Cloud クラウドのレビュー・感想・評価
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もしかして「ベイビーわるきゅーれ」をやりたかったのか?
転売ヤーが報復を受けるという話だが、どうしても「自業自得」に思えてしまい、主人公には、共感することも、同情することもできなかった。
自宅の前にネズミの死骸が捨てられていたり、バイクの通り道にワイヤーが張られていたり、バスの後ろの席に不審な男が座っていたりと、前半は、不穏な空気が高まっていく様子を、それなりに楽しむことができる。
一方で、自分の正体がネット上で暴かれそうになっていることを知りながら、何の対策も取らないまま漫然と暮らしていたり、謎の集団に追われている状況下で、仕入れた商品を運び出そうとしたりと、主人公の能天気さにはイライラさせられる。
ネット社会の闇というリアルな社会情勢を描いておきながら、クライマックスが死屍累々の銃撃戦になるという、非現実的な展開にも違和感を抱かざるを得ない。
しかも、ろくな防御姿勢も取らずに無闇やたらと銃を撃ちまくるだけの、ド素人による間の抜けたドンパチが延々と続くだけで、そのお粗末さには唖然としてしまった。
転売で被害を受けた訳でもなさそうなのに、元の職場の上司が、どうして主人公を殺そうとしているのかが謎だし、闇の組織に通じているらしい助手の若者が、どうして主人公を助けるのかもよく分からない。
上司は、妻子を殺したので、警察に捕まる際に主人公を巻き添えにしたかったのかもしれないが、それだと、転売ヤーに恨みを持つネット仲間との繋がりが説明できない。
助手は、ラストで、将来的な「金づる」として主人公を助けたように見えるのだが、単なる転売ヤーがそれほど稼げるものなのかという疑問も残る。
せっかく個性的な俳優を揃えたのに、それぞれの持ち味を活かせていないのも、残念としか言いようがない。
何よりも、悪質な転売ヤーが、ほとんど痛い目にあうこともなく、のうのうと生き残ってしまうという結末には、釈然としないものを感じてしまった。
利口に立ち回っているつもりが不義理や怨みを積み重ねた挙句、群衆的...
利口に立ち回っているつもりが不義理や怨みを積み重ねた挙句、群衆的悪意の対象となってしまう、どこか決定的に欠落した若者を菅田将暉が好演している。だがどうにも、転売屋という現代的なネタが、黒沢清のリアリティ無視の作風とが水と油。転売屋業の解像度が粗すぎて、一種の寓話だと解釈しようにも気が散って、イマイチ話に集中できなかった。ネットの描写も20年前くらいの古めかしさ。古川琴音を使っておいて、あんなステロタイプな色気だけの無能ヒロインにする必要がどこに?サプライズゲスト的な松重豊の登場は嬉しかった。後半の銃撃戦(@いつもの廃工場…特撮の石切り場くらいのノリで舞台になる)は意外に長丁場で見応えあるが、おかしな助っ人に引き回されるのも含め、「蛇の道」セルフリメイク的だ。
観たあと、一人反省会
残念だなぁ、色々と。
一本調子の薄っぺらい脚本。
不安や恐怖の高まりを、無言の主人公の顔のアップの長回しで表現するのは陳腐です。
良々さんが出てきた時点で、”ヤバいヤツ”に豹変する予想が出来るのはミスキャスト(まさかこの人が!と思える俳優にしてほしかった。)
しかも天音くんに説明させてるし。
アシスタントの佐野くんが実は、、って(そんな偶然無いだろうし、命懸けで吉井を助ける義理もない。)
秋子の心理の飛躍も??
