クワイエット・プレイス DAY 1のレビュー・感想・評価
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終わりの始まり
この路線にゴーサインを出せた製作体制にも拍手!
正直、『クワイエット・プレイス』のエピソード1的な物語に興味を持てるだろうかと心配すらしていたのだが、いざ始まってみれば冒頭から「主人公の終活」の映画ということを前面に押し出していて、そこは終始ブレることがなかった。この設定の中でどんなドラマが描けるのかを突き詰めて考えたであろう監督もアッパレだし、ジャンル映画として何を主軸に置くかを決める上で、監督がたどり着いたパーソナルなビジョンを優先することに同意した制作陣にも拍手をしたい。いうなればギャレス・エドワーズの傑作『モンスターズ/地球外生命体』にも似た、怪物はあくまでも背景でしかない映画なので、看板と中身が違うと感じる人もいるかも知れないですが、これはこれでジャンル映画の可能性と希望だと思っています。
限りある人生の中、人はいかに生きるか
サルノスキ監督の長編デビュー作『The Pig』を観た時、この人には他とは違う感性と具現力、そして何か得体の知れない事象や状況から主人公の生き様を克明に発露させる力があると感じた。案の定、今作のスケールはデビュー作と比べようがないほど巨大なものになったが、しかし「音を立ててはいけない」という説明要らずの状況設定の下、主人公が選び取る動線は至ってシンプルだ。阿鼻叫喚の地獄絵図と化したNYで、静々と行進するおびただしい人々の波を、一隻の船のごとく逆行していく姿が象徴するように、彼女の望むものは他者とは違う。見つめるものや目線、価値観すら恐らく違う。ただ生き延びたいとすがるのではなく、そこには明確な意思と目的がある。その根拠の部分に胸が震わされ、ああ、これは100分という上映時間の中で人生を凝縮させた物語なのだなと納得させられた。人はいかに生きるか。これは絶望の中における希望の物語なのだと思う。
音立て即死の最新作はハーレムへのアンセムに
突如宇宙から飛来した何者かが、研ぎ澄まされた聴覚で音を立てた人間を即行で処刑していく。この斬新なアイディアはリブートともプリクエルとも言われている第3作でも効果的に使われている。違うのは舞台。ルピタ・ニョンゴ演じるヒロインは、何者かが待ち構えるニューヨークのマンハッタンをロウアーサイドから思い出の地、ハーレムまでロードしていく。同行者は1匹の猫だ(この猫のキャラ設定が面白い)。
存命者たちが全員マンハッタンを南下してボートで脱出を試みる中、1人、北へと逆行するルピタには、どんな結末が待っているのか?ハーレムはどうなっているのか?そもそも、なぜハーレムなのか?という観客のクエスチョンは、ラストシーンで見事に回収される。危険なロードのスリルはもちろんだが、最新作がハーレムへのアンセムになっているところが筆者の好みだった。このシリーズまだまだ続きそうだ。
猫は可愛かった
何を以て面白いと評価するか、この点を前作前々作との比較と定義した場合においてだけは、面白いと言えるかもしれない。少なくとも前ほど際立って苛立つようなキャラクターや展開はなかったように見える。
ただ評価基準を絶対的に置いた場合、下の上といったところか。この映画の最大の評価ポイントは、猫が可愛いということだろう。この猫も確かにツッコミどころはあるのだが、可愛さの前には無力と化す。
一方でそれ以外の要素に関しては酷い。前作前々作から引き継いだ設定のちぐはぐさ。まず以て映画という映像媒体で音を出してはいけないという設定自体、かなり難しいことだと言える。そこに挑戦した心意気は買おう。しかし荷が勝ちすぎているというのが実際のところ。
とはいえこの辺は多くの人が引っかかるであろうポイントなのであげるのはやめておこう。私がもっとも引っかかった点は、ジャンプスケアだ。私はジャンプスケアというものが嫌いだ。いや、演出としては好きなのだが、これをホラーとして認めることは出来ないと言うべきか。
