朽ちないサクラのレビュー・感想・評価
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「孤狼の血」シリーズの柚月裕子による警察ミステリー小説を杉咲花の主...
「孤狼の血」シリーズの柚月裕子による警察ミステリー小説を杉咲花の主演で映画化。杉咲演じる県警の広報職員が、親友の変死事件の謎を独自に調査する中で、事件の真相と公安警察の存在に迫っていくサスペンスミステリー。
たび重なるストーカー被害を受けていた愛知県平井市在住の女子大生が、神社の長男に殺害された。女子大生からの被害届の受理を先延ばしにした警察が、その間に慰安旅行に行っていたことが地元新聞のスクープ記事で明らかになる。県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が記事にしたと疑うが、身の潔白を証明しようとした千佳は一週間後に変死体で発見される。後悔の念に突き動かされた泉は、捜査する立場にないにもかかわらず、千佳を殺した犯人を自らの手で捕まえることを誓うが……。
泉役を杉咲が演じるほか、安田顕、萩原利久、豊原功補らが顔をそろえる。監督は「帰ってきた あぶない刑事」の監督に抜てきされた原廣利。
5 D-9
期待しすぎてしまったかも
#朽ちないサクラ
基本的にはおおむね良い
面白いしメッセージ性もわかる
ただ途中から全部のシーンが無駄なく意味があってそれはいい所でもあるかもしれないけど、なんか事件解決というか朽ちないサクラという映画のクライマックスに向けての段取りのように見えてしまって手放しに喜べなかった。普通以上のミステリーサスペンス映画として面白いけど近年いい映画が多すぎて求めすぎなのかもしれない。
面白くないというわけではないけど、キャスティングの配置で結末が見え...
面白くないというわけではないけど、キャスティングの配置で結末が見えてしまうのは映画を見すぎたからだろうか。それに耐える2人の演技力は楽しめる。杉咲花の唯一の涙のタイミングとか最高。それに比べて他の出演者のキャスティング頑張って欲しかった感。特にクレジット2番目の若手男優は昨年の夏の月9でも思ったけど、かなり厳しい。
タイトルのダブルミーニングなのも良いし、『ここから…!』で終わる余韻も良い。
それでも前に進むしかない
前向きに聞こえる言葉が、ときに虚しく響くことがあります。
世の中の不条理、歪んだ組織、複雑に絡まり合った人間関係、一人ひとりの想いや考え方のズレがそうさせるんでしょうか。
そんな社会の現実やその裏表をギュッと詰め込むかたちでストーリーは展開し、前を見ることしか考えない組織が真相に深く関わるという結末でした。
それでも最後には前に進むことを決意した主人公がいました。そしてその隣には、その人が笑顔になることを望んで寄り添う人がいました。
何かエールをいただいたような気持になり、「この先も前に進んでも良いのかな」と思えました。
役所広司さんと対峙した松坂桃李さんがカッコよかった「狐狼の血」の締めくくりに感じた清々しさ。それとはまた違った清々しい締めくくりでした。
「桜」と「サクラ」の対比も良かったですね。
杉咲花は、笑わない方が良い 押し殺したみたいなこの役が似合うと思っ...
杉咲花は、笑わない方が良い
押し殺したみたいなこの役が似合うと思ったし、
普通っぽさの中にも演技頑張ってます感が出てる
良い意味で見る目が変わった
残念過ぎる…薄っぺらい展開…
よほどの杉咲花のファンなら楽しめたのでは??
作品内で杉咲花の顔が頻繁に出て来て退屈100倍?!
特に存在感や演技力がある訳でもなく…なんで主役にしたのかな?
その辺に当たり前にいそうな20代女性…
配役もストーリーも薄っ↓↓
孤狼の血が面白かったんで騙された感じで今回の駄作を鑑賞〜
(ToT)
杉咲花さんにハズレなし?
