「観た直後はうーんという感じ」ありふれた教室 北枕寝二さんの映画レビュー(感想・評価)
観た直後はうーんという感じ
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いつもの映画館で
チラシを見て楽しみにしていた
観た直後はうーんという感じ
雰囲気的には怪物に似た感じなのだが
ストーリーはあちらほど練られてなくて
整理されていない雑多なものを出されたような
しかし一晩置いてみると
不思議と味わい深かったように思われる
いやぁ教師は大変だ
日本はほぼ単一民族国家だから
めんどくささの要素は若干少ないかもしれないが
オラが北海道に行った感覚で
修学旅行でイギリスに行くのか とか平和な感想もありつつ
ポルトガル語で話すことをためらうシーンとか
移民とのつきあいとかEU傘下のヨーロッパの
複雑な事情が垣間見える
・ポリティカルコレクトネス
・人権
・プライバシー
・報道の自由
・モンスターペアレンツ
とか結構な難題を学校というひとつの空間に入れ込んでいる
ファストファッション全盛の今の世の中シャツ被りなんてザラでは
なんてことも
何でもかんでもヨーロッパは高尚で
つい正しいように思ってしまうが そうでもないよなと思う
植民地を是としていたりするし
一方で単一民族国家がいいなんて意見をいったら
たちまち何らかのレッテルを貼られる
オラだってそんなことを表立って言う人物とは距離を置くだろう
なんかごちゃごちや考えてしまう一作だ
最後の方で追い詰められた主人公がそれまでどちらかといえば
ソリが合わなかった同僚に助けを求めるシーンが気に入った
結局いろんな人の協力を得て折り合いをつけて前に進むのだ
ラストのオスカーの行動
主人公と通わせたとみるべきなのだろうが
揺れ動く子どもの感情の一端という気もする
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