「静謐なジャポンで見えるもの」不思議の国のシドニ sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)
静謐なジャポンで見えるもの
東大寺や奈良公園、近鉄電車の赤い座席など馴染みの景色に、ユペールがいる不思議。
喪失と再生の場として日本を選んでくれたのは素直に嬉しいですね。
(桜の季節ではありましたが)日本人の死生観をベースに、ご先祖様がいつも周りで見守ってくれているということでしょうか。
ラストでシドニと溝口それぞれが新たな一歩を踏み出せたのはとても好ましかったです。二人一緒にかどうかはわかりませんが。。。
美しい日本の風景に、マルチェロ「オーボエ協奏曲」や坂本龍一の「AMORE」の楽曲がぴったりハマっていました。
監督のエリーズ・ジラールはユペールの娘のロリータ・シャマ主演で「静かなふたり」を撮ってましたね。ユペール母子と相性いいんですね。アンビエントな作品で。
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