クワイエット・プレイス DAY 1のレビュー・感想・評価
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この路線にゴーサインを出せた製作体制にも拍手!
正直、『クワイエット・プレイス』のエピソード1的な物語に興味を持てるだろうかと心配すらしていたのだが、いざ始まってみれば冒頭から「主人公の終活」の映画ということを前面に押し出していて、そこは終始ブレることがなかった。この設定の中でどんなドラマが描けるのかを突き詰めて考えたであろう監督もアッパレだし、ジャンル映画として何を主軸に置くかを決める上で、監督がたどり着いたパーソナルなビジョンを優先することに同意した制作陣にも拍手をしたい。いうなればギャレス・エドワーズの傑作『モンスターズ/地球外生命体』にも似た、怪物はあくまでも背景でしかない映画なので、看板と中身が違うと感じる人もいるかも知れないですが、これはこれでジャンル映画の可能性と希望だと思っています。
奴らが現れたDAY1、音を立てずにピザが食べたい!
ある日突然、“奴ら”は襲撃してきた。
音に対して敏感な奴らによって、人類の大半は死に、世界は荒廃。
そんな中で、決死のサバイバルをする家族。
エミリー・ブラント(主演)&ジョン・クラシンスキー(監督)の夫婦タッグで話題と大ヒットとなった前2作。
前作のラストで次も期待出来、そのまま第3作が作られるのかと思ったら、ここで一旦時を遡って前日譚。
奴らが現れた“DAY1”を描く。
前作の冒頭でも“DAY1”は描かれたが、今回は全編がっつりと。
前2作ではすでに音を立ててはいけない設定になっているので、音に溢れて始まるのはこのシリーズでは何だか新鮮。
舞台も片田舎から大都会へ。本当に都会は騒音や喧騒が止む事はない。
もし、全ての音が失われたら…? その日は突然やって来た。
ある日、空から隕石群が。それはNY街中にも降り注ぐ。
隕石落下に留まらず、その隕石から現れた“何か”は、音立てるもの/音放つもの全てに襲い掛かる。
一瞬にして阿鼻叫喚…。
突如の襲撃。何が起こったか分からない。混乱とパニック。
NYという事もあり、この序盤のパニック・シーンが“9・11”を彷彿。アメリカ人にとって今も尚恐怖と悪夢のトラウマになっている事を改めて痛感させられる。
シリーズお馴染み“絶対に音を立ててはいけない”設定や演出は勿論。
その見せ場はたっぷりと。街中、ビルを蔦って、ガラス窓を突き破って。
建物の中。下水道。都会は息苦しいほど狭くもある。
奴らが目前に。息も出来ないほど息を潜める。
絶対に音を立ててはいけないが、これもシリーズ恒例だが、どうしても音を立ててしまう状況に陥る。そのスリル。
放たれた音。臨場感。
ジョン・クラシンスキーからバトンタッチ。『PIG/ピッグ』で注目された新鋭マイケル・サルノスキの手腕も上々。
アボット一家から代わって、新たな主人公はサミラ。末期のガンで、ホスピスで暮らしている。生きる意味も見出だせず、唯一の慰めは愛猫。
そんな時、この絶体絶命の危機に遭遇して…。
生きる気力すら無かったヒロインが、決死のサバイバルの中で生き残ろうとする。ルピタ・ニョンゴが熱演。
彼女と行動を共にするイギリス人男性エリックで、ジョセフ・クインも好助演。今後も『グラディエーターII』やMCUリブート『ファンタスティック・フォー』が控えており、覚えておこう。
前作にも登場したジャイモン・フンスー演じる生存者も。彼にとっても“DAY1”。
しかし、全キャストの中で最も印象残るのは言うまでもない。サミラのキュートなネコちゃん。生き残って!
シリーズをしっかり踏襲。ファンなら今回もハラハラドキドキ、極上の前日譚無音スリラー。
しかし、シリーズの新機軸、新たな試みとしてはどうか…?
難点・不満点の方が長くなってしまうかもしれないが…、
“DAY1”という事で期待は、謎が解き明かされるのか。特に“奴ら”について。
地球外生命体なのは間違いないが、音に対して敏感という事以外、生態や正体も何も分からない。何者で、何処から来たのか。目的は…?
