室町無頼のレビュー・感想・評価
全421件中、101~120件目を表示
無頼の生きざま
『SHOGUN/将軍』『侍タイムスリッパー』のヒットで、例年以上に熱い視線が注がれた時代劇。
やはり時代劇人気は不滅。だって、日本人だもの。
そんな絶妙のタイミングで、新年の幕開けと共に大作時代劇が公開。
が、週末興行ランキング初登場7位とは侘しいスタート…。
パッと見の題材や話の取っ付き難さの印象はあったかもしれない。
室町時代、武士階級として初めて一揆を起こした牢人、蓮田兵衛。
時代劇でよく時代設定になる戦国時代や江戸時代ではない。室町時代ってどんな時代…?
実在の人物が主人公。知らないと話についていけない…?
一揆など歴史の勉強みたいで堅苦しそう…?
これらに疎くとも見れるが、それでもまだ不安があるのなら、兵衛に預けられた青年・才蔵の成長物語として見るといいだろう。実際原作小説でも彼が実質主人公となっているようだ。
没落武士の子。天涯孤独で、夢も希望も無く、餓死寸前の浮浪児。足軽集団に斬り殺されそうだった所を、兵衛に助けられる。
当初はボロボロ不潔で、礼儀も作法も知らない。無知な猿…と言うより、兵衛に飛び蹴りしようとして、勢い余って池に落ち、“蛙”とあだ名される。
そんな“蛙”が兵衛と彼の剣の師によって心身共に鍛え抜かれていく。
元々剣術の腕はあった。それを見込まれ、厳しい修行。やがて六尺棒を武器にした棒術をマスター。
この修行~成長の模様が少年ジャンプ的。(本当に修行の様子や常人離れした棒術も含め漫画的でもあるけど…)
何より育んでいく兵衛との師弟関係。
兵衛は才蔵に人や漢や武士としての在り方を。
“自分の頭で考えろ”。
才蔵は兵衛に命すら預ける。
目標を持つ。あなたのようになりたい…。
出演した映画/TVドラマどころか、アイドル(なにわ男子)としての活躍もほとんど見た事ない長尾謙杜。
演技や台詞喋りにも拙さを感じるが、それも引っ括めて。一人前になっていく様を体現。
本筋より修行~成長、師弟関係こそ胸熱くさせられた。
勿論史実に沿った兵衛の物語としても見応えあり。
己の剣の腕と才覚で世を渡り歩く自由人。
彼が見据えるのは、この暗い時代の夜明け。
飢饉、疫病、貧困…。村々には惨たらしい死体が転がる。
彼らを苦しめるのは、それらと悪政。
室町時代ってこんなに苦しい時代だったか…? いや、
これは『蜩ノ記』のレビューでも書いたが、我々がよく言う“時代劇”の時代。昔は良かった…なんて言うが、本当にそうか…?
