室町無頼のレビュー・感想・評価
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『応仁の乱』前夜の夜襲にかけた自由武士・蓮田兵衛
毎年、年末年始を当て込んで、12月に大作公開が続くが、正月になると、今ひとつ観たい作品が少なくなると思うのは自分だけだろうか? 今年は特にその傾向が強く、なかなか劇場に足を向けたいと思える作品がなく、本作が今年最初の劇場鑑賞となった。本作については、大泉洋がおふざけを封印。本格的な時代劇の殺陣にも挑戦し、そのライバル関係に堤真一という配役と共演も楽しみにしていた作品。
時は、足利幕府の室町時代の終焉の時へと突き進んでいる時代。教科書で習って誰もが知る『応仁の乱』の前夜の京を舞台に起きた、日本初の下級武士による一揆を描いた本作。あまり歴史上人物としては馴染みはないが、倒幕と世直しの為に声を挙げた、一揆の大将である蓮田兵衛の生き様を描いている。
世に大飢饉や疫病が蔓延し、多くの民の死体が道端に積み重なり、荒れ果てた京の都。しかし、その中心地では、権力者達が多額の税を取り立て、民を虫けらのごとく扱い、自分達は贅沢三昧の暮らしに明け暮れていた。当然、多くの民や下級武士達は不満が募り、各地で我慢の限界に達していた。そんな中、蓮田兵衛は倒幕の為に、不満の下級武士達を募り、立ち上がる時に向けての画策していた。
万にも膨れ上がった蓮田率いる軍勢は、満を持して、いよいよ京の都へと夜襲をかけて乗り込んでいく。その前に立ちはだかるのが、かつて蓮田兵衛と切磋琢磨し、互いをよく知る武将・骨皮道賢が率いる幕府軍だった。ラストの20分間以上に渡る、蓮田軍と骨皮軍との激しい戦闘シーンは、本作の売りのクライマックス・シーン。ただ、本来ならもっと、血飛沫上げた壮絶なグロさもあるのだろうが、今ひとつチャンバラ的で、雑な描写が目立ち、リアリティーさに欠けていたのが残念。
主役は、確かに大泉洋ではあり、これまでの大泉作品では観たことのない殺陣とアクションも頑張り剣豪振りを演じていた。しかし、蓮田兵衛に魅入られて、弟子となった才蔵を演じた『なにわ男子』の長尾謙杜の成長ぶりにスポットが当たるシーンが多く、何となく大泉の存在が薄まってしまったようにも思う。そんな中でも、汚い男達ばかりの登場人物に紅一点、遊女を演じた松本若菜は、登場シーンこそ少なかったが、その透き通った美しさが際立って輝いて見えた。
自分の頭で考えろ!
原作は未読です。
応仁の乱前夜の京都が舞台って、
なかなか今まで見たことのない時代設定で興味がありましたし、
蓮田兵衛もググってみるくらいしかしていませんので、前情報ほぼ無しで鑑賞しました。
前半は蓮田兵衛(大泉洋)の人物像と各キャラクターとの関係性が描かれていて、
魅力的に描かれていましたね。面白い世の中にしたいというのが彼のビジョンなのでしょう。
才蔵(長尾謙斗)との出会いのシーンや、才蔵が蓮田兵衛という人物そのものの魅力を感じる
各場面もすごく良かったですね。
中盤は主に才蔵の修行シーンが印象的でした。
ロッキー、ジャッキー・チェン、ドラゴンボールなど、いろいろな作品の修行シーンを
思い浮かべてしまいましたが、ここは実に柄本明演じる老師が実に楽しそうでしたね。
1年で逞しく成長していく才蔵には目を見張るものがあり、次の展開が楽しみになりました。
後半はやはり京での戦シーンが圧巻でした。
かなり長尺でしたが、この作品のような戦シーンはなかなか他では見たことないですし、
トリッキーな一揆軍の作戦&動きも実に面白かったですね。
才蔵=長尾謙斗のアクションは素晴らしかったです。今後もアクションをやってほしいですね。
最後の蓮田兵衛と骨皮道賢(堤真一)の対峙シーンはグッときました。
特に骨皮道賢の思いが溢れるところに。
というわけで、本気度の高い時代劇になっており、2016年からの企画ということで、
実現させた入江監督と東映の気合いも感じました。