ジャンプスケアを全面に押し出した作品ならまだいいだろう。しかしこの作品は静寂がテーマ。ならばジリジリくる怖さで勝負するべきではないだろうか。いやまぁ、人それぞれと言われたらそうなのだが、正直『静かな中で大きい音出したらビックリするよね!』見たいな魂胆が見え見えだし、そもそも予想通りすぎて驚かんわ。
そしてタイトル。『クワイエット・プレイス Day 1』。Day1というのは単に1日目という意味ではなく、怪物が降り立った直後、という意味だと思う。故に最初の1日目が一瞬で過ぎ去ったのはまだ良しとする。けれど直後のことが書きたいのであれば、もっと手探り感を出すべきではないか? 未知の化け物と戦う、あるいは生き残るのであれば、生き残るために知識は必要だ。化け物が何に反応し何に反応しないのか。3作目だからカットしたのかと思ったが、そもそもこのシリーズは音に反応する基準がご都合主義だ。きっと設定自体ないか雑なのだと思う。もしもちゃんとした設定があってこれならば非常に残念だ。
総じて、この作品の評価は低い。今しがた述べたジャンプスケアうんぬんかんぬんについては、私の個人的な感想に過ぎないので、これは流しても良い。しかし設定のちぐはぐさは改善すべきだろう。ハリボテはよくない、ノイズになる。
さて、ここまで評価してきて星2をつけたのは、やはり猫の存在だ。上述してある通り、この作品は猫の存在だけで評価を得ているといっても過言ではない。逆に言えば、猫がいなければ下の下だろう。話が面白い面白くないとか以前に、設定がおかしいというのは本当にダメだ。これに関しては、人のそれは気づきやすく、自分のそれは気づきにくいという厄介な性質があるので、良い子のみんなはちゃんと周りの大人たちに見てもらおうね。
ツッコミどころ満載!
エイリアンが襲来して、モノの数時間で、音に反応してるとかわかるの早すぎだろ。
あと、街中を大勢で移動してるとかもあり得ないし。
雨なら大丈夫とかも。
緊急自体で、ピザ食べたいとかも、子どもじゃねーんだからさ。
見ていて、ムカついてくるだよね。
そんな行動取らねえーだろとかで。
ラストオブアスみたい
前作とうってかわって大都会!
なんか既視感あるなーって思ってたらゲームのラストオブアスの世界そっくり!
だんだんエイリアンがクリッカーに見えてきた‼️
そしてめちゃくちゃドキドキして怖いけど、なかなかドラマ仕立てで泣ける😭
後、猫🐈可愛すぎ。
前作、前々作より全然好きだ🤩👌
吾輩は猫である
感動の物語を作りたいならSFホラーでやるべきではない
感動の物語を作りたいならSFホラーでやるべきではない。
視聴者はホラーやSFにそんなものは求めていないからだ。
怪物の登場により一夜にしてマンハッタンは廃墟と化すわけだが、
そのシーンが全く描かれていなかった。
わざわざ滅亡の初日を描く必要があったのか?
一夜にして廃墟と化すにはいかに激しい攻防があったのか?
どこから現れたのか?軍や警察はどうしたのか?など描く部分は他にあったと思う。
なぜ主人公を余命わずかのがん患者にしたのだろう?
余命わずかでも死ぬことは恐ろしいのはわかる。だがこのわずかな時間にどうやって生きるのか?という問いに対しての答えが父の演奏していたバーのそばにあるピザが食べたいというものであった。
確かに余命わずかであれば大したことはできないし、リアルであればそういった些細な目的となるだろう。
しかし、あのような状況で彼女の思いにどれほどの人が共感できるだろうか?なかなか想像できるものではないと思う。
そのため、主人公の思いを演出で活かすために彼女の最後のピザを食べるという
展開になっていくわけだが、これがSFホラーではありえないほどの退屈とメリハリのないものになっていた。
ラストでそのお礼を彼女自身の命でするわけだけど、その終わり方もなんだか
劇的でもない微妙なものだった。
最後の最後で死を選択するときに、あのような死に方を選ぶ人がいるだろうか?
