「いろんな動物がいると、なんか楽しいよね。」アニマル ぼくたちと動物のこと Syouitiさんの映画レビュー(感想・評価)
いろんな動物がいると、なんか楽しいよね。
このあいだ数十年振りにイトトンボを見た。
子供の頃は街でも普通に見られたものだけどな。
聞くところによるとイトトンボは除草剤に弱いらしい。
でも近所の人に「除草剤を使うな!」とも言えないしね。
ホームセンターに行けば除草剤が山と積まれてるし。
映画は大量の生物の絶滅を憂う、フランスの十代の少年少女が、世界中で関連する研究、活動をする人々を訪ね、解決策を探るというドキュメンタリー。
映画の中で生物多様性をレンガ作りの建物に例えるところがある。
生物の一つ、一つがレンガみたいなもので、それが欠けていったら建物は維持できるだろうか、ってわけだ。
まあ普通に食糧や環境の維持の事を考えれば、生物多様性が大事ってわかりそうなもんだけど、この当たり前がわからない人間が多すぎるんだよな。
自分の場合、単純に多種多様な生物がいた方が楽しいし、それが人間のせいでいなくなってしまったのだとしたら、申し訳なく感じるけどね。
日本の場合、政財官が一緒になって、なんだかんだ理由をつけて巨大公共事業で自然を、生物の棲家を破壊してるよね。
大手ゼネコンは工事を受注して仕事を貰い、政治家はゼネコンから献金を受ける。
官僚はゼネコンに天下り。
根底にあるのは今だけ、自分だけ良ければの精神。
知性の欠如。
この状況を変えるとしたら、官僚、企業はどうこう出来ないから、選挙で政治家を変えていくしかないかな。
生物多様性に理解ある候補者に投票する。
生物多様性をまもる政策を公約させる。
法律でちゃんと制定されれば、この国の人々は従順だから、ちゃんと守ると思うんだけどな。
山や川や海の自然が回復して、多種多様の生物があふれるようになったら、この国は、地球は、もっと活気ある生きやすいものになるんじゃないかな。