「何を楽しむか 比べるかで評価が変わる純粋刑事ドラマ」朽ちないサクラ サスペンス西島さんの映画レビュー(感想・評価)
何を楽しむか 比べるかで評価が変わる純粋刑事ドラマ
2024年劇場鑑賞49本目 優秀作 74点
個人的には世論より楽しめた作品
まず、杉咲花すごいなぁ
湯を沸かすほど〜から始まり、楽園や青くて痛くて〜も素晴らしい、そして近年の市子や52ヘルツ、今作と主演でそれも主人公の演技力込みでひっぱっていく作品にもれなく期待にそう活躍をオールウェイズしてくる
そして同じ様に森田想の躍進も凄まじい
アイスと雨音から始まり、タイトル拒絶にわたしのみている世界が全て、そして辰巳や今作とどんどんエンドクレジットで上に上がってきている
今作は、いったら2024年公開作品の中でも随一の純刑事ドラマで、その中に親友の死を追う為に本来担当でも位でもない若者二人が事件を追っていき、物語の終着点として羊たちの沈黙などで何度も擦られた身内の上層部や古くからの体質が事件を握っていたといつありふれた展開
これを現代に公開し、真新しさを求める多くの人にはよく映らない気がしなくもないが、個人的にもこういったジャンルはドラマ含め数多く鑑賞してきたので、比べようと思えばそうできるが、感覚が一周したのかわかっている展開でも映画として程よく収まっていたら首を縦に振ってしまうほど寛容になってしまったと言うべきか
撮影が藤井道人を感じるような上空ショットや躍動感を覚えた
最後の二人で謎を打ち明け告白を受ける座敷の間は物語冒頭からわかっていた場面ではあるものの、今作は難解なミステリーを楽しむものではないと認識しているので、その会話と受け合う演技を純粋に楽しみました
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