室町無頼のレビュー・感想・評価
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無謀な戦いだったんだ!
ようやく観る事が出来ました
最初からお終いまでスクリーンに集中出来ました…
年貢に苦しむ農民たちを支援する武士の兵衛、大泉洋と堤真一のコンビネーションも見ものでしたね。農民たちと悪政を正す姿も良かったし、柄本明さんの奇演はいつもながら冴えて居ました。
無謀な戦いでも戦わざる得ない状況、そんな時代があったんだね。
時代西部劇?
BGMもなんかもそのテイストがあり、ウエスタン調時代劇、みたいなものをやりたかったんでしょうか?
荒廃した世界を表現したかったのかもしれませんが、やたら風がビュービュー吹いて岩ゴロゴロ、に違和感。アメリカ開拓時代のイメージかもしれませんが、景色が日本ではない。美術設定、世界観の描き方が中途半端に見えました
独特の世界観で、話はテンポもあって面白かったですが、基本は時代劇風のユルユル&ご都合主義なのに、一揆シーンはリアルテイストも出そうとして結局そうでもなかったり、と映画としては中途半端感が否めない微妙な仕上がりに
才蔵の修行から大立ち廻り、ラストシーンへの流れは往年のカンフー映画さながらでワクワクして楽しい。演じた長尾謙杜さんは、セリフ回しなど正直、役者としての技量不足感は否めず残念ポイントもありますが熱演でした。脇を固める堤真一さん、松本若菜さんも渋い存在感を発揮されてましたね。主役は流石の安定感ですが、兵衛というより二枚目を演じている大泉洋さんそのもの、という感じも(苦笑)。一揆が起きるような飢饉続きの世界感に合わせて、その他多くの出演者の役作りは何れも素晴らしい仕上がりです!!
劇場で観る価値のある映画
荒廃した時代設定。とにかく人々が疲弊しきっている。民の生活を顧みることのない無能な権力者とそれに立ち向かう民衆という非常にわかりやすい構図
あまり歴史に興味がない方にも受け入れやすい内容になっている
主演の大泉洋は、人たらしの魅力的なキャラクター
謳い文句どおり大泉洋史上1番かっこいい。
堤真一の演技も安定感が抜群。
評判どおり音楽が合っていないので、拍子抜けする感はある。
特筆すべきは長尾謙杜。台詞廻しがやや拙い部分はあるが、演技力とアクションで充分にお釣りがくる
一介の汚い少年から兵法者に成長する姿は目を瞠るものがある。アクションは、るろうに剣心の佐藤健に匹敵する実力。
ラストのアクションは必見。
一揆のシーンもアクションも見どころ満載なので、劇場に足を運ぶ価値のある作品である。
先鞭の徒
オススメできます。また新しい歴史映画の名作
ストーリー(盛りだくさんで退屈する間がない)、テンポ(疲れないギリギリなライン)、役者さんの演技、映像(ロケーション)、音楽(ちょっとダサめなところとか、一揆のシーンとか)全て文句無しです。
ラストは、描いてほしい様なところまで描いていて、A級映画に感じる「胸くそ悪さ」が無くて、ハッピーエンディング派としてはありがたかったです。
名画にするにはラスト10秒をカット(気配の辺りでエンド)しがちかもしれませんが、鑑賞後、良い気分で退館するには大事な部分だと思いました。
世界感を邪魔しないギリギリの笑い所も最後まで飽きずに観られる部分だと思います。
歴史物は硬くて敬遠、という方にも観てほしい。
いつもは娘と鑑賞しますが、今回は一人でレイトショーで。それで正解でした。大人の楽しみな一本
室町時代?
幕の内弁当!
室町時代を設定とする時代劇は少ないので珍しいし、思ったよりずっーと楽しめた。まるで幕の内弁当みたいだ。
音楽はちょっとダサめなThe時代劇のどっかで聞いたことのある曲だ。友情で人が集まっていくのはキングダム。そして、武芸の師匠は柄本明が素晴らしすぎる。見た目は酔拳の師匠、やってることはベスト・キッドのパットモリタ。三宅ひろきと堤真一が出てきて劇団新幹線テイスト!と思っていたら後半に少人数で攻め込むシーンはまさに劇団新感線の髑髏城の七人だ!
堤真一が死んでいくシーンは泣けた!
とにかく長尾謙杜のキャスティングが手垢がついてない感じでとても良かった!
武田玲奈はえ?出てた?と後から思うほど、黒かったしセリフがなかったから違う女優さんと勘違いしてました。
北村一輝がちょっと可哀想な役を全うしてました。
松本若菜は強い男だったら誰でもいいんか!という役どころだったけど色気があって誰もが吸い寄せられる感じが納得しました。
きっと第2弾があるとすればあのみんなと遊びに馴染めない子を今度は鍛えるんだろうな。その頃には師匠はもう、高齢すぎるから武田玲奈の出番だな!