コミカルな大泉洋ではなく真面目な大泉洋です。私は真面目な大泉洋が好きですね。
良い作品だと思いますが、劇伴が微妙〜でした。
各シーンにあっていないと感じましたので、ここは減点ポイントでした。
もっとも記憶に残ったのは、蓮田兵衛の「自分の頭で考えろ!」というセリフ。
自分自身にも刻み込みたいと思います(笑)
追伸:
本日土曜日のお昼の回で鑑賞しましたが、ジジババの構成比が高く、
まるでお茶の間で観ているかのような雑談&自由な振る舞いにゲンナリしました。
室町時代、平民の戦い
今年、二作品目。「大泉洋さん主演!」ってとこで予想通り、東映の時代活劇でした。原作は未読です。
ぶ‐らい【無頼】[名・形動]
1.正業に就かず、無法な行いをする事、様子、者。
2.頼みにするところのないこと。
〈一部引用:コトバンク〉
「お上の法度に従わぬ者を無頼とすらならば、主人公、蓮田兵衛は正に無頼漢であった。そして、一揆に加わった万の民草も同様に」
本作の舞台は室町時代中期、応仁の乱まであと七年という頃、「長禄・寛正の大飢饉」〜「寛正の土一揆」の物語。この世界最大の大飢饉が徐々に上へ、応仁の乱の一因に。そして、これより室町幕府再興ならず、およそ百年の後に織田信長によって終焉がもたらされる。
時代劇と現代劇。
冒頭から死体の山、山、山。目が肥えた現代人でも目につくほど。エキストラさんだと思いますが、この古風な芸当に東映時代劇の復古を感じます。また、吹き出さない血しぶき、日焼けした浅黒い顔、ボロボロキレを纏った人々、やはり時代劇は細かい部分で差が出る。
反して、物語は現代的。蓮田兵衛とカエル(才蔵)の出会い、修行、出陣。兵衛と骨川の友情と決別。ジャンプマンガのように頭へ入ってきました。東映はバランスを掴んできた。
合戦でなく、乱でなく、一揆。
本作の主役は平民です。もちろん、平民の敵は徴税者、並びに貸付者。正確には貸し付けた証拠。「証拠がなければ借金なし」とは…さすがご先祖たち。一風変わった戦いでした。
大泉洋さんの時代劇は阿吽の呼吸。
時代劇において、緩急や間はシーンに侘び寂びを与えてくれる。そういう意味で、洋さんは安心できました。多分、蓮田兵衛とは飢えに苦しむ人々に担がれるほど安心できる人物だったのではなかろうか。
他、修行に励むワッパの長尾謙杜さん、立身出世に立ち回る堤真一さん、など役者が揃った舞台でした。
アクションの迫力が凄い
力作だが・・終盤に違和感・疑問点が複数・・ 舞台挨拶配信上映 後半ネタバレ★3.6
う~~ん邦画にしては大作・力作だが、終盤に進むにつれ、いかにも映画的演出が散見し、上映時間も短く感じるほどには至らず。
他作を見る予定だったが、"舞台挨拶の同時配信" なる物が上映前に観れると知り、★平均の高評価もあり、急遽今作にシフト♪
劇場に入ると、「室町無頼」のタイトルの下に、
"初日舞台挨拶生中継付き上映"のサブタイトルがスクリーンに♪
そして他作予告などなく、すぐ現場の生映像が写し出され、監督・主要配役4名登場し、挨拶&トークに♪
大泉洋が常に笑いを獲るトーク進行(下ネタ含む)が多く、客席の特に女性達はキャッキャと笑い声♪
私は彼女たちほど笑えなかったが、あるコメントに感心。
「用心棒」の三船敏郎さんになったつもりで、殺陣に挑みましたよ~と♪
そしてあの名台詞、「斬られりゃ、痛いぞ・・。」と真似る♪
ほほ~大泉洋も黒沢&三船のファンだったんだと知り、嬉しくなる。
「用心棒」は私の生涯BEST3の1本。
(トークは全体で35分も。 現在一部がtubeで見れます)
さて本作、冒頭に飢饉で死人の山・・の映像に、想像にないシリアス感が伝わり、前のめりに・。
が、大泉洋の殺陣シーンで、BGMがウエスタン調・・・・うぬ、違和感が。
登場人物の衣装の汚さがリアルで、特に長尾謙杜は汚れた顔にボロ衣装でアイドルらしさを意識しなかった。