民の暮らしは貧しく、苦しい。今の時代の方がよっぽど恵まれている。
そんな時代、恵まれていたのはほんの一部の上流階級。
今とは比べ物にならぬほどの格差社会。
民一人では何も変えられないかもしれない。
が、皆が集えば…。
率いる“リーダー”がいれば…。
変えられるかもしれない。いや、今こそ変える時だ。
ユーモアとナチュラルさと人柄の良さと抜群の好感度で当代きっての絶好調男、大泉洋。
無骨だが、人情に溢れ、武士や漢として堂々の風格。時代劇出演はあるが、これほどの大掛かり本格殺陣は初めて。
まるで大泉洋が三船敏郎に見える格好良さ。
歴史書にはたった一行しか触れられていない蓮田兵衛を、よくぞここまで魅力的に膨らませたものだ。
彼と対峙する足軽集団の頭、堤真一もいつもながらの存在感。ライバルとして、旧友として、苦渋や悲哀も滲ませる。
二人の殺陣も迫真。
男たちの戦いの中で、高級遊女役の松本若菜の格好いい美しさに見惚れる。
迫真の殺陣、迫力のアクション、スケールのある大合戦…。
壮大なオープン・セットにロケーション…。
インディーズからメジャーシーンへ。今や幅広いジャンルを手掛け、昨年も『あんのこと』が話題になった入江悠監督が、クロサワ級の時代劇大作を手掛けるまでになるとは…。
作風もクロサワ時代劇のような娯楽大活劇を彷彿。
と同時に、マカロニ・ウエスタンのような漂いも。
雰囲気や設定もだけど、モリコーネ風の音楽も流れたりして、確実にマカロニ・ウエスタンは意識。でも、音楽が作風に合ってるような、ないような…。
クライマックス最大のカタルシスの一揆ももうちょっと尺あっても良かったような…。
全体的に細かい難点多々あるが、失われぬ時代劇熱漲る娯楽大活劇。
が、ただそれだけじゃない。
自由を求める風来坊。
根無し草のように思え、民や世を思う。
弱きを見れば助け、悪事を砕く。
武士として人としての信念。教え。
それは多くを動かし、後に続く。
誇り高き姿と心は継がれていく。
無頼の生きざまにしびれろ。
楽しもうと思ったけれど
時代劇風、アクション
去年、上映された「あんのこと」で記憶に新しい入江 悠監督の時代劇
主力のキャストが大泉洋、堤真一と少しキャッチーなイメージですが出出しから笙演奏が入り、明らかに現代では無い物語が始まる前兆に好感が持てます
人を多く使い、CGも多用し結構、制作費もかかったのでは?と思う仕上がり。
今では難しい殺陣も倍速にしてスピーディーにしたり修行と言う名目でバシバシと生身の肉体が切られるのも痛そうでもコミカルに見せたりと若い人にも見てもらう工夫があります。
全体的にキャッチーですが、
主人公の大泉洋が戦う意義を問うシーンでも
子供達がはしゃぐ声が一瞬止まったりと
子供達の為にも戦うべき?と音声だけで演出
するのも印象的でした。
他作品同様に般若がアーティストでは無く
俳優として出てるのも面白いです。
大勢の人が暗闇から松明を燃やして攻め入るシーンも迫力があり、大泉洋が高所から松明の火を合図に進路を誘導するのも工夫があって好印象
前半のお決まりなのか、ダサい時代劇風の音楽も後半の戦闘シーンにはしっかりと現代風となってるのも良かったです。
所々、場面の切り替わりの間
日常風景のシーンがありますが
子役が不自然にはしゃいだりと、役者が多い分
個々の演技含め細部までは行き届いて無いのは少し残念で、最近の白石和彌監督の「碁盤斬り」の月だけのシーンなど人は映さず綺麗な景色だけの方が絵がしまった気がしました。
誰でも見られるキャッチーな時代劇としては
十二分に面白い作品でここ最近の時代劇でも
中身も予算も頑張った方では?
個人的にも、近年では三池監督の「十三人の刺客」
原田眞人監督の「燃えよ剣」
木村大作監督の「散り椿」などガチの時代劇も見たいので白石和彌監督同様に商魚的に流行らないとは思いますが希少な時代劇を作り続けてほしいです。
才蔵の無双シーンを観るために観る価値あり
この映画は「長尾くん(才蔵)の成長物語」というのはまさにで
(元々小説は「天涯孤独の少年・才蔵の成長と活躍を描いている」とあるので才蔵は実質主役なのかな)
申し訳ないけどもはやそういう意識で観た方がしっくりくる
最初は小汚くて滑舌も悪くただ吠えている少年が
たった1年でとても凛々しく成長し最強のヒーローに!
顔つきもすっかり変わって髪が伸びただけなのに
なぜか身長まで高くなったように感じました。
餓死寸前で生き延び狂犬化する絶望才蔵
従順で素直とても無邪気で泣き虫な才蔵
心を決め凛々しく立派な青年となる才蔵
恩師のために命かけて走り抜く最強才蔵
可愛らしくもかっこよく、とても魅力的な才蔵で
長尾くんの成長過程の演じ分けが素晴らしかったです
本当にどんどんかっこよくなる!