レビュー評判は良かったのですが…
才蔵が良かった
実は半分くらい才蔵の成長物語で、才蔵役の長尾謙杜さんがとても良かったです
大泉洋さんと堤真一さんのやりとりとか、ずるいくらい面白かったし、松本若菜さんは魅力的だし、ほんと楽しめました
ただただ劇伴が残念!
大泉洋さん、堤真一さんの殺陣が観たくての鑑賞。
一言でいうと、黒澤明監督作品と、マカロニウエスタンと、「酔拳」と「レ・ミゼラブル」をごちゃ混ぜにした作品。
監督が「リスペクトしてます。オマージュです!」と言ったらそれまでですが。
話の筋も分かりやすく、せっかく殺陣もちゃんとしてるのに、劇伴で映画の生死が決まると思っている身としては、マカロニウエスタン風味の劇伴は本当に興ざめ。
一気に昭和40~50年代のテレビの娯楽時代劇風味になってしまった。
あれなら、風の音や足を動かす時の地面の音の方が、緊張感が出るのでは。
こんなに劇伴が耳障りだと思う映画は、なかなかない(笑)
やはり、「劇伴で映画の生死が決まる」と言う自論は過言ではないなと、改めて思った。
あと、個人的には松本若菜さんは、殺陣をする側の役が観たかったな。
意外と平凡な時代劇だった
令和の時代劇なのか、時代劇仕立ての令和の映画なのか、アクションシーンてんこ盛り、CGをふんだんに使い、会話も今風、コメディ要素も入れて、音楽はエンニオ・モリコーネのマカロニ・ウエスタン風、昭和の頃こんなBGMのテレビ時代劇を観たような気がします。
「歴史書にたった一行記されている人物」で、誰も彼のことを知らないんだから、もっと自由で大胆なフィクションができたはず。
見かけは派手で大作だが、内容はありふれていて捻りもなく、すべて予想の範囲内で面白みがない。
蓮田兵衛とその仲間たちが生き延びたら良かった。
堤一派が兵衛側につくどんでん返し、兵衛はその後、才覚を活かして大商人になり、ともに一揆を扇動した仲間たちと船を操り貿易を行ったとか、ふてぶてしく生き延びて観客ともども快哉を叫ぶような話だったら痛快で良かったのに。
テンポが良くなく冗長な気がする。
全体的にメリハリがなく平板で、一揆のシーン以外は盛り上がりに欠ける。
兵衛がどれほどの人物なのかいまいち分からない。
そもそも大泉洋が役に似合っていないような。
カリスマ的な魅力ある人物にしたかったのだろうが、重いパートの演技がしっくりこなくていまひとつ魅力がない。殺陣もいまいちだったような。
才蔵の修行のシーンがベスト・キッドか初期のジャッキー・チェン映画みたいで浮いていた。笑いが口元で立ち消えてしまうくらいのコメディ感で微妙。
群衆が松明を掲げて京の街を走り抜ける一揆のシーンはさすがに圧巻で、「借金棒引きだぞ」と叫べばみんな我先に仲間に加わる、上手い人集めのフレーズだと思った。女たちまでわらわらと参戦して悪徳高利貸しの店や倉庫、自宅を次々壊し火をつけたら、集まった人々は狂乱じみたハイになって、ええじゃないかみたいになりそうで納得。
一方で死んだ人、死人を抱えて泣く人もきっちり描かれていた。
証文は確実に燃やしたほうが良いと思う。
マクロファージ先生は相変わらず美しく凛としてなおかつ可愛らしい。
先生に男にしてもらったら、そりゃあ才蔵は思い出しにやにやが止まらないよね。
才蔵役の長尾謙杜くん、良かったです。
残酷描写が多い。
飢饉と疫病で亡くなる人、一揆で命を落とす人、死体や死人の数では、もしかしたら邦画史上最多では。知らんけど。
期待しすぎた面もあるが、意外と平凡な映画だった。
民の為に使わずして何の為の税か?