他の端役は渋めの顔が多く、これ白黒映像なら昭和の作品に見えたかも、と思えるくらい序盤の演出はよかった。
演者=
堤真一の幕府侍「骨川道賢」役がハマっていて、低く抑えた声での演技はこの役そのもの存在感。
長尾謙杜は演技というより、修行シーンのアクションや “六尺棒”での立ち回りが多く、相当訓練を積んだようだ。
殺陣監督から、撮影前に「ベストキッド」的基本動作ばかりを練習させられ、
意味が分からなかったが、いざ撮影で指示どうり出来て初めて、その有り難みを理解したと語っていた。
ただ大泉洋が、役柄的にはいぶし銀の役で挨拶トークとは真逆で、
髭を生やした容姿も普段より貫禄はあるが、、どうしても大泉洋にしか見えない・・。
この役が、役所広司さんなら、作品がワンランク上がったろうな・・と視聴中にも感じてしまう・・。
(大泉ファンの方、スイマセン^^;)
真面目に熱演しているが、私的にやはり威厳が足りない。
全体的に「動」のあるシーンはいいが、「会話」シーンは説明描写に感じてそれほど引き込まれず、ややもたつき感も。
特に大泉と松本若菜の寝床シーンは、ハッキリ言って"様"になっていなかった(笑)・・。
物語が進むにつれ、シリアス感が薄れ昨今作品と変わらぬ演出に感じ、今風BGMがよりアンバランスに。
一揆の始まる盛り上げ感、大人数での激突殺陣などは金が掛かっていてそこそこの醍醐味だが、問題なのは終盤・・。
えっまだ続くの・・・と感じるエンディングで、さらに一人がマーベル級の活躍に??
★が私的に2段階下がった。
平均★も視聴前は4.3だったが、早くも4.1に・・。
(現在は3.8まで下がっている・・)
終盤ネタバレ↓
城内になだれ込んでの、大乱戦はいいのだが、決着が付かないうちに、太鼓が鳴り出し、一揆側が浮かれ出し踊る・・
なんじゃこりゃ・・。
なんか他作で観た様なシーン。
この浮かれ状態がエンディングかと思いきや、
一揆側10数名と、幕府側100名以上が対面状態に・・
いつの間に? 他は全部死んだ?
まさか・・・え~~この人数で突っ込むの?
主演までやられてジ・エンドなはずが、
長尾謙杜が、ハンマーの代わりに"六尺棒"を振り回し、
マイティー・ソー ならぬ マイティー・ケント状態で100人力に!
(役名は才三だが♪)
侍劇が一気にマーベルアクションに様変わりしてしまって、謙杜ファンは大喜びかもしれないが、こっちはため息・・。
バカ殿の息の根を止めてはいいのだが、
門に「無頼」の紙を射貫いて少年劇画かっ?・・と、
それで再度ジ・エンドかと思いきや、
逃げのびた二人に再度、決着・・。
この演出はまさに「椿三十郎」のエンディング・オマージュ・・。
▲一番の懸念ポイント
恩師が亡き者にされたのに、泣き崩れることなく、
亡骸を埋葬する事もなく、スタスタ去る・・。
あり得ないだろう・・。
私が、もし脚本家なら、骨川に「わしが丁重に弔う・・・ 行け。」
と一言言わせ、才三は悔し涙を拭う・・・
ぐらいには演出しまっせ・・・
さらに年月を経た映像に・・えっ、ま~だあるの・・
再会した二人に、思わせぶり・・・それ必要?
マーベルのオマケ映像の真似?・・
なんか不味い薬味を継ぎ足した様で、★さらにダウン・・。 もったいない・・。
先日見たネトフリ作品「6888郵便大隊」は逆にラスト映像で★が上がったのだが・・。
PS
「用心棒」「椿三十郎」を未見の方は是非♪
役所広司でも追いつけない、三船敏郎 主演です。
三船さんは、当時の殺陣監督が "私の何倍" も巧い、
そしてあの殺気は、三船さんしか出せないと絶賛。
海外の映画賞に行くと、国際的俳優が、
三船さんの名シーンをこぞって真似をした程だったそうです♪
予想通りの展開を舞台挨拶でフォロー
アナキストが生じる時代背景が殆ど省略され、
現象だけが映像化されて原因根拠を理解されないまま騒乱へ向かって行く。
纏め方が不味い。
そして、無頼を定義するためか、
『無頼』を最後に弓矢の🎯として射て止め纏めた。
なんじゃこれ!
