室町無頼のレビュー・感想・評価
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レビュー評判は良かったのですが…
レビュー評判が良かったので観に行ったのですが、
私にはあまり合わなかったようで。
以下の点が違和感ありました。
・マカロニウェスタン調(?)の音楽
・才蔵のセリフ
・迫力が凄いと評判だったクライマックスの一揆シーン
王道の時代劇を求めすぎてハードルが上がっていたのかも。
直前の鑑賞が「侍タイムスリッパー」だったし。
ただただ劇伴が残念!
大泉洋さん、堤真一さんの殺陣が観たくての鑑賞。
一言でいうと、黒澤明監督作品と、マカロニウエスタンと、「酔拳」と「レ・ミゼラブル」をごちゃ混ぜにした作品。
監督が「リスペクトしてます。オマージュです!」と言ったらそれまでですが。
話の筋も分かりやすく、せっかく殺陣もちゃんとしてるのに、劇伴で映画の生死が決まると思っている身としては、マカロニウエスタン風味の劇伴は本当に興ざめ。
一気に昭和40~50年代のテレビの娯楽時代劇風味になってしまった。
あれなら、風の音や足を動かす時の地面の音の方が、緊張感が出るのでは。
こんなに劇伴が耳障りだと思う映画は、なかなかない(笑)
やはり、「劇伴で映画の生死が決まる」と言う自論は過言ではないなと、改めて思った。
あと、個人的には松本若菜さんは、殺陣をする側の役が観たかったな。
民の為に使わずして何の為の税か?
「SRサイタマノラッパー」の入江悠監督が東映京都撮影所に乗り込んで撮った大型時代劇で室町時代の大飢饉後に起こった「徳政(債権放棄)」を求める土一揆を題材として垣根涼介が2016年に出版した本屋大賞小説が原作。東映の須藤泰司プロデューサーが何故か入江監督にオファー(まだほとんど実績の無い時期である)してスタートしたのだがコロナで一旦頓挫し2023年から再び動き出した足掛け9年の大作で入江監督の表現を借りれば「東映が少し狂っていた」おかげで出来上がった。白石和彌監督の「十一人の賊軍」から「侍タイムスリッパー」そして本作と東映京都はここのところイケイケで攻めていて日本のハリウッドとも呼ばれた京都太秦の復活を目指すのだろうか。入江監督が述べているように本作は若者や子どもにも時代劇の面白さを知ってもらいたいという魂胆がありひねりの無いシンプルな構成で誰一人おいてけぼりにしないよう分かりやすく丁寧に作られていて原作にない北村一輝演じる超悪キャラも対決のカタルシスがために加えたという(そもそも一揆が勝利しても足利義政将軍は涼しい顔なのだ)。「分かりやすさ」ゆえにちょっと許せないシーンもいくつかあるのだが、何といっても大人の階段上るなにわ男子長尾謙杜の棒術修行と成長物語が若者ならではの身体を張った演技で素晴らしくクライマックスでの「みんなぶっ飛ばす」から屋根に駆け上がり地面の書状を拾いの超長回し1カットアクションに昇華していて心の中で拍手喝采、全てのダレた部分を帳消しにして余りある映画史に残る傑作シーンとなった。
室町時代の民衆の暮らしの過酷さを肌で感じた
事前に調査せずに、大泉洋さんが主演だからという理由だけで、すこしポップな内容にも期待した軽い気持ちで鑑賞しました。しかし、映画が始まてすぐに、そうではないと気づかされました。
映画の登場人物たちは多少の脚色が施されていますが、
室町時代の民衆が多くの理不尽に晒されていた現実を、非常にリアルに描写していることが私には一番興味深いポイントでした。
そのため、登場人物たちの心の葛藤や悲しみ、怒り、そしてそれでもなお楽しく生きようとする思いに心から共感しました。
室町時代は、それまでの時代での成功・失敗の経験が積み重ねの上でさらに高度化された社会システムを形成し、それが権力者と民衆間の圧倒的なパワーバランスになっていたと理解しました。この仕組みは容易には変えられなかったのだろうと、映画を通じて社会の現実に深く触れることができました。
ちゃんと汚い
経世済民
松竹と東映を続けて見たので、なんとまぁ会社の特徴を表現しているものだと感心しました。
東映お得意の痛快娯楽時代劇、特撮ヒーロー物ですね。
火薬爆破はお手の物、ベスト・キッドのごとく師匠から修行、特訓を課せられ体得して武芸者として成長する、ダルタニャンと三銃士をモチーフにしたような仲間が加わり、経世済民、苦しむ民を救う為に立ち上がる、相手はかつて同じ志を持った友だが今や立場が違ってしまった。
話は解かり易いが室町幕府と言う時代に馴染みが薄いのは否めません。でも平安鎌倉、戦国江戸では無く室町時代でなければこの物語は成り立たないでしょうね。
クライマックスで才蔵の目を見張る活躍があり、そのシーンのカメラワークがとても良かったです。スマホでの撮影でしょうか?
