきゃダメだろ。
あんなことしてたら後で相当な数が回収されて金貸しの手に戻るじゃないかと気になって仕方なかった。
テンポが悪い
なんだろうなぁ、野球に例えると毎回出塁するのにゲッツーで終わる繰り返しみたいな盛り上がらない展開が微妙につらい。
舞台が室町時代ということで、時代劇としては珍しいので期待して見始めた冒頭15分ぐらいはなかなか良かったです。大泉洋さんもインタビューで三船敏郎を意識して演じたと言っていたのもなるほどと思ったくらい黒沢映画っぽくて良かったのですか、劇伴がなんか妙に軽いなぁと思ったあたりから、だんだんつまらなくなっていきました。おもしろくなりそうな要素はいっぱいあるのになぜかおもしろくならない。不思議です。非常に残念。
主人公が民衆を利用して自分だけ出世しようとする悪いやつだったらきっとおもしろかったんじゃないかな。そして最後は弟子に裏切られて死ぬピカレスクロマンが見たかった。ほれあの蘇る金狼的なクールなやつ。
ところでクライマックスの一揆(?)のシーンはなんであんなに明るいの?なんか祭りか?山車が出るのか?
これだよ!こういう合戦時代劇を観たかったんだよ!ぼーっと生きてんじゃねーよ!
なんかね、期待して劇場まで観に行った時代劇がもうひとつばかりだったの。
『首』とか『十一人の賊軍』とか。期待が大きかった分だけ、ちょっとがっかりしちゃったのが本音。
少し前にアマプラで観た『侍タイムスリッパ―』の殺陣が美しかったのは、とても楽しめましたが。
本作では、美しい殺陣に加え、すんげぇ迫力の合戦を大いに楽しむことができました。
一揆の軍勢が地響きを上げて押し寄せてくるところなんて、圧巻の鳥肌物でした。
あのシーンを楽しむだけのためでも、劇場の4DXで観たかったです。←そもそもあったのかなぁ?
そして才蔵(長尾謙杜)の殺陣の美しいこと美しいこと。棒術の特訓で、よれよれの桟橋に立って杭に釘を打ちこむシーンや、木に吊るされて縦横無尽に飛び交う刃を躱す特訓の身のこなしとか、本気で観惚れてしまいました。ジャニタレと思ってナメていました。ごめんなさい。山崎賢人に続く、邦画界の新たなアクションスターの誕生を強く印象づけられました。
大泉洋が主演と知って、実はかなり不安だったんですよ。あの人、いい人に見えすぎて、無頼漢なんて演じきれるのかなぁ…って思ってしまって。そこは武芸百般的な俳優さんですよね。その無頼ぶりを見事に演じ切っていらっしゃって、さすがだと思いました。
あと、印象深かったのがでっかい金棒の人。阿見201で合っていますか?身長から察するに、まず間違いないですよね?
そして、武田梨奈のくの一アクションを堪能できたのも大きな収穫。
さらに言うと、音楽もとてもよかったです。邦画にありがちな「ここで泣いてくださいよー」的な大げさな使われ方がなかったし、ウエスタン風の曲調も大変かっちょよかったです。
そしてラストでの死に場所を得ての兵衛の最期とか、かなり泣けました。才蔵がその遺志を継ぐラストに涙しました。
こういうのこそ劇場で観ておくべきでした。何やってんだか自分…
なんで、こんな素敵な作品を劇場で観ていなかったかなぁ。ぼーっと生きてんじゃねーよ!