その辺の謎が明かされるのかと期待したら、一切ナシ。
エイリアンみたいに謎の生命体にしておきたいのだろうが、エイリアンだって起源に迫った前日譚作られたのに…。
ジャイモン・フンスー演じる生存者もさほど話に絡まず。前2作との繋がりもほとんどナシ。
“DAY1”というアイデアはいいが、要はただ場所と登場人物を代えただけのさほど代わり映えのないスピンオフ。
生きる気力を亡くしたヒロインの決死のサバイバル!…と先述したが、彼女の目的も、こんな状況下で“ピザが食べたい”。自分の命の最期や世界の終わりを覚悟して、最後晩餐=家に帰るを求めたのかもしれないが、ちと求心力に欠けた。
これもシリーズ必ずだから致し方ないが、ご都合主義やツッコミ所。絶対に音を立ててはいけないけど、音を立てなければ展開やスリルは始まらないとは言え、もうちょっと状況を考えようよ。サミラの為に鎮静剤を取りに行くエリック。途中はぐれたネコちゃんを追い掛け、奴らのテリトリーに。ネコちゃん助けたいのは分かるけどさ、どうして自分から窮地の方へ行く…?
こういう作品って、設定や展開や見せ場の為に“?”な行動をわざわざしなきゃいけないから難しい…。
サミラとエリック、赤の他人同士。共に行動する中で絆を育む。最後、一方を助ける為に…。
それは悪くないが、でもやはり家族愛には及ばない。
子供たちを守ろうとする母親。子供たちの成長と逞しさ。そして何より、1作目で家族を守る為に我が身を犠牲にした父親の愛の絶叫は忘れ難い。
難点・不満点も多くなってしまったが、改めて言うが、総じてそう悪くない。上々のスピンオフ。
だけどやはり、第3作が見たい。
アボット一家のその後は…?
極限状態の中で人の優しさが沁みる映画
沈黙を守ってエイリアンから生き延びる一家の姿を描いた、人気の「クワイエット・プレイス」シリーズの第3作目。
今作では前2作品に出ていた一家は出演しておらず、大都会ニューヨークが舞台となりエイリアンが地球に襲来した最初の日を描いた作品になっている。
実際鑑賞してみての感想としては面白い作品でした。
主人公のサミラは、末期癌に侵されエイリアンが襲来して大変な状況のなか、最後の晩餐として父との思い出が詰まったピザを食べることが願いで行動する。
その途中で出会う、アメリカに法律の勉強をするため留学したイギリス人のエリックと行動を共にすることになるが、エリックは最初臆病な青年という印象が強かったけど、サミラと行動を共にするなかで勇気をもって痛み止めシールを取りに薬局へ一人で行くなど、徐々に変わっていく姿からエリックの優しさが伝わってきて好印象を持つことが出来ました。
こんな極限状態の中でも、お互いを助け合う姿も描かれていて、単なるパニック映画ではなく今作では人の優しさを感じることが出来る作品だったと感じました。
最後、サミラは飼っていた猫をエリックに託し逃すためにとった、命がけの行動に感動しました。
この世界で何を大事に生きるか
1.2のときから、このシリーズが好きで、まさか3が出るなんて✨そして今回は初の映画館で観れるということでとっても楽しみにしていました。
今までは、子どもたち、大切な家族を守りながらという展開で私の好きな感じだったのですが、今回の設定は主人公の終活?自分の身は自分で守る!この世界でどう生きるか、そして偶然出会った人と運命を共にする新しい感じで、それはそれでどうなってくのかなと期待。
いつも通り、スリルがあって、ドキドキする展開だったけど、今回は敵との戦いが少なめだったかな。。逃げるメインだったのがちょっとだけ物足りなかったかな。。だけど、偶然出会った人との絆が深まって✨大切に想い合うところ✨自分はもういつ死んでしまうかわからないけど、それでも思い出のピザが食べたいっていう希望があることで、絶望的な世の中だけどがんばれて✨その前向きな姿をみた人が、また影響されて一緒にがんばれたり✨誰か大切な人がいるっていうだけで、いつも以上に頑張れちゃう姿✨最後の最後も、ちょっと前のシーンであーもう決心決まっちゃってるなーってわかったけど、最後の最後まで生き様がかっこよかったです✨だけど、2人とねこちゃんみんなで助かって欲しかったなー🥹
大都市での逃亡劇
1作目での音のない世界のインパクト。
その生物が襲来する大都市を描き、迫力のある映像を展開するのだが、どうしても1作目のインパクトを超えられない。
これは人間ドラマの部分においても同じ様に感じた。
死期が迫った女性を主人公に据えての逃亡劇を描きハラハラ感や緊迫感は中々のものだが、逃亡を助けるラストはインパクトのある終わり方でも良かったんじゃないかと思った。
逃したあとではなく逃がす為の行動なのだか。
猫ちゃん強し!
