劇場公開日 2025年1月17日

室町無頼のレビュー・感想・評価

全421件中、181~200件目を表示

3.0惜しい

2025年1月19日
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鑑賞方法:映画館

キャラクターのデザイン、衣装は凄く良い
音楽は、ちょっと統一性がなく場面ではあってるがチグハグな印象。

ストーリーは小難しい話かと思いきやそうでもなく、
兵衛と道賢の関係や人柄、
真の主役でもある才蔵の成長部分など
わかりやすく、流れ繋がりもきちんと描かれていて、
要所要所の見せ場も充分なのだが
後半から終演に向けて、プツリ、プツリと場面が途切れる感があったし
『無頼』と書いた紙を貼る描写蛇足に感じた。
無頼な生き方、無頼な世の中…もう少し台詞に無頼を入れ込むか説明があればいいが、
最後でいきなり『無頼』の言葉が出してきても
ちょっと弱いかなぁ、と

道賢(堤真一)の衣装、キャラが個人的には
凄く刺さったし、長尾謙杜くんは台詞は一部聞き取りにくい部分もあれど演技や殺陣は想像以上によかった。
大泉洋は、やっぱり少しふざけたシーンがあってこそ映えるのかな?と、マジメだけの大泉洋を2時間見るのは
ちょっとしんどい😅

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10Kas

5.0長尾謙杜さんのアクションシーンはかなり見応えがありました

2025年1月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

普段はこのような時代劇系のジャンルは全く観ないのですが、予告に引かれて鑑賞。
現代に通じるところもあり、主人公や市民の気持ちで引き込まれました。
最もアクションシーンが良かったのは長尾謙杜さん演じる才蔵。最初と最後では同一人物か?と思うほど体つきも表情も違い、役作りへの努力とその演技力に感動しました。豪華俳優陣の中でも全く見劣りしなかった。本当にすごいと思います。本業がアイドルとは思えない身体の張り方と汚れ方、かなり思い切っていると思いました。
一揆の場面はかなりの数のエキストラ、兵衛や才蔵側目線からのカメラワークでとても迫力があり良かったです。感動しました。隣の人も泣いていた。

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かれん

5.0才蔵の成長が見られ感動した

2025年1月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

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さなま

4.0大泉洋かっこいい

2025年1月19日
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鑑賞方法:映画館

バラエティではかっこいいと思ったことがないが、役柄によって凄くかっこいいと思う時がある。今回の映画もかっこよかった。全体的には面白かったが、途中少し眠くなってしまった。

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Olivia

5.0新しい時代の時代劇

2025年1月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

往来の時代劇チックなBGM

新たな時代の撮影手法、アクション
が加わって

往年の時代劇ファン
時代劇を観ていない世代の方々まで
みんなに受け入れられる時代劇だと思います

ストーリーは至極単純

自身の利権しか考えない御上
vs
苦しむ民衆

民衆を蜂起させる大泉洋

勧善懲悪
時代劇の王道のストーリーで
安心してみていられました

主演の大泉洋さん
とてもかっこよかった!

カエルさんも成長する姿が
とてもかっこ良く
大泉洋さんにも負けないぐらい
活躍してて主役っぽかったです!

柄本明の脇役に染まり切った熱演も健在
演じきりすぎて
はっきり言って
何言ってるか分かりませんでした(゚∀゚)

昨年公開の『碁盤斬り』『十一人の賊軍』に続き
これからも時代劇から目を離せません!

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HIDE

5.0みんなの好きな東映の結晶

2025年1月19日
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楽しい

単純

興奮

かつて見た時代劇、マカロニウエスタン、北斗の拳など少年漫画、ジャッキーチェンの??拳とかの、いいところを全部集めて固めたような映画!!
自分達50代オーバーなら絶対楽しく見れるし、若者にはかえって新鮮なのではなかろうか
ただ、わたし達は発信力が無いので映画ヒットの力になれず申し訳ない