怪物にやられて死ぬとかいう自殺は選ばないだろうなあ。
なんだか、わざわざ大げさな設定をして感動の物語をやろうという目的はチグハグなのではないかと思った。
黙詩録
“クワイエット・プレイス・シリーズ”のスピンオフ作品。エミリー・ブランド演じるお母さんと子供たちが登場するシリーズ前日譚として紹介されている。最近は、アメリカ大統領選挙関係のYouTube動画ばかり見ていたせいか、どうも脳ミソがトランプ推しの人々に大分洗脳されてしまった気がする。ニュートラルなポジションに一度頭を戻したいと思っているあなたに、是非お勧めの一本だ。
音に反応するエイリアンが今回も人間を襲いまくるのだが、そのエイリアンたちを人間がやっつけるようなリベンジ・ストーリーにはなっていない。ある意味“世の中が終わる”ことを受け入れた、不治の病におかされたアフリカ系女子サミラ(ルピタ・ニョンゴ)とロースクールに通っていた英国人青年エリック(ジョセフ・クイン)のショートロードムービーになっている。何ともおとなしい介護猫(名前はフロド)を連れて、2人はハーレムにある老舗ピザ屋を目指す。
音を立てれば即座に襲われるため、ひそひそ声でしゃべる必要最低限の会話だけ。効果音を除けばほぼサイレントに近い映画なのである。(現実にはあり得ない)静けさが辺りを支配するNYマンハッタンで、避難船へ向かう人の流れに逆らうようにピザ屋を目指す男と女。外は嵐、激しい落雷と雨音で、部屋の中の会話もエイリアンには届かない。詩人でもある余命幾ばくもないサミラが以前出版した詩を、エイリアンの来襲で人生計画が大幅に狂い困惑するエリックが読み上げる。
悪い計算
(医者に)1年から2年といわれ 2年が過ぎた
4ヶ月から半年といわれ 半年が過ぎた .....
簡単な算数だけで長いこと生きてきた
それ以上必要なかった それ以下も
4そして3へ さらにもっと小さい数字へ
数ヵ月 数日 数時間 数秒
でもまだだ
もう長くは生きられないとわかった時、人間は今ある生にしがみつき、やはり延命を計ろうとするのだろうか。それとも、エイリアンによる突然の来襲と不治の病というダブルショックに見舞われてもなお人間は、サミラのように希望の灯りをともし続けることが出来るのだろうか。フロドの導きで“九生”を得た(命の危険を何度も切り抜けた)2人は、たとえもうすぐ死ぬとわかっている人生でも意味があることを悟ったに違いない。“この世で最後の一枚”を食べることができなかったとしても。
悪くない出来だが…
TVスペシャル番組程度の内容に感じる
改めて映画として作ってきても、目新しさがない。
この作品を観る人は、過去の作品のファンが大半とは思う。
新しい事実とか色々期待して観るんじゃないだろうか?
初めて「クワイエットプレイス」シリーズを観る人にはそれなりに刺さるかもしれないが、何しろ静かな映画だ。
大半のホラー映画が音で驚かせる常套手段を用いるのに比べて、音を発てると襲ってこられる為、主要人物は物静かで音を出さない事に腐心している。
その部分に感じる事はあるが、静かすぎて眠りそうになる。
丁寧に作っているのは分かるがもう3作目で慣れてしまったユーザーにはあまり褒められそうにない。
今作もそうだが、取り敢えずどんなもんか観ておこう程度の理由で見ているので今後も評価は上げそうにない…。
ラストシーンももうちょっと何とかならなかったのか?
そんなに悪くなかったんじゃないか
ちょっとした付き合いで本作を観ることになったが、無印のクワイエットプレイスは観ていない。それでも、音を出したら異星人のようなものに襲われるということくらいは知っていたし、その程度の知識で鑑賞に支障は感じなかった。
さて内容についてだ。無印はホラーと認識していたが違うのかな。この作品はギリギリパニックホラーといえなくもないくらいのスリラーだったかと思う。まあホラーは苦手なのでこれで良かったのだが。
前二作を観ていないので異形のものが何で追えるのか謎すぎて集中できなかったという難点はあったけれど、娯楽作としてそれなりに観られたかと思う。
一つ興味深いこととして、主人公の余命が永くないことをあげたい。
この手のパニックホラーの場合、脅威から逃げ延び、または打ち勝って生き残ることを物語とするものだが、本作では逃げ延びたとしてももう永くないのだから変わっている。ちょっと酷い言い方をするならば逃げ延びることに余り意味がないのだ。
では何をするのかというと、もう永くないからこそ、最期に叶えたい望みがあり、無謀だとしても突き進む原動力になる。
生の可能性がないからこそ燃やしつくそうと奮闘する展開は面白いと思った。
奴らが現れたDAY1、音を立てずにピザが食べたい!