今回は珍しく、茶番や寄り道をしないでコンパクトにまとめてみました。
大泉洋は良かった
我らが北海道の星、大泉洋。
演技がどんどんと円熟味を増し、こういう役もやってのけるのかと感動した。
蓮田兵衛の存在感にリアリティを生み出す演技。
本当にいたんだろうな、その実在の人物がこういう人だったら良いなと思わせる演技。
自分の中で大泉洋の格がまた一つ上がった作品だと思う。
しかし、最後の決戦のあっさりとした終わり方。
そして兵衛の遺体に手を添えて悲しむ骨皮。
戦った相手の死を悲しむには、つるんでいた頃のエピソードが足りないと感じた。
もう少し、戦わなければならない宿命と戦いたくない気持ちを深掘りして欲しかった。
伝えたい事はわかるが、あの程度のメッセージだと「え?じゃあ戦わなければ(死なせなければ)良かったんじゃない?」と感じてしまう。
骨皮が兵衛を殺さなければならない必然性が少し弱い気がした。
必然性については兵衛の言葉で説明があったものの、殺し合う運命を感じなかった。
最後の一撃も絶命に至るような斬撃に見えなかったので、「これは殺したふりして兵衛を逃がすのかな?」と勘違いしてしまった。
なので、骨皮が悲しむ姿を見て「あれ?結局殺しちゃったの?」と思った。
堤真一ならもっとストーリーの意図を伝えることが出来るはずなのにと、自分には堤真一の無駄遣いに感じた。
終始そこまで悪者感もなく、兵衛が討ち取らなければならない対象とまでは感じなかった。
立場があるから仕方なくというのが邪魔だったかもしれない。
最後は協力して北村一輝を倒すのかなと途中まで思っていたので、少し残念だった。
戦わなくても良かったんじゃないか感が最後まで残った。
あとは才蔵の修行のくだり。
ヒーロー物でよくあるああいう展開は、正直好きなので良かったが、ちょっと急成長過ぎる気がした。
あの期間をもう少し長く感じられる工夫が欲しかった。
それならいっそ最初から才能があるのに使い方を知らない方にシフトし切ったほうが良かったのかも。
もしかしたら最初から才能があったという設定なのかもしれないけど‥。
才蔵に関して言えば、個人的には才蔵に負けた3人が才蔵を慕って集ってくるシーンは好きだった。
その3人が一揆の最後の方までちゃんと活躍してくれていてホッとした。
寛正の土一揆
原作は垣根涼介の歴史小説だが、ほぼ史実、武士が農民を指揮してクーデターを起こしたのは初めて、蓮田兵衛の寛正の土一揆を描いた壮絶な時代劇。
冒頭から室町時代中期の寛正の大飢饉に苦しむ農民、実際に8万人以上が死んだとされるが映画も死体の山、幕府の役人の非情な振る舞いに立ち上がった流れ者の浪人、蓮田兵衛(大泉洋)の一騎を起こした動機が察せられる地獄絵図に心底怖くなりました。
飢饉の原因は長雨、異常低温、台風などの異常気象、現代でも脅威ですが武家や公家が支配する格差時代では救助、復興支援どころか見殺し、虐待の限りの黒歴史・・。
いつものコミカルな演技は封印して派手な立ち回りに熱演の大泉さん、刀を家まで持ち込み自主練習を重ねたそうです、その熱意を見て道賢との一騎打ちのシーンが急きょ追加されたとのこと。それでも、やっぱり比べてしまうと堤さんには敵わないのは想像通りでした、残念・・。
信念を継ぐ
民を想い一揆の手助けをする浪人と、それに拾われた孤児の心の交流。
孤児がやがて手練れの武辺者となる成長物語として楽しめた。
一方、主人公たちがなぜ村人の手助けをするかの部分があまり語られず、少し薄い感じがした。基本的に勧善懲悪のストーリーなので理由はいらないのだが、生きるのにも苦労する時代にあって、なぜ命を懸けてまで人を助けるのか?みたいなのには、主人公なりの、作品なりの答えが欲しかった。
しかし役者はとても良いので、観ているだけでも楽しめました。
キャラは良いのだが
室町時代の一揆を扇動した男の人生。
原作はあるのだが、脚本を書くなら原作とは異なっても主人公の死に様についてはもっとカタルシスを語っても良かったんじゃないかと思えた。彼のキャラはよく出来てるが故に残念でした。
また一揆のシーンも人を大勢出演させる派手さのみで戦いの描き方も単調で迫力に欠けた感じがした。
あの音楽の意味をしりたい
室町時代についてはなかなか難しい時代だと思っているのですが、
映像化したことに敬意を表します。
想像を上回る絵面の暗さというか黒っぽさが、なんともだし、時々目をそむけたくなる画面もありました。ひどい時代だった。
なので終盤の松明の洪水シーンは胸のすく思いだったし、全体的に悪くない作品だったと思うんですが…
音楽だけが解せなかったです。
なぜあの音楽が採用になったのか、理由をしりたいです。
昭和にテレビで見た時代劇を思い起こさせる音楽、でもあれはほとんど江戸時代ものですよね。
もっと、あの暗澹たる室町の空気を感じさせてくれる音楽を聞きたかったです。
大泉洋も、堤真一も、北村一輝も、全出演者みな良かったと思えただけに、残念。
カエルも、最後まで頑張ったねぇ(しみじみ)。
ラストにちらっと出てきた子供(名前聞き取れなかった)はもしかしてどちらかの子なのかな、と少し希望の余韻に浸りました。
大泉洋が格好いい(O_O)!
コメディじゃない大泉洋かー
みんな格好いいって言うけど、本当に?
殺陣できるの?
と半信半疑で観に行ったが、本当に格好良かった!