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Zakky

2.0思ってたよりは…

2025年1月19日
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鑑賞方法:映画館

難しい

小説見てなかったけど、今やってる国民的ご長寿アニメの映画と時代が一緒なため、見てみたんですが…
場面展開が無理矢理な部分が結構見受けられた。
アクションシーンはとても躍動感あったし、身分が高いものは贅沢し、大衆は重い税、飢餓で苦しめられてるっていう描写は室町の戦国の時代の酷さがよくわかるシーンかなとは思いました

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ちょぱ

3.5時代考証がどうだとかは置いておいて

2025年1月19日
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悲しい

楽しい

興奮

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フクメン

4.0大泉洋がカッコいい映画

2025年1月19日
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楽しい

単純

興奮

殺陣の迫力、当時の時代の理不尽さを感じさせるストーリーとカメラワークは見る価値ありと思います。
感動する類の映画ではないためもう一回見たいかというとどうかな~、という感じ。

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金 玉均

5.0才蔵最高でした

2025年1月19日
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鑑賞方法:映画館

長尾謙杜くん演じる才蔵のアクションにも、兵衛との関係にも感動しました。

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はる

4.0考えろ、己の頭で

2025年1月19日
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鑑賞方法:映画館

大泉洋と堤真一が、まぁカッコいいこと。
かつては志を同じくしながらも、道を違えた2人の関係性と距離感の描かれ方が素晴らしかった。
時代は室町なのだが、行き倒れや野ざらしの様子は、否応なくガザやウクライナをはじめとした紛争地域を連想させるし、「世の中を動き回るのは、金と情報」というのは、まさに現代にもそのまま通じる。その中で、兵衛が才蔵に伝える「考えろ、己の頭で」というのが、監督からのメッセージか。
証文を焼き払った後に、自然発生する歌と踊りが、何とも人間らしく、その中で切られた人々が次々と映し出される演出に胸が詰まった。

それにしても、マクロファージ先生は、室町でもマクロファージ先生だったとは…。

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sow_miya

4.0力作

2025年1月19日
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楽しい

単純

興奮

主人公の蓮田兵衛は実在の人物らしいが詳細は不明だと言う。
そのため新しい人物像を作りあげているのでどういう行動をとるか読めないという点で最後まで興味深く見ることができた。

室町時代後期、大飢饉と疫病が起きて街中に死体が溢れる。
それも農村部の貧しい地域だけではなく最も栄えているはずの京都市中にである。
この状況に目を向けずのほほんと贅沢三昧している権力者達。
いつの時代も権力者には一般市民は見えてないものだ。(現代も)

ストーリーとしては善悪がはっきりしているので分かりやすい。
まだ鉄砲が伝来していない時代だからこその泥臭い戦闘シーンも見応えがあった。

余談だが民衆が蜂起する姿は革命を思い起こさせるがさすがに武器もろくに持たない民衆主体では証文廃棄のための一揆、打ちこわしがせいぜいのところ。
もしこれに賢明な武将一団が加わってればひょっとしたらこの時代にクーデターが起きて日本の歴史が変わっていたのかなとか、見終わった後に妙な感傷に浸ってしまった。

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sazanami

2.5西部劇にしたかったらしたらいいのに。

2025年1月19日
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鑑賞方法:映画館

原作を夢中になって読んだのは、3年前だったか。その時感じたのは

「スケールの大きな物語やなぁ。価値観がさまざまな人たちも複雑に絡むし…。
こんなのは小説でしか描けないやろな」。

と思っていたら、まさかの映画化。
さらに映画.comの評価も4.1とか、4.3とか、高い。
(1/19 16時には3.9に下がってたw)

本日、U-NEXTのポイントを活用してIMAXで朝から見てきました。

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良かったのは、森からたいまつを持った一揆勢がでてくるシーンと柄本明の怪演w。
映像のトーンも自分好み。あとVFXもさすが白組。

みてて辛かったのは、シナリオと演出。
原作に縛られ過ぎじゃない?と感じ、ストーリーが窮屈に感じた。

以下、悪口。

最初に西部劇調の音楽。
「おっ、この線で行くのか」…と思ったらそうでもなく。
というか、最後の方に映画として主人公の周りに個性的な人物を置きたいのなら、
「荒野の七人」をやればいいのに、
原作を活かそうとするもんだから、中途半端。
(小説を読んだ自分は登場する人たちの関係がわかるけど、
初見の人はあのシナリオでわかったのか?といらぬ心配をしてみてた)

