朽ちないサクラのレビュー・感想・評価
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染みついた思想
柚木先生の小説は未読だが、映画化された孤狼の血、レベル2共に好きな作品です。
桃李君、役所さんに痺れまくったし、2の亮平さんのあの狂気の芝居にはガクブルさせられました。
柚木先生の描く、私の知らない日本を見せてくれる、ハードボイルドな世界観のファンです。
しかし、原監督の作品はお初です。
あぶ刑事も撮った方なんですね!
今、注目の監督さんなんでしょうか?
そして脚本を手がけたお二方の作品にも触れて来ずで、山田さんのマリコですら未鑑賞で申し訳ない。
花ちゃんと柚木先生に期待!!で、公開を待っておりました。
なるほどぉ〜、、、
正義って何だろ〜と考えてしまいました。
富樫(安田さん)の過去。
カルト教団の1人を救ったが為に毒ガステロの決行日を早めてしまった。
それにより多くの一般人の被害者を出してしまった事実。
その事実を受け止め、自らの罪として背負って生きて来た彼の中の「正義」
「1人を救うために100人を犠牲には出来ない」
しかし一方で、その「1人」になって殺害された千佳(森田さん)
彼女の命の重さはどうなるのだ。
その死によって悲しみ苦しんでいる人達の思いは無視して良いのか。
この二択で迫られると答えが出ない。だけど思うことはある。
犠牲者の出ない選択肢を考えること。
きれいごとかもしれないし、難しい問題なのだが、一方を救うために一方を犠牲にするという考え方では、その場しのぎの解決で、根本の原因を潰せないと思う。
カルト教団やその信者、毒ガステロのシーン。
映像ではややチープな印象を持ちましたが、あの凄惨な事件を連想させるには充分で、リアタイでニュースを目にしていた世代としてはとてもショッキングでした。
ストーカー殺人
警察の不祥事
千佳の死
そこに繋がる真相に迫って伏線回収はされていきますが、、、
ストーカー殺人の被害届不受理って、カルト教団の捜査に支障をきたすか?
とか、
なぜ千佳が殺されなくてはならなかったのか?
そんなリスクをおってまで?
とか、
おみくじについても、台詞で全て語られる演出もいまいちと感じた。
(私レベルにはとてもわかりやすく助かったのですが、、w)
いちいちヒントを出しに現れる富樫さん。
泉(花ちゃん)に真実に辿り着いて欲しいのか違うのか?どっちなの?
梶山さん(豊原さん)はもっと捜査頑張って!とか、色々モヤるポイントはあるものの、決定打は安田さんを富樫役に据えたのはキャスティングミスでは!と思えてならない。
クロマク ナノ スグ ワカタ
そして原作が優れているのだなと安易に想像できる。
やはり映像化は難しかったんだろうなと思える内容で残念。
警察や公安の知識がある方、描かれていない部分を知識、想像や経験でもって補完出来る映画鑑賞のプロの方ならば、本作の面白さが理解出来るのだと思います。
まさか、花っ子の作品で眠気が襲ってくるなんて!
長い、、なんて思うなんて!
私にはちょっと、、でした( ̄∇ ̄)
とはいえ、やはり花ちゃんが引っ張る!その存在感!覚醒中ですね!
料亭での泉と富樫の緊迫した対峙シーンは見所。
お二人の抑えた声のトーン、目の芝居はやはり見入っていましました。
公安=サクラ
「朽ちないサクラ」
この意味を噛み締めると、中々ゾワッとする作品でございました。
ちょっとだけ太郎ちゃん。
やっぱ巧いね!ちゃんとムカつかされました。
豊原さん。何かお久しぶりだったけど、仕事が出来るのか出来ないのか?
泉と富樫とは対照的な、感情的な梶山を好演。
泉のバディとして事件の真相を暴く手助けをした磯川。利久君ちょっと存在感が薄かったかな。
おばちゃんは情報持ち過ぎ!w
花ちゃんの、美人でなければ成立しない、あの重めのパッツン前髪。前下がりのボブ姿が美しかった!
