室町無頼のレビュー・感想・評価
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室町時代?
幕の内弁当!
室町時代を設定とする時代劇は少ないので珍しいし、思ったよりずっーと楽しめた。まるで幕の内弁当みたいだ。
音楽はちょっとダサめなThe時代劇のどっかで聞いたことのある曲だ。友情で人が集まっていくのはキングダム。そして、武芸の師匠は柄本明が素晴らしすぎる。見た目は酔拳の師匠、やってることはベスト・キッドのパットモリタ。三宅ひろきと堤真一が出てきて劇団新幹線テイスト!と思っていたら後半に少人数で攻め込むシーンはまさに劇団新感線の髑髏城の七人だ!
堤真一が死んでいくシーンは泣けた!
とにかく長尾謙杜のキャスティングが手垢がついてない感じでとても良かった!
武田玲奈はえ?出てた?と後から思うほど、黒かったしセリフがなかったから違う女優さんと勘違いしてました。
北村一輝がちょっと可哀想な役を全うしてました。
松本若菜は強い男だったら誰でもいいんか!という役どころだったけど色気があって誰もが吸い寄せられる感じが納得しました。
きっと第2弾があるとすればあのみんなと遊びに馴染めない子を今度は鍛えるんだろうな。その頃には師匠はもう、高齢すぎるから武田玲奈の出番だな!
レビュー評判は良かったのですが…
才蔵が良かった
実は半分くらい才蔵の成長物語で、才蔵役の長尾謙杜さんがとても良かったです
大泉洋さんと堤真一さんのやりとりとか、ずるいくらい面白かったし、松本若菜さんは魅力的だし、ほんと楽しめました
ただただ劇伴が残念!
大泉洋さん、堤真一さんの殺陣が観たくての鑑賞。
一言でいうと、黒澤明監督作品と、マカロニウエスタンと、「酔拳」と「レ・ミゼラブル」をごちゃ混ぜにした作品。
監督が「リスペクトしてます。オマージュです!」と言ったらそれまでですが。
話の筋も分かりやすく、せっかく殺陣もちゃんとしてるのに、劇伴で映画の生死が決まると思っている身としては、マカロニウエスタン風味の劇伴は本当に興ざめ。
一気に昭和40~50年代のテレビの娯楽時代劇風味になってしまった。
あれなら、風の音や足を動かす時の地面の音の方が、緊張感が出るのでは。
こんなに劇伴が耳障りだと思う映画は、なかなかない(笑)
やはり、「劇伴で映画の生死が決まる」と言う自論は過言ではないなと、改めて思った。
あと、個人的には松本若菜さんは、殺陣をする側の役が観たかったな。
意外と平凡な時代劇だった
令和の時代劇なのか、時代劇仕立ての令和の映画なのか、アクションシーンてんこ盛り、CGをふんだんに使い、会話も今風、コメディ要素も入れて、音楽はエンニオ・モリコーネのマカロニ・ウエスタン風、昭和の頃こんなBGMのテレビ時代劇を観たような気がします。
「歴史書にたった一行記されている人物」で、誰も彼のことを知らないんだから、もっと自由で大胆なフィクションができたはず。
見かけは派手で大作だが、内容はありふれていて捻りもなく、すべて予想の範囲内で面白みがない。
蓮田兵衛とその仲間たちが生き延びたら良かった。
堤一派が兵衛側につくどんでん返し、兵衛はその後、才覚を活かして大商人になり、ともに一揆を扇動した仲間たちと船を操り貿易を行ったとか、ふてぶてしく生き延びて観客ともども快哉を叫ぶような話だったら痛快で良かったのに。
テンポが良くなく冗長な気がする。
全体的にメリハリがなく平板で、一揆のシーン以外は盛り上がりに欠ける。
兵衛がどれほどの人物なのかいまいち分からない。
そもそも大泉洋が役に似合っていないような。
カリスマ的な魅力ある人物にしたかったのだろうが、重いパートの演技がしっくりこなくていまひとつ魅力がない。殺陣もいまいちだったような。
才蔵の修行のシーンがベスト・キッドか初期のジャッキー・チェン映画みたいで浮いていた。笑いが口元で立ち消えてしまうくらいのコメディ感で微妙。
群衆が松明を掲げて京の街を走り抜ける一揆のシーンはさすがに圧巻で、「借金棒引きだぞ」と叫べばみんな我先に仲間に加わる、上手い人集めのフレーズだと思った。女たちまでわらわらと参戦して悪徳高利貸しの店や倉庫、自宅を次々壊し火をつけたら、集まった人々は狂乱じみたハイになって、ええじゃないかみたいになりそうで納得。
一方で死んだ人、死人を抱えて泣く人もきっちり描かれていた。
証文は確実に燃やしたほうが良いと思う。
マクロファージ先生は相変わらず美しく凛としてなおかつ可愛らしい。
先生に男にしてもらったら、そりゃあ才蔵は思い出しにやにやが止まらないよね。
才蔵役の長尾謙杜くん、良かったです。
残酷描写が多い。
飢饉と疫病で亡くなる人、一揆で命を落とす人、死体や死人の数では、もしかしたら邦画史上最多では。知らんけど。
期待しすぎた面もあるが、意外と平凡な映画だった。
民の為に使わずして何の為の税か?