全体的にバランスが悪い。特に演出がくどい。
また、背景に流れる音楽(西部劇調以外)が邪魔する。
(音楽が映像と不協和音を起こしているような…)

小説の素材は良いのだから、もったいないわー。
突き詰めれば「昔、蓮田兵衛という面白い人物がいた」ということなのに。
監督は門に貼り付けた文字=あの時代の「無頼」という生き方をクローズアップしたかったんじゃないのかなぁ。

監督は脚本も兼ねてたんだから主題を絞り込んでもっと自由に組み立てたらよかったのに…
と思いました。

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リュウジ

1.5期待はずれ

2025年1月19日
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単純

論評初心者ですのでお許しを。
予告から忠臣蔵のような内容かなと期待して観ましたが、結果残念な気持ちです。
まず、最初から頭の中に?が多くなりました。それぞれの人物像がよくわからない。
中盤になってようやく戦っている意味がわかってきますがどうも盛り上がりに欠けるし、各場面の見せ方が微妙。
最後の終わり方もイマイチでした。
侍タイムを観た後だから余計に感じるのかもしれません。

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sknktm

3.5かなり期待ハズレな時代劇大作‼️

2025年1月19日
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悲しい

単純

興奮

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活動写真愛好家

0.5今年のワースト作品

2025年1月19日
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単純

寝られる

まず画が汚い。
次に主役の力量不足。
大泉洋と木村拓哉は映画で主役にしてはいけない二大巨頭だ。
面白い、痺れたと
YouTubeで絶賛されていたので観てしまった。
始まって5分で後悔した。
一流プロレスラーは組み合った瞬間相手の力量が分かるらしいが、
そんな感じだ。
民が蔑ろにされてる現代を痛快に風刺してくれてるものと期待したが、
全く伝わってこない。

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馬券師

3.0いろいろ盛り込んだ結果、薄味な作品に

2025年1月19日
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何やら先行上映の評判が良いらしいので観賞。
劇場は日曜朝イチだったが、ほぼ高齢者で満席だった。

蓮田兵衛の最初の殺陣のシーンで、「あ、『ケレン』か。」と示してくれたのは、その後の見方を決める意味では結果的にありがたかった。
様々な「リアリティ」に目を向ける必要はない、と。
才蔵の修行やらも「まあ、頑張りなさい」と見守っていられる。

だから、チャンバラ・格闘・大乱闘を楽しむ「活劇」として割りきって観れば確かに楽しいのは間違いない。

明らかに過去の時代劇はもちろん「カンフー映画」や「マカロニウエスタン」を意識したシーンもあって、個人的に興味を引かれる部分はあった。

ただ、作品全体のデキはどうだったかというと、私には気になることが複数あった。
まずは、キャラクターが多すぎ。
途中でフワッと現れた3人(登場のシーンも蓮田の回想ダイジェストという雑さ)が、名前もよく分からないけど結構活躍するんかい。
他にも敵・味方含め、出てくるかなりの数をそれなりにキャラクターを立てた演出するもんだから、活躍しそうでそのほとんどが活躍しない結果、全員が薄味になってる。

あと、言いたくはないがやはり「才蔵」の演技。
過去出演した作品は知らないけど、ほぼダブル主役と言っていい立場のこの役どころは、さすがに彼には荷が重すぎだろう。

批判してる人も多い「劇伴」に関しては、まあいろいろやりたいんだなという熱意の延長として受け入れられるけど、それでも全体としては、いろいろな要素を盛り込もうとし過ぎた結果、なんかボンヤリしちゃったな、という印象。

