「本当にひと夏だけのお話し。」クレオの夏休み 春さんの映画レビュー(感想・評価)
本当にひと夏だけのお話し。
物語の背後にはフランスならではの歴史的、文化的な問題が流れているのかな?(乳母って感覚ないし、元植民地なのかなあの島)
クレオが訪れる島もけしてパラダイスとしては描かれてはいない、乳母の家族も清く貧しく美しく暖かくなんて先進国ってやつの理想では無い。各々の国で各々の問題を抱えた普通の家族の姿が描かれていると思った。
問題がありながらも根っ子には思いやりがあるのが、普通だと信じたい。
しかしあのクレオの生き生きとした姿は素晴らしく、とても演技だと思えませんでした。本当の表情や言動を上手く捕らえて、映画に当てはめた様にすら感じた。
クレオの家族もグロリアの家族もこれから不穏な空気流れまくりだけど、強く支えあって幸せになる事を望んでいます。
って事で、とても控え目で語りすぎない大人な子供の成長譚でした、もちろん観て良かった。
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