才蔵の視線で敵の中に斬り込んで行く様子が体験出来ます。
洛中のシーンは良いのですが、集落や関所のロケ地が些か不満です。まさに戦隊物が戦う石切場の様な場所で時代に合わない様な気がします。
音楽は「ドラマ・相棒」の池頼広さん
ストリングスやトランペット、口笛など時代劇らしからぬ音楽で作品を盛り上げます。
斬念!
時代劇復興の狼煙になってほしい
最近、時代劇の力作がどんどん公開されていて嬉しい限りです。東映さんも『十一人の賊軍』に続いて、今回はあまり知られていない室町時代が舞台だけど、そこを逆手に取って自由にのびのびと撮っているのがいい感じです。一人の武士が一揆を主導する内容で、とにかく話しのテンポがよく、主人公が旧友で幕府の手先をうまくいなしながら、着々と仲間を増やしながら反乱計画を進めて行く過程が面白いです。拾った少年を棒術の修行で鍛えるシーンも大昔のカンフー映画みたいで面白いけど、割と尺を取っているので全体のバランスが少し悪くなるのは痛し痒し。その分、主人公と幕府側の旧友との絡みや因縁をもう少し描いてほしかったです。それでも、特権階級からは"虫"と蔑まれた浪人や民衆の惨状を丁寧に描きながら、格差というより閉鎖社会を破壊する最後の30分の一斉蜂起には強いカタルシスを感じます。役者では、飄々としながらも、強者への厳しい表情を使い分ける大泉洋が抜群でした。この人のぬけぬけとした話しっぷりが最高です。棒術の達人役の長尾謙杜はセリフ廻しのひどさを補って余りある身体能力の高さをバトルシーンで発揮していました。他の役者の皆さんも殺陣の巧さだけどなく、アナーキーでマッドな造形がよかったです。
お金をしっかりかけた娯楽作品
ちょっと嫌な予感して観る予定はなかったのですが
観ちゃいました。
(もう11人の賊軍でガックシしまくったので)
良いです。
娯楽作品としてツボをしっかり押さえて
万人が盛り上がるお話になっています。
入江監督さすがだなぁ。
フリがしっかり効いているからこそかな?
カタルシス得られますよ。
しかし入江さん、振り幅が広すぎです。
「あんのこと」を作った監督さんです。(脚本も)
なのに、こんな娯楽作品も行けちゃうんですね。
「シュシュシュの娘」もそうでしたが、楽しませ方を
ご存じなんでしょうねぇ、きっと。
ゆえに少々ベタなノリと展開、さらに
「ほぼ漫画やん!」「何だったらジャッキー映画やん!」
な点はあるものの、盛り上がればOK!
かっこよければOK!感動出来たらOK!なんだと
思います。
だって、娯楽作品なんですもの。
つつけるところは多数ですが、どーでもいいんです。
楽しいから。
よくぞここまでお話を拡げられたもんです。
お勧めできる作品でした。
何がしたかったのか
面白かった時代劇だが惜しむらくは公開日と音楽が残念
映画館での時代劇は碁盤斬り、侍タイムスリッパーに続いて3作目。
エンタメとして面白い時代劇だった。
いい点は映画であまり取り上げない室町時代と一揆をテーマにしたこと。
もう一点は歴史の史料で一行しか触れない蓮田兵衛をあえて入江監督はクローズ
アップしたこと。この点は評価したい。
残念だったのは音楽と公開日。
音楽はたまに現代作品でよく使いそうな音楽を使ったこと。
時代劇作品にふさわしい音楽を使ってほしかった。もちろん東映時代劇らしい音楽もある。公開日は1月17日ではなく、年末・年始の公開日にしても良かったのでは。
1月3日公開でも良かったかも知れない。
室町時代と一揆をテーマにした時代劇は目から鱗だった。
ちなみにこの作品の大泉洋は予想以上に似合っていたし演技も良かった。やればできるじゃん、大泉洋(笑)。
お米ウエスタン風時代劇
長尾君を観る映画
長尾謙杜さんはすばしかった。 何よりキレのあるアクション! 大泉洋さんは、演技はシリアスなものまで過不足ないけど、立ち回りはイマイチ。 長尾さんが、長いアクションシーンを牽引していたと思う。 演技面でも、初体験の後を表情だけで悟らせるシーンがあるんだけど、そこがまた、初々しくて◎! これから、演技者として大きく羽ばたいてほしい。 話は変わるけれど、音楽はあれでいいのか?マカロニウェスタン風の音楽がアクションシーンのたびに流れるのが、とても違和感を感じたなぁ。 大泉洋さんは、売れっ子なだけに、一つの作品にあまり時間をかけていられない事がありありと出てしまう。どうしても妥協が入っている感じがしてしまう。 で、作品の完成度が上がらない。 日本映画にとって、とても残念な事のように思う。
想像していた100 倍おもしろかった
評判よりも…
25-011
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