15m位の距離から、ガンマンのような早撃ち一発で、秋子の脳天を撃ち抜く佐野くん。なのに、秋子の頭部はきれいなまま。
久しぶりに「観たあと一人反省会」
これで又、日本映画から遠のくかな。
集団心理と依存者
吉井(菅田将暉)は、真面目に働くことに嫌気がさし、副業だった転売にのめり込んでいきます。
転売そのものが悪か、というとそうでもありません。しかし、彼はいつの間にか一線を越えて、偽ブランド販売などに手を染めていってしまいます。
売れていく商品を無表情で眺める吉井に、少なからず異常性を感じました。そこに依存に近いものを感じたからです。
パソコンに向かっている吉井に秋子が声をかける場面が何度かありました。初めは手を止めて彼女に向き合っていましたが、後半は「後にしてくれ!」と怒鳴っていることから、のめり込んでいることが分かりました。
終盤、襲われて殺されそうになっているのに、まだ普通に転売のことを考えているのも異常でしたね。
元の人間、元の日常から少しずつ足を踏み外し、やがて原形を留めない狂気の存在へと変化していく怖さ、またそこに面白さも感じました。
各々の恨みがネット上で集団心理となって急加速、暴走し、いつの間にか吉井を殺害するところまで突き進んでしまったのですが、距離があるように見えて、実は誰でもアクセスできるネット上の話。日常と地続きであるという怖さがあります。
吉井に味方する佐野(奥平大兼)の、吉井に執着する異常性や、秋子(古川琴音)の付かず離れず一貫しない不安定なところも不気味です。
こういう時は、こう考えて、こう動くだろう。がどこにも通用しないのです。
元々は善悪の判断ができたであろう人々が、狂気に駆られ我を忘れていく姿は本当に恐ろしいですね。
職場の滝本(荒川良々)がアパートの前に現れた時は、特にぞっとしました。
そして、毎回思うのですが、今回もやはり菅田将暉さんは天才でした。
表情や表現が吉井という人物にしか見えないのは、演じる役のつかみ方、解釈に天性の勘がはたらくからなのでしょうね。
本当に素晴らしい才能です。
また、奥平大兼くんもすごく良かった。途中から吉井と形勢逆転し、殺しの指南をするほどの力を発揮していくところや、初めの「ちょっと変な子」から「謎の組織のスナイパー」までの振り切り方が素晴らしかったです。
『Chime』でも完全に踏み外した狂気の人物を演じていた吉岡睦雄さん。「せいぜい楽しみましょ〜!!」は異常さ満載で一服の清涼剤といった趣でした。
「あーもう絶対変な人だ!」という逆の安心感(笑)
キャストの皆さん、どの方も不気味で本当に良かったです。何よりも楽しそうに演じておられるようにお見受けしました。
私も俳優だったらこんなおかしくなる役やってみたいですもんね。楽しいでしょうね!
最後に「ここは地獄の入口か?」というセリフがありましたが、「とっくに地獄やぞ…」とお答えしたくなりました。
いや〜面白かったです。
イメージと中身
なるほど、商品はイメージで売り、イメージで買う、ですか。
商品、金儲け、主人公よく理解してます。我々兵庫県民、3年前にイメージで買った商品、今中身の実体があからさまに出てきて、エラい目にあってます。主人公も、人間もイメージで考えてエラい目に遭いましたね。
兵庫県民として、お察し致します。
これが世界の黒沢か
正直つまらん。転売屋のくだりでも、安く買ってネットで売ってるだけで、その情報を得るプロセスは無し。あんな山の中に引っ越しして、自前の車が無いとか有り得ん。秋子も家から出て行った時は徒歩なのか?。あのドンパチの間、どこ行ってたんだ?。正に神出鬼没だな。しかも、クレカにこだわって銃でおどすとか、最後になんかあるんだろうなとは思ったけど、薄っぺらい。
唯一良かったのは佐野くんの存在くらいか。随分と都合のいい存在だったけど。謎の設定だけに、スピンオフとか出来そう。ま、黒沢清さんはやらない方がいいかな。期待できない。
米国アカデミー賞の外国語部門の日本代表らしいけど、正直、ベイビーわるきゅーれと交代して欲しいくらい。
豪華な俳優陣なのに残念😢
面白そうなので、公開日に鑑賞しました。
だんだん、見ていくうちに、タイトルともチグハグ、ナゼナゼ疑問点だらけ、疑問点は最後まで、判らず、最後はドンパチやって終わります。
ナンジャコリャ
サスペンススリラーではありません!