パルプのユマサーマンの時の様に真似したい衝動に駆られているのだが、私がやったらヘルメット確実なので止めときまつ( ; ; )
かなしみぃ〜〜〜٩( ᐛ )و
これもまた映画賞に相応しい作品
前日に「あんのこと」を観て、今年の映画賞はこれで決まり!と書き込みましたが、こちらもまた魂のこもった作品で、映画賞に相応しい作品でした。
原作を知らずに観ましたが、どこかで誰かが裏切るだろうというスリル感があり、目が離せない展開で、結末もどんでん返しでした。
杉咲花さんは素晴らしい女優になりました(続けざまに作品に出ていて、コミ症とか記憶障害の他の作品がオーバーラップしてしまうところはありますが)。
友人の母親に号泣しながら謝罪する場面は名シーン。演技を超越していて、客席でも涙している人が多かったです。
プライベートでは色恋の話があって少々イメージダウンですが、どうか女優業は全うして、色々な役と作品で観たいです。
公開初日の初回で観ました。
ヒット作になることを願いますし、そうなるだろうと思います。
いつも杉咲花は素晴らしい!
少し誇張妄想では?
柚月裕子さん原作という事で期待していましたが、「孤狼の血」の様な現実に有り得る設定と違って、公安が大勢の命を守るために殺人を犯すという幕切れはガッカリでした。
演出・演技が素晴らしかったので、ラストも満足感で劇場を後にしたかったです!
杉咲花、本作でも素晴らしかった
ストーカー被害を受けていた愛知県平井市在住の女子大生が、神社の長男に殺害された。女子大生から出されていたストーカー被害届の受理を先延ばしにした警察が、その間に慰安旅行に行っていたことが地元新聞のスクープ記事で明らかになり大バッシングとなった。県警広報広聴課の森口泉は、親友の地元新聞記者・津村千佳がこの事件を記事にしたんじゃないかと疑い、身の潔白を証明しようとした千佳は一週間後に水死体で発見された。泉は警察に勤務していても捜査する立場にないのだが、千佳を殺した犯人を自らの手で捕まえようと行動を起こし・・・さて犯人は誰?という話。
なかなか奥深いストーリーで面白かった。
水の種類まで分析できる警察の鑑識技術が本当なのかは知らないが、凄いなって思った。そして、公安の恐ろしさ・・・これが1番の見所なのかな。
オウム真理教を連想させるシーンもあり、誰が犯人なんだろうとなかなかわからない所も良かった。
泉役の杉咲花は本作でも凄かった。彼女の演技には引き込まれるものがある。
安田顕が良い上司と思って観ていたのだが・・・豊原功補は手のひらで遊ばれてたとは・・・。
杉咲花の作品にハズレ無し、と本作でも思った。
本当にあったら怖い
原作を読んでいたが鑑賞後に再読。映画の時間に収めるために展開が急なことと、数々端折ったため、内容の理解と泉のラストの決断に!?となる人が多いのではないか。後半の二人の対峙が見所だが、杉咲の幼い語り口調がやや迫力を欠く。
公安の闇が本当にあったら怖い。多くを救うために少数を犠牲にするという考えには共感できない。トロッコ問題を想起するが、どちらを犠牲にするかを考えるのではなく、別の解決策を考えるべきである。カルトの犯罪を暴くよりも、カルトの人間も救うことを考えたい。そうしないと公安のやることは、教祖が「ポアしなさい」と言うのと変わらない。
飛花
警察内部の汚職を解決する刑事ものかな…くらいの事前知識で観に行きましたが、主人公は広報の事務員という事に冒頭で気づき、警察と協力して操作していくものなのかなーと頭の中で切り替えました。
ポロッとこぼしてしまった発言が、新聞にリークされて、親友が記者だからという事で疑ってしまったら、なんの偶然か親友が殺されてしまい…という感じで被害者が点と点が繋っていくのは興味深かったです。
ただ宗教が出てきた瞬間、ん?となってしまい、ちょっとこれはあまり好きではない方向に転がりそうだなーと思いました。
テンプレ的な宗教団体が出てきて、そこにいた団体が事件を起こしてしまい、富樫はそれにケリをつけるために動くという感じで物語は進んでいきました。
その後の事件の犯人の行動もなんだか突発的だなーと思ってしまい、物語のテイストとはまた違う方向に飛んでいってしまい、あぶ刑事の世界かな?(監督が一緒)となってしまいました。
主人公の泉は捜査という観点ではあまり入り込めず、もらった情報頼りに土地を調べたり、親族に話を聞いたりと、親友が殺された立場での立ち振る舞いが多かったが故に活躍する場面が少なく、そこはちょっと物足りないなーとは思ってしまいました。