これでは一揆ではなくなる。
やはり、集団無頼なんだろう。
終始緊張感のないダラケタ仕上がりを、大音量でマカロニウエスタン調のBGMが軽薄さを増福させ、寒かった。
一応、応仁の乱について勉強させられたことはよしとするが、勿体ない。
(^ν^)
室町無頼
垣根涼介の時代小説を大泉洋主演で実写映画化した戦国アクション。
「22年目の告白 私が殺人犯です」の入江悠が監督・脚本を手がけ、
日本の歴史において初めて武士階級として一揆を起こした室町時代の人物・蓮田兵衛の知られざる戦いをドラマチックに描く。
1461年、応仁の乱前夜の京。
大飢饉と疫病によって路上には無数の死体が積み重なり、人身売買や奴隷労働も横行していた。
しかし時の権力者は無能で、享楽の日々を過ごすばかり。そんな中、己の腕と才覚だけで混沌の世を生きる自由人・蓮田兵衛はひそかに倒幕と世直しを画策し、立ち上がる時を狙っていた。
一方、並外れた武術の才能を秘めながらも天涯孤独で夢も希望もない日々を過ごしていた青年・才蔵は、兵衛に見出されて鍛えられ、彼の手下となる。
やがて兵衛のもとに集った無頼たちは、巨大な権力に向けて暴動を仕掛ける。そんな彼らの前に、兵衛のかつての悪友・骨皮道賢率いる幕府軍が立ちはだかる。
大泉が本格的な殺陣・アクションに初挑戦し、剣の達人である蓮田兵衛を熱演。
アイドルグループ「なにわ男子」の長尾謙杜が才蔵、
堤真一が骨皮道賢を演じるほか、
柄本明、北村一輝、松本若菜が共演。
室町無頼
2025/日本
配給:東映
BGMに向き不向きはあろうが、適法に在住する外国人の方にも是非。
今年19本目(合計1,561本目/今月(2025年1月度)19本目)。
いわゆる時代劇というと、江戸時代が圧倒的に多く、歴史上の有名人物を取った場合でも織田信長等なので、この映画でいう室町時代を描いた作品というのは結構珍しいのではないのかな…というところです。
言葉の言い回しもかなり易しく、画面も暗すぎる明るすぎずでもなかったところが良かったところです。また、明確に外国での放映が想定されるようなエンディングロールになっていましたが、日本においては適法に在住している外国人の方が「江戸時代以外の時代劇をみたい」という希望にもこたえられるのではないかな、といったところです。
日本では応仁の乱等はそれこそ小学中学から習いますが、それより詳しいことは高校でも基本的に学習せず、この映画で述べられていることもやや発展的な内容ですが(ある程度このあたりの知識を調べておくと有利かもしれない)、極端に難しい内容が求められることもない印象です。
なお、他の方もあげていらっしゃいますが、BGMが妙にシーンに合わないなど変かなぁと思える部分もあります。ここは採点上考慮しようかなと思ったのですが、海外進出を目指すタイプの映画だろうし、そこでいきなり「明らかに」場違いな曲が流れるならともかくも許容範囲内なのかな(全世界で見られることを想定した場合、最小公倍数的な部分を目指したか)といったところです。
採点にあたっては気になる点までないのでフルスコアにしています。
時代劇もいい 大泉洋!! しかし 音楽が薄い・・・
期待通りの面白さ、リアル撮影にこだわった一揆のバトルシーンが圧巻!!