「SRサイタマノラッパー」の入江悠監督が東映京都撮影所に乗り込んで撮った大型時代劇で室町時代の大飢饉後に起こった「徳政(債権放棄)」を求める土一揆を題材として垣根涼介が2016年に出版した本屋大賞小説が原作。東映の須藤泰司プロデューサーが何故か入江監督にオファー(まだほとんど実績の無い時期である)してスタートしたのだがコロナで一旦頓挫し2023年から再び動き出した足掛け9年の大作で入江監督の表現を借りれば「東映が少し狂っていた」おかげで出来上がった。白石和彌監督の「十一人の賊軍」から「侍タイムスリッパー」そして本作と東映京都はここのところイケイケで攻めていて日本のハリウッドとも呼ばれた京都太秦の復活を目指すのだろうか。入江監督が述べているように本作は若者や子どもにも時代劇の面白さを知ってもらいたいという魂胆がありひねりの無いシンプルな構成で誰一人おいてけぼりにしないよう分かりやすく丁寧に作られていて原作にない北村一輝演じる超悪キャラも対決のカタルシスがために加えたという(そもそも一揆が勝利しても足利義政将軍は涼しい顔なのだ)。「分かりやすさ」ゆえにちょっと許せないシーンもいくつかあるのだが、何といっても大人の階段上るなにわ男子長尾謙杜の棒術修行と成長物語が若者ならではの身体を張った演技で素晴らしくクライマックスでの「みんなぶっ飛ばす」から屋根に駆け上がり地面の書状を拾いの超長回し1カットアクションに昇華していて心の中で拍手喝采、全てのダレた部分を帳消しにして余りある映画史に残る傑作シーンとなった。
室町時代の民衆の暮らしの過酷さを肌で感じた
事前に調査せずに、大泉洋さんが主演だからという理由だけで、すこしポップな内容にも期待した軽い気持ちで鑑賞しました。しかし、映画が始まてすぐに、そうではないと気づかされました。
映画の登場人物たちは多少の脚色が施されていますが、
室町時代の民衆が多くの理不尽に晒されていた現実を、非常にリアルに描写していることが私には一番興味深いポイントでした。
そのため、登場人物たちの心の葛藤や悲しみ、怒り、そしてそれでもなお楽しく生きようとする思いに心から共感しました。
室町時代は、それまでの時代での成功・失敗の経験が積み重ねの上でさらに高度化された社会システムを形成し、それが権力者と民衆間の圧倒的なパワーバランスになっていたと理解しました。この仕組みは容易には変えられなかったのだろうと、映画を通じて社会の現実に深く触れることができました。
才蔵の成長劇と現代に通じる室町の政治
まず、何より才蔵の成長劇が凄かった。兵衛に拾われた時は死にかけでボロ布みたいな少年だったけど、修行していくにつれて最初と同じ人だとは思えないくらい成長してる。顔つき、体つき、内に秘める芯の強さとか、もちろん棒術の成長も本当に凄かった。一揆のシーンで才蔵が現れた時、きたーーー!!!ってなった。彼がいれば、勝てる、、!感が半端ないし気持ちいいくらいなぎ倒していくのが最高しでた。才蔵の棒術を見るために映画に行ってもいいくらいでした。
そして室町の腐った世の中が、今の日本への皮肉のようで、、、権力を持つ一部の人間が贅沢の限りを尽くし、民のことは放りっぱなし。「民のために使わんで何のための税じゃ!」って言うのが印象的でした。
一揆のシーンは本当に圧巻です。民の怒りが爆発して権力に立ち向かう。まさに日本版レ・ミゼラブルとか言われてるのに納得します。爽快劇であるけれどとても考えさせられる作品だし、一揆の後のシーンはうるっとしました。
時代劇興味無いかなって人も見やすいし、爽快で気持ち良かったです。
ちゃんと汚い
経世済民
松竹と東映を続けて見たので、なんとまぁ会社の特徴を表現しているものだと感心しました。
東映お得意の痛快娯楽時代劇、特撮ヒーロー物ですね。
火薬爆破はお手の物、ベスト・キッドのごとく師匠から修行、特訓を課せられ体得して武芸者として成長する、ダルタニャンと三銃士をモチーフにしたような仲間が加わり、経世済民、苦しむ民を救う為に立ち上がる、相手はかつて同じ志を持った友だが今や立場が違ってしまった。
話は解かり易いが室町幕府と言う時代に馴染みが薄いのは否めません。でも平安鎌倉、戦国江戸では無く室町時代でなければこの物語は成り立たないでしょうね。
クライマックスで才蔵の目を見張る活躍があり、そのシーンのカメラワークがとても良かったです。スマホでの撮影でしょうか?
