劇場公開日 2024年5月17日

  • 予告編を見る

「気味の悪さは感じる けどそれを作り出したのは誰なんだ?っていう話しかなぁ」ありふれた教室 ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5気味の悪さは感じる けどそれを作り出したのは誰なんだ?っていう話しかなぁ

2024年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「わが校は不寛容」いきなり始まる犯人探し。
いやいやどうなの、その追及方法って稚拙じゃない?そう感じるのは国を問わずのようで、主人公のノヴァク先生にはシンパシーを感じ、その反面「私には経験がある」と胸を張る校長には「おいおい」とツッコミを入れたくなるし、その後の言動にも共感できない。
なんて初めは思ったんですよ……だけどね、これ、全員揃いも揃って大人は浅はかじゃない。
子供の感性ねじ曲がっちゃうよね、なんかもっと良い解決方法なかったのかなぁと「ボン・ボンッ」みたいに不快な耳障りの音楽と共にモヤモヤばかりが心に広がる。
その一方で子供(大人未満)たちの純粋で視野が狭いが故の無意識な残虐性によってノヴァクの精神も蝕まれて行く。
最後まで陰鬱な気持ちが拭えなかった。
ルービックキューブのシーンは助けには感じられなかったなぁ。

でもテーマとしては考えさせられる、良い視点だったと思います。

ニコラス