「SRサイタマノラッパー」の入江悠監督が東映京都撮影所に乗り込んで撮った大型時代劇で室町時代の大飢饉後に起こった「徳政(債権放棄)」を求める土一揆を題材として垣根涼介が2016年に出版した本屋大賞小説が原作。東映の須藤泰司プロデューサーが何故か入江監督にオファー(まだほとんど実績の無い時期である)してスタートしたのだがコロナで一旦頓挫し2023年から再び動き出した足掛け9年の大作で入江監督の表現を借りれば「東映が少し狂っていた」おかげで出来上がった。白石和彌監督の「十一人の賊軍」から「侍タイムスリッパー」そして本作と東映京都はここのところイケイケで攻めていて日本のハリウッドとも呼ばれた京都太秦の復活を目指すのだろうか。入江監督が述べているように本作は若者や子どもにも時代劇の面白さを知ってもらいたいという魂胆がありひねりの無いシンプルな構成で誰一人おいてけぼりにしないよう分かりやすく丁寧に作られていて原作にない北村一輝演じる超悪キャラも対決のカタルシスがために加えたという(そもそも一揆が勝利しても足利義政将軍は涼しい顔なのだ)。「分かりやすさ」ゆえにちょっと許せないシーンもいくつかあるのだが、何といっても大人の階段上るなにわ男子長尾謙杜の棒術修行と成長物語が若者ならではの身体を張った演技で素晴らしくクライマックスでの「みんなぶっ飛ばす」から屋根に駆け上がり地面の書状を拾いの超長回し1カットアクションに昇華していて心の中で拍手喝采、全てのダレた部分を帳消しにして余りある映画史に残る傑作シーンとなった。
室町時代の民衆の暮らしの過酷さを肌で感じた
事前に調査せずに、大泉洋さんが主演だからという理由だけで、すこしポップな内容にも期待した軽い気持ちで鑑賞しました。しかし、映画が始まてすぐに、そうではないと気づかされました。
映画の登場人物たちは多少の脚色が施されていますが、
室町時代の民衆が多くの理不尽に晒されていた現実を、非常にリアルに描写していることが私には一番興味深いポイントでした。
そのため、登場人物たちの心の葛藤や悲しみ、怒り、そしてそれでもなお楽しく生きようとする思いに心から共感しました。
室町時代は、それまでの時代での成功・失敗の経験が積み重ねの上でさらに高度化された社会システムを形成し、それが権力者と民衆間の圧倒的なパワーバランスになっていたと理解しました。この仕組みは容易には変えられなかったのだろうと、映画を通じて社会の現実に深く触れることができました。
才蔵の成長劇と現代に通じる室町の政治
まず、何より才蔵の成長劇が凄かった。兵衛に拾われた時は死にかけでボロ布みたいな少年だったけど、修行していくにつれて最初と同じ人だとは思えないくらい成長してる。顔つき、体つき、内に秘める芯の強さとか、もちろん棒術の成長も本当に凄かった。一揆のシーンで才蔵が現れた時、きたーーー!!!ってなった。彼がいれば、勝てる、、!感が半端ないし気持ちいいくらいなぎ倒していくのが最高しでた。才蔵の棒術を見るために映画に行ってもいいくらいでした。
そして室町の腐った世の中が、今の日本への皮肉のようで、、、権力を持つ一部の人間が贅沢の限りを尽くし、民のことは放りっぱなし。「民のために使わんで何のための税じゃ!」って言うのが印象的でした。
一揆のシーンは本当に圧巻です。民の怒りが爆発して権力に立ち向かう。まさに日本版レ・ミゼラブルとか言われてるのに納得します。爽快劇であるけれどとても考えさせられる作品だし、一揆の後のシーンはうるっとしました。
時代劇興味無いかなって人も見やすいし、爽快で気持ち良かったです。
ちゃんと汚い
経世済民
松竹と東映を続けて見たので、なんとまぁ会社の特徴を表現しているものだと感心しました。
東映お得意の痛快娯楽時代劇、特撮ヒーロー物ですね。
火薬爆破はお手の物、ベスト・キッドのごとく師匠から修行、特訓を課せられ体得して武芸者として成長する、ダルタニャンと三銃士をモチーフにしたような仲間が加わり、経世済民、苦しむ民を救う為に立ち上がる、相手はかつて同じ志を持った友だが今や立場が違ってしまった。
話は解かり易いが室町幕府と言う時代に馴染みが薄いのは否めません。でも平安鎌倉、戦国江戸では無く室町時代でなければこの物語は成り立たないでしょうね。
クライマックスで才蔵の目を見張る活躍があり、そのシーンのカメラワークがとても良かったです。スマホでの撮影でしょうか?
才蔵の視線で敵の中に斬り込んで行く様子が体験出来ます。
洛中のシーンは良いのですが、集落や関所のロケ地が些か不満です。まさに戦隊物が戦う石切場の様な場所で時代に合わない様な気がします。
音楽は「ドラマ・相棒」の池頼広さん
ストリングスやトランペット、口笛など時代劇らしからぬ音楽で作品を盛り上げます。
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