最初の頃の才蔵は幼い印象だったのに
顔つき、歩き方、話し方...すべてが別人で
1年で5年分くらい成長するんです!
でも時折みえる純粋さや愛らしさは変わらずでかわいい
この映画のためにゼロから棒術を覚えた長尾くんと
自分を暗闇から救い上げてくれた兵衛のために
1年間の修行を経て最強の棒術を身につけた才蔵は
重なるところが結構あって
演技だけではなく、彼そのもののでもあるから
作り上げられた才蔵なのかなと思います。
最後の殺陣は圧巻でこれをノーカットで撮っているの
本当にすごすぎると思います(初めての殺陣なのに)
「才蔵無双」を観るためだけに映画館に行く価値あり
と思うほどでした!
才蔵だけで★5つけたい気持ち!
長尾くん、才蔵にピッタリだった!!!
2回鑑賞したのですが、1度目に感じたことと2度目に感じたことをふまえて書きたいと思います。
〈全体〉
1回目の鑑賞時は、
全体的になんでもありの海賊みたいだなという印象で
アウトローというか、もはやヤンキー映画。
全体的に場面の切り変わりが唐突な感じがあって
一揆に向けての展開があっちこっちいくイメージ。
こちらも一揆に向けて士気を高めたかったのだけど
置いていかれててるような感覚も少しありました。
(個人的感覚ですが)
冒頭にも少し書きましたがストーリーの軸が複数あることも初見ではついていけない要因なのかなと思います。
また、演出に気になるところがちょいちょいあって気が散ってたのかもしれないです。(一部後述します)
ぶっちゃけ途中間延びした感覚や最終的に才蔵が無双して全部ぶっ飛ばしてかっけぇ〜!!となった以外はちょっと期待外れかもと思ったのが終わった直後の感想でした。
2回目の鑑賞時は、
ある程度ストーリーや時代背景を理解した上で観たので
入り込むことができて楽しかったです。
細かいところが気になるという人は
時代背景や原作・映画の予備知識を持った上で観た方が
より楽しめるのではないかと思います。
2度目は間延びした感覚はなく意外と整理されたストーリーだったなと思い直しました。
〈修行シーン〉
1度目の鑑賞の時は
泣きそうになるくらい稽古は辛かったとインタビューで言っていたことが容易に想像できる内容だったのですが、その修行過程が映画にはあまり現れていないくてちょっと残念...。
あっという間に釘刺せるようになっちゃって
あっという間に強くなっちゃった感じがして
才蔵の頑張りに泣きたかったのにな...
尺の問題で仕方ないとは思うけど
才蔵が泥臭く頑張ってるシーンはこまめに挟んだ方が
「血の滲む修行」を感じられたのではないか。
それとも棒術の才がありすぎたのか?
などと感じていました。
2回目の鑑賞時は
最後の無双シーンで「修行の成果」を感じるところが多々あることに気がついて「あの修行が活きてる...!!」
と見事に泣きました。一揆本番をゴールとして観たら
修行の修行まで描く必要はないというか全体からみた尺的にもちょうどよかったなと納得できました。
2度観ても気になるところはあって
〈挿入歌〉
挿入歌のチョイスは気になります!
1回目鑑賞時は
音楽が急にポップに変わるのでビックリして
真剣な一揆というより楽しんでる感じに戸惑ってました。
一揆が終わった瞬間?も突然で急に歌い出してお祭り騒ぎになって「すべて燃えたよ」と言い出した時は
あれ?いつ終わった??と混乱しました。
2回目鑑賞時は
一揆は2段階に分かれているという前提認識を持ってみたのでそこは無理矢理感あるけどクリアして、
(実際の史実でも何度か一揆は分けて行われてるし)
一揆の中でポップな印象を受ける曲は兵衛が一揆を「おもしろかったのぉ」と言うように一揆は命懸けだけどお祭りのように描いて一揆勢のアウトローさを表現したかったのかな(実際、一揆楽しそうだなぁ、一緒に暴れたいなぁと思う瞬間もあった)
と咀嚼できるところはあったものの
「虫けら達のバラード」だけはどうしても違和感があります
あの時は9人中8人が絶体絶命の場面だったのですが、
「俺たちは所詮虫けらだしな」みたいな悲壮感を表したかったのでしょうか?
