「処女膜強靭症に悩む健気なオトメ心を弄ぶガブリエル😎 ギロチン刑にしてほしい」コンセント 同意 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
処女膜強靭症に悩む健気なオトメ心を弄ぶガブリエル😎 ギロチン刑にしてほしい
意外にと言っては失礼ですが、過不足ないちゃんとした映画でした。
50歳男性と35歳年下の未成年女性のスキャンダラスな恋愛を描いたR15+作品とのことで、いかがわしい内容に微塵の期待も持たなかったとは言いませんが、男女逆のメイディセンバー(ナタリー・ポートマンとジュリア・ロバーツ)を観てから間もないこともあり、上映館もとても少ないので、大して深みのない映画だろうけど、他に観たい映画もないから「ローラとふたりの兄」の長兄役の名バイプレイヤー の ジャン=ポール・ルーヴが小児性愛者の(三文)文学者の役ということで観ました。
2020年に50歳を超えて立派な編集責任者となった女性が書いた告発本を原作としていることを観たあとで知りました。彼女の「怨念」がやっと実り、85歳を超えたガブリエル·マツネンが死ぬ前に間に合ってホントに良かった。
ハッキリとガブリエルに対する殺人以外の報復を長年にわたりずっと考えていたと言っているので、決して金銭目当ての暴露本ではない。
人生経験の浅い弱者を食い物にするフトドキ者(サイコパス)に対する啓蒙映画になっていました。
悪用する輩もいるでしょうけど。
1970〜80年代のフランス文壇にあって、美麗な文章を得意とするガブの実態は風俗雑誌記者のほうがお似合い。ガブは時代にもてはやされてテレビに出演したりしたものの、出版物の売上部数は全然たいしたことなかったようです。芸術や文学を国家をあげて庇護したり、よろしくないセックス慣習に寛容なフランスの悪いところが出てしまった事例で、シングルマザーの母親が出版社勤務で小児性愛者の作家に対して遠慮していたのか、若いツバメにかまけていたのか、思春期のヴァネッサにとっては火に油を注ぐ最悪の状況が重なりました。
ガブのマニラでの少年買春は完全にアウトで、それを隠そうともしない。
百歩譲っても、この手の性的搾取は年の離れた男女のみならず、経験や知性の差によって、ターゲットにされたらものは一方的に傷つくしかない。そんな被害者は実際にはたくさんいると思われるので、無垢な幼いものが邪悪な人間の餌食にならないように周りの良識ある大人たちは見張って守らないといけません。そうでなければ、泣き寝入りさせられるターゲットはいっこうに減らないと思います。
それにしても、健気な彼女はガブリエルにとってはこれ以上ないご馳走だったでしょうね。
「少年のようだ」っていうセリフは処女膜強靭症だったヴァネッサのお菊さんを何度もいたぶったに違いありません。美味しい思いをしたガブリエル。ギロチン刑にしてもまだ足りないと思います😎