ギャグシーン、なのかな。
あの「かえる、いや京都に帰る」も、「虫にしては大きいがな」もすごくスベってる。

もう少しメリハリ付ければ面白かったと思うと残念ではあるな。

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キレンジャー

5.0おもしろかった

2025年1月19日
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簡潔にわかりやすく、おもしろかった。時代劇に馴染みがなくても入り込めるエンタメ作品だと思う。伏線のような会話や、対比になる画角のシーンがいくつかあるのも楽しめるポイント。苦しい内容でありながらも、重苦しすぎない描き方をしていたのが私としてはよかった。複雑な内容や、残酷な描写へのリアリティを求めている方は違う印象を受けるかも。

キャラクターが魅力的で、見ているうちに好きになる。民衆の必死さには、自然と感情移入してしまうものがある。兵衛、道賢はかっこいい大人。才蔵の成長には感動する。他にも、セリフが多くなくても魅力的なキャラがたくさん。

アクションがすごい!大泉さん、堤さん、強い女性たち、一揆衆、みんなかっこよかったけれど、中でも才蔵役長尾さんの活躍に驚いた。長回しのアクションシーンは心が躍った。

公開してる間にまた見にいこうと思う。

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ここあ

3.0映像はとても好みでしたが…

2025年1月19日
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単純

興奮

 大泉洋さん目当てで観に行って、骨皮道賢役の堤さんに骨抜きにされて帰ってきました。あの黒い鎖狩衣姿での佇まい、立ち姿そのものが『カッコイイ悪役』の概念そのもので。
 大泉さんも役者の大泉さんが全開でしたから、二人の対話や対決シーンはどれも見応えあって見入りましたし、映像全体に時代劇らしいわかりやすさとメリハリがあって楽しめました。
 北村さん演じるゲスな貴族がとことんゲスで、あの全体に汚して暗く作ってある人物群像の中で染みの一点もなくきれいなあたりとか。
 が。いかんせんストーリーと音楽が…一揆の意味とかもうちょっと掘り下げてほしかったのと、時代劇らしさを出したいのか知りませんがあの音楽の浮いてる感じをなんとかしてもらいたかったです…予告編とかもうちょっと現代的にしてたと思うんですけど…。

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totto

4.0窮鼠猫を噛む

2025年1月19日
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悲しい

怖い

興奮

「見ている物は同じでも、道は違えたか」

垣根涼介の同名小説を映像化。応仁の乱前夜の京を舞台に、寛正の土一揆の首謀者・蓮田兵衛を描く。主演は大泉洋。
寛正の土一揆は1462年9月〜11月に発生した一連の一揆を指すようだが、学校の教科書にはほとんど出てこない。蓮田兵衛についても「新撰長禄寛正記」に一行名前が出てくるだけらしい。いずれにしても、この後の応仁の乱〜大坂夏の陣があまりにも忙しいので世間一般には日本史上の空白期にあたると言える。自分も戦国史マニアな側面があるが、1500年以降の時代が主戦場なのでこのあたりの時代は教科書レベルでしか知らない。
知らないのが良かったか、思いのほか面白かった。蓮田兵衛(演:大泉洋)と京都警固役・骨皮道賢(演:堤真一)の腐れ縁のような対立関係も分かりやすかった。鎌倉〜南北朝を経て、戦国時代に一気にギアを上げる前の未成熟な郎党の姿も新鮮だった。また、一部アクションはVFXを駆使しているものの、基本的には人員を割いて撮影したようで、一揆本番の松明は大迫力。アクションだけでなく、「ひ弱な農民・浪人が武士とどうやって渡り合うか」という知略も盛り込まれており、特にこの時代に京に存在した七重の塔を使った作戦には思わず唸ってしまった。
もう少し頑張って欲しかったのは劇伴。最近の邦画のメロドラマにありがちな曲が流れたかと思いきや、いきなりレオーネ作品のようなマカロニマカロニした曲が流れてきて却って気が散った。エンドロールのような曲を全編通して使ってほしかった。「黒澤明と早坂文雄だったらこういう仕上がりにはしなかっただろう」なんてことをついつい考えてしまったのだ。
演出がややオーバーではあるものの、現代の歴史劇の流れとしては仕方ない。無理のない範囲で作り込まれていたし、結構面白かったので良しとしよう。

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ストレンジラヴ