過去の作品もとても面白かったので鑑賞!
物語は、ひとつの家族を襲ったあの衝撃から471日前、世界が沈黙した日[DAY 1]へと遡る
音を立てるものすべてに襲い掛かる謎の生命体が突如として大都市・ニューヨークに襲来し、猫を抱えた1人の女性は、“即死度MAX”のサバイバルを余儀なくされる
果たしてこの街に生き残る術など存在するのか
この絶望に、彼女はどう立ち向かうのか
そして、“音を立ててはいけない”というルールに人類はいかに辿り着くのか
究極のサバイバルの先に、彼女たちが見たものとは…
というのがあらすじ!
観てて思ったのが猫ちゃんすごい!
どんなことがあっても鳴かないし水の中にいたのに生きてるし笑
逞しすぎる…
それとあの生物の生態も少しだけ場面がありましたね
死体がそのままだったので人間を食べるわけではないのはなんとなくわかってましたけどあれは何だったんでしょう🤔
あとピザを食べるために旅をしたのが驚き!
でも末期癌だったしこんな世界になっても日々の生活を送ってみたい気持ちもわかる…
パッツィのピザは食べれなかったけどピザは食べれてよかったしひとときの癒しがあってよかった…
そして観終わって気づいたけど前作で出てた島の長が出てた!
過去作を観てから観るべきだったと少し反省😔
こういう静かな映画はみんな音を全然立てないのでいい!
最近はあきらかに劇場以外の場所で買ったやつで音を立てるやつもいるので笑
静かなのはいいけど突然の大きい音に毎回ビクッとなってました…笑
今後、続編はまた作るんでしょうか?
もしあれば観に行きたいですね!
面白い映画をありがとうございました😊
猫好きは、つねに猫の無事が気になる
鳴かない猫、音を立てない猫、どこかに行ったと思えばいつの間にか近くにいる猫、水中でもへっちゃらな猫、異星人の本拠地?に潜入する猫、一大事でもネズミは追いかける猫
全編、猫にくぎ付け
主人公が猫を抱えていないと、どこかに行ってしまったのではないかと気になってしまう
そこがこの映画の良さでもあり、主人公に集中できない要素でもあり
内容自体は前二作の設定は生かしつつ、スピンオフとして舞台やキャラクターを変えており改めて新鮮な感じで楽しめる
余命わずかの主人公の設定も単純な脱出劇ではない良さがありよかった
9.11を思わせる大規模な異星人襲来のシーンもありつつ、
それと対照的な冒頭の人形劇、終盤の手品のシーンが印象に残る
鑑賞後、家に帰ってきたらご飯待ちの飼い猫が「にゃー」と一言、黙ってられず
ふつうはそうだよね
クリーチャーの謎
それなりに面白かったが、すごく面白かったというほどではない。
一作目のインパクトはなかなか超えられない。
でも「音を立ててはいけない」というのはシンプルだけど恐怖を倍増させる良い仕掛けで、このおかげでずっと緊張感をもって見ていられる。
今回はホスピスや終末医療が裏テーマだった感じ。
末期がんで死を待つしかやることがない主人公は世のすべてを呪う最悪な精神状態だったが、「生きる目的」を見出したとき、最後に死しかなかったとしてもそれにむかって強く歩き出すことができた。