終わり方はある程度予想できましたが、やっぱその人だよなーとなりつつも、超不穏な終わり方からのエンドロール突入はこの手のドラマ映画ではあまり見ない演出だったので、斬新だなーと思いました。
「市子」「52ヘルツのクジラたち」と大化けしまくってる杉咲花さんは今作でも素晴らしい演技を魅せてくれました。
全体を通して感情を表には出さない冷静さを保ちつつも、息遣いだったり手先の震えだったり、カメラワークもありますが包み込むような黒目だったり、そんな静から一気に動になるシーンで、感情剥き出しになるところのギャップに観てるこちらも震えました。
安田顕さんと豊原功補さんのイケおじ刑事も素晴らしく、早口すぎて聞き取りづらい場面は少しありつつも、昭和刑事ならではの淡々とした感じも良かったですし、どこか情に熱いところも良かったです。
宗教周りの面々の演技はもうちょいなんとかならんかったかなーとは思いました。
棒読みに近く、宗教だから感情を薄めにとの指示があったのかもしれませんが、もっとこう自然体になれなかったのかなーってなりました。
泉と冨樫の目線でのぶつかり合いは本当にゾクゾクさせられました。
決して殴り合いしてるわけでもないですし、感情を露わにしての話し合いでもないのに、緊張感が走りまくっていました。
トロッコ問題のように少人数を助けるか、大多数を助けるかの問いにアンサーを出したかのような行動は現実でもあり得そうなところだったので、そこは今作のテーマにも通ずるものがありいい着地点だなと思いました。
原作からはだいぶ端折られてしまってるがために、物語が弱く感じたり、登場人物の関係性が希薄に思えたところがあったので、原作を読み込もうと思いました。
鑑賞日 6/21
鑑賞時間 13:40〜15:50
座席 H-10
結末は衝撃的だが、説得力に欠けるところが惜しまれる
ストーカー殺人事件が警察の不祥事に結びついたかと思えば、それを追う女性ジャーナリストの殺人事件が発生したり、マスコミに情報をリークした女性の死亡が明らかになったり、ストーカー殺人の犯人がカルト教団の信者であることが判明したりと、畳み掛けるような展開に引き込まれる。
終盤で、女性ジャーナリストを殺した犯人が、警察に追われて死亡しても、それで一件落着となるはずがなく、「実は意外な人物がカルト教団の信者で、主人公の命を狙うのではないか」くらいのことは考えたのだが、そうした予想を上回るような結末が用意されていて驚いた。
主人公と彼女の上司が、料亭の一室で酒を酌み交わしながら対峙する場面は、見応えのあるクライマックスになっているのだが、登場人物の名前と顔が完全に頭に入っていないため、会話だけでは、「誰が何をしたのか」をすんなりとは理解することができず、残念ながら、頭の整理が追いつかなかった。
主人公が、神社の「おみくじ」に、事件の真相を解明する鍵があると考えた経緯にも説得力がなく、せめて、女性ジャーナリストの遺体と一緒に発見された「おみくじ」がどうなっていて、何が書かれていたのかを、分かるようにしてもらいたかったと思う。
そもそも、ストーカーの被害届を受理しなかった警察職員は、カルト教団とは関わりがないはずなのに、どういう経緯で、あの神社の「おみくじ」を引いたのかもよく分からない。もしかしたら、ストーカーをしていた宮司に会いに行った時に、「おみくじ」を引いたということなのだろうか?
そして、最後に明らかになる「本当の黒幕は公安だった」というオチは、確かに衝撃的ではあるのだが、その一方で、いくら大義のためとはいえ、警察組織の一部てある公安が、殺人にまで手を染めるものだろうかという疑問も湧き上がってくる。
「100人の命を救うために、1人の命を犠牲にする」という考え方には、必ずしも同意できないものの、主人公の上司が、警察官として貫いた「正義」であったということだけは理解することができる。そうであるならば、もっとリアリティーが感じられるやり方で、彼なりの「正義」を描いてもらいたかったと思えてならないのである。
さらに、ラストで、事務官だった主人公が、警察官になろうと決意する理由もよく分からない。
まさか、「お前は刑事に向いている」と言われたことを真に受けたからではないだろうが、普通だったら、大きな闇を抱えている警察という組織に嫌気が差して、辞めてしまうのではないだろうか?