ちなみに1回目みたとき8人全員やられてることに気がついてなくて、2回目は「マジ才蔵超救世主じゃん!!!」ってテンション上がりました。
〈最後の"無頼"の意味〉
兵衛が落として才蔵が戦いながら拾った紙、大切な何かかなと思ったら『無頼』だったのは
「俺らを舐めんじゃねぇぞ、無頼だぞ!」ってこと?
「俺らを無視すんじゃねえ!」ってこと?
"無頼"にたいそうな意味を込めてるんだなということだけは感じたけど、"無頼"からの徳政令を勝ち取るが繋がらなくて「?」って感じになってしまう。
込められた意味を知りたい。
最後におまけみたいな感想ですが
才蔵の今後を続編で観たいなぁなんて考えてたら
兵衛もどきみたいになった才蔵が出てきて拍子抜けでしたw
何年後かわかんないけど泥もつかずにあの髪型にすると元のベイビーフェイスが全面に出ちゃうから
長尾くんは若すぎるかも
それに長髪の方がかっこいいし大人っぽかったから
なんとなく兵衛に似てるなくらいにとどめた方がよかったなと思いました。
解釈に悩むところはあるけど いい映画です!
高評価も低評価も理解できます。
歴史書にあった一行だけの名前から…
前半は期待したんだけど
いつも通り、ひょうひょうとした大泉洋が一揆を画策する話。
実は何年も準備していたのか?いや、ノー・プランでは?作戦はアレだけか?
すごく沢山のキャストが実際に闘っているのは一つのもどころなんだけど、全然刃物を使っているように見えないんだよ。みんな、大声だしておしくらまんじゅうしているみたい。心臓に刀が貫通しているのにいつまでたっても死なないし。迎え撃つ、幕府側も酷い。敵が攻めてくるのを動かず待っているし、弓矢を使うのは一分位だし。
目的は証文を燃やすことなのに、証文握って喜んで踊ってるよ。奪い返されたらどうするんだ。耐火性の倉は全くなさそうだから、火をつけて逃げれば良かったんじゃないの。一揆を起こせば、一族で死刑になるかも知れないのに悲壮感がないの。もっと、計画を練って、真剣に闘って欲しい。バカばかりに見える。
柄本明が長尾謙杜を鍛えるのは、酔拳や蛇拳をやりたいんだと思うけど、途中の苦労を見せないで突然達成できちゃうの。柄本明は自分では何もしないし。長尾謙杜はアクション頑張っているんだけど、大根なの。大根なのはまあいいが、いつも叫んでいるので日本語が聞き取れない。もう少し、何とかならなかったのか。
出番が少ないが、武田梨奈のアクションは良いな。サケばっかり飲ませないで、闘うところがもっと見たい。
あと、音楽。モリコーネもどきで西部劇見たくしたかったんだろうけど、途中でニューミュージック調、クラシック調、テクノ調とか色々出てきて、感情をどう誘導したいのかさっぱり分からない。テクノになっら笑えてきたよ。
入江監督は「シュシュシュの」とか大好きなんだけど。原作に問題があるのかしら。最近の時代劇としては規模がでかいので、もちょっと(だいぶ)頭を使えば良い作品になったはずなのに、残念でした。
大泉洋がカッコよかった!!
『越後屋、、お主も悪よの~ ぐひっ!ぐひっ!ぐひっ!』
っという悪役が出て来ない。
北村一輝さんがそれっぽい悪役を演じられるのですがなんか憎めない感じだし、何故かんざしで刺されたのかなんか絶対解る筈もないし。
史実に忠実に作られたんだと思います。
実際の一揆ではあんな感じなんだと思いますが、冷徹で残虐非道な悪役が出て来ないと私の様な凡人はどうもすっきりしないのです。
グロイ流血シーンもかなり有るのですが、お気の毒になー位にしか思えないのです。
悪代官に徹底的に搾り取られてどうにもならなくなって皆殺しを覚悟で一揆をおこし、やっぱりバタバタとやられてあわや全滅、、、そこにヒーローが現れる訳ですよ。
そして逆転サヨナラ勝ちで悪代官をぶっ飛ばしてすっきり!