舞台挨拶中継付きのバージョンで鑑賞
監督の“地獄の剣道部”経験と本作の繋がりというエピソードは興味深かったし、キャストの皆さんのトークも楽しかったですが“今年の大逆転”のくだりは正直要りませんでしたね、もっと作品のことを話さなきゃ、と思いました(笑)
飢饉にあえぐ民衆を奮い立たせ一揆を扇動する主人公 蓮田兵衛を演じる大泉洋さんがとても似合っていてカッコよく見えました
所々いつもの大泉さんになってしまい何となくコミカルなシーンが緊張感を削いでしまう印象があったので、終始シリアスにやればもっと良かったのにと思いました
兵衛の元で立派な武者に成長していく才蔵を演じた長尾謙杜さんが男前でとてもカッコよかった、舞台挨拶では可愛らしい男の子という印象のルックだったのでアイドル枠も出しておかないとね、という位置づけかと思って見てましたが、作品中で兵衛に育てられ六尺棒を振り回し闘う若武者の姿を見て、見違えるほどの変貌ぶりに感心しました
さすが踊りをやっている人だけあって身のこなしがすごい、めっちゃくちゃカッコよかったです
本作の最大の見どころ、クライマックスの京の都での一揆のシーンが圧巻! CGやVFXでなく実際に物凄い数のエキストラを動員して撮影されただけあって、リアルで凄まじいド迫力のモブシーンが展開され素晴らしかったです
夜の京の町というのと一揆なので老若男女入り乱れての超絶バトルシーンに圧倒されます
近年、ここまで圧倒される映像は印象が無いです、間違いなく入江悠監督の偉業だと思います
松本若菜さんは相変わらずメチャクチャ綺麗で良かったけど、キャラクター設定が謎だし、そもそも筋から外れた所にいるので、昔の映画でよくあった ただのお色気担当?と誤解されてしまうのではないかというほどの無駄遣い、松本ファンとしてはいささか腹立たしかったです(苦笑)
堤真一さんがとってもとっても相変わらず大根、兵衛との関係性がすごく中途半端で説明不足だし、失礼を承知で書きますが、もうちょっと殺陣の似合う重厚感のある役者さんの方が良かったのではと思いました(御免!)
北村一輝さんの演じる最悪でむちゃくちゃ憎たらしい大名のクズっぷりが最高!
一輝様素晴らしかったです(爆笑)
ネガティブポイントとしては、
長尾さんの最大の見せ場だったバトルシーン中に一瞬 安っぽいワイヤーアクションが入ったり、群衆バトルシーンの中で片腕を切られたり、矢が目に刺さるなどのゴア描写が一瞬入ったりの中途半端に作風が変わる所がすごく気になりました
総じて見応えのある楽しい時代劇アクション、面白かったです
何度でも観たい映画
蓮田兵衛は「民のために税を使え」と言う。もし兵衛が現代ニッポンを見たら同じことを言うに違いない。(追記)エンドと思うとなかなか終わらない (^^)。
映画を見ていて、民を軽んじる室町幕府が、民意を無視する現代の政治家と重なった。
国民の声を聞かないと,蓮田兵衛ひきいる軍勢が国会議事堂になだれこんじゃうゾ。
例えば,きのう 1 月16日(木)から政府がガソリン補助金を5円縮小した。 コレに伴ないガソリン代が5円値上げされた。
主要7か国のほとんどでは既に補助金を打ち切っていて、そうしたガソリン補助金の廃止という国際的な動きに日本も追従するために今回の廃止となったとのこと。
これに対し多くの国民は「補助金を縮小するのはまだ早い、今じゃないでしょ」と思ったハズだ。
蓮田兵衛ならきっと 「た,たわけ~い、民の声を聞かんかあ (`Д´)/。 国民が物価高に苦しんどるのにナゼ今ガソリンの補助金をやめるんじゃ?
日本は先進7カ国の中で唯一過去30年間、GDP成長率と賃金上昇が停滞しとるのに、ガソリン補助金の廃止の理由を主要7カ国が廃止してるからとするのはオカシイじゃろー」 と言うに違いない。
ホントはニュースの受け売り (^^)。
話は変わるが、蓮田兵衛の名前が歴史上たった1行しかないのに、そこからこれだけ壮大な物語を創造する作家には舌をまく。いやスゴイものだ。
原作を読んだときは、才蔵の修行と飛び抜けた天才的才能のところが面白かった。
今回才蔵を演じた長尾謙杜さんの殺陣が素晴らしく見ごたえがあった。他の時代劇で棒術使いの役で出たら見たいと思う。演技にはまだ伸びしろがあって、これからに期待だ (つまりイマイチ (^^) )。
長尾さんの殺陣も良かったが、大泉洋さんの殺陣もコレがまたスンバラしかったヨ。 大泉洋の無双ぶりをもっとたくさん見たかった。