敵が強すぎて倒す相手とは全く認識されておらず、ひたすら逃げることしかできない。
一方的に強すぎる敵に侵略され続けるというのが、ちょっと「宇宙戦争」に雰囲気が似てるなー、と思った。
こころにひっかかるものが少ない映画だったが、1シーンだけ「おやっ?」と思ったシーンがあった。
「避難船が出る」というアナウンスが流れた後、無人だった通りに1人、2人、と人が増えていき、最終的に大渋滞になるほどの人で埋め尽くされ、主人公だけが人々の流れと逆に歩こうとする。そして雑踏の音は自然に大きくなり、ついにクリーチャーたちが人々を襲い始める。
このシーンだけ、どこか非現実的というか、夢想めいている。
でも妙な既視感がある。何かべつの映画なのか、小説なのか…。僕自身の夢かもしれない。
あと、クリーチャーはこれまで、「宇宙から隕石に伴ってやってきた」「音に反応して破壊する」「聴覚以外の感覚を持たない」くらいしか分かっておらず、ずっと謎の存在だったけど、今回クリーチャーがなんか卵みたいなものを割るシーンがあった。あれが卵なのか、食べ物なのか分からないけど、クリーチャーの生態的な謎を解く手がかりとして出てきた、というのは間違いないだろう。クリーチャーの生殖、クリーチャーの食べ物、そしてクリーチャーの目的が、これから4作目、5作目で徐々に明らかになってくるのかもしれない。
普通に良かった。
・介護人、最後まで生きると思ったらまさかの!ライト向けたら怪物がそこにいるってありがちだけど本当怖い。
・皆で静かに海に向かうシーン、キャリーケースや車椅子の音がしていて「これやばいだろ」って思っていたら俯瞰カメラでその光景を眺める怪物がいたの、本当に良かった。怖かった。
・あの兄妹死んだのかなぁ…。
・水から飛び出す男主人公。音で怖がらせるの勘弁して!
・猫かわいい。猫が工事現場に行ったため男主人公が助けに行くシーン、「その子自分で帰ってくるよ!」と思ってしまうwでも男主人公としてはこの猫が勝手に帰ってくる子だって知らないし、そもそも見捨てないの心優しいよなぁ。自分も助けられたからだろうけど、良いキャラ。
・工事現場のあれ、もしや怪物の卵か!?と思ったけど違うようで。
・地下鉄のシーン、本当にハラハラ。怪物、意外と水の中いられんじゃん!と感じる。
・バーについてからマジックのシーンが終わるまで、無音映画?っぽくてすごく素敵だった。セリフなくても充分表現できるのいいよね。
・女主人公が望んでいたピザはもうなくて、男主人公が違う店のピザを見つけるとその箱に女主人公が望んでいたピザの店名を書くの素敵。
・一人海に飛び込み船に救助されるシーン、2作目を見たばかりだったから「あっこれやばくない?」となる。そもそも汽笛鳴らしすぎだよ、ほら敵きた!と思ったが今から出るよと街の人に伝えたのかな?でもあそこまで敵来たら海に近付けないよね…。観終わった後感想を調べて知ったけど、あの黒人は2の村長的な人だったのかー!