な映画が見たかったです。^_^;
結論を一言でいうと「面白かった」です。
番宣につられて観に行ってしまった
結論を一言でいうと「面白かった」です。
びっくりしたのは、カメラアングル変更及びナレーターの台詞(解説)次第では、蛙(長尾謙杜さん)が主人公にも見えるようなシナリオの流れでした。本人の才覚なのか、大人の事情なのかはわかりませんが、主人公の蓮田兵衛(大泉洋さん)以上にいい役どころをしています。
コタロウは、蛙の子かな?
以下は余談
オープニングでの、疲弊した庶民・町並み、それと、お偉いさん達の振る舞いに、今の日本の縮図を見たような気がした。
①一部の特権階級が、高税で肥え太り、無駄使いでお金が足りなければ、増税すれば良いという。まるで某党の代議士のように感じた。
②そして、庶民は高税で苦しんでいるのだが、特権階級にコバンザメしている悪徳商人(現代の大企業?)だけが、甘い汁を吸えている。
③なので、庶民は安心して暮らしていくことができない。(まるで 今の世と一緒?)
④昔ならば人が死んでいくのだけど、今の世だからそりゃ少子化になるよね。
➜このままでは、日本でも一揆が起きそう!?
一揆が起きるその時まで、特権階級の人はわからないのかな?
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
ジャッキーチェンの○○拳のような成長物語。
懸念は払拭、か❓
今週来週は楽しみなやつが多い。
だから観たいけど早く終わっちゃいそうな
韓国映画が観たいのに、
今週は特に、
予定上映画行ってる場合じゃなくて、
隙間で時間合うやつしか行けない。
日中の隙間で行けたのが今作でした😅
懸念は大泉洋😱
この人は何やっても大泉洋だから、
偶にホントに演技指導入ってるか心配になる。
それが時代劇、しかも室町時代❓
その時代にクローズアップする珍しさもあり鑑賞。
今作の時代的には、
応仁の乱くらいしか読んだ事が無いので、
疫病とか飢饉で約8万人死んでるって、
初めて知った😳恐ろしい。
しかも分かる数だけだし、
もっといってるよ多分😱
京都鴨川が三途の川の様。
懸念材料の兵衛は、
まあまあ無敵感はあるけど豪放磊落。
しかし金銭感覚は鋭く交渉に抜かり無い。
混沌の世の中を憂いて物思いに耽る一面もある。
とまあ、大泉洋にしては抑えた演技で、
キャラ的には合格点だが、
このキャラならいつもの
実写化したルパン3世の様な
大泉洋でも良かったかも💦
そう、彼が一番似合うのは、
ルパン3世だと思う。
小栗旬よりも❗️(観てないけど❗️)
才蔵が修行行ってからは、
彼が主役になった感じではあったが、
兵衛に従いすぎでちと残念。
ラストの一揆。
京都が火の海になる絵は良かったが、
もうちょっと兵衛と才蔵の戦うシーン欲しい。
御所前での決闘は、
ラスボスまで行くのかと期待させてくれるが、
何やら張り紙して終わり❓
弓使いの女との曲芸❓
兵衛の最期ももっといいカッコさせてあげてよ❗️
道賢が撫でてるだけじゃ
何だかBLじゃないか‼️🤣
京都警護隊が揃いの羽織り着てるのは、
史実通りかは不明だが、
新選組を意識してるのかな❓
松本若菜がとてもキレイかった😍
才蔵じゃなくてもそうなるわ😅💦
「十三人の刺客」みたいなのを期待してたが、
そこまででは無かったかな。
中村蒼とか矢島健一とか無駄遣いに終わった。
でも「侍タイムスリッパー」観てなかったら、
今作も観てないかもしれませんでした。
難はあるが一見の価値あり
大泉洋さんの過去イチ!& 長尾謙杜さんの出世作の予感
1/17公開は気になる映画がたくさんでこの日も1本『室町無頼』。
主要キャストがことごとく素晴らしかった。
「大泉洋っていい俳優だわ」と思わされるのは『駆込み女と駆出し男』から“探偵は…”を除けば時代劇なのよ。今回の兵衛は大泉洋さん史上最高に渋くてカッコよかった。
カッコよかったと言えば、松本若菜さんの啖呵には痺れた。
「下から見た顔は10年後の顔。お前は下からでも変わらず美しい」みたいなことを兵衛は言ってたけど、あの言葉がラストシーンの伏線だったとは。(あのシーンを観ているときには、その膝枕羨ましすぎるわ!としか思ってなかったっす)
そして、若菜さんのおヘソ(とお腹)はとても美しかった!