親友の死に責任を感じ、真相を探ろうとする県警広報広聴課の森口泉の姿を描く。
派手さは無いが、しっかりとしたポリティカル・サスペンス。
「市子」「52キロヘルツのクジラたち」「アンメット」に続き、杉咲花さんがその力を発揮している。
#朽ちないサクラ
国民100人救うために数名の市民の命を悪の当て馬にするのは是か非か。
国家を揺るがすテロ、スパイ、破壊行動に対峙する警察のエリート集団の秘密組織『公安』にスポットを充てたサスペンスミステリー。
ラスト30分に問題作の全貌が明らかに。
国民100人救うために数名の市民の命を悪の当て馬にするのは是か非か。
映画だけ観た人には酷評が散見し、小説を読んでビジュアル化された方は高評価という作品。
違和感
映画『新聞記者』を観た後の気持ち悪さを思い出しました。
実際にあった事件(桶川ストーカー殺人事件と地下鉄サリン事件)をモデルにストーリー的に使えそうな表層だけつなげていること、真犯人の目的や計画を組織が描いたものとすることが陰謀論に寄りすぎて突飛すぎること、公安の在り方に偏見まじりの創作性が重視されていることなどが、居心地の悪さを感じた。
原作では架空の県だったので、その創作(ファンタジー)っぷりがクッションとなって、楽しめたのだけれども、映画では愛知と具体的になっているのに違和感。
言ってしまえば「気持ち悪さ」の正体は、ファンタジーなのに、いちいち現実を挟み込むことで生じる、リアリティラインの曖昧さが生み出した「違和感」なのかもしれません。
杉咲花、安田顕、萩原利久、豊原功補らの演技力が高いために、ぱっと見で破綻はしていないけれど、設定の「軋み」が、作品自体の強度を下げてしまった気がしました。
ただ、杉咲花演じる森口泉のキャラはすごくよかったので、続編の『月下のサクラ』を映画化してくれないかな、と期待はしました。
サクライ ロノ ト ロッコ
愛知県平井市が舞台の映画。地元だ。でも長年住んでいるけど知らないことも多い。平成の大合併の影響か?
警察案件だとなかなかロケ地巡礼に馴染まない。なんか愛知県警がやらかしたみたいで、ちょっと不愉快。 完全架空かロケ地巡礼が出来るよう、あえてソレとわかる印象的な場所のセレクトが欲しかった。一応蒲郡市・豊川市・新城市・岡崎市・幸田町等でロケはされているが。
カルトが出てきてから話がわからなくなってきた。安田顕がいつアリバイ崩しを依頼してくるのか?
前半は、杉咲花といえども今回はそこまでの演技は要求されなかったのかと思っていたら、終盤に向かってどんどん杉咲花に吸い込まれていった。
直前の今見えるA。有るのかどうかもわからないB。でもあったらどでかいB。知っているのは🌸のみ。
期待通りの面白さ
柚月裕子の警察小説を、杉咲花主演で映画化。ということで楽しみにしていたが、期待通りの面白さだった。
ストーカー殺人に関する警察の内部情報漏洩から、事件は意外な方向に転がり、次々と思わぬ事実が出てきて、ついにゾッとする真相が浮かび上がる。この面白さは原作の力だろうが、重たい話だけに、重たい演出が、肩を凝らせる。もう少し切れの良いサスペンスタッチだったら、良かったのに。
杉咲花、安田顕、豊原功補は、さすがの存在感。
「朽ちないサクラ」の意味に慄く、暗黒ミステリ
オススメ作品なので、ネタバレなしの雑感です。
👮
1. ミステリとして
序盤に事件が立て続くものの、展開は全体的にもっさりしている。出来の悪い2時間サスペンスみたいと席を立ちそうになる人もいそうだが、終盤に超弩級の真相が語られ、ガッツしミステリだったと思い知らされる。匂わされるだけのヒント(伏線)もあり、フェアさは控えめだが、少なくとも1つは決定的な展開があり、誰が?何が?黒幕なのか、鋭い人は気付けそう。
自分は明かされた真相にそんなんアリ!?と戸惑い、fictionじゃなかったらブラック過ぎると、頭がクラクラした。