・ラスト。コンポからイヤホン外して、スピーカーから音楽を流した結果怪物が少し遠い背後に来て終わりってのあああ…って感じ。末期がんでやりたいことを全て行って、後は苦しむ前に好きな音楽を聴きながら…ってことかぁ……。怪物がドンっと降りて来てエンドロールなの好き。
・男主人公はドジっ子というかやることを結構失敗してたの笑う、可愛いな。
これこの2人がメインの主人公でよかったのでは?となりましたね…。1,2の家族に比べてイライラや理解できないポイントがほぼなかった。
怪物、思っていた以上にうじゃうじゃいて絶望感が凄い。
エンドロール、歌入り曲が終わったあと怪物の吐息BGM勘弁してほしいなー。エンドロールの最後の音が緊迫感出るものだったから、これ最後に怪物がぬって出てくる!と思ってドキドキ。
大きな音で驚かせるシーンが凄く多くてその都度ビクビクしてしまうw
クワイエットプレイスシリーズとして見たら物足りないのかな?個人的には凄く好きだったなー。
良い話
パニックホラーのジャンル映画でありながらヒューマンドラマがメインの作品
ここが賛否分かれる所だが自分としてはかなり好き
ホラーにありがちな無能なキャラクターとかはほとんど出てこないし、ただビックリさせるだけの恐怖シーンとかも無く心穏やかに鑑賞出来ました
パニックホラーとしてはどうなんだ…
主人公が見失った優しさを取り戻しながら故郷に帰る系映画
もうひとつの「クワイエット・プレイス」
前二作はVODで鑑賞済みです。
今回、時間的に余裕ができて、映画館での鑑賞となりました。
スッゴい緊張ですね。作品同様、映画館内も物音一つたててはいけないような、張り詰めた空気でした。
とは言うものの、前半で長い瞬きをしてしまい、既に音をたててはいけない状況からの鑑賞でした。
そして、ラストを迎えたのですが、なんか違う雰囲気を感じて、皆さんのレビューを読ませてもらって、今に至ります。
なるほど、そういうことだったんですね。
やっぱり重要なところを見逃してました。
モンスターに襲われる映画であることから、ジャンル的にホラーに含まれているのかもしれませんが、内容的にはヒューマンドラマですね。
限られた命を、いかに有意義に使うのかって感じですかね。それを知ったうえでラストを思い返してみれば、感動的なのも頷けます。
ただ、自分の求めるホラーとは、ちょっと違うかな。
サムとフロド
1作目は途中まで。2作目はスルー。
本作は時間があったので期待しないで観に行ったらハートを射抜かれました。
ホラーサスペンスの名を借りたロードムービーだったとは。
サムとフロドなんて、まるでロードオブザリングじゃん。
その名に恥じないバディぶりだったので文句などありません。
※字幕「サム」で、劇評は「サミラ」ですけど。
世の中には鳴かない猫など五万といるので、猫が鳴かないのは違和感なかったです。
ただ、賢すぎますけどねw
人はみんな死ぬために生きている。
但し、何を為し、何のために死ぬかでその人の一生が決まる。
既に時間切れのサムは、サムなりの死に対する明確な意思を持ち、エリックとの出会いもあって自分の人生を見事に昇華させたのだと思います。
バッドエンドでも爽快感の漂う終わり方でした。
ただ、使用した曲がニーナ・シモンの「フィーリング・グッド」だったので、一瞬役所広司の画面いっぱいの顔が重なりましたがw
蛇足になりますが、東和ピクチャーズは何でパンフレット作らなかったんですかね。
いつも映画を観終わってからパンフを買うのですが、
そもそも作っていないと聞いて愕然としました。
多少値段は高くてもいいから作ってほしかったなぁ。
咳してもひとり。
人生最後に食べたいもの
んーーー。コロッケ?
この映画を観た方の何割かは自問しそう。
1作目は視聴して、2作目は公開されてるの忘れてて、今作観ても大丈夫かいな?と思ったけど無問題だった。
個人的には1作目で完全に成功した作品だと思ってるので、続編は蛇足かなと思っていたが、今作はモンスターパニック前日譚という名の1人の女性の生き様を描いた作品だった。
その女性は死ぬ運命を待っているだけ。
クソのような詩を書き、つまらない顔をして、家族である猫を連れ、ニットキャップを被り、NYに行くことを楽しみにしている。
クローゼットに入っている服は2枚。
薬は欠かせない。音楽を常に聴く。
それが全て。
バスの中から眺める街を嬉しそうに見る。
風船で空を飛ぶパペットをどんな思いで見てたのか。
弾けたシーンで私もびっくり。
ストーリーの続きが気になったよ〜
そしてその理不尽な物語に突入する。
大の大人でもパニックになるような謎のモンスターが解き放たれた場所で、彼女は生き抜く。
死ぬために生き抜く。
