「面白い。けど低評価なのもわかる」Cloud クラウド jirouさんの映画レビュー(感想・評価)
面白い。けど低評価なのもわかる
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奇妙で不気味な雰囲気にワクワクしたし、いつも通り世界破滅を示唆して終わったし、全体的に楽しく観れた。少し残念だったのは描写のいくつかが、面白みよりも唐突感が勝ってしまったこと。ツッコミ所と言ってもいい。そこが引っかかる人はそりゃ低評価になるだろうなという感じ。あと銃撃戦が長過ぎる。黒沢清にアクションは求めてないということはハッキリした。
追記
cloud=雲=蜘蛛の糸ってこと?って急に気づいた。ダジャレかよとは思いつつ、もし現代版「蜘蛛の糸」なのだとしたら長過ぎる銃撃戦も意味が出てくる。地獄の亡者達が雲から差す細い糸を取り合い、足を引っ張りあっていたわけだ。劇中で「ラーテルを中心に憎悪が噴き出てる。雲のように」というセリフがあったので、その雲ですら救いではないのだろう。ご丁寧に「ここは地獄か」とラストで言っていたのはそういうことだったのか。となると佐野は蜘蛛ってこと?
確かに「東京で上手くいかなくて無職だったんで雇ってもらえて助かりました」的なことを冒頭で言ってたけど。あれが蜘蛛を救ったってことなのか。恩返しで守ってくれたってことね。ふーん。
じゃあラーテルってなんだ?哺乳類最強?とか言ってたけど、これだけ意味が分からない。
もしかして続編を意識してるとか?吉井が最強の殺し屋になるみたいな?
さすがにオレ達の清はそんなバタ臭いことはしないか。
追記の追記
ラーテル=哺乳類最強=搾取構造の頂点を目指せと佐野は言ってたのか。なるほどねー。途中でプラットフォームを作るとか先輩が言ってたのは、それの暗示ね。
あースッキリした。
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