飄々としていて人たらしで剣の達人って、
ピッタリの役だな
応仁の乱のすこし前、
日本史上初の武士階級が指揮した一揆
これが乱世の幕開けか…
今の日本もそのうち一揆起こしそうだけど…
この映画は撮影に8年かかっているとか
長すぎてかなり驚いたけど
そっか、コロナか…
8年かかっても最後までやってくれて良かった
あと殺陣もかなり特訓したみたいで
先生が大泉洋の殺陣を見て泣いていたとか笑
それを考えると、並々ならぬ努力をされたのだと思う
カエル(才蔵)の成長っぷりもなかなか良かった
あの修行シーンは痛そうで見てられなかったけど…
六尺棒で暴れまくるのが格好いい
(存じ上げなかったけど、アイドル?なのかな)
あと、北村一輝は悪役やらせると本当にいい
この大名は映画オリジナルキャラだけど、実在する人物だとか
めちゃくちゃ分かりやすい悪党だね
一揆で大騒ぎしている中、ベロベロに酔っ払って登場…笑
そしてゲロ…(*`◇)<吐吐吐
空気読めてないのもいい味だしてる
(原作は分からないけど)
史実では蓮田兵衛は一揆鎮圧後に処刑となっているが、
あえて骨皮道賢と対決させたんだろうな
YouTubeで酷評している人がいたけど、
あそこまできたら処刑じゃなくて対決かなって感じ
私は好きな作品だったから、配信されてもまた絶対観る!
なぜだ!
なぜこんな音楽なんだ!
ストーリーはめちゃくちゃ好みなのに、音楽が台無しにしてるじゃないか(´;ω;`)
カエルくんの終盤の無双とか気持ちよすぎたし、松明片手についに洛中のど真ん中までたどり着くシーンはすごすぎました。
その後のゴチャゴチャ感は置いといて。
音楽抜きにしたら良かった点のほうが多いです。こんな大規模なものを作る事ができるのは尊敬しかありません。
でも少し気になった点を
・音楽 ぼくが時代劇初心者だからかもしれませんが冒頭時点で「oh…」となりました
・警護役の女性斥候。終盤、弓矢使いの朝鮮人とバトってましたが、なんかさいごの河原のシーンで生きてましたね。そこは倒されなきゃ
・カエル無双シーンの間に、骨皮の目の前にいたはずなのに消えた蓮田。
・いいとこ取りで酒酔いゲロの守を殺す蓮田
・抜くなって言った槍抜いちゃうのね
でも抜くしかないから仕方ないか。
端からこの河原のシーンいらんかったのでは
ちょうど授業で室町時代のことを勉強してて、当時の地獄をイメージしやすくなる、とても良い映画でした。
端と端をしっかり結べてくれればいい小豆袋になったのになぁと思います。
ついでに音楽というスパイスを然るべき小豆にかけておけば…
陰陽師0のときも北村さんは敵でした。今回も憎たらしい役をしてて、ほんとに幅広い役者さんだなぁと感銘を受けました!
プロットが一つだけで平板
面白くなかった訳ではない。大泉洋氏演ずる蓮田兵衛は魅力たっぷり。迫力も凄かった。
しかし、プロットが一揆だけ、成長譚は名もなき棒使い君というのが惜しい。作品として平板な感じがした。
確かに原作があるので大幅な改変になるとは思うから難しいのは分かる。
しかし、同じ時代に折角、あの戦国時代を始めたと言われる「北条早雲(伊勢新九郎)」が生きて雌伏している、それも敵側(伊勢氏)にいるのに、出てくることもない。本家筋の伊勢貞親が出てるのに…実に勿体無い。
北条早雲を出してきて、敵方ながら蓮田兵衛との繋がりを通じて蓮田の意志を継ぐとかなら、もっと物語は広がったと思うのに。
敵役が小者の骨皮道賢だものなぁ。あの棒使いの所は削っても良かったし、色々と残念な作品だなと思った。
宣伝は上手いし、演出や画面自体は良いんですけどね…。
北条早雲のくだりは、ゆうきまさみ氏の漫画「新九郎奔る」をご覧になればご理解頂けると思います。ほぼ同じ時代(新九郎〜の方が少し後)なので、「惜しいなー、折角のコンテンツを」と思っちゃうんですよね。
ミスキャスト。
時代劇は好きだが大泉洋はあまり好きではない(どの役をやっても同じに見えるので)。どうせ数ヶ月待てばWOWOWでやるだろうし、と思っていたがタイミングが合ったので行ってみた。まあまあ面白かったし、(CGも駆使しているのだろうが)殺陣は思いの外良かった。が、時代劇としては軽い。そして、何よりキャスティングが疑問。どう考えても大泉洋と堤真一の役は入れ替えるべきだろう。狭い部屋で前の方に座ったらスクリーンが大きいので観るのに疲れた。
好みとはまた違うのですが、それでも大変面白く観ました