おそらく、警察の内部から公安を変えたいと思ってのことなのだろうが、そうなると、彼女は、あれだけ「許せない」と言っていた公安に身を投じなければならない訳で、そこに、大きな矛盾を感じてしまうのである。
普通かな
杉咲花さんの演技が圧倒的、それだけで観る価値のある作品
ハッキリ言ってストーリーは大して盛り上がりもサプライズもなく、はじめから安田顕さんが黒幕だろうなと直ぐ想像のつく展開で全然面白くないんだけど、画づくりとキャスティングがとても良い
特に杉咲花さんの演技が素晴らしい
昨年の「市子」も素晴らしかったけど、本作はさらに磨きをかけて秀逸
そして本作での一番の見どころ、ラストの安田顕さん演じる富樫と杉咲さん演じる森口 泉が対峙するシーンはものすごい熱量と緊張感で圧倒されると共にどアップの杉咲さんを観て改めてすごく綺麗な人だなあと思ったし、なんと言っても目がとても素敵で印象的、益々目が離せない実力派女優へと変貌を遂げ、同世代が全然近づけない境地に達していると感心しました
更に杉咲さんと安田さん以外にも豊原功補さんが迫力の捜査一課の刑事を熱演していたり、藤田朋子さんが娘を失くした絶望の淵に立つ母親を演じるなど、実力派俳優が脇を固め見ごたえがあります
あとは先日レビューしたばかりの「明日を綴る写真館」と同様に本作も私の地元含む愛知県の三河地区で撮影され、馴染みのある場所がたくさん出てきたのが嬉しかったです
僕は萩原利久さんのファンではないが、知り合いに応援するように言われてるので、テレビと映画は見るようにしてる(ホラーは除く)。森田想さんて「辰巳」の葵やんけ、ビックリ。(6/26再鑑賞)
(追記)
以下の本文はタイトルとは全き関係ない内容で、萩原利久と森田想にはまったき言及してない(以上)。
事件の真相が解明され1件落着かと思われてからの、泉(杉咲花さん)と富樫(安田顕さん)とのラスト対決の場面が特に気に入った。火花を散らしてバチバチ対決する。と言っても勝負は特につかない。
富樫を糾弾する泉に、富樫が、「1人を救うために100人を犠牲には出来ない。君も経験すれば分かる」みたいなことを言う。
富樫は、かつて教団信者の浅羽(遠藤雅弥さん)1人を救ったことが、毒ガステロの犯行日時を早め、多くの犠牲者を出してしまったという自責の念がある。だから1人を犠牲にしても100人を救うのが富樫の正義だ。2度と同じ過ちはおかさないという決意に基づく信念だ。
僕は富樫の考えには共感出来ないけど、じゃあ反論できるかというと、「ん~反論出来ないな」と鑑賞しながら思った。
毒ガス事件の現場で自責と後悔から呆然と立ち尽くす富樫を思うと、富樫の正義も否定できない。
だけど、親友を殺された泉の悲しみと怒りを思うと、富樫などゼツタイ許せ~んとも思う。
頭の中グチャグチャで結論が出ん。
安田顕、ほぼ暗黒に近いグレーだが、証拠・証人ゼロでギリセーフ。なので、杉咲花が口封じに殺されることはないだろう。
「もし花ちゃんが殺されるような事があったら、犯人は安田顕に決まってるので、ワシがカタキを取ったる」と心に強く誓うのであった。
オウムのサリン事件、公安の闇、ストーカー殺人と重苦しい映画だったが、最後に泉が警官になろうと宣言するところは、すがすがしくて良かった。
TVドラマ「アンメット」のソバカスが気に入ってるので、ソバカスがなくてチト残念。
【追記】2024/6/26(水)再鑑賞
杉咲花さんを見たくて再鑑賞。殺人事件の映画で暗い気分になるから再鑑賞しないつもりだったが、杉咲花の魅力にはあらがえず。
王道のサスペンスものと見せかけてからの展開が良かった。
昨年の各出演作でその演技にハマった杉咲花さんが主演ということもあり、なんとなく予告で気になっていたので初日に見てみました。
ほぼベテラン勢が出てるので安定の演技力で最初から最後までスラっと見れちゃいます。
内容としてはなかなか良かったと思います。
昨今の流行りだった考察ものや裏をついたものではなく王道のサスペンスものな感じですが、最後にひと展開あります、そこがまた良かったです。原作は知りませんがこの感じだとヒット次第では続編が作れちゃうような感じの終わり方でした。安田くんがPICUのような優しい上司かと思いきや実は裏ボスだったことや、その裏ボスに対して主人公が成す術がなく、どうしようもないところに豊原さんがやってきて無理矢理こじつけてその悪をチャンチャン!