選ぶバッグはI♡NY
われ先にと船へ向かう人々にぶつかり押されながらも流れに逆らい「思い出の場所」へ行く。
主人公含む住民達の理解が早いのはご都合なので仕方ない。それはそれとして噴水の中や雷、雨音の中で声が出せるのもやっぱうまいなと思った。
しかし、私があの状況下に置かれたらパニックになりすぎて即死亡モブ役だな。
途中で出会ったその青年はなんか挙動不審に着いてくるので、最初言葉が分からないのか、どこかに障害があるのかな?と思ってただの足手纏いなのでは〜と思って観ていたが、彼はとても良い働きをした。
薬を取りに行き(取りに行くだけであんなに危険な目に遭うのってなんだとか思ったけど)思い出の場所に共に行き、思い出話を聞き、念願のピザを共に食べる。
そして、ひとときの安らぎをくれた。
思い出のピザの思い出をもう一つ増やしてくれた。
彼女のその最後のひとときは1人ではなかったのだ。
家族である1匹の猫と共に危険を潜り抜けた1人の青年。
彼と家族を助け見送り彼女は自由になった。
残り少ない命を無意味にすることなく大事な人のために使えた。
父との思い出の写真をそっと眺め、きっといつも聴いていたであろうジャズの音色を静かな思い出のNYに流しながら満足した空をあおぐ。
それはあのホスピスでただ寂しくつまらない顔で刻一日と死を待つ日々よりも清々しく正しく満足で幸福な人生を遂げた彼女の最後の日の物語だった。
ただ、題材はホラーでクワイエットなプレイスなので劇場で観れて良かった。映画館の音響はやっぱりいいな。
すぐにパニックが始まるのでこちらも心臓バクバク。
クリーチャーが追っかけてきても、静かになっても常にバクバク。静かにせねば!ってこっちまで思ってしまうので、せっかく買ったコカコーラMサイズをエンドロールまで飲めなかった。
ネッコの癒しパワーと生存フラグがビンビンに立ってて良かった。いや、ネッコの表情よ…君は芸歴何年だよ。
たぶん劇場で観なかったらここまでのスリルと感動を得ることはできなかった作品なので満点評価。
良作と噂は聞いていた、クワイエットプレイス・シリーズ未見だったので...
良作と噂は聞いていた、クワイエットプレイス・シリーズ未見だったので1、2を観てから鑑賞。
1、2もよかったけど、DAY1は個人的には大好きでした。
1、2はある一家の視点でずっと進んできたけど、DAY1は個人的で人の尊厳についての話で、ある程度の規模で制作されたアメリカ映画でこれが描かれているのはすっごく救いを感じる。(何故ならアメリカメイドのディザスタームービーはほぼ家族の話なので)
病に侵され死を待つのみだったサミラと、人生上手くいってなさそうでパニック症を抱えた男とゆう社会の隅にいて世間から不可視化さえれてきたような2人が避難する人々の流れに逆行して最後の晩餐となるたった1枚のピザを探していく物語なんて泣いちゃうよ。
最後の晩餐のシーンはやや演出がクサい気がするがもはやそんなことはどうでも良い。(監督の前作PIGも急に衒いもなく、王道なカメラワークになるシーンあった気がする。)古き良き理想の家庭像からはみ出た人間をこれほどまでに、肯定し優しさに溢れた物語を観せてくれて、うれしかった。
エリックとフロドの2人を船に乗せるシーンは、普通に号泣してた。
しかも、船にあの人が乗っているので
この船はあの島に辿りつけるんだ…。ってちゃんと分かるし、シリーズ見てる人がうれしい演出もあって、気がきいてる。
デス・エンジェルの物音判定が段々ガバガバになっている気がするのはご愛嬌かと思う。
映画館で鑑賞
私は音のない生活では生きていられない
前2作は田舎町が舞台で80日目くらいからが描かれてましたが、今回は都会で起こった襲来1日目からを描いてます。
2作目の「破られた沈黙」でも1日目が描かれてましたが、あれは田舎町にやってきた1日目で、今回のはニューヨークでの1日目ということですよね。
なので、続きではないので前2作は見てなくも大丈夫です😊
全体的な感想は、まあまあ面白いです。
音を出せないあの緊張感は、やっぱり観てる方にも伝わってきて、関係ないのに息を呑んで観てしまいます(笑)
ドリンクも食べ物だって食べられない(笑)
劇場は静まり返ります😊
こっちまで、雷鳴中に食べたりで、なんか自分に笑ってしまいましたwww
水が苦手とわかり、海から船で逃げるとなった時に、大勢の人がわんさか溢れてきて
「こんなにたくさんだと、静かに歩いてるつもりでも、足音で寄ってくるでしょ」って思ってたら、案の定って感じで人間ってアホだよなーって呆れてしまいました😅
それに比べて猫ちゃんは本当に静かです。
実際にはこんなに鳴かない猫ちゃんはいないと思うけど、状況を理解してるのかどうなのか?
