「才蔵の成長」室町無頼 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
才蔵の成長
1461年、応仁の乱が起きる前の京は、大飢饉と疫病により路上に無数の死体が積み重なり、奴隷労働や少女の人身売買が横行していた。しかし時の権力者は無能で、何の対策も打たず快楽の日々を過ごしていた。そんな中、蓮田兵衛はひそかに倒幕と世直しを計画し、立ち上がる時を狙っていた。一方、天涯孤独の青年・才蔵は、兵衛に武術の才能を見出され、鍛えられ、彼の手下となった。1462年、兵衛のもとに集った無頼たちは、巨大な権力に向け一揆を仕掛けた。そんな彼らの前に、骨皮道賢率いる幕府軍が立ちはだかり・・・さてどうなる、という話。
応仁の乱の原因にもなった室町幕府の無能ぶり、あれが京の都だとしたら、あまりに無惨。比べるわけじゃ無いが、その後の戦国時代の武将たちの何と立派なことか、なんて思いながら観てた。
才蔵には武術の才能が有ったという設定らしいが、彼の成長が素晴らしく、そこが見所なんだと思う。
蒲田兵衛という人は実在の人物らしく、もう少し多く才蔵の様な若者を鍛えていたら、展開は変わったかも、なんて思った。
蓮田兵衛役の大泉洋はユーモアもありなかなかよかった。
才蔵役の長尾謙杜のアクションは素晴らしかった。彼が、なにわ男子のメンバーとは知らずに観たが、筋肉美も良かったし、イケメンだなぁ、なんて観てた。
堤真一、柄本明、北村一輝、など芸達者な出演者たちも良かったし、松本若菜は本作でも美しかった。
本年もよろしくお願いします。
時代劇であまり触れられない室町時代という時代設定。
歴史書に一行だけ名のある無名に近い人物を主人公にしたという点。
は意欲的でした。そういう原作を選んで映画化したことにチャレンジ精神を感じました。
時代劇と言えば、戦国時代、江戸時代、幕末が鉄板ですが、他の時代も開拓していけば本作の蓮田兵衛のような知られざる英傑が発掘できると思います。
ー以上ー
守護大名と戦国大名は必死度が違いますね、部下や農民に支持される様、嘘でも努力したんでしょう。
松本若菜さんは、洋ちゃんや堤さんよりなにわ男子の方が好きだった様に見えました。