「AIは時計仕掛けの腐ったオレンジの方程式の夢は見るか。」ありふれた教室 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)
AIは時計仕掛けの腐ったオレンジの方程式の夢は見るか。
劇中のセリフ、
うちの学校は不寛容の方式、
と、
意見が違っても団結しないといけない。
風吹き、桶屋が儲かる的にいうと、上記2点のセンテンスがメインプロットかと。
要点だけスピーディーに展開、
音楽も、
ストリングスの
太い音、やや太い音、細い音が、12341234と、リズミカルに響く。
太い音→先生と親の会話、
やや太い音→先生同士の会話、
細い音→先生と子どもの会話、
まるで呼応させているかのように迫ってくる。
大変見やすいエンタメベースの問題提起的作品、
そのスピードに、
何点かブレーキがかかるセリフもあった。
移民、
遺伝、
や、
ノバク先生はグダニスクから、
80年代に越して来た、
とか、
意味のある事を設定として入れるのは良くないとは言わない、
セリフにして観客に聞かせるかどうかは取捨選択は吟味した方がいい。
それと、
不寛容の方式、
ゼロトレランスは、
一般的には非寛容、
不寛容で≒という認識でいいと思う。
が、
未成年が集う学校のようなコミュニティにおいて、
または、
こういう内容の作品、
セリフで、
主張or証明の違いを話し合うような作品では、
例えば、
ゼロトレランスは、
罪に対して厳しく対応する、
厳罰で対応する、
とか、
生徒たちはみかんじゃないんです!
とか、
うちの学校はゼロトレランス方式、
または、
うちの学校は厳罰方式が、
ベストでもベターでもグッドでもないか、、、。
不寛容は、
オスカーにも干渉しない、
に
関係しないか
とか、
性悪説ベースで義務教育を制度設計、
とか
最後まで引っかかった。
いずれにしても、
ストーリーの
展開やラストから、
推察できるのは、
お互いを信頼し合うコミュニティ、
特に義務教育の制度設計のグランドデザインをやり直すのが早いか、
戦火に焼き尽くされるのが早いか、
似たような危機感は世界中の先生の認識
という事だろうか。