ある日突然、“奴ら”は襲撃してきた。
音に対して敏感な奴らによって、人類の大半は死に、世界は荒廃。
そんな中で、決死のサバイバルをする家族。
エミリー・ブラント(主演)&ジョン・クラシンスキー(監督)の夫婦タッグで話題と大ヒットとなった前2作。
前作のラストで次も期待出来、そのまま第3作が作られるのかと思ったら、ここで一旦時を遡って前日譚。
奴らが現れた“DAY1”を描く。
前作の冒頭でも“DAY1”は描かれたが、今回は全編がっつりと。
前2作ではすでに音を立ててはいけない設定になっているので、音に溢れて始まるのはこのシリーズでは何だか新鮮。
舞台も片田舎から大都会へ。本当に都会は騒音や喧騒が止む事はない。
もし、全ての音が失われたら…? その日は突然やって来た。
ある日、空から隕石群が。それはNY街中にも降り注ぐ。
隕石落下に留まらず、その隕石から現れた“何か”は、音立てるもの/音放つもの全てに襲い掛かる。
一瞬にして阿鼻叫喚…。
突如の襲撃。何が起こったか分からない。混乱とパニック。
NYという事もあり、この序盤のパニック・シーンが“9・11”を彷彿。アメリカ人にとって今も尚恐怖と悪夢のトラウマになっている事を改めて痛感させられる。
シリーズお馴染み“絶対に音を立ててはいけない”設定や演出は勿論。
その見せ場はたっぷりと。街中、ビルを蔦って、ガラス窓を突き破って。
建物の中。下水道。都会は息苦しいほど狭くもある。
奴らが目前に。息も出来ないほど息を潜める。
絶対に音を立ててはいけないが、これもシリーズ恒例だが、どうしても音を立ててしまう状況に陥る。そのスリル。
放たれた音。臨場感。
ジョン・クラシンスキーからバトンタッチ。『PIG/ピッグ』で注目された新鋭マイケル・サルノスキの手腕も上々。
アボット一家から代わって、新たな主人公はサミラ。末期のガンで、ホスピスで暮らしている。生きる意味も見出だせず、唯一の慰めは愛猫。
そんな時、この絶体絶命の危機に遭遇して…。
生きる気力すら無かったヒロインが、決死のサバイバルの中で生き残ろうとする。ルピタ・ニョンゴが熱演。
彼女と行動を共にするイギリス人男性エリックで、ジョセフ・クインも好助演。今後も『グラディエーターII』やMCUリブート『ファンタスティック・フォー』が控えており、覚えておこう。
前作にも登場したジャイモン・フンスー演じる生存者も。彼にとっても“DAY1”。
しかし、全キャストの中で最も印象残るのは言うまでもない。サミラのキュートなネコちゃん。生き残って!
シリーズをしっかり踏襲。ファンなら今回もハラハラドキドキ、極上の前日譚無音スリラー。
しかし、シリーズの新機軸、新たな試みとしてはどうか…?
難点・不満点の方が長くなってしまうかもしれないが…、
“DAY1”という事で期待は、謎が解き明かされるのか。特に“奴ら”について。
地球外生命体なのは間違いないが、音に対して敏感という事以外、生態や正体も何も分からない。何者で、何処から来たのか。目的は…?
その辺の謎が明かされるのかと期待したら、一切ナシ。
エイリアンみたいに謎の生命体にしておきたいのだろうが、エイリアンだって起源に迫った前日譚作られたのに…。
ジャイモン・フンスー演じる生存者もさほど話に絡まず。前2作との繋がりもほとんどナシ。
“DAY1”というアイデアはいいが、要はただ場所と登場人物を代えただけのさほど代わり映えのないスピンオフ。
生きる気力を亡くしたヒロインの決死のサバイバル!…と先述したが、彼女の目的も、こんな状況下で“ピザが食べたい”。自分の命の最期や世界の終わりを覚悟して、最後晩餐=家に帰るを求めたのかもしれないが、ちと求心力に欠けた。
これもシリーズ必ずだから致し方ないが、ご都合主義やツッコミ所。絶対に音を立ててはいけないけど、音を立てなければ展開やスリルは始まらないとは言え、もうちょっと状況を考えようよ。サミラの為に鎮静剤を取りに行くエリック。途中はぐれたネコちゃんを追い掛け、奴らのテリトリーに。ネコちゃん助けたいのは分かるけどさ、どうして自分から窮地の方へ行く…?