散々言われてるかもだけど、この映画、「大泉洋主演」は興行のための看板で、その実は長尾謙杜さんが演じた才蔵の成長譚だったのでは?中でも修行シーンはアクション映画として出色で、アクが強い柄本明さんの演技もこの役にはズバリハマってた。昔観たカンフー映画のよう(酔拳におじいちゃんいなかった?)。予告編にも使われていた桟橋に両足でダン!と着地する画はベストカットかも。
宣伝番組なんかで取り上げられていて期待してた屋根の上での格闘シーンに関しては、個人的には『八犬伝』の大屋根シーンの方が上だと感じた(初見の印象なので、見比べてみたらどうかはわからない)。ちょっと吊られてるっぽさ出てる気がして、もう少しカメラワークをがんばってほしかった。屋根から飛び降りて六尺棒を握り直すまでの動きはカッコよかったね。
長尾さんって初めてみた人だけど、ご本人にとっての役者としての成長譚にも欠かせない作品になりそう。
堤真一さんに北村一輝さんをはじめ語りたいことはまだまだあるけど、まずはこの辺で
あ、入江監督、『あんのこと』からの振り幅よ!カッコいい時代劇をありがとうございました!
ちょっとワチャワチャしてました。
原作既読。圧倒的に面白い小説だったので、期待して映画館へ。
まず、才三の修行シーンどうするんだろうと思ったら、さすが現代の映像技術でした。
後半の一揆のシーンは、登場人物が多すぎてワチャワチャしてしまい、何が何だかよくわからない状況になってしまいました。それはしょうがないのかな。活字の威力を改めて感じました。
個人的には、芳王子の場面はもう少し官能的に描いてほしかったです。原作、芳王子の登場はそれほど多くはないものの、印象的な描写が多く、この無頼者の物語に花を添えていたと感じたのですが、ちょっと物足りなかったのが残念なので☆マイナス1個です。
それにしても、飢饉による死者が凄まじかったのですが、本当にあんな状況だったのか、映画だから大袈裟なのか、タイムマシンがあったら確認してみたいですね。
まあまあ〜かな
違和感なメイク、西部劇のような音楽
「昭和の三船敏郎」と五分互角でやり合える「令和の大泉洋」。
主役の大泉洋が凄すぎた。大泉洋史上、最高に格好いい役だった。
まず、大泉洋の何が凄いのかについて、改めて考えてみた。
大泉洋が演じる、日本史上では、無名なキャラクターの、蓮田兵衛という主人公。
豪胆で無頼な生き方を貫く、浪人侍の蓮田兵衛を、
仮に、昭和のスター俳優が演じるとしたら、
一体、どんな俳優がこの役を演じきれるだろうか。
真っ先に思いつくのは、三船敏郎だろう。
三船ならば代表作「七人の侍」が、弱者農民を野武士の襲撃から守るという、
室町無頼の土一揆設定と、似たような設定だから適役だろう。
ふむ。それぐらいしか想い浮かばない。
たとえば、日本アカデミー賞最多受賞記録の高倉健には、蓮田兵衛は出来そうもない。
寡黙で不器用な設定の男をやらせたら、日本で右に出る者はいない健さんだが、
健さんは、どちらかというと、時代劇よりも、「時代遅れの男」が似合う。
何よりも高倉健は、そこにいるだけで、作品を成立させるオーラ自体が凄い。
三船敏郎も、オーラ自体が半端ない。