特に堤真一さんとの戦いの場面も、途中で邪魔が入って引き分けなんて事にして、もっと見たかった。
蓮田兵衛と骨皮道賢、かつての盟友が今は袂を分かち、敵として相対峙して争う運命には悲しいものを感じる。
ただ、も少し2人でつるんでた時のエピソードでも有れば、より運命の悲しさが際立ったと思う。映画ってなかなか時間的制約があるからのう。
一揆の戦乱のところは大迫力で、特に大量のタイマツのうねりは見ごたえがあった。
だけど物語としては、蓮田兵衛が一揆の総大将になる展開が唐突な感じがしたし、一揆の軍勢に後からどんどん仲間が増えて大軍になった様も、えっ,いつの間にそんな段取りしてたのって感じで違和感がを感じた。
松本若菜さーん (^_^)/~~~~~~~~。
先日終わったTVドラマ「わたしの宝物」以来の大ファンである。だからもっとたくさん出番が有ったら良かったのになとは思う。だけど、遊女がらみの話は要らなかったと思ったりもする。
この相反する気持ちはどうしたらよいのでせう。
最後に、古文書の記述とは違い、実は2人は逃げて生き長らえたんじゃないかな、なんて空想すると嬉しい気持ちになるのであったヨ。
(追記)エンドと思ったらなかなか終わらない。
一揆の目的が幕府打倒ではなく、高利貸しの証文焼き捨てと妻と娘の奪還なので、なだれ込んで目的達成したところで終わりかと思ったし、それでいいと思った。
しかし、ここから映画がなかなか終わらない。正確にはもう終わりかなと思うと何度も終わらない。
例えば、才蔵が今頃やっと登場かってタイミングで登場して大活躍する場面。殺陣は見ごたえがあったけど、編集でもっと一揆の最初のほうで活躍の場を持ってきたら盛り上がったと思う。
僕は「才蔵、遅えよ、ナニ今さノコノコやって来てんだ」と思った。
また戦闘で盛り上がってるところに酔っ払いが御輿に乗って登場する場面も、カンザシの復讐を入れたかったのだろうが白けてしまった。
蓮田兵衛と骨皮道賢の対決も一揆後の川原に持ってくるからナカナカ映画が終わらない。
ここで終わると思いきや、応任の乱で骨皮道賢が打ち首になる場面まである。
さすがに終わりかなと思ったら、後日談で松本若菜が出て来た。 僕はテンション漠上がりでスゲー嬉しかったが、映画としては蛇足だと思った。長尾謙杜くんファンも最後に凛々しい才蔵が見れて嬉しかったと思う。
やっと終わり (^^)。
大泉洋 そして 長尾謙杜 を観てくれ
圧政に苦しむ人々のため
武士として初めて
幕府への一揆に参加した人物
それが
大泉洋(おおいずみ よう)の演じる
蓮田兵衛(はすだ ひょうえ)です
異常な増税などで苦しめられる国民のため
立場のある いち武芸者が反対運動に参加した
などと表現すれば我々でも分かりやすいのか
ただ一揆とは命がけの意思表明でした
日本国民に許されている表現の自由としてのデモとは違い
反対の意思を見せれば死罪として圧政者に裁かれました
権力者のための労働
政治
そして裁判
蓮田兵衛(はすだ ひょうえ)は武士であり
本来なら幕府などの公権力に奉仕する立場です
つまり元々はこういった権力者を守っていました
映画内でも表現されていますが
彼のような立場のある武士は
幕府の命令どおりに動いています
命令どおりに人々を使役し
そして税を巻き上げ
また命も奪います
だが彼はどこかで
こんなもの俺の護るべきものじゃない
と悟ったのでしょう
映像内で 蓮田兵衛(はすだ ひょうえ)は
万人が生きがいを手にしている
いわゆる「おもしろい世の中」を目指していたと思います
そんな彼が起こした一揆の名は
寛正の土一揆(かんしょうのつちいっき)
物語はこの反対運動が起こる数年前から始まっていきます
さて簡単な感想になりますが
物語性は良く
映像も好きでした…!
違和感があるとしたらBGMやSE
日常的あるいは自然な音をできる限り省いているのか
耳の良い人にとって没入感はいまいちかも
ただそれらを差し引いても
良い演技の見れる映画であることに
間違いはありません
大泉洋(おおいずみ よう)や
長尾謙杜(ながお けんと)に
惹かれた方には ぜひ観てほしいです
面白かったです!
深く考えずとも良い映画
室町無頼の世界観に引き込まれる
それぞれの役の個性が細かくて最後みんなの思いとか力が集まってるのがすごく感動した。才蔵の1年間の修行があっという間に過ぎ去っちゃって、その間の兵衛の動きとかももう少し観たいと思うほどでした。ここまで迫力のある映画は初めてでした。
全478件中、321~340件目を表示