(完全ネタバレなので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
結論から言うと、今作の映画『室町無頼』を面白く観ました。
ただ、個人的には不満がなかったわけではありません。
その理由は、飢饉や疫病に苦しむ民衆に理解を示さず何ら対策を行わないまま暴利をむさぼる権力者(室町幕府やその大名)の描き方が、単純な悪として描かれ過ぎだと思われた点です。
もちろん現在と違い人権や民主主義の概念の無い室町時代において、現在の権力構造よりかはるかに当時の権力形態は単純で民衆に対する考えの希薄さはあっただろうとは思われます。
しかしながら、今作の原作者である垣根涼介さんもインタビューで答えているように、原作の小説「室町無頼」で描かれた室町時代は、今の社会に酷似しているからこそ選ばれたストーリーだと伝えられ、であるならばなおのこと室町時代なりに現在に通じる権力者側の複雑な構造も調べて踏まえて描く必要があったと思われるのです。
でなければ、単純化された権力の描き方では完全に逆に権力者に侮られ、ズレた批判は全く権力者の中心を切り裂くことは不可能になるからです。
今作の権力者側の名和好臣(北村一輝さん)などの描かれ方は、風刺漫画的には面白さがありましたが、単にそれは市井の憂さ晴らしに留まり、実際の社会の具体的な改変には本質つながらないと思われます。
そして、今作に限らず(事実に謙虚に向かい合った傑作『あんのこと』などを除けば)入江悠 監督の弱点として根底に流れている権力観(反権力思想)だとは僭越思われました。
(必要以上に今作の単純化された権力の描き方を持ち上げる周辺関係者の人たちも含めて‥)
しかしながら、今作の映画『室町無頼』は、特に才蔵を演じた長尾謙杜さんの素晴らしい演技とアクションによって、個人的に感じた不満を遥かに凌駕する面白さと民衆側の説得力が加わったと思われます。
また、主人公・蓮田兵衛を演じた大泉洋さん、骨皮道賢を演じた堤真一さんなど、相変わらずの説得力ある出演者が勢ぞろいしていて、特に最終盤の大人数によるアクションと映像は映画的にも圧巻の場面も数多くあったと思われます。
個人的には、入江悠 監督はもっと権力側の複雑な構造にどっぷりつかって調べ上げる必要があるのではないか(研鑽を怠り単純な空想的な権力描写(反権力思想)に安住していると感じる日本映画界のある年代から上の左翼界隈から、脱する必要があるのではないか)と、僭越今後の課題を感じながらも、今作の映画『室町無頼』を、結果的にはそれでも大変面白く観ました。
民衆が蜂起してもええじゃないか
室町時代は、歴史上あまりスポットがあたらないと思うが、その時代に実際にあった一揆をテーマにした時代劇。大泉洋、堤真一が良かった。二人とも相変わらず演技が良い。長尾君も良いのだが、叫んでいる時や怒鳴っている時のセリフが聞き取れにくい😩。もっと発生練習して欲しいね。長尾君の修行の師匠役の柄本明が、渋かった。(←酔拳に出てくるジャッキー・チェンの師匠役のユエン・シャオティエンみたいだった)ラスト近くで証文を燃やす為に民衆が蜂起して乱舞するシーンは、今村昌平監督の1981年の「ええじゃないか」の乱舞シーンを思い出した。
室町時代へタイムスリップ
大泉洋さんは刀持たしたら日本一って感じがしましたね!冷製沈着で新しく入ってきた人にも言葉数少なめに教育してくれる。優しい時として厳しい中はいい関係だなと思いました。この映画は今までになかった。豪華版のストーリーに仕上がってて楽しかった。また、この室町時代を見れば良さがわかると思う。まあいろんな時代劇見た中で最高ですよ。本当に人間って昔も今も一緒なんだな。仲間は1つになると大きなことができるんだなって思います。私も頑張りたいです。
かなり無理がある
原作が良かっただけ、映画としては駄作。大泉さんの殺陣は5流、大体刀を使う時点で「普通は槍だろ」日本映画って特に時代劇はなんであんなに新しい衣服ばかり使うんだろ?汚れ感が無いから常にセットがダサく見える。主人公?の若者が一人で何人も倒すなんて笑っちゃうし、修行シーンは原作の方が一億倍迫力ある、原作を読んで映画館に行きたい方、大泉さんが好きな方以外にはお勧めできません。
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