「それでも前に進むしかない」朽ちないサクラ Eijiさんの映画レビュー(感想・評価)
それでも前に進むしかない
前向きに聞こえる言葉が、ときに虚しく響くことがあります。
世の中の不条理、歪んだ組織、複雑に絡まり合った人間関係、一人ひとりの想いや考え方のズレがそうさせるんでしょうか。
そんな社会の現実やその裏表をギュッと詰め込むかたちでストーリーは展開し、前を見ることしか考えない組織が真相に深く関わるという結末でした。
それでも最後には前に進むことを決意した主人公がいました。そしてその隣には、その人が笑顔になることを望んで寄り添う人がいました。
何かエールをいただいたような気持になり、「この先も前に進んでも良いのかな」と思えました。
役所広司さんと対峙した松坂桃李さんがカッコよかった「狐狼の血」の締めくくりに感じた清々しさ。それとはまた違った清々しい締めくくりでした。
「桜」と「サクラ」の対比も良かったですね。
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humさんのコメント
2024年6月28日
こんにちは
私も、磯川さんの存在、寄り添い方を嬉しく感じました。
桜の木の様子の移り変わりをうまく取り入れていましたね。
泉の決心を見守っているかのような景色でした。