期待外れ
コレが黒沢清流か 前半は良かった が後半へとのバランスが❓❓❓【個人的感想にすぎない】
ネット 転売ヤーからの展開
最初の雰囲気 サスペンス的なのは良かった
しかし 無料リーフ文言『後半 乾いたガンアクション』がどうかなぁ と思った次第
廃工場は 暴力ジャンルでは 世界的に定番 松田優作も『なんじゃコレ❗️』って叫んでたがな❗️
とはいえ 後半 変わり映えのしない画面 ガンアクションで長く感じた
前半は 警鐘的には良かったし 非現実 不気味感が良かった
『アコギな商売で どうかなぁ』的な予感 は良かった。
でも、現実的にしたのか 善悪の軸が揺らぐ 狙いか
真面目な悪 と 無力では決して❗️無い一般人
最近のネットの状況について 考えさせられる。
誰しも 恐ろしいことだが 集団的狂気になりうると言うことか
悪意とは何か考えた。
有料パンフは 後半写真集 前半 文字だらけ デザインは統一的なので 蒐集家の人は是非🈶
なんだかんだで ザ 菅田将暉 の映画
松重豊のくだり 古川琴音 岡山天音 窪田正孝その他の人物像が 作戦か❓イマイチ 不明瞭
ただ 荒川良々さんは いつもと違う空気で良かった。
申し訳ない 禁断の一言 後半の方 昭和末〜平成初期のVシネマ 連想した
場面場面はノワール的雰囲気❓でイイのになぁ
俺には後半長かった。 日本映画を語る上で本作監督は欠かせないので 是非映画館で観てください❗️
『蛇の道』よりは良かったかな 有料🈶パンフ中の『アランドロン 太陽がいっぱい』の例えは適当か不適当か❓
皆さん是非映画館で確認して❗️
あっ 配信では『後半飛ばしてしまう』ので 劇場で見るのが多分正解✅です
使難なエスプレッソマシンとアシスタント。
町工場で働く傍ら転売ヤーとしても日銭を稼ぐ吉井良介の話。
転売のノウハウを学生時代の先輩(村岡)から教わり、村岡からの儲け話には乗らず…、そんな帰り道に仕掛けられた罠、住んでるアパートに嫌がらせと続くなか、森の奥の湖畔に新しい住まいを借り、そこで恋人・秋子との生活、そこを拠点に地元の若者・佐野との転売ヤーとしての生活が始まる吉井だったが…。
安く購入し高く売るでパチもん買った購入者から恨まれ、ちょっと見下し人をバカにする態度で日中職の上司、先輩からの怒りをかいで見せるけれど。
態度は出かめだけど、いざとなったらちょっと軟弱な吉井と、対照的に肝が据わり動じない佐野君、その佐野君が個人的にアクセント!
てか君は何者?と思わせるなか、紙袋の中身入手、“会長によろしくと伝えて”と、かなり殺り慣れてる感ハンパない彼が心強く、拘束されてる吉井…うん、何とかなりそう!と安心感で、覚醒吉井よりも佐野君の存在が何か良くて。
で、仕事上頭は吉井だけれど佐野君からは逃れられないのかな!?
久々な菅田君主演の本作面白かった。
個人的には佐野君が良かったね~
地獄の警備員
およよ
え!!何だよ残念だよ!
マブリ〜♡もベビわるもエマちゃんも後回しにして1番に観たのにぃ〜!
天音ちゃんは安定の通常営業٩( ᐛ )و
森下さんはこの手の役を演らせたら右に出る者はいないのでは?!w
吉岡さんはまぢモノホン!w
ソッチの人にしか見えなくて最高!なんだけど。。
矢柴さんもいつも爪痕残しますよね!