🚔️
2. 警察映画として
横山秀夫の「64」ほど、ヒロインが広報である事が活かされないが、そこは柚月裕子。 警察の描き方が「孤狼の血」と同じかそれ以上にブラック。本作が、立場によってっは大団円? 立場によっては未解決に終わってる事自体が、めっちゃブラック。
🌸
3. 恐ろしいタイトル回収
「朽ちないサクラ」の意味は終盤まで分からない。「サクラ」の意味は中盤で提示されるが、「朽ちない」の意味は最終盤まで分からない。意味が分かると、本作がfictionで良かったと胸を撫でおろすに違いない。
🌸
兎にも角にも、観て損しないミステリ映画。杉咲花は終始可愛い。安田顕は渋くて、ブレない存在感。豊原功補の活力溢れるベテラン刑事はハマり役。めっさカッコいい。
通知表オール3映画
シナリオ、演出カメラワークなど、どれをとっても平均点のレベル。
シナリオは原作があるがもう少し上手くできなかったのか?欠点を上げると切りがないが、葬式で参列者が「他殺らしいよ」ってシーンが2時間ドラマかってぐらいってチープ。前半が話が進まずダルく感じ、女子会の時間軸も良く分からない。
ラストのどんでん返しも、ハイハイよくある話で終わり。全て観た映画のパズルなのかってぐらい平均点。
ネットフリックスで観たら面白いと思うがわざわざ映画館に行く必要はない。
あぶない刑事の監督らしいが、古い演出など納得する。あぶない刑事もそうだがカーカクションやればウケル時代は古く逆にチープ。
「市子」「52ヘルツ」の方が役者は立っていた気がするが、一般人役の今回は特に目立つものはなかったように思う。杉咲花はやはり不幸な変人役がよく似合う。
警察や公安の腐った体質を表現した感じの作品。 本年度ベスト級。
杉咲花さん目当て。
やっぱり演技が素晴らしかった!
広報課長の富樫を演じたの安田顕さんも良かった!
県警の広報課で働く杉咲花さん演じる森口。
親友の新聞記者、津村が何者かに殺され森口が事件の真相を究明して行くストーリー。
出だしである女子大生がストーカーに殺される事件が発生。
警察が慰安旅行で殺された女子大生の被害届けを先送りしていた事がリークされ広報課は大忙し(笑)
関係ない2つの殺人事件が繋がって行く感じが上手い構成だった印象。
安田顕さん演じる富樫が熱くも優しい森口の上司って感じ。
警察学校で森口と同期だった警察署の萩原利久さん演じる磯川も森口に優しいんだけど何だか怪しい(笑)
これは自分の思い込みだったけど予想外な人がとても恐ろしい人だった。
本作のタイトル「朽ちないサクラ」
鑑賞中「サクラ」が警察では、ある隠語だと知る。
ナルホドのタイトル。
桜が花咲く美しいシーンが多めなんだけど、本作の「サクラ」は美しくない。
綺麗事だけでは世の中、上手く回らないって感じ。
広報課長の富樫の過去の無念の出来事が印象に残る。
この過去の事が富樫の人間性を変えてしまった感じ。
本作は泣く作品とは思わなかったけど杉咲花さんの演技に泣いてしまった(笑)
森口が広報課を辞め、新たな道に進むラストに彼女を応援したくなる。
彼女の生きる道を見つけられた感じが胸熱だった。
広報課の森口が全く広報の仕事を全くしていないのが鑑賞中に気になった(笑)
警察や検察が事件の重要な資料をあっさり開示するシーンが気になりました( ´∀`)
組織の闇に迫る主人公を警察の女性事務職員にしたことで、一般人に近い感覚で謎の解明に立ち会ったような気分になりました。目力溢れる杉崎の好演が素晴らしいです。
『孤狼の血』などの人気作家、柚月裕子の同名小説を映画化。警察組織の論理に対峙する広報担当の女性職員の姿を通して正義とは何かを問いかけます。俳優陣の実直な演技、丹念な演出の2本柱によって骨太で見どころ十分のサスペンスミステリー作品となりました。
●ストーリー