っと、やっつけるような終わり方にしなかったあたりは良かったのかなと個人的には思います。
主人公が刑事となり、やがて組織に対峙するような展開の続編が見てみたいな〜なんて思いました。
先月観て、大いに笑わせてもらった「帰ってきた あぶない刑事」の原廣...
先月観て、大いに笑わせてもらった「帰ってきた あぶない刑事」の原廣利監督の作品ということで、期待して観に行った。
「あぶ刑事」のような笑い🤣を期待していた私を嘲笑うかのような、笑い🤣の要素が1㎜も存在しない、シリアスな内容の映画だった。
自分のせいで、親友を死に至らしめてしまったのではないのか?と、自責の念に駆られた森口泉が、警察官ではなく、捜査権のないただの事務員の立場で、独自に親友の事件を捜査する。
捜査していく中で、見えたものが、「朽ちないサクラ」だった、という話。
「公安」のことを、「サクラ」というらしい。
この「公安」の掲げる正義が、私のような一般人とは大きくかけ離れているために、理解不能な事件が次から次へと起きる、衝撃作に仕上がっていた。
「公安」という組織は「朽ち果てることなく脈々と受け継がれる!」と訴えているように感じた。
親友の死の真相を知った、森口泉が決意したことに、とても好感を持った。
原廣利監督は、「あぶ刑事」のような笑わせ😭てくれるコメディも、1㎜も笑わせ😔ない、シリアスなミステリーも魅せる監督だと思った、「朽ちないサクラ」だった。
屋上行くのが好き
キャスト、スタッフの名前がローマ字で出て、タイトルが日本語で出る。英語の歌詞の歌が流れる。
これ大丈夫かなぁと心配してたら案の定、溺死させられる〜って必死で抵抗している人の頭を手で押さえてるけど腰引いたままで体重かけてない、無理やろ。
ちょっと引いて観はじめてしまった。
少し地味めなキャスト(最近はキャストだけ豪華な作品多いからね)の中で、豊原功補の刑事がいかにも叩き上げの刑事って感じでとてもよかった。黒川博行原作の警察物の映画化に出てほしいくらいさまになっていた。
藤田朋子は、坂井真紀が独占しているお母さん役のポジションに食い込んでくるかも。
杉咲花はさすがに何しても良い。最後の最後に期待に応えて泣いてくれた。
小説ならいいんだろうけど、屋上とレストランと料亭での会話で事件がほとんど解決してしまうので、もう少し映像で見せて話を進めてほしかった。桜はきれいでした、サクラじゃなくて。
100人を守るためなら1人をって、1人殺すほどのことあったのかな。
警察って慰安旅行行くんだ。
朽ちないサクラってそういうことか!?