一方で、大泉洋という役者は、高倉や三船のような、
本人が「そう信じ込んでいる事」とは別に、
昭和のスターのようなオーラは、見受けられない。
むしろ大泉洋は、高倉や三船のような、遠い世界にいる存在としてのスター要素ではなく、
近所にいそうな、ひょうきん者でお調子者のお兄さんといった、
観客からみて、身近な存在で、知り合いのような、親しみのある俳優ともいえる。
つまり大泉洋は、同じ時代劇でたとえるならば、
和田竜原作「のぼうの城」の主人公、のぼう様のような俳優。
庶民にとっての「推し」キャラだ。
そういう意味では、蓮田兵衛という庶民のヒーロー的立場の役は、
比較的演じやすいキャラクターかもしれない。
ただ、豪胆で無頼な、庶民の味方な蓮田兵衛を演じる一方で、
エリート武士の棟梁で、警戒心が強く冷徹な一面を持つ「鎌倉殿の13人」の源頼朝、
思慮深く聡明で、真面目な弟思いな「真田丸」の真田信之、
巧みな話術で、天下を欲す野心家な「清須会議」の羽柴秀吉と、
一括りにできない、多様な時代劇配役をこなしているのも、大泉洋のキャリアだったりする。
突き詰めて考えると、大泉洋は演技力の幅が、半端なく広く、
多様な侍を演じても、毎回バズるほどハマる、ポテンシャルの高い演技派俳優なのだ。
「日本で最も軽く見られる俳優なのに、幅が広くも深くも演じられる、近所のお兄ちゃん的名優」
なのが、大泉洋なのである。
さて、ストーリーのほうは、弱者をいじめる悪党の仕打ちを、
耐えて耐えて、忍んで忍んで、
最後に庶民の怒りが、土一揆で大爆発の大騒ぎ、お祭り状態な大破壊祭りという、
ありきたりな忠臣蔵的盛り上がり方だったが、もうそんなのはどうでもいい。
終盤の、長尾謙杜の大立ち回りで溜飲下がり万々歳。
昨今の、どっかの男性アイドルだか、どっかの大物芸人だか、
どっかのテレビ局だか、どっかの財務省だかの、
金持ってる悪党が、庶民にぶっ叩かれ落ちぶれてくサマは、
今も550年前も、大して変わりはない。
目の見える範囲に、屍の山が築かれてるかどうかに違いがあるだけだ。
良かった演者
大泉洋
松本若菜
生き様のかっこよさ
物語の構成に、
闘って強い仲間を増やしていく、
癖のある老師匠に若者が鍛えられて成長する、
虐げられた弱い立場の人間が逆襲する、
といったエンターテイメントの型がたくさん埋め込まれていて、
緊張の緩むことなく、どんどん気持ちが高められていきます。
そしてクライマックスの一揆シーンでは
才蔵(長尾さん)の空間を自在に使った現代的なアクション満載のかっこいい殺陣もありつつ、
なにより群衆の底力と、興奮、熱狂、悲愴など様々な感情のうねりが
リアリティのある迫力ある画面で表現されていて圧巻。
精一杯に己の生を楽しみ、全うして次世代に引き継ぐ、
常に潔く、簡単に動じることのない兵衛(大泉さん)、骨皮(堤さん)ら浪人達の生き様がかっこいい。
全体を通してフィルムの質感、色彩感のあるような画像も
乾燥した空気、土の多い殺伐とした背景にマッチしていますし、
衣装、セットの汚しにも惚れ惚れ。
往年の昭和時代劇風な音楽も面白く感じました。
文句なし。ほんとうに映画館で観れてよかった。
全421件中、101~120件目を表示