たび重なるストーカー被害を受けていた愛知県平井市在住の女子大生が神社の長男に殺害されます。米崎県警平井中央署生活安全課は、女性の両親が提出したストーカー行為の被害届を、すぐに受理せず1週間先延ばししていました。
地元紙の米崎新聞は、平井中央署が被害届の受理を後回しにして、慰安旅行に出かけていたことをスクープします。県警内では誰が慰安旅行の日程を米崎新聞社に漏らしたのか犯人捜しに躍起となります。
そんな中、県警本部で県民の苦情受付やマスコミ対応を担当する広報広聴課の職員・森口泉(杉咲花)は、親友で米崎新聞社の県警担当記者でもある津村千佳(森田想)から、「話したいことがあるから会えないか?」とのメールを受け取ります。泉は迷いましたが、千佳に会うことを決めます。実は泉は、千佳に慰安旅行の情報をうっかり漏らしてしまい、千佳に口止めしていたのでした。
イタリア料理店の個室で泉と対面した千佳は、スクープ記事のネタ元は自分ではないと頑なに否定する。だが、泉は千佳を信じることができません。「この件には、何か裏があるような気がする」そう告げて千佳は泉と別れました。その1週間後、千佳は遺体となって発見されるのです。
はたして千佳の訴えは本当だったのか。後悔の念に突き動かされた泉は、捜査する立場にないにもかかわらず、千佳を殺した犯人を自らの手で捕まえることを誓います。そして、千佳の死亡原因を求めて、泉は警察学校の同期で、渦中の平井中央署生活安全課の警察官・磯川俊一(萩原利久)とともに、千佳の死に関する調査を独自に開始するのでした。 やがて事件は、ストーカー殺人と警察の不祥事に、かつて大事件を起こしたカルト宗教団体が絡んでいることが明かになっていきます。
●解説
公安、カルト団体など、組織の闇に迫る主人公を警察の女性事務職員にしたことで、一般人に近い感覚で謎の解明に立ち会ったような気分になりました。
一番の推進力は、誠実で毅然とした雰囲気の杉咲の好演。事件を幕引きにしたい上司に対峙する時睨みつける、目地からの強さ。また上司に「わたしも殺されるの」と語る時のワナワナと全身で恐怖を演じる演技、さらに桜吹雪の中である決意を固め、前を向くラストシーンのカタルシスを表現した演技が、サスペンスというジャンルの枠を打ち破るくらい印象的でした。ちなみに、岡崎市周辺でオールロケを行った。神社や川のシーンで咲き誇っている美しい桜はすべて本物です。
加えて2人のベテラン俳優の迫真の演技によって、全編の骨太の印象を醸し出しています。元公安の富樫隆幸を演じる安田顕は、贅肉を削ぎ落としたいぶし銀の演技で魅了します。一連の事件を捜査する県警捜査一課の梶山浩介には豊原功補。静の富樫と動の梶山というコントラストが、生み出されているのです。
監督は、公開中の「帰ってきた あぶない刑事」で長編映画デビューした原広利。2作の雰囲気は好対照ですが、本作でもシャープな演出、風景の撮り方などに実力をうかがわせ、今後に期待を抱かせてくれました。
●感想
カルト宗教信者の逮捕で、一件落着のはずが、そこからが本作の真骨頂。テレビの刑事ドラマでも当初犯人と目された人物に徹底的に疑いの目が向けられるのだが、終盤になって真犯人へドンデン返しする展開は、よくあることです。けれども本作の真相は、奥が深く、規模が大きかったのです。
結局真相までは明らかにせず、あくまで泉の個人的意見でしか、結末が暗示されません。それでも一連の事件に何らかの関与が疑われる公安警察の闇を感じさせることになります。
そんな警察組織の闇に女ひとりで立ち向おうとする泉の決意が、本作の救いとなっています。お茶くみ事務員でありながら、自分の推論と主義を強面の上司に堂々と意見する泉の強さに、皆さんもエールを送りたくなることでしょう。
公開日 :2024年6月21日
上映時間:119分
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