こういう作品って、設定や展開や見せ場の為に“?”な行動をわざわざしなきゃいけないから難しい…。
サミラとエリック、赤の他人同士。共に行動する中で絆を育む。最後、一方を助ける為に…。
それは悪くないが、でもやはり家族愛には及ばない。
子供たちを守ろうとする母親。子供たちの成長と逞しさ。そして何より、1作目で家族を守る為に我が身を犠牲にした父親の愛の絶叫は忘れ難い。
難点・不満点も多くなってしまったが、改めて言うが、総じてそう悪くない。上々のスピンオフ。
だけどやはり、第3作が見たい。
アボット一家のその後は…?
主人公は猫さん
と言っても過言ではないぐらいストーリーを引っ張っていく猫さん大活躍
末期がん患者のサミラが主人公。ニューヨークのホスピスで残りわずかな余生を過ごしていた。看護師のルーベンがマンハッタンにマリオネットのショー鑑賞に誘うが、気乗りがしないサミラ。
鑑賞後にピザを食べよう、という提案に渋々乗ったサミラは、介助猫のフロドとともにマンハッタン島にあるシアターに行く。
すると、ショーの途中にシアター外に出たサミラが見上げる空にはいくつもの隕石が落下してきていた。
サミラの近くにも落下し、目の前が埃だらけで視界をほぼ奪われた中、うっすらと見える先では次々に人が何者かに襲われているよう。
視界の悪い中必死に逃げるサミラだったが、爆発に巻き込まれて気を失う。
パート1は視聴済み、パート2は未見だけどパート1の前日譚のはずなのでおそらく2観ててなくてもいけるかな、と思い鑑賞したけど、まあ特に問題はなかった。
一応パート1で相手がどんなものなのかは理解ができているので、そこの設定の説明は私は必要無かったけど、ここから観始めた方には若干唐突に感じるかな。
爆発でドッカンいかれて、目を覚ましたらもう喋ってはいけないルールが周知されている感じ。
要はそこが問題なのではなく、そこから主人公始めどう生き残っていくのか、がテーマ。
特に主人公は余命わずかな末期がん患者、生への執着か、それとも自分の望む最期か、パート1の音出しちゃいかんのに子供こさえたアホ夫婦の話から随分と高尚なテーマに昇華しててビックラこいた。
途中で出会う臆病な男性エリックとサミラのやり取りはとても詩的で、クワイエット・プレイスシリーズでうっかりホロリとこさせられるとは想像もしてなかった。
終盤の展開も含めて、今までのおバカ要素はほぼ無いとても詩的な作品だった。
あの、どーやったら音鳴らさないで暮らせるか大喜利展開を期待しての鑑賞は不向き。この作品はパニックホラーじゃ無い。
とは全く違った、生きる目的とか自分の最後の迎え方をふと考えさせられる不思議な作品だった。
飛行機内
音に反応して人間を襲う“何か”によって人類滅亡の危機に瀕した世界で、沈黙を守って生き延びる一家の姿を描いた人気サバイバルホラー「クワイエット・プレイス」のシリーズ第3作。田舎の町を舞台にした前2作と変わり、今作では大都会のニューヨークが舞台となり、これまで語られてこなかった“何か”が地球に襲来した最初の日を描く。
飼い猫のフロドとともにニューヨークに暮らすサミラ。大都会ゆえに不寛容な人もいるが、そんな街での日々も、愛する猫がいれば乗り切ることができる。そんなある日、突如として空から多数の隕石が降り注ぎ、周囲は一瞬にして阿鼻叫喚に包まれる。そして隕石とともに襲来した凶暴な“何か”が人々を無差別に襲い始める。何の前触れもなく日常は破壊され、瓦礫の山となった街の中を逃げ惑うサミラは、路地裏に身を隠して息をひそめ、同じように逃げてきたエリックという男性とともにニューヨークからの脱出を計画するが……。
前2作で監督や脚本を務めたジョン・クラシンスキーは、今作では製作や脚本を担当。ニコラス・ケイジ主演のリベンジスリラー「PIG ピッグ」で注目された新鋭監督マイケル・サルノスキがメガホンをとった。主人公のサミラ役に「ブラックパンサー」「それでも夜は明ける」のルピタ・ニョンゴ、サミラと行動をともにするエリック役に「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のジョセフ・クイン。また、シリーズ第2作「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」でジャイモン・フンスーが演じた謎の生存者も登場する。
クワイエット・プレイス DAY 1
2024/アメリカ
配給:東和ピクチャーズ
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