原作未読の杉咲花にわかファンとして映画館へ
結果としては大満足で帰路に着けました
ストーリー途中まではゆったりした展開だったけど、終盤で一気に盛り返しましたね
また考察は後日行うつもりだけど、直後の感想としてはこのレビューのタイトルのとおり、朽ちないサクラってそういうことだったのか!でした
'24.06.26追記ネタバレ
直後のレビューではネガティブな感想は「ゆったりした展開」としてやんわり否定するに留めたが、個人的に気になったことをメモ代わりにつらつらと書き残す
酷評になるので作品が好きな方は見ない方がいい内容になります
この作品、設定がイマイチ機能してないのが本当に勿体なかったと思う
まず、主人公は刑事ではなく事務職員なんだそうだが、見始めからしばらく、この子はどうも刑事ではない雰囲気だけど仕事してる様子も描写されないので何してる人なんだ?カウンセラーかなんか外部の派遣の子なのか?と何者なのか分からない時間がかなり長かった
途中で何か言われているのを聞き逃したのかも知れないが、映画なんだから何かしら仕事してるシーンを入れてくれればこちらも理解が早かったと思う
というか、事務の仕事しろよ!と今更ながらツッコミを入れたい
事務職員と分かった後も、若い刑事とバディを組んで捜査らしき事をしているので、これなら初めから刑事でいいじゃん?としか思えず、事務職員にした理由が謎過ぎるし腑に落ちない
これについては原作がそうなっているから〜で済む話しではない
事務職員として仕事しながら友達の死の原因を探るために独自に捜査もしていますという描写が出来ないのであれば、そもそもその事務職員という設定について一考するべきであったと感じる
最後の警官になる勉強しようと決意するくだりを確定演出にしていたのであれば、なおさら事務職員という設定をもっと丁寧に描くべきだったのではないだろうか
またこのバディ役の若い刑事も、生活安全課だったと思うが休日だからといって他の課の事件に勝手に首突っ込んでて怒られないわけが無いと思うのだが、そのあたりは考えちゃダメなのだろう
あと、シーンで気になったのは突然のシネマティックな映像
具体的には死んだ親友記者と死体遺棄現場らしき桜並木の河を挟んで対峙するやけに印象的なカット
あれ何だったんですかね
その後の展開とあのシーンって関係ありましたっけ?もう一回観れば気がつくことも何かあるのかも知れませんが、いまのところ必然性を感じませんし、あのシーンだけ撮り方がプロモーションビデオのような異質な映像になっていたのが違和感でしか無く、意図してあのようなシーンを入れたのだとすれば、その意図が全く読み取れず未だに理解できずにもやもやしている
気になったシーンで言えばもう一つ大きくツッコミ入れたのは、訪問先の家人が出てくるのが毎度遅いこと
留守ですかね?のシーン2回は要らないでしょ
もう一回どこかに訪問してたら、あのくだりもう一回やってたと思う
何か意図してやってるのかな?
杉咲花がいい演技してたので作品をくさすのは控えようかとも思っていたが、虎狼の血のパート2のときもそうだったが、上映時間の都合で設定やストーリーが意味をなしていない編集にするのであれば、そこは大きく原作と設定を変えるくらいの改変を加えてもよいと感じる
最終盤、酒の席での杉咲花の演技とサクラの闇をあばく展開で面白かったと思って帰ることができたが、あのシーンまでは今日は観る作品失敗したかもなと思ってました
サクラ対杉咲花の行方は‼️❓次作は若葉竜也出るのか‼️❓
余談ですが、ハーバードの講義で一人と多くが溺れているのを、どちらを選択するか、議論していた。
なんてバカなんだろう、そんな選択肢を論じること自体が詐欺のような思想なのに、ハーバードはアホだらけだ。
ところで、この映画は、公安が多数を救うために二人殺す、杉咲花は捜査の末に反旗を示す。
途中まではわからない、杉咲花も安田顕も名演技だ、映像もシナリオも最高で、警察ミステリーの最高峰だろう。
原作の緻密さに比べれば、破綻も多く佳作レベルなのだろうが、杉咲花と安田顕が、そのものを体現しているようで、最後まで引き込まれる。
それぞれが自分の信念を貫くように進んでいるのだ、ただベクトルが違う、公安の独りよがりは明白だが、原作もシナリオも良いので、ただのバカとは言い難い、狂信教団の前では良心すらおぼつかない、でも、杉咲花の良心は揺るがない、だから警察官となり、真実を見届けるために、で結末。
なかなかの警察ミステリーを大画面で堪能しました、ありがとうございました😊😭
良質なミステリー
人間の闇
警察サスペンス。
ストーカー事件、警察の不祥事、カルト教団
3つの争点が浮かび上がり点と点が繋がっていく。
広報事務員から刑事へとひしひしと階段を
上がっていく森口泉役の杉咲花さんが
良かった。富樫隆幸役の安田顕さんは
重みがあり、間の取り方や話し方が
好き。最後の二人でお酒を飲むシーンは
演技対決。二人の表情に見応えがあった。
あれを表現できる杉咲さんも凄い。
豊原功補さんが真ん中に入るバランス感が
絶妙。
同じ建物で働く仲間だが、警察の正義
本当の正義とは……。歪み過ぎ。
おぞましい人間の闇。1人を犠牲にして100人を救う考えはどうなんだろう。
真実にはぞっとした。
狼のような眼光としてこれから刑事として働き
生き抜いていくのだろう。
全210件中、181~200件目を表示