勝手にやばい方向にも行ってしまうので、理解してないんだろうとは思うけれど、ストレスの中で癒される存在になってます。
とっても可愛い💕
ガン末期で全身に痛みがある人が、あんなに動けるかどうかは疑問ですが、サミラは行動力もあり、自分のやりたい事をしっかり持っていて素敵な人です。
ラストも心が痛みます。
船に乗り込んだみんなは助かればいいのですが。
ニューヨークと田舎町など、同時多発的に起こったクリーチャーの襲来ならば、どこへ行ってもまた恐怖が待っていると言う事ですよね。
続編はいくつでも作れますね(笑)
またありそうです。
Day 1の違話感
ついにDay 1の公開という事で
奴らがどこから、何故突然襲って来たか
種明かしがされると思い期待して観ましたが
本当にタイトルそのままの内容で
一番知りたかった事が今回もわからず
もう今後もその事には触れずに
ストーリーが進んで行くのだろうなと…
内容はホラー要素ありのヒューマンドラマ。
それにしても当局は
何故音を立てると襲って来ると
すぐにわかったんだろうか…てか知ってた???
みたいな疑問も残りましたが
まあ今回も最後まで緊張感保ったまま観れました。
今後どんな風に展開していくのか
見守りたいと思います。
※猫の安否についてネタバレあり
無事だった…良かった…なお主人公
鳴かない慌てない水怖がらない主人の元への帰巣本能機能付き癒し効果ありパーティメンバー連れてくる美猫じゃなかったら5回くらいはぐれる or Die してるところだよ。っぱ介助猫ってスゲー。
どう考えても赤ちゃんから駆逐されていくルールなの辛い(そんなシーンはないが)…
でも音がするから!だけで水の中まで追いかけてきて溺れる猪突捕食者わろ。
水貯まった地下鉄の駅に防犯ブザー防水して投げ込んだら何割か入水する可能性ありません?
雷とか飛行機とに飛びかかって落下死とかしてくれてたら私虜になっちゃうところだったね。
凶悪な馬鹿が好きなんだ、こちとら…
あとは豪雨を待って船まで走って逃げよう。
ディストピアマンハッタンもエイリアンの見た目(必要性が謎めくクソ度アップシーンあり)も金かかってるなあ~って感じで良かったですが期待値から上回りはしなかったかな。
緊迫するシーンの繰り返しで少し疲れたり飽きたり…
でも最後の思いきりの良さは好き。
バッドエンドなのに爽やかな気持ち。お見事!
やっぱりネコが好き
シリーズ物らしいが少し気になったのでレビューを軽く見る限り初見でもいけるらしいので鑑賞。
全身激痛でほっといても死にゆく者が生への希求と最期への潔さが美しかった。
インベーダー撃退ものかと思ったらものすごくヒューマンでなんのために生き(残)るのかがずっと伏線でもなくど真ん中を走っていたのも潔かった。
終わってみれば伏線だの余計な先回りや考察なんていらないストーリー。
クソやかましい街を静かにさせてみるという逆説的なシチュエーションに思わずサイレント大喜利や笑ってはいけない図書館のような背徳感のあるシチュエーションも思わずこちらも音をたててはいけないようなそんな気持ちにさせる。
インベーダーものなのに反撃もなく(水に弱いのはわかった)受け入れていく中で避難している感じに物足りなさはあった。
ところどころ襲撃されてインフラ死んでるのに電気ついたりピザ焼けたりとか誰が点けたか知らないがろうそく立てまくったり猫ちゃん一切鳴かなかったりが気にはなるもののお利口さんすぎるのでやっぱり猫が好き。
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