矢柴さんは↑どっちも演れるし、どっちも最高だけど、今回は警察の人。
はい。説得力のある目力頂きました♪
奥平君♡も菅田君も良々君も窪田君も好きだから期待していたのに。。
よくわかりませんでした(°▽°)
何ヶ所かジャンプスケアでビックリさせられただけ。
画作りやカメラワーク、雰囲気など、随所に黒沢節は感じられるものの、何だろうか?脚本なのかな??
個人的に、黒沢監督作品は合うか合わないか、落差が大きい(°▽°)
奥平君はあれかな?ベビわるかな??
別の部屋だよぉ〜
リアリティの欠如が残念
監督が脚本も兼任したオリジナル ストーリーらしい。黒沢清監督といえば、ホラー作品というイメージがあるが、本作には幽霊の類いは出て来ない。ホラー作品では、恨みを持って死んだ者が超自然の存在となって恨みを晴らす話が多いが、物理的な実体を持たない存在は、生きている者に直接手を出すことは出来ないので、直接的な脅威はあまりないとも言える。一方、恨みを持った人間は直接手を出せるので、考えてみるとこれほど怖い存在はない。
ネットを使って匿名で転売を繰り返して金を稼ぐ主人公が、売買の相手に恨みを持たれるという話は現代的で入り込みやすい。人生を賭けて開発した商品を信じられない安値で買い叩かれたり、偽物を掴まされて大金を巻き上げられたりして、相手を殺したいほど憎むこともあるだろうが、実際に殺そうとする行動に出るには、人間として越えなければならないハードルがあるはずである。
殺意を持って相手を殺した場合はどんな国でも最大級の重罪となり、一生刑務所で過ごす立場となって社会的に死んだも同然となるか、あるいは死刑となって生物学的に死ぬかのいずれかとなる。人を殺そうとするには、その高いハードルを越えなければならないはずだが、この映画の登場人物はそのハードルがあまりに低すぎるように思えた。
登場人物の行動原理も最後まで不明の者が重要な役割を演じており、また銃器の入手方法も不明のままである。狩猟のための銃器所持許可を正式な手続きで手に入れても、当初所持できるのは散弾銃だけであり、散弾銃を 10 年以上所持してからでなければライフルの使用許可は下りない。人間としての安全性を見定めなければ許可できないという仕組みである。
従って、ライフルを人に向けて撃つということは、それまで 10 年以上かけて築き上げた社会的信用を投げ捨てることを意味し、人生を捨てることに他ならない。自暴自棄になって他人を道連れにして死のうとするようなもので、相手を殺せるなら自分の人生を投げ出しても構わないという人物なら可能性は感じられるかも知れないが、本作では襲撃者の背負った事情は非常にアッサリと触れられるのみなので、一体どれほどの覚悟を持って参加したのかが不明である。
自分の人生を捨ててまで殺したい相手がこんな転売屋というのはいくら何でも軽すぎるのではあるまいか?せめて襲撃者たちの事情がもっと描かれていれば面白い作品になったかも知れないが、この出来上がりでは丁流暴力映画のように絵空事のようにしか思えない。テイストが日本のものとは到底思えないのである。
役者は豪華で、菅田将暉や荒川良々、古川琴音といった個性派が出演しているのだが、いかんせん各人物の行動原理が分からずじまいで終わってるのが惜しまれる。人を一人殺しただけでその後始末は想像を絶する大変さであるはずだが、あまりに簡単な後始末のやり方は、まるで死体が勝手に消えるゲームのバイオハザードのようである。
映画の前半は全く音楽が流れず、ドキュメンタリーのような作風で緊張感が高まったが、銃撃戦が始まって音楽が流れたらいきなりリアリティが下がったように思われた。もう少し考えて欲しいものである。物語の鍵を握る人物の突然の登場といい、何もかも謎の組織のせいにするのは、夢オチと変わらないように思う。銃撃戦のオチの付け方も肩透かしだった。
(映像4+脚本2+役者3+音楽2+演出3)×4= 56 点。
久しぶりの黒沢清節大運動会に私、ご満悦😘
中身の薄いただのドンパチ映画
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