才蔵の視線で敵の中に斬り込んで行く様子が体験出来ます。
洛中のシーンは良いのですが、集落や関所のロケ地が些か不満です。まさに戦隊物が戦う石切場の様な場所で時代に合わない様な気がします。
音楽は「ドラマ・相棒」の池頼広さん
ストリングスやトランペット、口笛など時代劇らしからぬ音楽で作品を盛り上げます。
斬念!
単調かも
金閣が出来て銀閣が出来た時代
平安時代に続いて貴族的な文化が戻り
中国との交易が盛んになり
貨幣中心に移行する社会で
世界では重商主義が始まる
映画自体は殺陣中心で良かったが
室町らしさが出てこない
日野富子とかの時代だろうけど
説明不足か
花の御所も入り口だけじゃな?
どうして二条なの?
そう言った説明をすっ飛ばして
一揆で徳政令を求めてと?
宗教的にも庶民が力を付け
大阪で宗教国家ができる下地があり
京都や奈良でも宗教が強かった時代
どうなんだろう?
そう言ったモノが気にならない人には良いが気になって仕方がない
時代劇復興の狼煙になってほしい
最近、時代劇の力作がどんどん公開されていて嬉しい限りです。東映さんも『十一人の賊軍』に続いて、今回はあまり知られていない室町時代が舞台だけど、そこを逆手に取って自由にのびのびと撮っているのがいい感じです。一人の武士が一揆を主導する内容で、とにかく話しのテンポがよく、主人公が旧友で幕府の手先をうまくいなしながら、着々と仲間を増やしながら反乱計画を進めて行く過程が面白いです。拾った少年を棒術の修行で鍛えるシーンも大昔のカンフー映画みたいで面白いけど、割と尺を取っているので全体のバランスが少し悪くなるのは痛し痒し。その分、主人公と幕府側の旧友との絡みや因縁をもう少し描いてほしかったです。それでも、特権階級からは"虫"と蔑まれた浪人や民衆の惨状を丁寧に描きながら、格差というより閉鎖社会を破壊する最後の30分の一斉蜂起には強いカタルシスを感じます。役者では、飄々としながらも、強者への厳しい表情を使い分ける大泉洋が抜群でした。この人のぬけぬけとした話しっぷりが最高です。棒術の達人役の長尾謙杜はセリフ廻しのひどさを補って余りある身体能力の高さをバトルシーンで発揮していました。他の役者の皆さんも殺陣の巧さだけどなく、アナーキーでマッドな造形がよかったです。
お金をしっかりかけた娯楽作品
ちょっと嫌な予感して観る予定はなかったのですが
観ちゃいました。
(もう11人の賊軍でガックシしまくったので)
良いです。
娯楽作品としてツボをしっかり押さえて
万人が盛り上がるお話になっています。
入江監督さすがだなぁ。
フリがしっかり効いているからこそかな?
カタルシス得られますよ。
しかし入江さん、振り幅が広すぎです。
「あんのこと」を作った監督さんです。(脚本も)
なのに、こんな娯楽作品も行けちゃうんですね。
「シュシュシュの娘」もそうでしたが、楽しませ方を
ご存じなんでしょうねぇ、きっと。
ゆえに少々ベタなノリと展開、さらに
「ほぼ漫画やん!」「何だったらジャッキー映画やん!」
な点はあるものの、盛り上がればOK!
かっこよければOK!感動出来たらOK!なんだと
思います。
だって、娯楽作品なんですもの。
つつけるところは多数ですが、どーでもいいんです。
楽しいから。
よくぞここまでお話を拡げられたもんです。
お勧めできる作品でした。
何がしたかったのか
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