クワイエット・プレイス DAY 1のレビュー・感想・評価
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音のある世界
ストーリー、展開、キャラクターや演出は平均的。近年のホラーではかなり上質な方だとは思うけど、前作越えとはならずと言った感じ。でも、相変わらず上手い怖がらせ方で、好きだと思えるホラーはほとんど無い自分でも、この「クワイエット・プレイス」というシリーズの雰囲気は相当好き。
監督が変われど、ジョン・クラシンスキーが作りあげた空気感や緊張感は引き継がれており、最も輝く場が映画館という、世界的に不況の続く映画業界に灯火を与える素晴らしい映画だと思う。沈黙のシーンが多くあるため、劇場マナーを正すいいきっかけにもなるだろう。おしゃべり厳禁、持ち込み厳禁、ついでにポップコーンの音だって騒音になっちゃうけど💦
前作はシェルターや完全防音のヘッドホン、そして赤ん坊といった〈音〉に関する要素が沢山盛り込まれていたが、本作はDAY1ということもあってかなりシンプルな作り。しかし、騒音の街・ニューヨークを襲う"何か"にはこれまでとは違った恐怖を抱き、何がそいつを怒らせるのか、全く分からない人々の状況下には手に汗握った。4DXとの相性も絶妙。"何か"が関わらないシーンは若干退屈だが、ガラス張りのビルや車の連なる路上など、シチュエーション作りがかなり良かった。
なんといってもあのラスト。
過去作と大きく異なる点はここだろう。全くと言っていいほど違った。だが、シリーズで最も印象に残る幕の閉じ方。最後にグッと盛り上がりを見せ、この映画1番の恐怖が凝縮されている。そしてあの名曲。ここでやられた。カッコよすぎる、怖すぎる。思い出のある音楽であるためちょっと贔屓目になってるかもだけど、ホラーのラストはやっぱこうじゃなくっちゃ。終わりよければすべてよし。細かいこと考えたら、超即死!
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